タクシーでクレジットカードが使えなかった経験をしたことがある人は少なからずいるでしょう。
「クレジットカードを使おうとしたら嫌がられたけど、理由は何?」
など、タクシーのクレジットカード決済について、このような疑問を持つ人は意外と多いはず。
そこで今回は、タクシーでクレジットカードを使うときに知っておくべき事や、何故クレカの支払いが嫌がられるケースがあるのかについて解説します。
また、キャッシュレスでタクシーに乗るための方法も紹介するので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
全てのタクシーでクレジットカードが利用できるとは限りません。
タクシーはクレジットカードを利用して運賃を支払えますが、必ずしも自分が乗った全てのタクシーでカード払いに対応しているわけではありません。
そもそも、利用したタクシー会社自体が対応していなかったり、対応していても手持ちのクレジットカードが非対応だったりすることがあります。
タクシーで確実にクレジットカード払いをするためには、事前に利用予定のタクシーが対応しているかどうか確認しておくことが大事となります。
タクシーでクレジットカードが使えるか調べる2つの方法
タクシーでクレジットカードを使えるか調べる方法は、主に以下の2つが挙げられます。
- タクシーの公式サイトをチェックする
- タクシーのドアや、窓に貼られているクレジットカードの国際ブランドロゴを確認する
それぞれ解説するので、参考にしてください。
①. タクシーの公式サイトで確認
各タクシー会社の公式サイトをチェックすれば、クレジットカード決済への対応可否をチェックできる場合があります。
必ずしも情報が載っているとは限りませんが、少なくとも公式サイトに「クレジットカードが使える」と記載されていれば、該当するタクシー会社はクレジットカード払いに対応していると考えて良いでしょう。
タクシー会社の公式サイトに、利用可否に関する明確な記載がなかった場合は、次項で紹介する方法をチェックしてみましょう。
②. タクシーのドアや窓に貼ってある国際ブランドのロゴで確認
町中などで走っているタクシーを見ると、ドアや窓に対応するクレジットカードの国際ブランドロゴが貼られているケースがあります。
- VISA
- Mastercard
- JCB
- アメリカン・エキスプレス
- ダイナースクラブ
以上5つのような国際ブランドのロゴがあれば、クレジットカード払いに対応しています。
手持ちのクレジットカードに付帯されている国際ブランドのロゴマークがある場合は、支払いに使える可能性が高いです。
ただし、注意点があるので、続けて次項もご覧ください。
注意!「クレジットカードOK」なのか「タクシーチケットOK」なのかまでしっかり確認しよう
タクシーにクレジットカードの国際ブランドロゴがあっても、クレジットカードでタクシーに乗れるとは断言できません。
えっ!?どうしてですか?
VISA、MasterCardといった国際ブランドが確認できれば該当のクレジットカードは使えるのではないでんですか?
それは、クレジットカードではなく「タクシーチケット」が使えることを意味する可能性があるからです。
タクシーチケットとは、タクシー専用の乗車券のことです。
クレジットカード会社やJCBなどの国際ブランド、タクシー会社などが発行しています。
運賃の支払い時にタクシーチケットを利用すれば、利用金額を後日クレジットカードに請求してくれるしくみとなっています。
タクシーチケット経由によるクレジットカード決済にしか対応していない場合は、手持ちのクレジットカード単体では運賃を支払えないので、ご注意ください。
SuicaやPasmoなどのマークが貼ってあれば電子マネーも利用可能
SuicaやPASMOなどの電子マネーマークがタクシーの車体に貼られている場合は、該当する電子マネーで運賃を支払えます。
電子マネー対応タクシーなら、SuicaやPASMOへクレジットカードで残高をチャージすることで、間接的にクレジットカード決済による乗車が可能になります。
例えば、「ビュー・スイカ」カードなどがあればSuicaへのクレジットチャージが可能です。
周りに電子マネー対応タクシーしかない場合は、電子マネーチャージを経由してクレジットカードでタクシーに乗りましょう。
もちろん、電子マネーと一体化したクレジットカードだけでなく、ICカードでもOKです。
ICカードの場合は十分にチャージしてあるのか、気を付けましょう。
タクシーの運転手がクレジットカードを嫌がる理由・カード払いが使えない理由で多いもの
タクシー自体がクレジットカード払いに対応していても、クレジットカード払いを嫌がられたり、場合によっては利用自体を拒否されてしまったりすることもあります。
利用者にとっては便利なクレジットカード決済ですが、タクシーの運転手にとっては、不利なケースもあります。
ここからは、タクシーの運転手がクレジットカード払いを嫌がってしまう場合に考えられる原因を4つ紹介します。
①. 停車時間が長くなる
クレジットカード払いで運賃を支払う場合、決済端末に金額を入力する、利用者が暗証番号を入力するなどの一手間がかかり、停車時間が長くなります。
手続き自体はスムーズでも、決済に使う端末の起動に時間がかかることもあります。
停車時間が長くなると、次のお客さんを待たせてしまったり、また、交通の妨げや余計な渋滞を生む原因にもなりかねます。
そのため、クレジットカードではなく現金で直接やり取りしたいと考える運転手もいるのです。
②. カード決済時の手数料を運転手が負担する
必ずしもすべてのタクシー会社に当てはまるわけではありませんが、クレジットカード決済を利用した際に、手数料を運転手が自己負担しなければいけないケースもあります。
そのようなタクシーの場合、決済手数料の分が売り上げから差し引かれてしまうため、運転手の利益が減ってしまうのです。
気持ちは分かりますね。
損をするのが嫌な場合は、現金払いで受け取りたいと思うのは…
③. 電波状況が悪くて通信エラーになる場合がある
タクシーでクレジットカード払いを行う際は、場所によっては電波状況が悪く、決済端末が通信エラーになってしまうことがあります。
繋がらなければクレジットカードでの支払いはできません。
通信エラーが回避できなければ、お客さんを待たせ続けてしまうので、やむを得ず現金での支払いしか利用できなくなってしまいます。
④. 運転手がカード端末を使えないことも
クレジットカード払いをする際は、専用の端末等の操作が必要となりますが、運転手の中には端末の操作が苦手な人もいます。
運転手が端末を使えない場合、受け入れるとタイムロスですぐに降りたいお客さん側にも迷惑がかかってしまうので、タクシー会社自体は対応していても現金での支払いを求められる場合があるのです。
タクシー乗車前に「クレジットカードが使えるか」確認するがベスト!ただし、不測の事態に対応できるようにしておくことも重要
タクシーを利用する際は、乗車前に必ずクレジットカードが使えることを確認しましょう。
例えば現金の持ち合わせがないのにタクシーに乗り、降車時に「クレジットカード払いはできない」と言われると、自分も運転手も困ってしまいます。
事前にクレジットカード払いができるのを確認しておけば、トラブルを避けてしっかりクレジットカードで運賃を支払えます。
ただし、通信エラーやカードの読み取りエラーなどにより、対応していてもクレジットカード決済が突然できなくなってしまうこともあります。
クレジットカードでタクシーに乗るとしても、もしもの場合に備えて、運賃を支払えるだけの現金も用意しておきましょう。
現金払いが嫌な人!スムーズに決済したい人はスマホアプリが便利です!おすすめのタクシー配車アプリ4選
「タクシーで現金払いをどうしてもしたくない」、「スムーズな決済をしたい」といった場合におすすめなのは、タクシーの配車に対応するスマホアプリの利用です。
ここからは、主なタクシー配車アプリ4つの特徴をそれぞれ紹介します。
Japan Taxi
タクシー配車アプリやドライブレコーダーなど、タクシーや車に関連したサービスを取り揃えているJapan Taxi株式会社が展開している、Japan Taxi。
Japan Taxiは600万ダウンロードを超える人気アプリで、日本全国47都道府県での配車に対応しています。
現金 | OK |
---|---|
クレジットカード | VISA/MasterCard/JCB/Amex/Diners |
ネット決済(JapanTaxi Wallet) | Apple Pay, Google Pay, Yahooウォレット、d払い |
アプリで付近のタクシーを検索し、乗車場所と支払い方法(クレジットカード、現金など)を指定すれば、あっという間に手続きは完了です。
現金以外の決済方法に対応しているかどうかは、乗車するタクシーで異なります。
残念ながら一部使えないタクシーもあるのです。
手軽・カンタンにクレジットカード払いでタクシーに乗りたい人は、Japan Taxiを利用するのがおすすめです。
らくらくタクシー(2019年3月末時点)
国内旅行業務を手がける株式会社トランが展開している、らくらくタクシー。
現金 | OK |
---|---|
クレジットカード | VISA/MasterCard/JCB/Amex/Diners |
らくらくタクシーでは、予約時点で料金が決まる「定額料金タクシー」を提供していることが特徴です。
3箇所まで経由地を設定できるので、移動中に立ち寄りたい場所があっても心配ありません。
事前に支払い額を把握しておき、安心してタクシーに乗りたい方は、らくらくタクシーを利用してみてはどうでしょうか。
Uber
タクシーの配車や食べ物の配送などのサービスを展開している、Uber。
Uberを利用すれば、24時間いつでもアプリ経由で手軽に乗車予約ができます。
4人まで乗車可能なハイヤーと、6人乗りであるブラックVANを指定できるので、大人数で移動する際も安心です。(ブラックVANは指定料1,080円が発生)
自分の希望に合った状況・条件で便利にタクシーを活用したい方は、Uberの利用で満足できるでしょう。
MOV(旧タクベル)
東京と神奈川の一部エリアでタクシー配車サービスを展開しているMOV。
MOVを利用する際は、VISAとMastercardのクレジットカード決済に対応しているのが特徴です。
ダウンロード特典などでもらえるクーポンを利用し、割安でタクシーに乗ることもできます。
東京か神奈川に住んでいて、お得にタクシーに乗りたい方は、MOVの利用も検討してみてください。
まとめ
今回は、タクシーでクレジットカードを利用する際の注意点や、便利な配車アプリなどについて解説しました。
最後に、記事の要点を3つにまとめます。
- タクシーがクレジットカード払いに対応しているかどうかは、窓などに貼られたロゴや公式サイトで確認できる
- タクシーチケットにしか対応していない、会社自体では対応していても運転手に聞くと非対応などのケースがあるので、現金を用意しておくのが安心
- Japan TaxiやUberなどのタクシー配車アプリを利用すれば、スムーズに配車やクレジットカードでの運賃支払いなどをこなせる
タクシーでクレジットカードを使って支払いをしたい方は、今回の解説を参考に、対応するタクシー会社や配車アプリを活用してください。