今の時代、定年退職だけではなく、早期退職や転職など色々な事情で会社をやめる人もいると思うんです。
そこで疑問なのですが、こういった人たちはクレジットカードを作るのに不利になるんですか?
「退職」したら二度とカードが作れなくなる、使えなくなるっていうわけではないよ!
詳しく解説していくね!
早期退職、定年退職、単純に都合上で仕事を辞めるなど、退職にも色々なケースがあります。
ご存知の通りクレジットカードは「安定した収入を持っている人」が申し込み対象となっています。
となると退職している以上、安定した収入を持っていないとみなされてしまうのでしょうか。
さらにその他にも
- 退職したため強制的に退会させられてしまうのではないか
- 退職したことを黙っていたらどうなるのか
など気になることはたくさんあります。
そこで今回は退職してクレジットカードとどう向き合えば良いのか悩んでいる人たちの参考になる情報をお届けしていきます。
この記事を読むことで、あなたの不安を解消できるでしょう。
この記事の目次
退職したあともクレジットカードを使うことはできるの?
結論から言えば退職してもクレジットカードを使うことは可能です。
もちろん当たり前のことですが、毎月決められた支払い日にきちんと振込・引き落としができていることが大前提。
そしてカード会社に退職した旨を報告しなくてはなりません。
職業や住所などの情報に変化があったらすぐに連絡する必要があります。
退職した情報はいつ伝わる?
カード会社が利用者の退職した情報を知るのには以下の2つのタイミングが挙げられます。
- 個人信用情報機関に退職、あるいは無職の情報が記録されたとき
- 利用者自らが退職したことを申請したとき
クレジットカードでもカードローンでも、審査の過程で信用情報機関に記録された情報を参照しています。
またクレジットカード会社をはじめ、各金融機関はこの情報を必要なときにいつでもチェックできます。
例えば退職したことでお金に余裕がなくなり、カードローンに申し込んだとします。
すると退職した状態…無職やバイト、パートなどの職業属性が信用情報機関に記録されます。
これをクレジットカード会社が見つけたら「ああ、この人はいつの間にか退職していたんだな」と知ることになります。
退職してもクレジットカードは使える?バレても大丈夫なの?
この点を勘違いしている人が多いのですが、クレジットカードの審査で「無職」は非常に厳しい状況なことに間違いありません。
しかしすでにカードを手にしていて、適度に利用し、毎月滞りなくきちんと支払っているのなら何も問題はないでしょう。
ただし滞納が出てくるようになるとこの限りではありません。
退職していて滞納がある状態は「この人はもう返済・支払い能力がない。それならカードを使わせるわけにはいかない」と判断され、解約を言い渡される可能性がグッと高まります。
退職してもクレジットカードは使えますし、退職がバレても強制解約されることはありませんが、支払いに支障が出ている場合は解約させられる可能性がある、と覚えておきましょう。
審査については別の記事で具体的に説明しているよ!よかったら見てみてね!
クレジットカードが更新されない!考えられる理由は?
クレジットカードは有効期限が設けられています。
有効期限が来れば新しいカードに更新されますが、退職している身だと「ちゃんと更新されるのかな?」と心配になるかもしれません。
ですが退職し、無職になっても毎月の支払いがちゃんとできているなら、更新されて新しいカードが送られるのが普通です。
しかし更新されない可能性が全くないわけではありません。
ではその場合、どういった理由が挙げられるでしょうか。
利用する機会が少なすぎる
例えば「年に1回使うかどうか…」くらいの頻度だと更新されないことがあります。
これは職に就いていても起こり得ます。
カード会社から見ればカードをほとんど使わない人はあまり良い顧客とは言えません。
延滞、遅延が多い(ブラックリスト入り)
1度の延滞、遅延程度ではブラックリスト入りすることはありませんが、複数回あると信用情報に傷がつき、更新拒否されることがあります。
きちんと支払っていれば問題なし。
当然、無職でも職に就いていても関係ありません。
他社の利用が多い、借金がある
上記したように、クレジットカードやカードローンの情報は全て信用情報機関に記録されています。
更新時には必ず信用情報を参照するので、このときに「借金がある」「借入件数が多い」と判断されてしまうと更新拒否されることが。
債務整理を行った
借金が膨らみ、自力で返済できないときは自己破産や任意整理などの『債務整理』に踏み切ることもあります。
借金が減ったり、時には免責される債務整理はありがたい制度ですが…一発で信用情報に傷がつきます。
そうなるといわゆるブラック扱いになるのでカードが更新されません。
更新のための事前連絡が必要だった
多くのクレジットカードは自動更新で、申し込みの必要がありません。
しかし一部のセキュリティが強いカードだと更新のための連絡が必要になることも。
例えば「この番号に電話して確認をとってください」と書類で通知されるケースがあります。
重要書類を見逃さないためにも日頃から郵便物には気を配っておきましょう。
退職したら情報を伝えなくてはならない?報告の義務はある?
結論から言えば報告する義務があります。
- 退職
- 転職
- 住所変更
- 連絡先(電話番号など)の変更
- 支払い口座
これらの登録情報に何かしらかの変更があった時はカード会社に報告しなくてはなりません。
クレジットカードを発行する時に必ず「会員規約」に同意しているはず。
そしてその会員規約の中には「届出事項」に関する項目が含まれています。
ここまでに紹介してきたように、こちらから退職した旨を伝えなくてもちゃんと支払いができていれば解約させられることはありませんし、今まで通り使えます。
そして規約に則って素直に報告した方が余計なトラブルを呼び寄せることもないです。
無職だが収入がある場合のクレジットカードとの付き合い方
次に退職して無職になったけれど、何かしらかの収入を持っている場合…いわゆる不労所得があるケースについて紹介していきます。
総務省の日本標準職業分類によると「職業とは個人が継続的に行なう収入を伴う仕事のこと」と定められているので、収入がある時点で正確には無職とは呼びません。
- 株の配当
- 家賃収入
- 土地売却
ですがこれらの収入は「職業による収入」ではないとみなされます。
つまり総務省の定めでは「無職扱い」ということになるんだ。
とは言えこれらで生計を立てている人も多く、ちゃんと税金を納めているなら職業として考えても問題はなさそうだけどね。
収入があるなら「自営業」と記入しよう!
無職だけど収入があるのであれば『自営業』を名乗れば問題が解決するケースがほとんどです。
一例
不動産収入がある場合 | 「不動産貸付業」「賃貸業」といった職業を名乗ってもOK。 もちろん「自営業」を名乗っても間違いではありません。 |
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株の配当や売買で収入を得ている場合 | 「投資家」「トレーダー」を名乗っても良い。 もちろん「自営業」を名乗っても間違いではありません。 |
カード会社が知りたいのは何の職業に就いているのかではなくその職業でどれくらいの収入があるのか、支払い・返済能力があるのかです。
クレジットカードに新規申し込みするときは「自営業」は不利に働いてしまいますが、すでにカードを持っている状態かつこれまで滞りなく支払ってきているなら自営業を名乗っても問題ありません。
これまでに培ってきた利用履歴…いわゆるクレジットヒストリーが正しいものであれば、それが何よりも証明になってくれます。
転職の予定がある場合は?
ここまで職に変更があった場合はカード会社に連絡しなくてはならないことを述べてきました。
ですが転職のために一時的に無職になることもあり、そのことを正直に伝えるべきか悩むところ。
すぐに転職できる目処が立っているなら、転職し終わってからの報告で遅くないような気がしてしまいます。
しかし規約的には以下の2回のステップが必要になります。
- 無職になった時点で連絡
- 転職して再就職した時点で連絡
手間と時間がかかりますが、これが正しい手順になります。
無職になってからクレジットカードを作るのは難しい!?
無職になってからクレジットカードを作るのは難易度が高くなってしまいます。なのでできれば退職前にカードを作っておきたいです。
そもそもなぜ無職だとカードを作るのが難しいのか。
それはカード申し込み条件に「安定した収入がある方」と書かれているからです。
滞ることなく支払いがある人が審査対象になっているため、収入がなく、支払い能力が無いとみなされる無職は審査すら受けられないこともあります。
例えば上記した「無職だけれど収入がある」場合であるのなら『自営業』を名乗れば審査に通る可能性が出てきます。
しかし完全に収入が無い状態、今までに貯えておいたお金で生活せざるを得ない状態だと厳しいと言わざるを得ません。
審査に自信がない人におすすめの厳選カード2枚!
それでは「審査に自信のない人」はどういったカードを作ればいいのでしょうか。
ここでは
- 年会費が無料
- 審査に通りやすい
- ポイントがお得に貯まる
という3つの観点から2枚のカードを厳選しました。
どちらもコスパに優れたカードになっているので、ぜひ参考にしてください。
楽天カード
名称 | 楽天カード |
---|---|
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
年会費 | 永年無料 |
申込資格 | 18歳以上(高校生以外) |
利用可能枠 | 10万円~100万円 |
付帯保険 | 海外旅行保険:最大2000万円 ネット不正あんしん制度:最大500万円補償 |
ポイントプログラム | 通 常:1% 楽天関連:2% キャンペーンなど利用:最大10% ※100円ごとに1ポイント付与。1ポイント=1円として使える |
楽天グループが発行している楽天カード。
楽天市場を始めとした楽天関連のサービスで利用するとポイントがどんどん貯まっていきます。
年会費永年無料なので退職後も維持しやすいのが嬉しいポイント。
口コミや体験談を見ても楽天カードの審査難易度はかなり低めになっているようです。
楽天関連のサービスを使うことが多い人には、うってつけの1枚だと言えるでしょう。
イオンカード
名称 | イオンカード |
---|---|
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
年会費 | 永年無料 | 申込資格 | 18歳以上(高校生以外) |
利用可能枠 | 10万円~50万円 |
付帯保険 | ショッピング保証:最高50万円/180日間 |
ポイントプログラム |
・お客さま「わくわくデー」 毎月5のつく日(5日、15日、25日)の対象店舗での利用でポイント2倍 ・ときめきWポイントデー 毎月10日の利用はポイント2倍 ・ありが10デー 毎月10のつく日の対象店舗(イオン各店等)での利用でポイント5倍 ・リボときめき5倍デー 毎月5のつく日(5日、15日、25日)の対象店舗でのリボ払いでポイント5倍 ・ときめきポイントクラブ ときめきポイントクラブの優待加盟店での利用でポイント2倍~3倍 ※200円毎に1ポイント。1ポイント=1円で使える |
スーパーやショッピングモールでお馴染みのイオングループが発行しているイオンカード。
メインターゲット層が主婦なだけあって審査の難易度が低いようです。
- イオン
- イオンモール
- マックスバリュー
- ミニストップ
などのイオン系列のお店で利用するとポイントがさらに貯まりやすくなってお得。
また20日、30日は5%オフになるなど複数の特典も用意されています。
イオン系列のお店を利用する機会が多い人には、ピッタリの1枚です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「退職とクレジットカード」をテーマに紹介してきました。
最後にもう一度、大切な点をおさらいすると
- 滞りなく支払いができていれば退職後もカードを使える
- 退職したタイミングでカード会社に連絡するべき
- 無職でも収入があればカードを持つことができる可能性がある
という3つが挙げられます。
この記事を参考にして、退職後の豊かなカードライフの準備を進めていってください。