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日本初の現金払いができないお店、完全キャッシュレスの飲食店にはどんな特徴があるの?

女_はてな

この間、GATHERING TABLE PANTRY(ギャザリングテーブル パントリー)ってお店を見かけたんですが、どんなお店なんですか?

予定があったので、中に入れませんでした。

男_教える

最近、テレビでよく紹介されてるね。

GATHERING TABLE PANTRYは、完全キャッシュレスなどを取り入れた新しいスタイルのお店だよ。

女驚き

えっ!ということは現金が使えないってことですか?

男_笑う

そうだよ。でもクレジットカードか電子マネーでの支払いになるから、スムーズに決済できたよ。

それにレジに並ぶ必要がなかったのも、良かったな~!

女_基本

その話しぶりからすると、もう行ってきたんですね!

詳しく教えてください!

男_ご機嫌

OK!じゃあ、GATHERING TABLE PANTRYでの体験を話していくよ!

「ロイヤルホスト」など、さまざまな飲食店を運営するロイヤルホールディングスは、2017年11月6日に「GATHERING TABLE PANTRY(ギャザリングテーブル パントリー) 馬喰町店」をオープンしました。

このお店は支払い方法が完全キャッシュレスなどのITを活用した次世代のレストランとして話題になっています。

しかし気になってはいるものの、なかなか時間が取れず行けないという方も多いのではないでしょうか。

そんな方のために今回は、実際にお店へ足を運び、調査してきました。

この記事では、店内の様子や料理などを詳しくまとめているので、行きたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

男_ご機嫌

ツイッター(@crecatty)ではカードやキャッシュレスの知識をつぶやいていますよ。

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GATHERING TABLE PANTRYの特徴

あまり「GATHERING TABLE PANTRY」を知らないという方も少なからず、いるはずです。

そこで、まずお店の特徴を紹介していきます。

レストランの目的

ロイヤルホールディングスは、ロイヤルグループの生産性向上と働き方改革を目指し、次世代の店舗運営を研究開発していく「GATHERING TABLE PANTRY 馬喰町店」を11月6日(月)にオープンいたします。
 
少子高齢化による生産労働人口の減少や市場変化などサービス産業を取りまく環境が厳しくなる中、当店を足がかりにグループ全体の課題解決および次世代のビジネスモデル確立に向けた取り組みを強化してまいります。

ロイヤルホールディングスは

  • 生産労働人口が減少する
  • サービス産業を取り巻く環境が厳しくなる

という将来起こりうる問題を以下のような3つ取り組みで解決しようとしています。

  1. IT活用による店長業務の効率化
  2. キッチンオペレーション改革による調理工程短縮と料理の質の両立
  3. 設備のコンパクト化による小規模・低投資型店舗の展開

店舗システムにはマウント・スクエア社と共同開発されたシステムが使用されているようです。

男_教える

ハウステンボスが直営しているロボットホテル「変なホテル」のようにデジタル・テクノロジーを駆使して人件費の削減に成功している事例もありますからね。

変なホテルはフロントスタッフやクローク、ポーターも案内人も全てロボットにして話題になりました。

飲食店も運営コストを削減するためにあらゆる新技術を導入していくのは普通の流れかもしれません。

完全キャッシュレス

こちらのお店の最大の特徴は、現金払いが不可であることです。

選べる支払い方法はクレジットカード電子マネーのみになります。

ただし電子マネーのチャージは、店内ではできないため、事前に入金残額を確認しておきましょう。

利用できるクレジットカードと電子マネーは、以下の表のとおりです。

クレジットカード(国際ブランド) 電子マネー
  • VISA
  • MasterCard
  • JCB
  • American Express
  • Diners、Discover
  • 楽天Edy
  • nanaco
  • iD
  • QUICPay+
  • Suica
  • PASMO

などの各種交通系電子マネー

現在は、まだWAONが対応していないため、注意しましょう。

現金払いの場合、次のような場面に遭遇することも多々あるのではないでしょうか。

「小銭が見つからないな」「あれ?もらった釣り銭が少ない」

こちらのお店は、完全キャッシュレスなので、このような事態になることがなく、スムーズな決済ができます。

さらに、セルフオーダー制なので、レジに並ぶ必要がないのも嬉しいポイントです。

また、お店側にも完全キャッシュレスを取り入れるメリットがあります。

完全キャッシュレスであれば、レジ締めが不要になるため、業務効率化につながるのです。

セントラルキッチン方式と最新の調理機器を導入

「GATHERING TABLE PANTRY」では、セントラルキッチン方式と最新の調理機器を導入することで、調理時間の短縮を実現しています。

女_はてな

セントラルキッチン方式って、なんですか?

男_教える

パック詰めされた半完成料理に簡単な調理を加えて提供するシステムのことだよ。

味のバラつきが少なくなる、人件費がかからない、効率的に提供できるといったメリットからチェーン店で採用されていることが多いんだ。

女驚き

知りませんでした!

女_はてな

でも、そうなると料理の手作り感が薄れてしまうんじゃないですか?

男_笑う

その通りだよ。だから最終的な味付けはスタッフが行っているんだ。

さらに最新の調理機器は、コックが火を通した料理と同じ味になるように調整されているのもポイントです。

そのため、お客さんは短い待ち時間で質の高い料理を食べることができます。

お店へのアクセス

「GATHERING TABLE PANTRY 馬喰町店」の最寄り駅は、馬喰横山駅か馬喰町駅になり、徒歩約1~3分の距離です。

ここでは馬喰横山駅からの道順を紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

「GATHERING TABLE PANTRY 馬喰町店」の情報

【住所】 東京都中央区日本橋馬喰町1-5-4 中庄ビル1階
【営業時間】 平日:15時~22時30分(L.O.22時) 
土日祝:13時~21時30分(L.O.21時)
【定休日】 不定休
【電話番号】 03-3527-3503

馬喰横山駅A2出口

馬喰横山駅に着いたら、A2出口から出ましょう。

横山・橘通り共栄会の入り口アーチ

出口から出ると、すぐ左手に「横山・橘通り共栄会」の入り口アーチがあります。

アーチの前にある、この通りを左折し直進します。

日東タオル

通りを進んでいくと、右手に日東タオルが見えてきます。

このまま通りを直進しましょう。

ミニストップ

2つ目の信号まで通りを進むとミニストップが見えてきます。

信号を渡らず、この通りを左折し直進しましょう。

東京駅八重洲口行・バス停

進んでいくと左手にマルマンストア、右手に東京駅八重洲口行のバス停があります。

お店まで、すぐそこです。このまま通りを直進しましょう。

GATHERING TABLE PANTRYに到着

お店に到着しました。

先ほどの場所から歩いて左側にお店があります。

馬喰横山駅から徒歩約2、3分ほどの距離です。

お店の前には、メニューが立てかけてありました。

  • 生ビール(一番搾り) 500円
  • グラスワイン(タティアラ) 380円
  • タコのバジルソース 380円
  • 自家製ポテトサラダ 380円
  • ペンネのゴルゴンゾーラ 580円

などなどドリンク、フードともに比較的リーズナブルな料金体系になっています。


入り口前にはキャッシュレスチャレンジの案内板がありました。

案内板には、

・✕現金
・◯クレジットカード(割り勘もOK)
・◯電子マネー

と表示されており、誤って現金しか持ち合わせのない人が入店しないよう配慮されています。またクレジットカードによる割り勘ができるのも嬉しいですね。

日本ではキャッシュレス払いの店舗が浸透していないので、店内にも「キャッシュレスチャレンジ(キャッシュレス払いに挑戦しよう)」という言葉が見られました。

店内の様子

ここでは、写真とともに店内の様子を紹介していきます。

店内全景


到着したのがお店のオープン直後である15時ごろだったためか、お客さんはあまりいませんでした。

テーブルや照明など考え抜かれたインテリアデザインになっていて全体的にオシャレな雰囲気になっています。

またテーブルの素材もコンクリートで統一されていました。インテリアライトもシックな印象を受けます。

こちらがトイレになります。

木製の扉と描かれているイラストがポップですね。

店内ショーケース

入り口のすぐ左手に興味深いものがありました。

一見、食材の入った冷凍庫かと思いましたが、そうではなくお土産用の食品が入ったショーケースのようです。

中を覗いてみると、ボロネーゼソースやビーフシチューなどが販売されています。
 

またショーケースの右隣には、小型の冷蔵庫がありました。

料理に使われているオイルやドレッシングも購入できるようです。
 

厨房の様子

運良くキッチン付近のテーブル席に座れたので、撮影できました。

店員さんによると、最新の調理機器で効率的に料理が行えるそうです。

ワインのメニュー

壁にワインのメニューが掛かっていました。

通常のイタリアン・レストランであれば、4,000円以上はしそうなボトルワインも比較的リーズナブルな価格帯で提供されています。

赤ワインのメニュー

  • Robert Mondavi(ロバート・モンダヴィ) アメリカ産
  • Casirello Del Diablo(カッシェロ・デル・ディアブロ) チリ産
  • Canon Du Marechal(カノン・デュ・マレシャル) フランス産
  • Glass Mountain(グラス・マウンテン) アメリカ産
  • Balvi Soprani(バルビ・ソプラーニ) イタリア産
  • Chateau De l’Abbaye(シャトー・ド・ラベイ) フランス産

※白ワインは、別のメニューに記載されています。

男_教える

店員さんによると仕事帰りに立ち寄るお客さんも多いそうです。

テーブル席のコンセント

テーブル席には、コンセントが用意されています。

また店内ではフリーWi-Fiが使えるため、スマホやタブレットを弄るお客さんも多いようです。

実際、近くに座っていたサラリーマン風の男性もPCで作業していました。

iPadでセルフオーダー

ここでは、iPadによるオーダー手順を紹介しています。

キャッシュレスを承諾

案内されたテーブル席に座ると、店員さんがiPadを持ってきました。

どうやらiPadでオーダーするようです。

注文する前に、ここで以下のように店員さんから確認されます。

「支払いはクレジットカードか電子マネーのみとなり、現金払いはいたしかねます。」
「承諾していただけるようでしたら、画面のENTERを押してください。」

   
これに同意し画面のENTERをタップすると、メニューが表示されました。

オーダー方法の説明

次に店員さんからiPadの操作方法を説明されました。

ドリンクやフードなどジャンルの切り替えは、各項目をタップし、ジャンル別のメニューを見るには左右にスワイプするようです。

iPadによるセルフオーダー制は、それほど珍しいものではありません。

しかし注文の度に店員さんを呼ぶ手間がかからないのは、やはり嬉しいですね。

男_教える

ちなみにiPadで注文したメニューは、店員さんが身につけているApple Watchに通知されるそうです。

充実したメニュー

ここでは、お店のメニューを紹介しています。

料理メニュー

軽食からガッツリ食べたい人向けなど、豊富なメニューから選べます。

店員さんにおすすめメニューを聞いたところ、次の料理がおいしいみたいです。

  • タコのバジルソース
  • PANTRYハンバーグ
  • 焼きブロッコリー~ペペロンチーノソース~

お土産メニュー

こちらが前途の店内ショーケースに入っていたお土産のメニューです。

お店で気に入った料理を自宅でも気軽に食べられるのは嬉しいですね。

アレルギー情報

iPadを操作すると全メニューの栄養成分・アレルギー情報一覧が表示されます。

アレルギーのある方やベジタリアンの方にも配慮されているので、メニューを決める際も安心です。

注文

一旦、上記画像のメニューで注文が決まりました。

料理は基本的に1,000円以下のものが多く、リーズナブルな価格帯です。

なお注文をする際は、iPadのORDERをタップします。

実食レポート

ここでは、写真とともに料理の感想をまとめています。

料理の到着

注文していた料理を店員さんが運んできました。

どれもおいしそうで、空腹感を刺激します。

焼きブロッコリー~ペペロンチーノソース~(430円 税抜)

こちらは店員さんにおすすめしてもらった料理で、ブロッコリー丸ごとというインパクト大の見た目です。

味についてはブロッコリーにペペロンチーノソースが良く染み込んでおり、非常にバランスがとれていました。

イタリアントマトサラダ(350円 税抜)

バジルとオリーブオイルを使ったシンプルなサラダです。

味はサッパリとしていて飽きることがないため、ビールなどのおつまみには持ってこいでしょう。

ペンネのゴルゴンゾーラソース(580円 税抜)

こちらはイタリア料理の定番メニューです。

口当たりの良いペンネに濃厚なゴルゴンゾーラソースがよく絡んでおり、癖になる味でした。

タコのバジルソース(400円 税抜)

こちらも店員さんにおすすめしてもらった料理の一つです。

タコとバジルソースの相性が抜群で、爽やかな味わいが絶品でした。

PANTRYハンバーグ(980円 税抜)

このお店のおすすめメニューの一つだけあって、口に入れた瞬間に甘味と旨味のバランスが良く取れているのがわかります。

特にドミグラスソースのコクがあり、美味しさをより際立たせているのが良い感じでした。

ビーフジャワカレー(880円 税抜)

こちらはガッツリ食べたい人に最適のメニューです。

フライドオニオンとカレーのバランスが絶妙で、食べ進めたら止まりませんでした。

チキンのハーブグリルとレンズ豆(680円 税抜)

じっくり焼き上げたチキンとハーブの香りが食欲を刺激する逸品です。

ジューシーなチキンとハーブソースの親和性が高く、口の中に広がる風味でした。

ケールサラダ スモールサイズ(680円 税抜)

青汁の原料にもなっているケールを使ったサラダです。

適度な塩気があるドレッシングと甘いザクロの組み合わせが新鮮で、風味豊かな味わいでした。

ティラミス(580円 税抜)

イタリア料理の定番デザートです。

カスタードソースの甘みと適度な苦味を感じられるエスプレッソがお互いの味を引き立てており、まるで頬が落ちるようでした。

ゴルゴンゾーラのフレンチトースト~モルトシロップ~(680円 税抜)

ふっくらと焼き上げたパンに適度な辛味のあるゴルゴンゾーラをかけたフレンチトーストです。

ゴルゴンゾーラの濃厚な味わいとシロップの上品な甘さが印象的な、今まで食べたことがないようなタイプの一品でした。

ブリオッシュのフレンチトースト(580円 税抜)

テーブルに運ばれてきた瞬間からバターの芳醇な香りが漂ってきて食欲を何倍にもそそります。

ジューシーな焼き加減のトーストにとろけるようなアイスクリーム、さらに、その上からメイプルシロップをかければ極上バランスの甘さに早変わりして締めのデザートには最高の一品でした。

お会計

ここでは、クレジットカードによる支払いの様子をまとめています。

iPadで支払い実行

会計画面(CHECK)

運ばれてきた数々の料理を完食しました。

会計は、iPadの注文履歴で「TO PAY(支払実行)」をタップすることで行えます。

「CALL(店員呼び出し中)」というポップアップが出るので、そのまま待ちます。

店員さんが来たらテーブルで会計をする流れになるため、支払う準備をしておきましょう。

カードリーダーとiPhone

店員さんがカードリーダーとiPhoneを持ってきました。

上記画像にあるように、iPhoneには利用できるクレジットカードと電子マネーが表示されています。

クレジットカードでお支払

前途のとおり利用できる支払い方法には、クレジットカードと電子マネーがあります。

今回は、クレジットカード払いを選びました。

先ほどのカードリーダーにクレジットカードを通して支払います。

会計後のiPad

会計が終わるとiPadの画面が上記のメッセージに切り替わっていました。

ごちそうさまでした。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は完全キャッシュレスが特徴の「GATHERING TABLE PANTRY」を紹介しました。

実際にお店を体験して「料理の質を保ちつつ、効率的に提供する」というコンセプトが感じられましたが、支払いがセルフでできた方が良いなど気になった点があったのも事実です。

しかし、ロイヤルホールディングスによれば、こちらのお店はまだ実験段階に過ぎません。

そのため今後も、より快適に利用できるよう様々な試みが導入されていくのではないでしょうか。

キャッシュレスをいち早く体験してみたいという方は、ぜひ「GATHERING TABLE PANTRY」を訪れてみては?

男_笑う

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