この前見かけたのですが、この可愛い動物のカードは何でしょう?
それはKitacaだよ。
Suicaと同じく電車に乗るのに使えるICカードさ。
ちなみに、その動物はマスコットのエゾモモンガだよ。
すごく可愛いですよね!
他の交通ICカードと、どこが違うのでしょう?
いろいろとお得なところがあるんだよ。
よし、今回はKitacaについて詳しく解説していくね!
毎日電車やバスを利用している方にとってICカードは便利なアイテムとして欠かせないですよね。
しかし、交通系のICカードは種類が意外に多く、戸惑ってしまいますよね。
そんな中でも、KitacaはJR北海道が提供している非常に使い勝手がよい交通系ICカードです。
「KitacaとSAPICA、どちらにしようかな」
と悩んでる方もきっといるでしょう。
そこで、Kitacaの基本機能やチャージ方法、また、Kitaca搭載のおすすめクレジットカードについても解説していきます。
この記事を読めば、交通系ICカードのKitacaについてマスターできますよ!
この記事の目次
交通系ICカード「Kitaca」の基本機能とは?
北海道エリアを中心とした交通系ICカード「Kitaca」の基本的な情報からチェックしていきましょう。
Kitacaの特徴は?
Kitacaは主に北海道で利用するICカードです。
ですが「全国相互利用サービス」によって全国各地の鉄道やバスでも利用は可能です。
さらに電子マネーとして利用する際も、全国各地のICマークのあるお店での支払いに対応しています。
また、チャージ式乗車券としての機能を持つだけでなく、電子マネーとしても利用できます。
あらかじめチャージしておけばワンタッチで改札機を通過でき、券売機に並んで切符を購入する必要がありません。
スムーズに乗車でき、チャージすることで一枚のカードを繰り返し利用できるのが魅力的です。
この交通系ICカード、日本全国各エリアごとに存在していて、対応するエリアに沿ったものを選ぶのが一般的です。
全国で乗車券として使おう!
Kitacaは「乗車券+電子マネー」の機能を兼ね備えたICカードです。
まずは「乗車券」としてのKitacaについて説明していきます。
Kitacaには乗車券として以下の3種類が用意されています。
- 無記名Kitaca
- 記名Kitaca
- Kitaca定期券
いずれも発行料+デポジット料(保証金)が必要になります。
それぞれの特徴や必要金額は以下の通りです。
【無記名Kitaca】
個人情報を登録しなくても発行できるKitacaです。
販売額は2,000円(1,500円の事前入金+デポジット500円)。
他の種類のKitacaとは異なり、紛失時の再発行に対応していません。
その代わりKitaca対応券売機で購入できるなど手軽に入手できるのがメリットです。
【記名Kitaca】
個人情報を登録し、氏名が記されているKitacaです。
販売額は2,000円(1,500円の事前入金+デポジット500円)。
紛失時の再発行に対応しています。
長期的に利用するなら、万が一の紛失に備えて記名Kitacaを選ぶと安心ですね。
【Kitaca定期券】
通勤や通学を主に、特定の区間を繰り返し乗車する人のための定期券機能を搭載した「Kitaca定期券」もあります。
販売額は定期代金+デポジット500円です。
1度発券すれば、有効期間が切れても継続購入でき、その際はデポジット代は不要です。
Kitacaエリアはどこまで?他エリアとの接続に注意
Kitacaは主にJR北海道エリア全域で利用できます。
またSAPICAが使えるエリアもKitacaが使えます。
ただし、エリア外への乗り越しや他社路線からエリア内への乗り入れに対応していません。
この場合は一度支払ってから、乗り継ぎすればOKです。
これはKitacaだけに限った話ではなく、全国の交通系ICカードに共通しています。
KitacaにはIC乗車券としての弱点がある?
Kitaca以外のIC乗車券と比べて少々弱い部分があります。
具体的には以下の3つが挙げられます。
- オートチャージ不可
- クレジットカード一体型は定期券機能なし
- チャージ手段に難あり
最近は交通系ICカードもオートチャージに対応しているものが増えてきて、その都度チャージする手間を省けるようになっています。
しかし、Kitacaは現状ではオートチャージに対応していません。
またクレジットカード一体型Kitacaもありますが、こちらは定期券機能未対応。
定期券を利用するならKitaca定期券を選ばざるを得ない状況です。
オートチャージを含め、チャージ手段が限定的な点も遅れを取っている印象です。
チャージ方法に関する詳細は後述します。
Kitacaで電子マネー決済しよう!
Kitacaは電子マネーとしても利用可能。
全国のICマークがついた店舗で商品の支払いができます。
代表的なICマーク加盟店の一例として以下が挙げられます。
【北海道で使える店舗】
- APIA
- ESTA
- paseo
- STELLAR PLACE
【全国で使える店舗】
- セブンイレブン
- ファミリーマート
- ローソン
- サンクス
- セイコーマート
- イオン系列
- イトーヨーカドー
- 松屋
- すき家
- ミスタードーナツ
Kitaca公式サイトから電子マネーが使える店舗を検索することができます。
普段利用するお店で使えるか確認しておくと良いですね。
Kitacaチャージのやり方は?
Kitacaは事前にチャージしておくプリペイド方式になるため、必要に応じてその都度入金する必要があります。
チャージできる場所は「Kitacaマーク」のついた以下4つになります。
- 券売機
- チャージ機
- みどりの窓口
- 電子マネー加盟店
Kitaca利用可能エリア内の駅なら基本的にチャージできます。
ただし無人駅など一部対応していない駅もあるので注意しておきましょう。
電子マネー加盟店でのチャージについてですが、Kitacaエリア以外でも相互利用可能な他エリアのチャージ対応加盟店ならOKです。
具体的には次の店舗が挙げられます。
- ファミリーマート
- ローソン
- サンクス
- セブンイレブン
- セイコーマート
- イオン
- マックスバリュ
- ツルハドラッグ
- サツドラ
- ビックカメラ
- コジマ
- ソフマップ
ちなみにKitaca搭載クレジットカードのチャージは「みどりの窓口」のみ取扱となっています。
オートチャージに対応してくれれば、わざわざみどりの窓口まで足を運ぶ必要がなくなるので、今後に期待したいですね。
KitacaとSAPICAを比較!選ぶならどっち?
北海道の2大交通系ICカード、KitacaとSAPICA(サピカ)。
特に札幌在住者はどちらを持つか迷うところですよね。
そこで、メリット・デメリットを比較してみました。
札幌以外に行く機会の多い人ならKitacaがメリット大!
Kitacaの最大の強みは「交通系ICカードの全国相互利用サービス」に加盟していること。
同サービス加盟の他の交通機関や、「IC」マークの付いたレジや自販機の清算に大活躍します。
一方SAPICAは「交通系ICカードの全国相互利用サービス」未加盟で、エリア外の交通機関や、全国の「IC」マークのサービスでは利用できません。
ただし、SAPICAエリア内においては次の点で優れています。
- 対象の交通機関や店舗(セイコーマートなど)での支払いにポイント付与
- オートチャージ機能を搭載できる
上記の機能や特典、またはSAPICAエリア内で完結するルートの定期券が必須ならSAPICA一択ですが、エリア外では全く使い物にならなくなってしまうのが難点です。
どうしても無視できないデメリットが両方にある場合は、2枚持ちを検討してみてはいかがでしょうか。
- Kitacaは全国で利用できる。SAPICAエリアでも問題なし!
- SAPICAはSAPICAエリア以外で利用できない
- SAPICA特有のメリットと両立したいなら2枚持ちもアリ!
現金払いよりお得なKitaca搭載のクレジットカード5選
Kitacaを利用するには、事前に入金しなくてはなりません。チャージ方法も基本的に現金となりますが、クレジットカード一体型Kitacaに限っては、同一カードのクレジット機能を利用してチャージが可能になります。他のクレジットカードからKitacaへのチャージはできません。
そして、現金チャージよりクレジットカードでチャージする方がKitacaをお得に活用できます。メリットはカード毎に違いますので、ここではKitaca搭載のクレジットカードを5つ解説します。
- 道銀キャッシュ・クレジットカードKitaca
- clover Kitaca
- JRタワースクエアカード Kitaca
- JRタワースクエアカードANA Kitaca
- イオンカードKitaca
道銀キャッシュ・クレジットカードKitaca(北海道銀行)
北海道銀行のキャッシュカードに、「クレジットカード」と「Kitaca」が搭載された1枚です。
年会費 | [price 1250] ※ 初年度年会費無料 |
---|---|
国際ブランド | VISA |
貯まるポイント | ワールドプレゼントポイント |
ポイント還元率 | 1,000円=1pt |
国際ブランドはVISAのみですが、VISAは国内外で使えますから、急に海外に行くことがあっても使える安心感があります。
年会費は初年度無料ですが、2年目以降は表にある通り[price 1250]かかります。しかし、2年目以降も年会費を無料にする利用条件が4つ用意されているのて、一つでもクリアすればもれなく年会費無料になります。
- クレカの利用額が1年間で10万円以上
- 携帯電話の利用料金をクレカで支払う ※ 対応キャリア:docomo、au、SoftBank、Y!mobile
- 北海道電力の利用料金をクレカで支払う
- 北海道ガスの利用料金をクレカで支払う
条件は決して難しくありませんから、実質年会費無料でクレカが使えるといっても過言ではないでしょう。
現金チャージでは得られないメリット
現金やKitacaで買い物してもポイントはもらえませんが、道銀キャッシュ・クレジットカードKitacaのクレジットで買い物すれば、カードポイント(ワールドプレゼント)が1,000円につき1ポイント貯まります。
Kitacaへの入金も、クレジットカードからチャージすれば、ポイントが加算されます。
普段のKitaca利用でコツコツポイントが貯められるわけです。
貯まったポイントは、楽天ポイント、Tポイントやビックカメラ、ヨドバシカメラなどの他のポイントやAmazonギフト券やITunesカードなど様々なものと交換ができます。
北海道銀行の口座を持っている人は、Kitaca、クレジット機能のついた「道銀キャッシュ・クレジットカードKitaca」を持っておいて損はないでしょう。
clover Kitaca(北洋銀行)
北洋銀行のクレジット機能付きキャッシュカードに、Kitacaが追加されたのが「clover Kitaca」です。
年会費 | [price 2500] ※ 初年度年会費無料 |
---|---|
国際ブランド | JCB |
貯まるポイント | Oki Dokiポイント |
ポイント還元率 | 1,000円=1pt |
年会費は初年度無料、2年目以降は[price 2500]ですが、道銀キャッシュ・クレジットカードKitaca同様に次の4つの条件のうち1つでもクリアできれば年会費は無料になります。
- クレカの利用額が1年間で10万円以上
- 携帯電話の利用料金をクレカで支払う ※ 対応キャリア:docomo、au、SoftBank、Y!mobile
- 北海道電力の利用料金をクレカで支払う
- 北海道ガスの利用料金をクレカで支払う
また、このカードは、北洋銀行の時間外ATMの手数料が無料になるので、北洋銀行のシンプルなキャッシュカードを持つよりメリットがありますよ。
現金チャージでは得られないメリット
clover Kitacaのクレジット機能で買い物すればJCBのポイント「Oki Dokiポイント」が貯まります。
clover KitacaはOki Dokiポイントプログラムが付帯されていて、利用金額1,000円ごとに1ポイント獲得できます。Oki Dokiポイントの使い道の一部をご紹介すると次のようになります。
- 他のポイント(楽天ポイント、nanaco、WAON、Tポイントなど)に交換可能。
- JALマイル、ANAマイルの交換も可能。
- Amazonの支払いに使える。
- スタバカードにチャージができる。など
ただし、KitacaへのクレジットカードチャージでOki Dokiポイントが残念ながら貯まりません。
それでも、普段の買い物を現金で済ませてしまうとこのようなポイントをもらうことはできないので、メリットは十分あります。銀行のキャッシュカード、クレジットカード、Kitacaを1枚づつ計3枚持つより、「clover Kitaca」1枚持つ方が財布もスッキリします。
北洋銀行の口座を持っている人は、シンプルなKitacaカードよりも、clover Kitacaを持つ方が利便性は高いでしょう。
JRタワースクエアカード Kitaca
札幌のJRタワー(アピア、エスタ、パセオ、札幌テスラプレイス)の利用がお得になるKitaca搭載クレジットカードです。
年会費 | [price 1250] ※ 初年度年会費無料 |
---|---|
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
貯まるポイント | JRタワースクエアのポイント |
年会費は、2年目以降[price 1250] かかりますが、このクレジットカードで年1回ショッピング利用すれば、翌年度の年会費は無料になるので、実質年会費無料にするのが容易なカードです。
このカードの最大の特徴は、JRタワースクエアの買い物でたくさんポイントが貰える点にあります。
- 現金で会計
⇒ 100円=1pt - JRタワースクエアカードのKitacaで会計
⇒ 100円=1pt - JRタワースクエアカードのクレジット払いで会計
⇒ 100円=2pt
JRタワースクエアの買い物は、JRタワースクエアのクレジット払いが最もポイントをもらえる方法です。そして、kitacaの利用者にとって嬉しいのは、カードに搭載されているKitacaにクレジットチャージするときに付与されるポイント還元率の高さです。
- JRタワースクエアカードのKitacaへのクレジットチャージは、「100円=1pt」もらえる!!
JRタワースクエアのポイントが貯まりやすいカードです。貯まったポイントは500ptで500円分の買い物券と交換できます。
アピア、エスタ、パセオ、札幌ステラプレイスで使える買い物券です。
JRタワースクエアカードKitacaは、現金払いの2倍のポイントが貰えるので、買い物券がゲットしやすくなりますね。
JRタワースクエアに行くのに、普通のKitacaを使っている人は、ポイントを取り損ねていると言えるのです。
現金チャージ:0ポイント
JRタワースクエアカードKitacaのクレジットチャージ:100円=1ポイント
⇒JRタワースクエアカードKitacaがお得
▼ JRタワースクエアでの買い物
ポイントカードの提示+現金払い:100円=1ポイント
JRタワースクエアカードKitacaのクレジット払い:100円=2ポイント
⇒JRタワースクエアカードKitacaがお得
このカードは、JRタワースクエアに行く人で、電車やバス、買い物なのでKitacaを利用している人は、通常のkitacaカードではな「JRタワースクエアカード Kitaca」が最もお得になりますよ。
年会費を気にせずにJRタワーでお得に買い物をしたい、Kitacaを利用したい方にイチオシのカードです。
JRタワースクエアカードANA Kitaca
初年度無料、次年度以降は1,000円(税別)。
対応する国際ブランドはVISA、MasterCard、JCBの3種類になります。
オリコが発行していて「Kitaca」だけでなく「ANAマイレージクラブ」の機能も搭載されたカード。
JRタワースクエアカードのポイントとANAマイルのどちらかで貯めるかを選べます。
JRタワースクエアポイントタイプ | 200円ごとに1ポイント |
---|---|
ANAマイルタイプ | 300円ごとに1マイル |
JRタワーでの利用で獲得できるポイントはJRタワースクエアポイント固定です。
電車から飛行機までこれ1枚だけですべての交通費を支払えるのは大きなメリット。
ANAマイレージクラブ機能が搭載されているので、フライトでも効率よくマイルが貯められます。
SKIP機能が付帯されているため、空港での搭乗が楽です。
Kitacaエリア以外でも相互利用ICカード圏内での支払いができるので、フライト先のSuicaエリアなどでも交通券として利用できます。
マイラーの方にピッタリのカードです。
イオンカードKitaca(イオン)
Kitacaとイオンカードが一体になったクレジットカードです。
対応する国際ブランドはVISAのみ。
ここまで紹介したほかのクレジットカードとは異なり、唯一年会費永年無料で利用できる1枚。
主婦層を中心に、幅広い年齢層の方たちから絶大なる人気を集めるイオンカードがベースになって作られています。
そのため、付帯されているサービス・追加カードが充実しています。
申し込みもオンライン上だけで完結させられるため、自宅で手軽に済ませられるのも注目したいメリットとなっています。
また、ポイントプログラム「ときめきポイント」が付帯されています。
イオン系列のお店なら200円につき2P、それ以外のお店は200円につき1P。
年会費を気にすることなく使えるKitaca一体型クレジットカードを探している方はもちろん、イオンで買い物をする機会が多い方に検討してほしいクレジットカードです。
まとめ
ということで今回は北海道エリアに対応する交通系ICカード「Kitaca」について紹介してきました。ポイントをおさらいすると…
- Kitacaは「交通系ICカード全国相互利用サービス」に加盟していて、全国の買い物、旅行で活用できる!
- オートチャージ未対応なのが難点
- 年会費永年無料で還元率や系列・提携店舗の多さから、イオンカードKitacaがおすすめ!
- マイルを貯めている人、札幌在住者ならJRタワースクエアカードが便利
の4点が挙げられます。
「Kitacaってどういうものかわからない」
「どういうふうに使えばお得になるのか気になる」
という方は今回の記事を参考にしてみてください。
Kitacaがあなたの交通ライフをより快適なものにしてくれるでしょう。