今度、人生初のイタリアに行くんですが、一緒に行く友人がクレジットカードをあまり好きじゃないみたいで…。
現金だけでも大丈夫でしょうか?
クレジットカードを持っていったほうがいいよ!
危ないし、それにイタリアで大金を持ってると不審な目で見られるよ!
えっ、どうしてですか?
イタリアでは3,000ユーロ以上の現金払いは法律で禁止されているんだよ。
初めてイタリアに行くみたいだし、詳しく教えるね!
観光スポットが多いイタリアは、日本人に人気が高い国の一つです。
イタリアを訪れる準備をする際、クレジットカードがあると便利ですが、
と不安なひともいるでしょう。
そこで今回は、イタリアのクレジットカード事情や現地の習慣、滞在するうえでの注意点などについて、お話しします。
イタリアに渡航する前に読んでおくと準備に役立つので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の目次
カードの普及率が高いイタリア
イタリアではカード決済が一般的と聞いても、実際のクレジットカード事情を知っていないと、不安というひともいることでしょう。
そこで、イタリアでのクレジットカード利用について、お話しします。
幅広いシーンでカードが利用できる
イタリアは、日本のように現金決済をするより、クレジットカードを利用する方が多いです。
そのため、個人経営の小さなところも含めて、ほとんどの店舗でクレジットカードが利用できます。
ホテルやレストランはもちろん、以下4つのシーンでもクレジットカードが使えます。
- スーパー
- 小さなカフェ(バール)
- 列車の切符
- 一部の病院
露店での小物購入やチップ以外、ほとんど現金を使うことはありません。
3,000ユーロ以上の現金払いは禁止
イタリアでは、フランスやスペインと同じように、現金決済の制限を強化しています。
そのため、3,000ユーロ以上の商品を購入する場合には、現金で支払うことができません。
必ず、クレジットカードでの決済を求められます。
知りませんでした!でも、どうしてなんですか?
これは、テロや麻薬取引などの悪事に関わる取り引きの大半が、原因で行われるからなんだよ。
高額な現金を持っていると、悪事に加担しているひとと思われてしまう可能性があります。
どんなカードが使えるの?
クレジットカードといっても、国際ブランドにはいろいろな種類があり、国によって加盟店数が異なります。
イタリアにクレジットカードを持参するなら、やはりVISAとMasterCardがおすすめです。
JCBやアメリカン・エキスプレスなどは、イタリア国内ではシェアが低くなっています。
VISAとMasterCardがあれば、大抵の場所でクレジット決済ができます。
現金払いが必要になる場所
ただし、イタリアでも現金が必要になることはあります。
主にチップを支払う時です。
イタリアのチップの相場は1~2ユーロとなっており、硬貨を用意しておかなければなりません。
また、公衆トイレの利用やタクシーの支払いにも、必ず現金が必要です。
外出の際には、多少の現金も用意しておきましょう。
クレジットカード持っていく方が安心な4つの理由
イタリアのクレジットカード事情を理解しただけでも、クレジットカードを用意して渡航する大切さはわかってもらえたことでしょう。
ですが、それ以外にもクレジットカードにはさまざまなメリットがあります。
そこで、イタリアにクレジットカードを持って行くべき4つの理由について、説明します。
海外旅行傷害保険が付帯されている
ほとんどのクレジットカードには、海外旅行傷害保険が付帯しています。
日本とは違い、海外でケガや病気をして病院を受診すると、高額な費用がかかるものです。
海外旅行傷害保険があれば、そうした医療費をカバーしてもらえます。
ただし、年会費無料のクレジットカードの場合は利用付帯になっていることが多く、海外赴任など滞在が長期にわたる場合には保険有効期限外になる可能が高いです。
そのため、イタリアに渡航する前に、自分のクレジットカードの海外旅行傷害保険の内容を確認しましょう。
デポジット(保証金)が便利に支払える
イタリアに限らず、海外でホテルに宿泊したり、レンタカーを借りる際には、クレジットカードの提示を求められます。
これは、宿泊の保証金であるデポジットを請求するためです。
海外のホテルでデポジットを求められるのは、以下4つのケースです。
- 宿泊料金
- ルームチャージしたレストランやバーの利用料金
- 備品の盗難
- 部屋の破損
こうした事態がが起こっても、デポジットがあればホテルに損害は出ません。
そのため、クレジットカードを提示しなければ、費用の2~3倍をデポジットとして支払わなければならない場合もあります。
また、海外ではクレジットカードが身分証として認識されます。
というのも海外ではクレジットカードが発行されているひとは、金銭面で信用できると判断されるからです。
海外に行くなら、クレジットカードを持っていきましょう。
紛失・盗難に遭っても安心
イタリアの観光地ではスリが多いです。
イタリアのスリは、ターゲットを決めて観察したうえで、財布をしまった場所に的確に手を入れ盗み出します。
現金だと盗まれて終わりですが、クレジットカードの場合はすぐにカード会社に連絡することで、不正利用を防ぐことが可能です。
盗難だけでなく、クレジットカードを紛失することも考えられます。
そのため、複数のクレジットカードを用意しておくとより安心です。
キャッシングができる
イタリアでも、チップなどで現金が必要になることはあります。
ですが、日本円を現地で両替すると、高い手数料を支払うことになるのです。
そんな時には、クレジットカードでキャッシングする方が手数料が安く済みます。
また、手元に現金がなくても、銀行の営業時間を気にせずに現地通貨を引き出せるのは便利です。
クレジットカードを使うときの3つの注意点
イタリアではどこでもクレジットカードが使えますが、日本のようにショップの店員を信用できるかというと、それはまた別の問題です。
クレジットカードを利用するうえで、覚えておいてほしい注意点があります。
それを具体的に説明しましょう。
スキミングに要注意
イタリアのみならず海外では、店舗やレストランでクレジットカードを利用する時、スキミング被害に遭ってしまう場合があります。
スキミングとは、「スキマー」という装置を使ってカード情報を抜き取り、不正利用をすることです。
スキマーは小型で、「接触型」と「非接触型」があります。
接触型はクレジットカードの磁気ストライプから、非接触方はICカードから情報を盗み取ります。
接触型のスキミングは、クレジットカードを渡した時点で情報が盗まれてしまいます。
それを防ぐためにはICカードに変更することをおすすめします。
一方の非接触型スキミングの場合は、情報が盗み出せないよう電波を遮断する「スキミングブロッカー」に入れておくと安心です。
レシートの請求額を確認しよう
イタリアのショップでクレジットカードを利用した際には、その場でレシートの確認をするのが基本です。
というのも金額を水増しするショップが少なくないからです。
- クレジットカードのレシートを渡そうとしない
- 商品の購入代金と異なる金額でクレジット決済されている
といった場合、その場で商品をキャンセルした方がよいでしょう。
キャンセルに応じない場合には、その場でクレジットカード会社に電話をして、指示を仰いでください。
日本ではぼったくりは一部の悪徳業者しか行わないものですが、海外ではよく起こるトラブルの一つです。
自分が被害にあわないように、十分に注意しましょう。
日本円ではなく、ユーロで支払う
イタリアに限らず、海外でクレジットカードを利用する際の決済方法は、2つあります。
「円建て決済」と「現地通貨決済」です。
イタリアの店舗でクレジットカードを利用した際には、ユーロでの決済を選びましょう。
どうしてなんですか?
というのも、円建て決済は外貨取引手数料を店舗独自に設定することができるんだ。
だから10%という破格な費用を要求されることが多々あるんだよ。
現地通貨での決済であれば、クレジットカード会社が為替手数料をあらかじめ設定してあります。
その分、透明性が高く安心なのです。
ですが、為替レートによって請求金額は変動するので、利用明細できちんと確認する習慣をつけましょう。
イタリアで活躍するカード3選
では、イタリアに長期滞在するにあたり、おすすめしたいクレジットカードを3種類ご紹介します。
中でも、
- 海外旅行傷害保険が付帯している
- ショッピング保険がある
- ポイント還元率が高い
といった3点を基準に選びました。
ぜひ、参考にしてください。
楽天カード
楽天カードは、年会費無料のクレジットカードの中でもポイント還元率が高いと好評の1枚です。
カード会員はもちろん、家族カードも年会費が永年無料なのが魅力です。
国際ブランドは、VISAとMasterCard、JCBの3つの中から選べます。
海外旅行傷害保険もありますが、利用付帯となっています。
海外旅行傷害保険の内容は以下の通りです。
保険の種類 | 補償金額 |
---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 最大2,000万円 |
傷害・疾病治療費用 | 1回の限度額:最大各200万円 |
賠償責任 | 1事故で最大2,000万円 |
救援者費用 | 1旅行最大で200万円 |
携行品損害 | 1旅行最大で20万円(1回につき自己負担金3,000円) |
カード会員はもちろん家族カードをもっているひとにも、海外旅行傷害保険が適用されます。
また、24時間・年中無休「海外アシスタンスサービス」を提供しています。
このサービスでは、スタッフと日本語で、さまざまな相談ができます。
病気などになった際も症状に合わせて病院を紹介してくれるほか、保険金の請求までサポートしてくれるのです。
コレクトコールで話せるので、通話料金を気にすることがないのも魅力です。
また、楽天カードにはスーパーポイントプログラムがあります。
楽天カードのポイント還元率は1.0%と高く、さらに毎月のクレジットカード利用額の1%がポイントとして付与されるのが嬉しいですね。
年会費が無料で、ポイント還元率が高いクレジットカードを探しているひとにピッタリです。
エポスカード
エポスカードは、丸井が発行しているので、店舗あるいはオンラインショップで決済すると、ポイント還元率がアップするのが魅力のクレジットカードです。
国際ブランドはVISAのみで、年会費は永年無料ですが、家族カードはつくれません。
エポスカードを持つメリットの一つに、海外旅行傷害保険が自動付帯されることがあげられます。
自動付帯の内容は、以下の通りです。
保険の種類 | 補償金額 |
---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害治療費用 | 200万円(1事故の限度額) |
疾病治療費用 | 270万円(1疾病の限度額) |
賠償責任(免責なし) | 2,000万円(1事故の限度額) |
救援者費用 | 1旅行・保険期間中、最大100万円 |
携行品損害(免責3,000円) | 1旅行中・保険期間中、最大20万円(1回につき自己負担金3,000円) |
そもそも年会費無料のクレジットカードの場合、海外旅行傷害保険は利用付帯になっているものがほとんどなので、この内容は魅力です。
そして、エポスカードはサポートデスクを世界38国に設置しています。
こちらのサービスでは主に以下3つの内容に対応しています。
- 現地情報の案内
- ホテル・レストランなどの予約・手配
- パスポートの紛失や盗難といったトラブル
また、エポスカードは海外で利用してもポイントが貯まり、ポイント還元率は0.5%です。
日本の丸井で利用した場合や3回以上の分割払い、リボ払いにするとポイント還元率は1%にアップします。
即日発行もできるので、海外旅行を前に急いでクレジットカードをつくりたいひとに強い味方になるでしょう。
リクルートカード
リクルートカードは、リクルートが三菱UFJニコスと提携して発行しているクレジットカードです。
大学生や専門学校生でも入会でき、本人・家族ともに年会費は永年無料です。
リクルートカードの海外旅行傷害保険は、利用付帯となっています。
利用付帯の内容は、以下の通りです。
保険の種類 | 補償金額 |
---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 最大2,000万円 |
傷害・疾病治療費用 | 1回の限度額が最大で各100万円 |
賠償責任 | 1事故で最大2,000万円 |
救援者費用 | 最大100万円 |
携行品損害 | 1旅行で限度額は20万円(携行品一つにつき10万円が限度)。年間最大で100万円(1回につき自己負担金3,000円) |
また、「ショッピング保険」もついています。
国内外問わず商品の購入日から90日の間に商品を破損・紛失した場合、最大で200万円を補償してくれるのです(ただし、1事故あたり3,000円の自己負担が必要)。
また、リクルートカードではリクルートポイントが貯まります。
リクルートポイントは、Pontaポイントと等価交換できるので、利便性が高いです。
ポイント還元率も1.2%と、年会費無料のクレジットカードの中でも高還元率を誇ります。
じゃらんやポンパレモール、ホットペッパーなど、リクルートのサイトを利用する機会が多いひとには、最適のクレジットカードといえます。
より楽しむために知っておくべきイタリアの一般常識
イタリアでの生活を楽しむためには、現地のマナーや習慣をきちんと守ることが前提です。
そこで、日本とは違うイタリアの習慣について、詳しくご紹介します。
チップは任意で渡そう
イタリアではアメリカのように、チップが義務付けられているわけではありません。
ですが、スタッフやドライバーから心温まるサービスを受けた時や、手間をかけてしまった際には、手渡してあげるのがマナーです。
チップの相場は以下の通りです。
- ホテル(ポーターやベッドメイキング)1ユーロ
- ホテル(ルームサービスでのディナー)5ユーロ程度
- トラットリアやピッツェリア(スタッフ1人あたり)1~2ユーロ
- リストランテ 料金の総額の10%
- タクシードライバー 端数を切り上げて渡す(乗車料金が18ユーロなら20ユーロ)
- ガイドや通訳 半日で20~25ユーロ、1日で30ユーロ
- 街中のトイレ 50セントから1.5ユーロ程度
日本ではなじみのないトイレチップは、スタッフに手渡します。
スタッフがいない時には、チップボックスにきちんとお金を入れてから使いましょう。
日本とは異なるイタリアのタクシー
イタリアでのタクシーの利用方法は、日本とは異なります。
その手順について、詳しく説明します。
タクシーに乗る手順
イタリアでは、日本のように流しのタクシーが道路を走行することはありません。
空港や駅、広場などにあるタクシー乗り場から乗車するか、電話で呼ぶ必要があります。
ホテルやレストランなら、スタッフにお願いするとタクシーを呼んでくれるので、お願いするとよいでしょう。
街中でタクシーを捕まえたい時には、近くのバールなどにチップを払って呼んでもらうという方法もあります。
正規のタクシーを利用しよう
イタリアは観光都市なので、観光客をターゲットに高額な料金を請求するタクシードライバーも数多くいます。
その被害に合わないためには、空港や駅のタクシー乗り場を利用するのが一番です。
それなら、確実に正規のタクシーに乗れます。
南イタリアでは、メーターがないタクシーが多い
トスカーナ地方など南イタリアに出かけると、タクシーの数が少ないことから、個人でシャトルサービスを行っているひとを紹介されることがあります。
その場合はメーターがついていないので、乗る前にしっかり料金交渉しておくことが大事です。
より便利に使える「配車アプリ」
イタリアでは、「My Taxi」という配車アプリが利用できます。
「My Taxi」を使う手順は以下のとおりです。
- スマートフォンにアプリをダウンロードし会員登録
- アプリを立ち上げて現在位置を表示
- さらに詳しい現在位置を入力
- 近くにいる登録されたタクシーが表示される
「NOW」とオーダーするだけで、ピックアップしたドライバーの名前と車種が表示され、確認のために電話やメールをすることも可能です。
連絡をしなくても、画面上にどのくらいで到着するのかが表示されるので安心して待てます。
車が着いたら名前を確認して乗車するだけで、目的地での精算もアプリ内で行います。
チップの金額選択もでき、キャッシュレスで決済できるので便利です。
ぜひ、活用してみましょう。
配車アプリで有名な「Uber」は、利用できる?
現在世界中に利用者がいる配車アプリに、「Uber」があります。
スマートフォンのアプリ「Uber」で登録されているタクシーやハイヤーを配車してもらうというシステムです。
この配車アプリも世界的には人気が高いのですが、イタリアでは利用できません。
というのも、大手タクシー協会がUberの利用に反対し、ドライバーのストライキが起こったこともあり、イタリア全土で営業停止になったからです。
イタリアではUberを使えないと、覚えておきましょう。
スリに気をつける
イタリアで観光客があう被害のほとんどが、スリによる盗難です。
特に、大きな都市の市バスや地下鉄の中、観光客が多いスポットなど、狭く混雑した場所でスリが発生することが多いといいます。
また、観光客をターゲットにしたスリグループも多いので、注意が必要です。
団体客を装って道を尋ねたり、写真撮影を依頼した隙に仲間が財布を抜き取るケースもあるので、近寄らないようにしましょう。
同様に、署名を依頼してくる団体にも近づかない方が無難です。
また、私服警官を名乗ってパスポートや財布を見せるよう求めるスリもいますが、相手にしてはいけません。
通常であれば、イタリアの私服警官が観光客にパスポートや財布の提示を求めることはないのです。
写真撮影や近づいてくる人に要注意!
イタリアには、観光名所がたくさんあります。
そうした観光名所を巡る際、歴史にある衣裳を着て写真撮影するよう促すひとが近づいてきたら、きっぱりと断りましょう。
写真を撮り終ってから、聞いていたのとは違う高額な料金を請求されるケースが多々あります。
また、観光地の子どもがミサンガなどをプレゼントをしようとする時も、ほとんどが後で高額請求されると覚えておいてください。
置き引きに注意する
イタリアでは、財布をするだけでなく、バッグやスーツケース事持ち去る置き引きも多発しています。
そのため、どんな近距離でも荷物を置いて離れず、常に目と手を離さないことが基本です。
置き引きもグループで行われることが多く、誰かが話しかけて注意をそらしているうちに、別な仲間が荷物を持ち去るケースが後をたちません。
十分に注意しましょう。
メニューに金額がない場合は、確認する
観光地では、レストランの利用にも注意が必要です。
例えば2018年1月、イタリア北部のベネチアで悪質な事件が起こりました。
イタリアに留学している日本人学生が、レストランで食事をした際に、ステーキ4人分とフライドフィッシュ、水を頼んだだけで1,100ユーロ(約15万円)を請求されたのです。
その後、留学生4人が警察に被害を相談し、その後店は2万ユーロ(約270万円)の罰金刑を受けましたが、こうした観光客を狙ったぼったくりは珍しいことではありません。
中には、メニューに金額を載せずに、注文後に高額請求する飲食店もあります。
レストランを利用する際は金額の入ったメニューを要求し、出てこない時には店の利用を止めましょう。
買い物で入店したら挨拶するのがマナー
日本のサービス業では、スタッフよりお客さまが上という意識が根付いています。
ですが、それはイタリアでは通用しません。
イタリアでは、スタッフとお客さまは対等の立場なので、買い物をする際にもマナーが必要です。
まず、イタリアでショップに入る時には、必ず挨拶をしましょう。
高級店なら「ブオンジョルノ」、バールや売店では「チャオ」が一般的です。
そして、店内の商品をスタッフの許可なく触るのも止めましょう。
見たいものがある時には、必ずスタッフに一声かけます。
そして、手に取った商品を元に戻すのは、ショップスタッフではなく、見せてもらったお客さんの方です。
そうした意識を、常に持つように心がけましょう。
教会、美術館、博物館では静かに見学する
イタリアには、有名な教会や美術館、博物館がたくさんあります。
そうした観光スポットを巡るのは楽しいものですが、気をつけてほしいことがあるのです。
それは、イタリア人にとって教会や美術館、博物館は神聖な場所であり、服装や立ち居振る舞いにはマナーが求められると理解する必要があります。
特に教会の場合、暑い夏であっても露出度の高いミニスカートやタンクトップは厳禁です。
また、館内が撮影不可あるいはフラッシュ使用禁止の場所も多いので、入場の際に確認しておく方が安心でしょう。
デジカメの操作音やシャッター音もならないように、あらかじめ設定しておきましょう。
日曜日は、ほとんどのお店が閉まっている
これはイタリアに限ったことではなく、キリスト教を信仰している国のほとんどが日曜日は休日になっています。
それは、休日は家族と過ごすという習慣が根付いているからです。
個人商店だけでなく、レストランやブランドショップも日曜日は閉店していることが多いので注意が必要です。
お釣りをその場で確認する
イタリアではユーロが導入されてから、コインの種類が多くなり、慣れない日本人は現金で買い物をした時に、お釣りをごまかされることが多いという現実があります。
そこで、現金で買い物をした時には、その場でお釣りを確認する習慣をつけましょう。
その際に、お釣りを全部受け取るまでは、小銭でも財布には戻さないのが鉄則です。
もらったお釣りすべてを、手渡したお店のひとの前で数えない限り、相手はお釣りをごまかしたことを認めてくれません。
数えて足りなかった時は、はっきりとその旨を伝えましょう。
まとめ
今回は、イタリアのクレジットカード事情や出発前に知っておくべき現地の習慣や注意点などを紹介しました。
要点をまとめると、
- イタリアではクレジットカードの少額決済が当たり前
- 3,000ユーロ以上は現金決済できない
- クレジットカードがあれば、トラブルやデポジットの心配が軽減される
の3つがあげられます。
紹介したノウハウを参考に、イタリアで快適な毎日を過ごしてください。