使われる頻度の高い実用的なクレジットカード
流通系クレジットカードとは、百貨店やスーパー、ドラッグストアなどで販売されているクレジットカードのことをさします。
ほかの系統と比較して、流通系クレジットカードは安定した業績で推移しているものが多いです。
なぜ流通系クレジットカードの業績が安定しているかですが、使う土壌がはっきりしているからです。流通系クレジットカードはその百貨店やスーパー、ドラッグストアを頻繁に利用する人が持ちます。
ですからそのお店でショッピングをするたびにそのカードを使ってくれるので、おのずと使用頻度も高くなります。
クレジットカードはショッピングで利用されることで利益の出るビジネスモデルになっています。その意味では流通系クレジットカードの場合、小売りの現場を抱えているのは大変大きなアドバンテージといえます。
自分の普段利用するお店がクレジットカードを発行しているのであれば、カードを持った方がお得といえます。まず何よりも大きいのは、普段買い物をする場合、いちいち現金を準備する必要がなく、キャッシュレスでショッピングできる点です。
しかも最近の流通系クレジットカードを見てみると、カードショッピングをした場合キャッシュバックポイントのついてくるものが多いです。
このポイントは現金のように利用できたり、景品やほかのポイントプログラムと交換できたりします。
このようにポイントをうまく活用することで、家計の負担を少しでも軽減できる効果もあります。
スーパーやドラッグストアなど、日用品を取り扱っている店舗のクレジットカードを使ってショッピングをすれば、明細書を見て家計状況を把握することも可能です。自分でいちいち家計簿をつける必要もなくなります。
また流通系クレジットカードの中には、月に何日かカードでショッピングをすれば代金が値引きになるというサービスを展開しているところもあります。
このようにユーザーにもメリットが色々とありますので、流通系クレジットカードを持ちたいという人も少なくありません。
流通系クレジットカードは手軽に作れるのも強み
クレジットカードの会員となるためには、審査をクリアする必要があります。審査の難易度はカードによって異なります。しかし一般的な傾向として、流通系クレジットカードは銀行系と比較すると審査の甘いところがあるといわれています。
流通系クレジットカードの審査の甘い理由として、一種の宣伝効果を狙っていることも関係しています。
流通系クレジットカードは、ほかの店舗でも利用できますが、発行しているところでカード利用すればお得なサービスになっています
。つまりクレジットカードの会員が増えるということは、それだけ固定客を多く手に入れる効果につながっていくのです。
よって審査基準を銀行系クレジットカードと比較して甘めに設定することで、より多くの人に店に来てもらえる効果が期待できるのです。
流通系クレジットカードの中には、定期的に入会キャンペーンを実施しています。その間はより多くの方を会員にしようとするので、通常よりも審査のハードルを低くしているところも多いです。
お店にブースを設けて入会キャンペーンをやっているところも多いので、近所のよく利用するお店でキャンペーンをやっていれば入会も検討してみるといいでしょう。
流通系クレジットカードは審査が比較的甘いほかにも、発行するまでスピーディなところも入会希望者にとっては魅力的です。
一般的なクレジットカードの場合、申し込んでから審査通過して実際にカードが手元に届くまでに2週間前後かかります。しかし流通系クレジットカードを見てみると、最短申し込んだ即日発行というところもあります。
遅くても3営業日後には発行されるところも多く、審査通過すればすぐにでもカードショッピングができる利便性の高さもほかの系統にはない強みといえるでしょう。
クレジットカードを見てみると、年会費をとるものが多いです。カードの利用頻度が少ないと年会費のコスト負担が大きくなってしまいます。
しかし流通系クレジットカードを見てみると、年会費無料のものが多いです。持っているだけで損をすることはないので、気軽に申し込みできるのは大きいといえます。
銀行とタッグを組むことで安定収益を狙う流通系クレジットカード
流通系に限らず、クレジットカード業界ではそのビジネスモデルの転換が迫られているのが現状です。その原動力となっているのが、改正貸金業法にあります。
2010年に作られた法律で、これまでグレーゾーン金利で利息を得てきましたが、ルールが厳格になって利息制限法を超える利率で利息を取ることができなくなりました。
それまでの流通系クレジットカードもほかのカード同様、キャッシングによる利息収入が経営の大きなウエイトを占めていました。
しかしこれからはキャッシングで大きな利益収入を得るのは難しくなります。そこで流通系クレジットカードの中には、銀行グループの傘下に入るなど銀行とタッグを組んで経営を続けるところも増えています。
特にメガバンクの傘下に入れば、その豊富な資金を生かして会社経営ができます。コスト圧縮して経営を進めることができ、収益の効率性を高めることができたという意見もしばしばみられます。
また銀行の信用力というのは、やはり大きな後ろ盾になります。銀行のブランド力を生かして営業活動をすれば、信頼性の高さにつながっていきます。
このように流通系クレジットカードもビジネスモデルを変化させることで生き残りに努めています。