スマホ決済のメリットとデメリットをきちんと把握することで、スマホ決済に対しての不安も消えると思うよ。
スマホを利用してクレジットカードなどで決済をするスマホ決済を知っている方は大勢います。
しかしそれは、スマホ決済という存在だけであり、実際の利用者が伸びているわけではありません。
スマホ決済は便利だろうと思いつつも、なかなか踏み込めないのが現状のようです。
スマホ決済へ持つイメージとして、
「セキュリティは大丈夫なの?」
「気になるけど、仕組みがわからなくて不安」
などといった声も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、スマホ決済のメリットとデメリット、そしてスマホ決済の特徴などを詳しく解説します。
これを読めば、スマホ決済を利用したいのになかなか踏み出せない方も、安心して踏み出せるでしょう。ぜひ読み進めてみてくださいね。
目次
スマホ決済ってどんな魅力があるのか
海外でも利用者の多いスマホ決済。特に中国では、約98%もの国民が利用していると言われています。
国際的に利用者の多いスマホ決済の魅力とは、どんなものがあるのでしょうか。
スマホ決済の魅力は、クレジットカードに比べ、店舗側にもお客側にもメリットがあるということです。
特に、お店側に魅力がなければいくらお客として利便性がよくとも、店舗で導入されずにスマホ決済ができないという状況になります。
お店側の最大の魅力としては、
- 導入コストが安い(時には無料もある)
- 決済にかかる手数料がクレジットカードを利用するよりも安い
スマホ決済の導入コストは低額なため、小規模のお店などでも導入しやすいという面があります。
また、クレジットカードなどで商品を購入する場合、決済にかかる手数料をお店側が負担しています。
スマホ決済を導入することによって、集客は変わらないまま手数料が軽減されるのであれば、お店側のメリットとしても大きいですよね。
利用者側の魅力としては、クレジットカードを持ち歩かなくても決済ができるという点です。
極端なことを言えば、お財布を持たなくてもスマホさえあれば、ショッピングを楽しんだり、友人と食事を楽しんだりすることができます。
かざすタイプ(Felica)タイプとQRコード決済の違い
スマホ決済にもかざして決済をするフェリカ(Felica)タイプと、QRコードで決済をするタイプの2種類があります。
この2つの決済方法の違いとしては、以下のようなものがあります。
フェリカ | QRコード | |
---|---|---|
代表的な サービス |
・おサイフケータイ ・Apple Pay ・Google Pay |
・楽天ペイ ・LINE Pay |
設置店舗 | 専用端末が必要 | 市販のタブレットなどで 対応が可能 |
2つの違いとして大きいのは、スマホを選ばないということです。
Androidであればおサイフケータイ、iPhoneであればApple Payと対象のスマホが限られるフェリカタイプに比べ、QRコードタイプは利用するスマホの縛りはありません。
アプリさえダウンロードできれば、どの機種でも利用することができます
日本でも増えてきているスマホ決済の種類とは?
けれど、日本で活用できるスマホ決済の種類は増えているんだよ。
確かに、スマホ決済の普及が思うように進んではいないのが現状ですが、決済の方法はフェリカタイプとQRコードタイプ、それぞれ増えています。
ということは、企業がスマホ決済に力を入れ始めたということになります。
そこで、スマホ決済の種類について詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
QRコード決済の代表的な4社を紹介します
世界的にも普及しているQRコード決済ですが、今日本で利用できる方法は4つありますのでご紹介します。
LINEpay
LINE Payはプリペイド決済とクレジットカード決済の両方が利用できます。
ともだちに対して、手数料なしの送金や割り勘払いをすることができるので、友人同士の食事会などにも活躍できます。
【LINE Payの特徴】
- プリペイド形式も選べるので、使いすぎない
- 友だちとのやりとりができる
- 決済方法を、LINE Payカードやオンライン決済、QRコードから選べるので
- お店に合わせて決済が可能
- 2%のポイント還元
楽天Pay
楽天ペイは、楽天のアカウントを利用することによってネット通販や実店舗でも決済ができます。
楽天ポイントを貯めて利用することも可能です。
【楽天ペイの特徴】
- クレジットカードの国際ブランド、6ブランドに対応
- バーコード、QRコードとお店に合わせて対応が可能
- 楽天スーパーポイントが貯まる
- さまざまなキャンペーンを開催
Origami Pay
iPhoneやAndroid端末で利用できるOrigami Payは、支払い方式をBluetooth方式もしくはQRコード方式のどちらかを選んで決済することができます。
2016年よりスタートした決済アプリですが、対応機種を選ばない点や割引サービスを受けられることから、人気を集めています。
2018年12月17日から31日まで吉野家で190円引きのキャンペーン開催中です。牛丼並盛りが190円で食べられるのでぜひ利用してみてください。
【Origami Payの特徴】
- Bluetooth方式の支払いの選択も可能
- iPhoneやAndroid、どちらでも利用可能
- 割引キャンペーンが多い
- 銀行口座の登録でも決済が可能
PayPay
2018年10月にリリースされたPayPayは、銀行口座からのチャージ(前払い)とクレジットカード払い(後払い)の両方を備えているので、現金払い派とカード払い派のどちらの人も手軽に安心して使うことが可能。
大きく注目を集めているのが、PayPayで支払った金額の20%が還元されるキャンペーンです(2019年3月31日まで)。しかも、10万円までなら全額キャッシュバック(100%還元)の抽選があるので、試すなら今がお得の決済アプリですよ。(このキャンペーンは12月13日に終了しました。)
次回のキャンペーンが噂されているので楽しみです。
【PayPayの特徴】
- 支払金額の0.5%のPayPay専用ポイントがもらえる。
- PayPayのポイントで買い物することも可能。
- 20%還元キャンペーン(10万円までなら最大100%還元)
- PayPayアプリのマップやYahoo地図なら、PayPayに対応したお店がすぐ探せる
Felicayタイプの決済の代表的な3社を紹介します
専用端末にかざして決済をするフェリカタイプの決済方法としては、
- Apple Pay
- おサイフケータイ
- Google Pay
それぞれの特徴などご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
Apple Pay
iPhoneユーザーが利用できる決済方法として、Apple Payがあります。
さまざまなクレジットカードやSuicaを登録することで、カードレスでカード払いができます。
【Apple Payの特徴】
- iPhone、iPadなどApple製品でのみ利用できる
- Suicaを登録すると、かざすだけで改札を通過できる
- クレジットカードによってQUICPayもしくはiDを利用して決済をする
- iPhoneⅩでは顔認証が必要などセキュリティ性が高い
おサイフケータイ
スマートフォンや携帯電話で利用可能なおサイフケータイ。
iPhone以外のフェリカマークがついているAndroid機種で利用できます。
また、電子マネーが主な決済手段なので、nanacoやWAON、楽天Edyなど幅広い電子マネーに対応しているのが特徴です。
【おサイフケータイの特徴】
- 電子マネー、ポイントを事前登録することで決済が可能
- 電子マネーなどの残高のチャージにクレジットカードの利用が可能
- 対応している電子マネーが幅広いのでユーザーのニーズに答えやすい
Google Pay(旧Android Pay)
Google PayはGoogleによるモバイル決済サービスです。
2018年2月の時点でAndroid PayからGoogle Payに名称が変更されました。
Google Payは、複数の電子マネーを一括管理ができるので、お財布の中のカードを減らすことができます。
【Google Payの特徴】
- 登録したカード情報はGoogleが管理
- 電子マネー、ポイントカード、ギフトカードなどを登録・管理ができる
- 国際ブランドはJCB、VISA、MasterCard、アメックスに対応
- 今後QUICPayにも対応予定
その日本美食のWalletにGoogle Payが新しく追加されたことによって、Google PayでもQRコード決済が可能になったんだよ。
セブンぺイ(2019年春頃サービス開始)
2019年の春頃から始まる新しい決済サービスとして、セブンペイがあります。
セブンイレブンやイトーヨーカードで有名なセブンアイホールディングスが提供するセブンペイは、QRコードを利用しての決済が主流ではないかとの見方もあります。
しかし、プリペイド式を利用した決済方法だという話もあり、確定された発表はしていません。
しかし、セブンペイが始まると、今までnanacoの利用ができなかったiPhoneでの決済も可能になります。
今後公表されるセブンペイの動向に期待しましょう。
スマホ決済メリットデメリット
スマホ決済の決済方法は年々増え続けています。
しかし、いくら決済方法の選択肢が広がっても、スマホ決済のメリットを感じられなければ、利用しようとは思わないのではないでしょうか。
そこで次はスマホ決済を利用するうえで、メリット・デメリットについてご紹介します。
メリット
スマホ決済のメリットとしては以下のようなものがあります。
- 現金がいらない
- いちいちお財布からカードや現金を出さなくてすむ
- レジへ行かなくても、その場で決済ができる
スマホ決済のメリットとして代表的なものは、現金やクレジットカードを持ち歩かなくていい、という点ではないでしょうか。
スマホ決済では、QRコード型・フェリカ型のほとんどがクレジットカードの登録を行います。そのため、クレジットカードをお財布から出すことなく決済ができます。
自宅にクレジットカードを置いて出ることも可能なので、紛失・盗難・クレジットカードのスキミングといった被害を受ける可能性が低いです。
デメリット
スマホ決済のデメリットとしては以下のようなものがあります。
- 初期設定が必要
- 使い方を把握しなくてはいけない
- 決済方法によって利用できるスマホが限られてしまう
スマホ決済のデメリットとしては、機種の制限がある点です。
iPhone、Androidによって利用できる決済方法が違い、それぞれに対応した機種を選ばなくてはいけません。
特にiPhoneは決済方法がApple Payのみなので、選択肢の幅が狭いのは難点といえるのではないでしょうか。
中国や海外はもっとスマホ決済が進んでいる
日本銀行決済機構局が2017年に発表した「モバイル決済の現状と課題」によると、日本でのスマホ決済利用率はわずか6%、アメリカでは5%程度と伸び悩んでいるなか、中国では98%もの利用率が出ています。
日本でのスマホ決済の主流はフェリカタイプになり、主におサイフケータイやApple Payがあります。
しかし、スマホ決済が進んでいる中国ではQRコードとスマホのアプリを上手に使い分けているようです。
そこで、中国でのスマホ決済を支える2つのアプリについてご紹介します。
WeChatPay
WeChatPayは中国では主流のSNSアプリであり、日本でいえばLINEと同じような位置になります。
QRコードやネット決済も可能なWeChatPayは、200以上もの国で利用でき20もの多言語表記が可能です。
中国の口座を作るためには、1カ月以上の滞在が必要になるので、日本人が利用するには難しいかもしれません。
しかし、WeChatPayの登録に本人確認と、本人の身分証明書を登録した番号が必要になります。
こうしたセキュリティの高さも、スマホ決済が普及した秘訣なのかも知れませんね。
【WeChatPayの特徴】
- QRコード、ネット決済も可能
- 中国の銀行口座が必要
- 200以上の国、20以上の多言語表記で利用できる
Alipay
中国のアリババグループのQRコードを利用して決済をするAlipayは、中国のタオバオなどネットショッピング決済ではシェア率50%以上を誇ります。
Alipayは、日本のPayPalと同じような仕組みを利用していて、ネットなどで商品を購入すると、商品が届き確認しなければ代金は支払われません。
それはAlipayが利用者重視をしているためです。
ネットショッピングに起こりがちな、
「全然商品が届かない」
「中身が壊れていたんだけど、どうすればいいかわからない」
などといった不安を取り除けるよう、商品を確認してから支払われる仕組みになっています。
【Alipayの特徴】
- 事前に登録した中国の銀行口座からチャージして利用
- QRコードを利用しての決済
- 相手の電話番号さえわかれば送金が可能
- 預金サービスの金利が中国の銀行よりも高い
スマホ決済がなかなか浸透しない背景について
日本ではいくつものスマホで決済をする方法があるにもかかわらず、なかなか普及が進まない理由として、以下の3つがあります。
- なにが一番いいのか決めきれない
- 全ての店で共通して使えるかわからない
- スマホが財布になるイメージがわかない
やってみようかな?って思っても煩わしく感じてしまい、結局なにも考えなくてもいい、今まで通りの現金支払いが楽となってしまう。
誰もが自分にあった決済方法を利用したいと思いますよね。
しかし、日本のスマホ決済方法は種類が多い分、決めかねるという難点が生まれています。
また、利便性の面でも、普段使うお店で利用できるかどうかがカギになっています。
せっかく利用しようと思っても、お店で利用できないのであれば、やはり活用するのは難しいです。
そして、やはり大切なのがセキュリティ面です。
セキュリティ面が心配という声もある
スマホ決済では、スマホがあれば商品の購入ができてしまいます。
つまりスマホの中には、個人情報やクレジットカード、電子マネー、銀行口座などお金に関した情報がすべて入るようになります。
そのため、
「もしスマホを落としたらどうなるの?」
「不正利用される可能性はあるのか?」
など、セキュリティ面に不安を持ち、スマホ決済に踏み込めないという方も多いのではないでしょうか。
スマホ決済のセキュリティ面を見ると、カード情報の暗号化や、指紋認証、顔認証(iPhoneⅩのみ)、国際セキュリティ基準のPCI-DSSを守るなど、さまざま方法でセキュリティ性能を上げています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
各スマホ決済の特徴や、スマホ決済がもたらすメリット・デメリットについご紹介しました。
- スマホ決済にはQRコートとフェリカタイプがある
- スマホ決済にすると、クレジットカードなどを持ち歩かなくてすむ
- QRコード決済の方が、選択できる決済アプリの幅が広い
- iPhoneはApple Payのみ
- セキュリティ面は国際基準!
スマホ決済の存在を知りつつも、
「便利な決済方法だとわかってはいるものの、踏み込めない」
「利用してみたいけど、どれを選んだらいいのかわからない」
といった方は、ぜひこの記事を参考に自分に合った決済方法を見つけて、スマホ決済に挑戦してみてくださいね。