銀行カードローンに申し込む際「保証会社の保証が受けられる人」と書かれていることがあります。
「保証会社って何?」」
「銀行からお金を貸してもらえるわけじゃないの?」」
と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
そこで当記事は、銀行カードローンの申し込みに必要な保証会社とは一体何なのか、何を基準に選べば良いのか、などを紹介していきます。
この記事を読めば、保証会社をベースに、あなたにピッタリの銀行カードローンを選べるようになるでしょう。
これから銀行カードローンに申し込もうと思っている方や、保証会社について知りたい方は参考にしてください。
目次
銀行カードローンの保証会社とは?
まずは銀行カードローンの保証会社とは一体どのようなものなのか、その概要をみていきましょう。
ポイントは次の3点です。
- 保証会社が審査を行う
- 債務の立て替えを行う
- 消費者金融には保証会社がない
それでは各ポイントの詳細をみていきましょう。
保証会社が審査を行う
銀行カードローンを利用するには次の4ステップが必要です。
- 申し込み
- 審査
- 契約
- 借入
審査は最初に保証会社が行い、次に銀行が行うようになっています。
ただし銀行による審査は、提出書類に不備がないか、といった最終確認的な部分が大きく、メインは保証会社による審査。
保証会社は独自の審査基準を設けているため、銀行カードローンを選ぶ際は、どの保証会社がついているのかをチェックしておいた方が良いことになります。
債務の立て替えを行う
そもそもなぜ保証会社が必要なのかといえば、万が一債務者(お金を借りる人)の返済が滞ったときのためです。
延滞が続くと、保証会社が債務者に代わって借入残高を立て替え、精算処理を実行。これを「代位弁済」といいます。
つまり銀行からすると、債務者の返済がなくても、保証会社が代わりに支払ってくれるため、大きな損失を免れるという仕組みです。
保証会社はあくまでも立て替えているだけなので、利用者は保証会社に対して返済しなくてはなりません。
代位弁済されたからといって、利用者の借金が清算されるわけではない点を覚えておきましょう。
消費者金融には保証会社がない
カードローンを提供している金融機関は大きく分けて次の2つが挙げられます。
- 銀行カードローン
- 消費者金融カードローン
銀行カードローンは保証会社を立てていることがほとんどですが、消費者金融は保証会社を立てていません。
自社で保証業務を行っているため、すべて自社責任の元での貸付となっています。
また消費者金融は銀行グループ傘下になっているところが多く、銀行カードローンの保証業務を請け負っているケースもかなり多いです。
銀行の保証会社を知っておくことのメリットは何?
保証会社の基本的な情報がわかったところで、次は「どうして銀行の保証会社をチェックする必要があるのか?」について説明します。
カードローンで延滞をしてしまった場合、延滞履歴(事故記録)が記録されることになり、これが原因で「この人にお金を貸しても返さないぞ」と警戒される可能性が高いです。
他の銀行カードローンに申し込んだとしても、保証会社が同じなら、当然履歴が残っているので、次のローン申込み時に悪影響をもたらしてしまいます。
もし保証会社をチェックできれば「ここは以前トラブルがあったから避けた方が無難」と、申込時の目安となってくれますよね。
ただし、事故記録の程度が重い場合は、別の保証会社を選んでも審査に通らない可能性があります。
例えば次の3つ。
- 3ヶ月以上の延滞
- 借金の踏み倒し
- 債務整理(任意整理や自己破産)
これらは「信用情報機関」という、カードローンやクレジットカードの利用歴を記録する専門機関に登録されていて、各金融期間がデータを参照できます。
とはいえ、信用情報は一定期間の経過で解消されるので、適切な対処(延滞していたけれど、今はちゃんと完済した)ができれば問題ありません。
しかし信用情報機関に登録された記録とは別に、保証会社ごとで独自に過去の情報を保管しているケースが考えられます。
例えば消費者金融のアコムで借入をしていて延滞をしてしまい今度は、銀行の三菱UFJ銀行カードローンのバンクイックに申込をしました。
その結果は審査落ちになります、理由はバンクイックの保証会社がアコムグループだからです。
バンクイックで延滞していなくて保証会社のアコムで金融事故を起こしている以上、バンクイックの利用は難しいのです。
このように保証会社がどこなのか知っておかないとこういう事態に陥ることがあります。
それを避けるためにも、銀行カードローンに申し込むときは必ず保証会社をチェックしましょう。
主な銀行カードローンの保証会社一覧
次は主要銀行カードローンごとの保証会社をチェックしていきましょう。
銀行カードローンおよび保証会社を表にまとめると次のようになります。
銀行カードローン | 保証会社 |
---|---|
三井住友銀行カードローン | SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 |
住信SBIネット銀行 Mr.カードローン | SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 |
三菱UFJ銀行カードローン | アコム株式会社 |
じぶん銀行カードローン | アコム株式会社 |
みずほ銀行カードローン | 株式会社オリエントコーポレーション |
イオン銀行カードローン |
オリックス・クレジット株式会社 イオンクレジットサービス株式会社 |
楽天銀行 スーパーローン | 楽天カード株式会社株式会社セディナ |
このように、銀行によって2つの保証会社を設けていることが分かります。
しかし2社同時に保証を立てる、というわけではなく、状況に応じてどちらかの保証会社を立てるのが実情。
もちろん利用者が「こっちの保証会社で!」と指定することはできないので、あまり気にしなくても良いでしょう。
保証会社で銀行カードローンを選ぶポイントは2つ
保証会社で銀行カードローンを選ぶ際は、次の2つのポイントに着目しましょう。
- 保証会社が2つあるカードローンを選択
- 利用経験のある消費者金融が保証会社になっているカードローンを選択
ここからは各ポイントについて詳しく解説しましょう。
保証会社が2つあるカードローンを選択
上述したように、保証会社を2社用意している銀行カードローンがあり、ポイントのひとつと言えます。
2つの保証会社がある銀行カードローンは、片方の審査に落ちてしまっても、もう片方の審査に通過する可能性があるからです。
保証会社の審査基準はおおむね同じですが、独自基準を設けていることも多く、同じ申込者でも審査結果に違いが出ることは珍しくありません。
利用経験のある消費者金融が保証会社になっているカードローンを選択
消費者金融を保証会社として立てている銀行カードローンも狙い目のひとつ。
すでに利用したことがある消費者金融なら、審査基準が全く同じなわけではありませんが、似ている傾向にあるからです。
過去に審査に通ったことがあるなら、似たような審査が行われるわけなので、審査通過の可能性が高いと判断できるでしょう。
審査に通りやすい保証会社はある?
保証会社ごとに独自の審査基準を設けているのは事実ですが、大筋の審査基準はどこも同じです。
そのため「この保証会社を選べば審査に通りやすい!」ということはありません。
審査が簡単な保証会社は存在しないと覚えておきましょう。
とはいえ、保証会社が2つある銀行カードローンに申し込めば、審査通過の可能性をわずかでも上げられます。
このように、保証会社を知ることで、審査への工夫は可能といえるでしょう。
まとめ
今回は銀行カードローンの保証会社の仕組みや選び方などを紹介しました。
ポイントをおさらいしましょう。
- 保証会社は返済が滞った際に債務者の借金を立て替える(代位弁済)
- 代位弁済後は保証会社に対して返済しなくてはならない
- 保証会社によって審査基準が微妙に違うため、2社の保証会社を用意する銀行カードローンが狙い目
以上3点が本記事の要点となります。
「保証会社をチェックする意味ってある?」
「どうやって判断すれば良いの?」
といった方は、この記事を参考にして、保証会社から見た銀行カードローン選びを実践してみてくださいね。