日本人でクレジットカードを持っている人はどの程度の割合なんですかね?
うーん。意外と他の国に比べると多いって聞いたことがあるよ。
突然ですが質問です。
あなたはクレジットカードを持っていますか。
もちろん中には持っていない方も大勢いらっしゃると思います。
「日本はクレジットカード決済が浸透していない・・・」
といった批判もよく耳にしますが、実際のところどうなのでしょうか。
今回はクレジットカードの保有率について詳しく解説していきます。
日本人のカード利用率が低い意外な理由が明らかになるでしょう。
ツイッター(@crecatty)ではカードやキャッシュレスの知識をつぶやいていますよ。
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この記事の目次
1人あたり3枚!?意外に高い日本人のクレカ保有率
2018年2月16日に発表されたデータによると、クレジットカードの保有率は85%。
そして一人当たり平均3.2枚クレジットカードを保有しているそうです。
クレジットカードの保有率は85%。昨年と同程度で、2015年以降は横ばいに推移している。
クレジットカード保有率は85.1%と昨年と同程度。2015年以降、横ばいに推移している。
保有枚数は昨年と同程度であり、「1枚」~「3枚」が全体の約7割を占める。
クレジットカードの平均保有枚数は3.2枚。2013年から同程度で推移している。
携帯枚数(持ち歩いているクレジットカードの枚数)は平均2.1枚。保有枚数と同様に、2013年から同程度で推移している。
いずれにしても、一人当たり3枚はクレジットカードを持っていると考えてよさそうです。
他の国と比べてどれくらい?
クレジットカード発祥の国は米国です。
クレジットカードの世界においても、最先進国と言える米国の人のクレジットカード保有率はどうなっているのでしょうか。
2015年のエクスペリアンのデータになるのですが、2015年で一人当たり2.24枚という数字になっています。
調査方法などで正確な比較はできませんが、日本のクレジットカード保有率よりも少ない結果となっているのは驚きと言えるかもしれません。
また、欧州でも同様で、一人当たり2枚から3枚という保有枚数が一般的なようです。
そして、お隣の韓国ですが、国をあげてクレジットカードの利用を奨励しています。
しかしそれでも保有枚数は一人当たり2.2枚というデータが出ています。
これだけを見ると、クレジットカードの一人当たりの保有枚数は日本のほうがむしろ多いと言えるのです。
利用率はどれくらいなの?
三井住友VISAカードが発表しているデータがあります。
これによると、日本人のクレジットカード利用率は14%ということになっています。
これだけではこの利用率が高いのか低いのかはわかりません。
そこで、米国、韓国、英国のクレジットカードの利用率も同時に見てみましょう。
米国 | 54% |
---|---|
韓国 | 58% |
英国 | 53% |
これを見ると日本が際立ってクレジットカードを利用していないのがわかります。
クレジットカードの保有枚数は米国や韓国よりも多いですから、この結果には違和感がありますよね。
カード会社はクレジット利用に大きな伸びしろがあると考えているかもしれませんが、この利用率はそれほど上昇傾向ではありません。
クレジットカードが日本で登場して50年以上が経ちますが、なかなかクレジットカードの利用率があがりません。
日本の利用率も目指すところは50%なのかもしれませんが、まだまだ時間がかかることは容易に推測できますね。
なぜ利用率が低いのか
日本人のクレジットカードの保有枚数は世界各国と比べても多いくらいなのですが、なぜ利用率は低いのでしょうか。
クレジットカード会社は利用を促すためにあの手この手を使って策を講じてきました。
ポイント付与などはその最たる例です。それでも利用率が伸び悩んでいます。
ここでは、クレジットカードの利用率が低い理由を考察していきます。
カード決済の理解が進んでいない。
カード保有率と利用率を見るからに、カードを持っているが利用しない人の割合が多いことがわかるかと思います。
クレジットカードの発行枚数自体も少ないわけではなく、成人一人に約3枚のクレジットカードが行き渡っていると考えればとても多いです。
それはクレジットカードを推奨する側にも問題があるでしょう。
クレジットカードの理解が進まなければ年会費が無料だからとりあえず持っておくかという人が増えても不思議ではないからです。
また、そうしたカード保有者は利用する場面が少ないことが予想されます。
- このクレジットカードにはこのポイントが付く
- このクレジットカードはこのように使ったらお得
- このクレジットカードはこのお店で使うとポイント付与率が高い
そして、実際にはこのようなことを考えてカードを使う人はあまりみかけません。
クレジットカードの仕組みや使い方、さらに現金と比べてどういった点がお得なのか理解していなければなかなか利用率は上がらないでしょう。
イメージが悪い
クレジットカードを利用しない人の中にはクレジットカードに悪いイメージを持っている人もいます。
基本的にカード払いは後払いのシステムとなっています。
ですので「借金」と考えている人も少なくありません。
また、お店側としてもカード払いをされると利用手数料をカード会社に支払わなければいけないので、クレジットカードにいいイメージを持っていないこともあります。
これらのことを考えると、クレジットカードをもっと利用しやすい環境作りやイメージアップをしていかなければいけないことがわかりますね。
現金のほうが安全だと思っている
日本の治安の良さは世界屈指です。
落とした財布の中身がそのまま戻ってくるということで世界で話題になったこともありますよね。
その一方で、治安の良さがカードの利用率が上がらない理由にもなっています。
例えば治安の悪い国ですと、現金を窃盗犯などに狙われる可能性もありますので、カードを利用するほうが安全という考えが浸透しています。
しかし日本では、盗難自体が少ないので、現金を持つ方が安全と考える方も多くいらっしゃいます。
安心して現金を持ち歩くことができるのはいいことなのですが、それが理由でカードの利用率が上がらないのは悲しいですよね。
昨今では個人情報の流出などがクローズアップされ、カードは危ないといった声も聞くよね。
情報流出や不正利用、カードを使った詐欺などのごく一部のケースによってカードは危ないものだというイメージが生み出されてしまうのかもしれないね。
クレカの利用率を上げるにはどうすべきか?
日本のクレジットカードの利用率は14%ほどです。
数字だけを見てみると米国や韓国、英国の半分以下という状況です。
そしてこの状況を改善し、利用率を上げるにはカードを正しく理解する必要があります。
では、カードの利用率を上げるにはどういった知識が必要なのでしょうか。
カードはとても便利であることを知ろう!
現金払いと比較すると、カード払いの方が入出金の管理が簡単になりますし、ポイントも付きます。
さらにカード加盟店も順調に増加していますのでカードが使えないということも減っています。
ですので、こうしたクレジットカードの機能を正しく理解をすること、あるいは正しい知識を浸透させていくことが利用率を上げる助けになります。
不正利用や使いすぎなどのマイナスな側面だけでなく、プラスの側面にも焦点を当てて考えることができるようになればおのずと使用は増えていくでしょう。
それほど恐れる必要がないことを知ろう!
クレジットカードを使わない理由の一つとして、借金をしたくないということがあげられます。
確かにクレジットカードのシステムは後払いですので、一時的に借金をしていると考えることができます。
また、キャッシング機能もあるので完全に否定はできません。
しかし冷静に考えてみれば、先払いや後払いであっても商品の代金を支払うことには変わりはありません。
また、カードを利用すると手数料が気になる人も少なくありませんが、3回未満の分割払いであれば基本的に金利手数料がかかることはありません。
普通、借金であれば翌日から金利がつくよね。
けれどカード一括払いであれば、一ヶ月以上先の支払いであっても金利手数料がかかることはないんだ。
ですので、
カード払いは借金だ!
手数料が高い・・・
と必要以上に恐れる必要はありません。
セキュリティも安心
また、不正使用などセキュリティ面を心配する人もいるかもしれません。
しかし財布が盗まれるか、クレジットカードが盗まれるかというのはある意味自己責任の問題です。
これらは同列に考えてもいいですし、クレジットカードは不正利用に関する保険などもあるため、現金より被害が少なくてすみます。
保険名 | 保険内容 | 備考 |
---|---|---|
紛失・盗難保険 | カードが紛失・盗難に遭い不正利用された場合にその金額が補償される保険 | 一般的には「連絡を受理した日より60日前以降に発生したカード使用の被害額」に限る |
ショッピング保険 | クレジットカードを使って購入した商品が破損・盗難に遭ったときの損害を補償する保険 | カード会社によって期限が異なる |
これを考えるとセキュリティ面においてもそれほど心配することはありません。
こういった知識がもっと広まれば利用率は上がるだろうね。
クレジットカードがお得な3つの理由
クレジットカードの利用率や機能について述べてきましたが、それでもカードについて不安を持っている人もいるかもしれません。
ここではクレジットカードがお得な3つの理由を紹介していきたいと思います。
現金よりもカードを利用するほうがお得になるシステムは既に出来上がっていますよ。
現金の持ち合わせがなくても大丈夫
恐らくカードを持っていて最も便利だといえるのは、現金の持ち合わせがなくても大丈夫な点です。
これにより、わざわざ銀行などから現金を引き出したりせずにショッピングや食事を楽しむことができます。
お会計の際もカードを出すだけで済み、小銭などを出す必要もありませんのでスムーズに買い物ができます。
ICカード(Suicaなど)が付帯されているカードなどであれば、さらに利用の幅は広がりますし、キャッシュレスな生活を快適に送ることができます。
急な出費に対応できる(キャッシング機能)
さらに、カードを持っていて心強いのは急な出費にも対応できる点です。
これはカードの支払いが1か月後になることとキャッシングなどで現金を引き出せるという2つの意味があります。
もちろんキャッシングは金利はかかりますが、カード一枚で済ませることができるのは非常に便利です。
近所のコンビニなどでもキャッシングはできますし、必要であれば利用してみてもいいかもしれません。
ポイントを貯める・使う楽しさ
また、カードを利用する上で絶対に忘れたくないのがポイントです。
カード払いで商品やサービスを購入するとその利用額に応じてカード会社がポイントを付けてくれます。
貯まったポイントは
- カードの請求代金に使う
- マイレージに移行する
- カード会社の商品と交換する
といった使い道があります。
このポイントによって現金の時と比べて圧倒的にお得になり、ポイントを貯める・使う楽しさが生まれました。
ポイントの2重取りや3重取り、カード会社のキャンペーンによってはポイント10倍というものもあるし、カードを使いこなせればとってもお得な機能だよね。
使い勝手のよいカードを3枚厳選!
先ほどから述べてきましたが、カードを持っているのに使わないのは非常にもったいないです。
そしてどうせカードを作るなら使い勝手がよく、ポイントや様々な機能が付き、生活に少し彩りを加えてくれるようなカードを選びたいですよね。
ここではそんなニーズに応える、厳選された3枚のカードを紹介していきます。
イオンカードセレクト
イオングループでの買い物がとってもお得になるイオン系カード。
その中でもイオンカードセレクトがおすすめです。
イオンでの買い物では常時ポイント還元率1%を誇り、お客様感謝デー・ありが10デーなどでさらにお得度が増します。
イオンカードセレクトの独自の特典としては
- イオン銀行のキャッシュカードトしての機能
- WAONのオートチャージでポイントが付与される
- イオン銀行の利用でWAONポイント付与される
- イオン銀行の普通預金の金利が0.12%になる
などです。
イオンでショッピングをする機会が多い人には最適の一枚となっています。
三井住友VISAカード
安定感のある三井住友VISAカード。
補償内容が充実しており、
- 海外旅行傷害保険は最高2,000万円
- 年間最高100万円のショッピング保険
と一般カードにしてはかなり優れており、セキュリティも厳重になっています。
初めてカードを持つ方でも安心して利用できる一枚でしょう。
楽天カード
国内の知名度もかなり高い楽天カード。
なんといっても楽天市場内での買い物がとてもお得になります。
電子マネーが併用できたり、楽天ポイントカードにもポイントが貯まるなど、使いこなせば使いこなすほどカード利用者に嬉しいメリットが。
カード初心者からカード上級者まで幅広く利用できる優れものです。
まとめ
クレジットカードを持っている人は多くても、それを使っている人が少ないのが日本の実情です。
現金払いよりもクレジットカードを利用するほうがはるかにお得なのですが、まだまだクレジットカードの理解が進んでいません。
以下、この記事の重要な4つのポイントになります。
- 日本人のクレジットカードの保有率は高い
- クレジットカード利用額は世界的に見て少ない
- クレジットカードの理解を進めることが必要
- 現金払いと比較してカード払いはかなりお得
この記事を参考にして、クレジットカードを有効的に活用していきましょう。
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