急病や事故など、予想しないタイミングで病院のお世話になることがあります。
そんなとき、手持ちのお金がなかったり、お金をおろしに行けなかったり…といった事態は困ってしまいますよね。
「初診でもクレジットカード払いはできるものなの?」
と気になっている方もいらっしゃるでしょう。
そこで当記事は病院でクレジットカードを使えるのか、対応する病院、クレジットカード払いの注意点などを紹介していきます。
この記事を読めば、病院の支払いでクレジットカードを使うことができるようになり、いざというときの支払いに備えられるでしょう。
この記事の目次
覚えておきたい病院のクレジットカード事情
まずは病院のクレジットカード事情から見ていきましょう。ポイントは次の2点です。
- クレジットカードに対応する病院が増えている
- 手数料がかかるため、導入していない病院がある
それでは各ポイントの詳細を紹介していきます。
クレジットカードに対応する病院が増えている
なんでカード払いに対応した病院が増えているのですか?
ここ数年のキャッシュレス化の影響もあり、徐々にクレジットカード対応の病院が増えています。
結論から言えば、クレジットカードを使える病院とそうでない病院どちらも存在します。
しかし、特に大きめの病院(大学病院や国立病院など)ほどクレジットカードに対応していることが多いです。
治療内容や入院の有無で治療費が高額になると、手持ちのお金では支払いができないこともあります。
カード払いなら分割払いやリボ払いといった支払い方法を選ぶまず。
治療費の支払い管理もしやすくなり心強いですよね。
実際、高額費用になりやすい歯科医や美容外科、産婦人科も積極的にクレジットカード払いを導入するところが増えてきています。
手数料がかかるため、導入していない病院がある
上記したように、全ての病院がクレジットカードに対応しているわけではありません。
小規模な病院や診療所だとカード払い非対応なところが多い傾向にあります。
主な理由は次の2つ。
- 導入費用がかかる
- 決済手数料がかかる
クレジットカードで決済すると、導入した病院は決済の一部を手数料としてカード会社に支払わなくてはなりません。
手数料による負担は大きく、病院の売上が減ってしまうので、資本力が無いところはなかなか手が出せないのが実情です。
とはいえ、クレジットカードで払えれば、患者さんとしては病院を選びやすくなるのも事実。
現金での支払いよりも、カードで支払った方が管理しやすいですし、多額の現金を持ち歩く必要がありません。またポイントが貯まるのもメリットですよね。
という病院はクレジットカードの導入に積極的ですが、そうでない病院にとってはデメリットの方が大きくなってしまうため、見送られているのが現状と言えるでしょう。
【タイプ別】各病院のクレジットカード対応状況
ここからは病院のタイプごとにクレジットカードに対応しているか否かを紹介します。
紹介するのは次の3タイプ。
- 大学・国立病院
- 市立病院
- 診療所
それでは各病院の状況をチェックしてみましょう。
大学・国立病院
基本的にほぼすべての病院がクレジットカード払いに対応しています。
特に問題なく支払いができるので、安心して利用できますね。対応する国際ブランドも幅広く、定番どころ(VISA、MasterCard、JCBなど)は大丈夫。
市立病院
使えるところと使えないところに分かれています。
都市部に近く利用者が多い病院は対応していることもありますが、あまり大きくない、利用者がさほど多くない市立病院は非対応なことが多い傾向に。
単純に地域だけでは判断できないので、事前に問い合わせることを推奨します。
診療所
個人が経営することも多い診療所は、クレジットカード対応・非対応が極端です。
しかし全体的な傾向としては非対応な診療所が多い傾向にあります。
また取り扱っている科目によっても違いが見られるのが特徴です。
例えば、インプラントを取り扱う歯科医や、美容外科、産婦人科といった、高額費用になりがちな診療所だとクレジットカードに対応するケースが増えています。
また診療所によっては「出産費用はクレジットカードOK。けれど定期検診は現金だけ」といった具合に、カードが使えるケースとそうでないケースを分けていることも。
そのため、クレジットカードに対応する診療所だからといって油断することがないよう、事前に確認しておくのが良いでしょう。
あらかじめ病院に確認しよう
上記したように、病院によってクレジットカード事情が大きく異なります。
窓口で使えるカードブランドのロゴが表記されていれば、基本的には問題なく使えますが、治療内容によって対応しないケースもあるので注意が必要。
事前に電話でクレジットカードを使えるかを確認しましょう。
合わせて対応する国際ブランド(VISA、MasterCardなど)もチェックしておくと、さらに安心です。
【注意!】決済手数料を請求する病院もある
一部の病院ではクレジットカードの決済手数料を患者に負担させるところもあります。
カード決済の手数料は、病院がカード会社に支払うものでしたよね?
そのとおりだよ。
現金払いよりも手数料の分だけ病院の利益が減ってしまうという背景があるからだろうね。
当然現金で支払うよりも高額な料金を請求されることになってしまうため注意してください。
なお、消費者の同意・了承なしに手数料を負担させるのは加盟店違反となります。
現金払いなら通常料金で、クレジットカード決済の場合は手数料負担、という旨が明記されていれば問題ありませんが「知らないうちに手数料を負担させられていた!」というケースは病院に非があることに。
意外と知られていない部分なので、くれぐれも注意してくださいね。
まとめ
今回は病院のクレジットカードの可否や対応する病院などを紹介しました。ポイントをおさらいしましょう。
- 大学病院や国立病院はクレジットカードに対応している
- 市立病院や診療所は対応しているところとそうでないところに分かれる
- どの病院でも、事前にカード利用ができるか確認するのが無難
以上3点が本記事の要点として挙げられます。
「どの病院なら使える?」
といった人は、この記事を参考に、クレジットカードで病院の支払いができるよう準備しておきましょう!