最近は現金を持ち歩かないようにしているのですが、まだクレジットカードが使えない店もありますよね。
クレジットカード加盟店になるには審査が必要だからね。
加盟していない店は、まだまだ多いよ。
やはり敷居が高いんですね。
完全なキャッシュレス化は難しそうですね。
でも、スマホだけでOKなモバイル決済も登場して導入しやすくなっているよ!
今回はカード決済システム導入の裏事情について話してみるね!
現金を持ち歩くことなく買い物が快適にできてしまうクレジットカード。
非常に便利ですし、カード加盟店(カードが利用できるお店)も年々増加しています。
しかし、未だにカードが使えないお店も少なくありません。
そこで今回はカード決済システムの導入について見ていきたいと思います。
この記事を読めばカード決済システムの意外な裏側を知ることができるでしょう。
この記事の目次
クレジットカード加盟店って何?
クレジットカード加盟店は国際・国内ブランドのクレジットカードが利用できるお店のことをいいます。
いくらゴールドカードやブラックカードを持っていようと、加盟店でなければカードを利用することはできません。
例えば商店街の小さな駄菓子屋さんなどでは、クレジットカードが使えないことが多いよね。
それは、その駄菓子屋さんがクレジットカードの加盟店ではないからだよ。
ここではクレジットカードの加盟店の仕組みについて説明します。
加盟店はどういう仕組みをしているのか
クレジットカード加盟店は、カードを発行している会社と加盟店契約を結んでいるお店です。
- 衣料品店
- レストラン
- デパート
- ホテル
- スポーツクラブ
など様々な形態があり、お店側はクレジットカード会社と加盟店契約を結ぶ必要があります。
デパートのような大手ですと複数のクレジットカード会社と加盟店契約を結んでいることが多いです。
加盟店契約を結んでいないところのカードは使えない。
だから例えばカード払いに対応しているお店でも手持ちのクレジットカードが利用できるとは限らないんだ。
加盟店と手数料の関係
クレジットカード加盟店はクレジットカード会社に決済手数料を支払っています。
以下、手数料の流れになります。
- 利用者がカードで1万円の買い物をする(消費税は考えない)。
- 加盟店はカード会社に利用代金の請求をする。
- クレジットカード会社はそれを受けて、カード利用者に1万円の請求を行い、加盟店には手数料が5%だったら、9,500円を支払う。
- そうすると手数料分の500円がカード会社の利益となる。
現金で売り上げるとこのような手数料は発生しませんから、クレジットカードを利用されると加盟店の利益率を圧迫することになるのです。
どのカードの加盟店が多い??
クレジットカード利用者としては、持っているクレジットカードが利用できる場所が多い方が望ましいです。
しかし、手持ちのクレジットカードがすべてのお店で利用できるとは限りません。
ですから、クレジットカードを選ぶときは利用できるお店が多いかどうかを確かめることも大切です。
国際ブランドによって加盟店が違う
まずは、クレジットカードの国際ブランドで考えます。
以下は代表的な国際ブランドです。
- JCB
- VISA
- Mastercard
- American Express
- ダイナースクラブ
日本国内においてはJCBが有名です。
JCBのカードはもちろん、JCBブランドのクレジットカードがあれば、小規模なお店でなければほとんどのお店でクレジットカードが利用できます。
もちろんJCBのマークを確認しなくてはいけませんが、すぐに目に付きますので、それほど難しい確認作業ではありません。
また、JCBと勝るとも劣らないのがVISAブランドのクレジットカードです。
国内ではこの二つのブランドが双璧と言えます。
そして、それに次ぐのがMastercard。
VISAやMastercardに比べるとAmerican Expressやダイナースクラブは加盟店は少ないです。
しかしステータスの高い高級店などの加盟店が非常に多くなっています。
クレジットカード加盟店になるには
クレジットカード加盟店になるにはどうしたらいいのでしょうか。
単純に考えるとカード発行会社に直接申し込めばいいように思いますが、加盟店契約を結ぶにも審査があります。
クレジットカード加盟店になるには大きく4つの方法があります。
- モバイル決済の導入
- カード会社と直接加盟店契約をする
- 取引銀行と相談する
- カード決済の代行業者に依頼する
具体的に見ていきましょう。
モバイル決済を導入する
クレジットカードの加盟店になるためにモバイル決済を導入する方法が簡単ですしおすすめです。
これは、iPhoneやアンドロイド端末などのスマホを使ったクレジットカード決済のことです。
小型機器をスマホに取り付けるだけで、カード決済が可能になります。
モバイル決済システムは加盟店手数料が安いから導入しやすいよ。
手数料が高いと利益率の低い店舗ではカード決済システムを導入しにくいよね。
けれどモバイル決済での手数料はカード決済システムの約半額程度だからお得だよ。
カード会社と直接加盟店契約をする
カード会社と直接加盟店契約をする方法がこれまで一番オーソドックスな方法でした。
- 三井住友カード
- 三菱UFJニコス
など大手のクレジットカード発行会社と加盟店契約をすれば国際ブランドのクレジットカードの取り扱いを開始することができます。
しかしデメリットとして加盟店契約時の審査が厳しいことが挙げられます。
利益率が低いと高い手数料で赤字になってしまうこともあるので、小規模なお店には加盟店契約は向かないといってもいいだろうね。
取引銀行と相談する
加盟店契約をするために取引銀行に「うちの店にもカード決済を導入したいのですが・・」と相談をするのも一つの方法です。
今や都市銀行、さらには地方銀行などでもほとんどの銀行はクレジットカード会社をグループ内に持っているところも多いよ。
そういったコネクションのある取引銀行に加盟店契約の斡旋をしてもらえると、取引銀行が後ろ盾になってくれ、加盟店契約の審査にも弾みがつく可能性もあるんだ。
取引銀行としても取引先の経営状態を知ることができるし、与信管理にもつながるので積極的に斡旋してくれるはずだよ!
取引銀行によっては決済端末の無料貸し出し、さらには加盟店手数料の引き下げにもつながるよ。
カード決済の代行業者に依頼する
また、加盟店契約を代行業者に依頼する方法もあります。
代行のプロですから、加盟店契約はできるでしょう。
しかし、間に代行業者が入ることで支払う手数料が上がります。
以上の中でメリットがあるのはモバイル決済になるよ!
かかる経費を安く抑えることができ、入金サイクルも早いので、小規模の店舗には特にオススメの決済システムなんだ。
意外と知らない!加盟店になる利点とは?
加盟店契約をすることで、お店にメリットがあります。
クレジットカード決済を導入することで金銭の管理をする必要がなくなる点です。
一日の売上が数十万円さらには数百万円になるようなお店でしたら、多額の現金を管理するのはとても大変なことです。
しかしカード決済を導入すると収支が合わないという問題も少なくなります。
また、利用者がクレジットカードを利用することで客単価が上がることも期待できますよ。
もちろんデメリットもあります・・・
もちろんデメリットもあります。
加盟店契約をすると売上の何パーセントかを手数料としてクレジットカード会社に支払わなければいけません。
そして利益率の低い商売をしていると、この手数料によって利益が減り、赤字になってしまうこともあります。
また、現金決済の場合はすぐにお金が入ってくるけどカード決済の場合は入金までに時間がかかるんだ。
資金繰りもしっかり考えないと、クレジットカード会社と加盟店契約をしたために資金ショートしたということになりかねないよ。
気になる加盟店の手数料について
加盟店がクレジットカード会社に支払う手数料ですが、これは業種によって手数料率に違いがあります。
例えばバーやクラブなどの飲食店が4%から7%。一般の小売店や飲食店では3%から5%になります。
さらに、デパートでは2%から3%、そして家電量販店やコンビニなどでは1%から1.5%です。
業種によって手数料率が変わってくるのは、社会的信用度が関係しているようです。
手数料は店舗側の負担になるため、加盟店側としては利用者にクレジットカードを使ってほしくないと考えるかもしれないね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
カード決済を導入するために必要なことやその裏側を理解していただけたかと思います。
以下、おさえておきたい3つのポイントです
- カード決済を導入するにはカード加盟店契約を結ぶ必要がある
- 加盟店はカード会社に手数料を支払わなくてはならない
- モバイル決済が一番リーズナブル
この記事を参考にして、自分のお店にカード決済を導入してみてはいかがでしょうか。