大人気のゲーム機、ソニーの誇る「PlayStation 4」ですが、2016年11月にはハイエンドモデルのPlayStation 4 Proも発売されています。

希望小売価格が44,980円（税抜）と、そこそこのお値段のする商品です。

ソフト代も考えると、価格面で手が出づらい人もいるでしょう。

ですがどうしても欲しい場合には、「分割払い」での購入を検討してはいかがでしょうか。

アルバイトなどで返済をきちんとすることができる人なら、十分考えられる支払方法です。

知っておきたい分割払いの基礎知識

ただし、その代償として手数料（利息）を支払うので、代金を一括で購入した場合よりも最終的な負担は大きくなります。結局は「ローン」です。

PS4を定価で「6回払い」で支払った場合、金利15.0%だと、毎月7,827円（多少の変動あり）を支払います。

その場合、利息の合計は、1,904円となります。

分割払いには、ショッピングローンとカード払いがある

分割払いの方法には大きく分けて以下の2種類があります。

• ショッピングローン（ショッピングクレジット）
• クレジットカード

この2種類は、よく似ていますが別物になります。

まず「ショッピングローン」ですが、これは歴史の古い仕組みで、クレジットカードを使わなくても分割払いができる方法です。

ショッピングローンは、「オリコ」「アプラス」「ジャックス」などの信販会社が扱っています。

あまり気にすることはありませんが、購入した商品の所有権が購入者に移転するのは、法律上ローン全額を支払ったときとなります。

いっぽう、クレジットカードの分割払いは、クレジットカードを使って買い物をする際の支払オプションの一つです。

「一括払い」「リボ払い」など、さまざまな支払方法がある中で、カード利用者自身が分割払いを選択することができます。

店舗がクレジットカードでの分割払いを扱っていない場合もありますが、分割払いのできるクレジットカードなら大丈夫です。

決済後、会員用Webサイトで「分割払い」にすることができるクレジットカードが多く存在しています。

分割払いは、何歳からできるの？

ショッピングローンによる分割払いは、基本的には18歳以上の人であれば申し込めます。

クレジットカードによる分割払いは、この方式が用意されているカードであれば問題なく使えるでしょう。

以前は、信販会社系のクレジットカードにしかない機能でしたが、現在はそのような制限はなくなり、分割払いが利用できるカードが多くなっています。

クレジットカードは、20歳から持てるものと、18歳から持てるものとがあります。

分割払いはリボ払いとは違うの？

クレジットカードの支払方法の一つに「リボ払い」があります。

こちらは、分割払い設定のないカードでも使えることが多い支払方法です。

分割払いは、購入した商品について、支払回数を選んだ結果、決められた支払額を毎月支払うものです。

リボ払いは、考え方がまったく異なり、毎月支払う額が決まっています。

いつ支払いが終わるのかわかりにくいというデメリットがあります。

これに比べると、分割払いの残高繰上げ返済の際には、少々手間を要する場合が多くなります。

予定通りきっちり支払うのが分割払いで、自由度が高いのがリボ払いです。

分割払いには、審査がある

ショッピングローンによる分割払いは、お買い物のたびに、信販会社の審査がおこなわれます。

審査に通らないと分割払いが使えません。

アルバイト収入でもいいので、労働収入があると審査には通りやすいです。

回収できなければ信販会社の損害になってしまうので、審査するのは当然といえます。

ショッピングローンの場合

ショッピングローンを使って買い物したい場合は、欲しい商品を扱っている店頭で申し込みます。

PS4であれば、家電量販店の実店舗や通販で、ショッピングローンを取り扱っている場合が多いです。

申込書に必要事項を書いて提出すると、信販会社で審査がおこなわれます。

審査が完了すれば、販売店が売上げを確保できたことになるので、購入者は、商品を持ち帰ることができます。

ショッピングローンについて、「金利手数料無料」という販売方法もあります。

これは信販会社に支払う利息を、店舗が販促のために立て替えてくれているものです。

クレジットカードの場合

クレジットカードで分割払いをする際には審査がありません。

審査があるのは、クレジットカードを申し込む際です。

きちんと支払いをできる人なのかどうかを重点に審査がおこなわれます。

学生さんであれば保護者がいるのでこの点有利になり、アルバイト収入があれば、なお審査には有利に働きます。

分割払いでお買い物をするために、新たにクレジットカードを持ちたいという人もいるでしょう。

分割払いが可能で、早めに手に入れられるカードを持つのがお勧めです。

Webから申し込んで、審査に通ればその日のうちに入手できるクレジットカードもあります。

クレジットカードであれば、限度額の範囲で自由にお買い物をすることができます。

分割払いの設定のあるカードなら、その方法も選べるでしょう。

多くのクレジットカードで、一回払いで決済して、あとから分割払いにすることも可能です。

その場合、お店で分割払いを扱っていなくても、自分で分割払いにすることもできます。

高校生だから分割払いができない！

ショッピングローンもクレジットカードも、高校生は利用不可です。

とはいえ、高校生でもアルバイト収入で支払えるため、分割払いを利用してPS4が欲しい人もいるでしょう。

分割払いが使えないなら、どういう手段が考えられるでしょうか？

ひとつには、「保護者から借りる」という方法など考えられます。家庭内ローンを組んでも何の問題も生じません。

貯金をする

高校生は、家庭内で借入れをするのはともかく、自分の名前では、現金でしかものは買えません。

ローンが使えない以上、また保護者も貸してくれなかったら、現金で買い物をするしかないのです。

一刻も早く欲しくなるのは当然のことですが、アルバイトでローン代金を支払うという発想を持つ前に、まずお金を貯めてPS4を買いましょう。

中古でPS4を買う

ヤフオク、メルカリなどで探せば、中古も手に入るでしょう。

実店舗では、ブックオフやハードオフなどを廻れば、掘り出し物が見つかるかもしれません。

最近ではあまり見かけませんが、質屋にも質流れ商品があります。

最新型が出品されていたとしても、大きくは値崩れしないので、手ごろな値段の商品だとどうしても型落ちにはなります。

それでも、現実的な方法としては中古もいいのではないでしょうか。

身の丈に合わない商品を購入する癖がつくと、いずれ困ったことになるでしょう。

親に分割払いを頼む

高校生でショッピングローンやクレジットカードが使えないからといって、年長の友人から名義借りなどしては絶対にいけません。

商品を入手すれば、信販会社を騙して利益を受けたことになります。とはいえ、家族同士のことであれば、それほど問題にはなりません。

保護者が、「子供が私の名義で申し込んだものだから私は知らない」と言い出すことはないでしょう。

また、最終的に誰が所有者になるかは家庭内の問題です。

家庭内で、「たとえば毎月の分割払い代金の分だけお小遣いはなしとする」などと約束をしても、その約束が家庭の外に対して問題になるわけではありません。

大学生以上の方は、クレジットカードを申し込もう

大学生であれば、家族が持っているクレジットカードの「家族カード」を発行してもらうこともできます。

ただ、家族カードの場合は支払いが一本化されてしまいます。

自分自身のお金でやりくりしたいのであれば、自分の名義でクレジットカードを申し込んでみましょう。

クレジットカードを若いうちからきちんと使うと、将来の信用を積み重ねていけるのです。

学生のうちはカードが作りやすい

そもそもクレジットカードは、用事があって持つようなものでもありません。

日ごろからお財布の中に一枚は準備しておきたいものです。

特に学生さんは、社会人に比べてカードが発行されやすくなります。

簡単に作れるうちに作っておきましょう。

世間には、学生専用のクレジットカードが多数用意されています。

利用できる限度額が低く、キャッシング枠も設定されていないか、限度額が非常に低いという特徴があります。

年会費も無料のものが多いです。

学生用でないクレジットカードでも、若い人なら学生カード同様、審査はきびしくないので作りやすいのです。

社会人になってからは、勤める企業の大きさや年収によって、審査にあたって大きく差がつきます。

家庭を持ったり、持ち家に住んでいるかどうかなどの点においても差がつくものです。

日ごろからクレジットカードを使い、きちんと返済を繰り返すことで、限度額も増やしてもらえます。

そして、ステイタスの高いカードにステップアップすることもできるようになるのです。

クレジットヒストリーが積める

普段は現金派だという人もいるでしょうが、ここぞというときにはクレジットカードを使いましょう。

個人のクレジットやローン履歴は、個人信用情報機関に登録されます。

こういった履歴の積み重ねが、将来、ステイタスの高いクレジットカードの取得につながったり、住宅ローンやマイカーローンの審査通過に貢献したりすることになるのです。

金融における、すべての事象に関連してきます。

きちんと利用と返済を続けている人は、クレジットヒストリーによって社会的信用が高くなります。

特に年配者に多いですが、クレジットカードを持っているだけで使わないという人は、クレジットヒストリーを育てられません。

なお、クレジットカードを利用しないショッピングローンであっても、クレジットヒストリーの充実には貢献します。

ただし、クレジットヒストリーへの貢献度は、クレジットカード利用の場合よりも、やや低くなるものです。

ここではクレジットカードのメリットを説明しましたが、カードを申請したいという大学生以上の方は、大学生が初めて持つのに最適なカード３選を参考にしてください。

ショッピングローンとクレジットカード分割払いの比較

ショッピングローンとクレジットカードの分割払いの両方が選べる場合、どちらを選んだらいいでしょうか？　

一般的には、クレジットカードでのお買い物が有利になります。カードによりますが、商品の0.5～1.0%程度のポイントが付くためです。

しかし、次の場合にはショッピングローンの方が有利になるでしょう。

「分割手数料不要」は、家電量販店などがよく実施しています。

信販会社に支払う利息を、販促のために販売店が負担してくれるものです。

ただでローンが組めるのであれば、そちらのほうがお得でしょう。

また、ショッピングローンの特徴として、審査が個別に行われます。

といった場合は、ショッピングローンを申し込むといいでしょう。

分割払いの注意点

最近、クレジットカードを作れない社会人が増えています。

この原因の多くを占めるのが、携帯電話本体分割代金の支払滞納です。

しょせん携帯電話の料金だと思って支払いを遅延すると、大変なことになります。

電話料金と一緒に徴収される携帯本体の料金を滞納すれば、金融事故発生です。

気の毒なケースでは、支払義務者が保護者であったという場合もあります。

保護者が延滞してしまっても、子供の個人信用情報に傷がついて、将来に影響するのです。

また、カード代金を遅れて代金の支払いを済ませ、その後毎月支払をきちんと続けていると、滞納記録は2年で押し出されて消えてしまいます。

その後この人がクレジットカードを申し込むと、クレジットカード会社がこの滞納情報を目にすることになります。

その結果として、クレジットカードやローンの審査に通らないということが起こるのです。

ショッピングローンによる分割払いは、完済まで細心の注意を払って、滞納がないよう気を付けなければ一生の問題となります。

決して軽々しく考えないようにしましょう。

ショッピングローンによってつくられたクレジットヒストリーにより、新たにクレジットカードが作りやすくなることもあります。上手に、しっかり利用しましょう。

まとめ

人気のPS4を手に入れるための「分割払い」について解説しました。

クレジットカードや分割払いのことなど、日ごろは無縁かもしれませんが、知っているといざというとき助かります。

一度、分割払いを使ってみて、そのメリット・デメリットを知っておくのは決して悪いことではありません。

そして、支払はきちんとしましょう。ちょっとした延滞が、思わぬ悲劇を招きます。