ゆいちゃんはハウスカードって知ってる?
分らないし、聞いたこともないです・・・
ここ数年で数を減らしているハウスカードだけど、知っておいて損はないはずだよ!
クレジットカードの中には、「ハウスカード」と呼ばれるものがあります。
ただしハウスカードは近年その数を減らしており、
「使い勝手は、どうなの?」
といった疑問を抱えている方も少なからずいるはずです。
そこで今回は現在、発行されているハウスカードや、その特徴などを詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、ハウスカードの魅力が把握できるので、ぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
ハウスカードとは?
ハウスカードって何ですか?
ハウスカードは発行元企業やその系列企業が経営する店舗以外では利用することができないクレジットカードのことだよ。
主に以下の3つのお店から発行されています。
- スーパーマーケット
- 百貨店
- ガソリンスタンド(石油チェーン)
さらに信販会社などが独自に発行するVISA、MasterCard、JCBなどの国際ブランドが付属しないクレジットカードも同様にハウスカードと呼ばれています。
要するに、特定のお店や店舗でしか使えないクレジットカードをハウスカードと言います。
クレジットカードに比べて利用が限られ汎用性に欠けてしまうハウスカードですが、お客さんの買い物のデジタル記録を蓄積・追跡すれば、より効果的なサービス提供を行うことができます。
クレジットカードも決済情報が記録されるのに?と疑問に思う人もいるでしょう。クレカの支払いデータはカード会社に送付され、カード会社が消費者に代わって代金を支払ってくれます(後払い)。このとき、カードのデータは一般的にお店に還元はされません。
しかし、ハウスカードを発行すればお店側でカード情報を活用することができるので、
- 自社の利用客の囲い込み
- 販売単価のアップ
- 自社ブランドの向上
など、サービスに活用しやすくなるのです。
- ハウスカードは、発行したお店やグループ企業でしか使えないクレジットカードのこと
- ハウスカードの券面には国際ブランドの記載がない
近年、ハウスカードの発行数は減少傾向にある。その背景は?
ハウスカード自体が減っているのが現状です。クレジットカードのように加盟店手数料がかからない点は、企業側にとってメリットがありますが、カードが使える場所が特定のお店に限定されるより、様々な場所で使えたほうがカードの収益は上がります。
それに、特定のお店でしか使えないクレジットカード(ハウスカード)より、様々なお店で使えたほうがカードの利便性は高くなります。
ですから、ハウスカードに国際ブランド(VISA、MasterCard、JCBなど)が付帯されたクレジットカードへの切り替えが進んでいるのです。その結果、純粋はハウスカードの数は減少しています。
だとしたら、今現在ハウスカードをあえて使う意味ってなさそうですよね?
一般カードの方が良いんじゃないですか?
でもハウスカードには様々な独自のメリットがあるんだよ。
その特徴などをしっかりと理解した上でハウスカードを上手に活用してみよう。
どんなハウスカードがある?ハウスカードの一覧
現在新規の申込を受け付けているハウスカードを5枚紹介します。
コスモ・ザ・カード・ハウス(発行元:セディナ/コスモ石油)
コスモ・ザ・カード・ハウスは国内大手石油販売会社であるコスモ石油がセディナとの提携により発行するハウスカードです。利用することができるのは、日本全国のコスモ石油系列のガソリンスタンドに限られます。
- 年会費:初年度無料、翌年度以降500円(税抜)
- 家族カードは年会費250円(税抜)※ 初年度無料
- ETCカードの機能を付けることもできる
- 独自ポイント「コスモガソリンマイレージ」が貯まる
カードの利用代金をWebでチェックするようにすれば、2年目以降の年会費が無料になるので、実質年会費無料で使えるハウスカードです。
家族カードの年会費も無料になります。
コスモガソリンマイレージは、
- 給油(3,000円=1マイル)
- カーケア商品の購入(1,000円=1マイル)
- ETCの利用(3,000円=1マイル)
などで貯めることができ、商品と交換できます。
また、コスモ・ザ・カード・ハウスを手に入れたら、コスモビークルライフ(ネットサービス)の会員になるとさらにお得な特典が受けられます。ネット会員になれば、コスモビークルライフ上のサービスでポイントを貯めることができるようになります。
給油が割引になるキャンペーンなども開催されたりしますよ!
日産カード(ハウスカード)(発行元:日産フィナンシャルサービス)
日産カード(ハウスカード)は国内大手自動車メーカーである日産自動車系列の日産ファイナンスが発行するハウスカードです。利用できる店舗やサービスは日産販売各社・日産レンタカー・一部のガソリンスタンド・JAFロードサービスなどに限られます。
- 年会費:1,250円(税抜)※ 初年度無料
- 独自ポイント「日産ポイント」が貯まる
- 特典①:レンタカーの基本料金が15%割引
- 特典②:車の整備・部用品の購入が5%割引
日産ポイントは1,000円につき5ポイント貯まりますが、使い道が豊富で利便性の高さが魅力的です。
- ANA、JALマイルへ交換
- 車購入時のキャッシュバックに使える(値引き効果がある)
- 日産のプレミアムグッズと交換
紀ノ国屋メンバーズカード(発行元:紀ノ國屋)
紀ノ国屋メンバーズカードは東京都を中心にスーパーマーケットチェーンを展開する紀ノ国屋が発行するハウスカードです。利用することができるのは紀ノ国屋店舗に限られます。
- 年会費は900円(税抜)
- 1,000円(税抜)で1ポイントもらえる
サンクスウィーク(毎月20日から26日の1週間)は、ポイントが5倍貯まります。
紀ノ国屋で普段買い物をする人は、現金ではなくメンバーズカードで支払うとお得になるのは間違いなしですね!
井筒屋ウィズカード(発行元:井筒屋ウィズカード)
井筒屋ウィズカードは北九州市小倉北区にある百貨店「井筒屋」のグループカード会社である「井筒屋ウィズカード」が発行するハウスカードです。利用することができるのは井筒屋店舗及び井筒屋ウィズカード提携加盟店に限られます。
- 年会費初年度無料。翌年度以降は500円(税込)。
- 家族カードは年会費無料で発行可能
- 「税抜100円=3pt」のポイントが貯まる
- 来店ポイントが貰える(1日1回3ポイント)
- ポイントは、「1,000pt=1,000円分のポイントチケット」に交換できる
- 井筒屋電話注文サービスが受けられる
CPコスメティクスカード(発行元:住信SBIネット銀カード)
CPコスメティクスカードは化粧品の販売やサロンの展開を行うCPコスメティクスが住信SBIネット銀カード株式会社との提携により発行するハウスカードです。利用することができるのは日本全国のCPサロンに限られます。
入会金・年会費無料で作れるハウスカードで、支払いがキャッシュレスになることはもちろんなんですが、これまでの購買履歴から美容に関するアドバイスなどを受けられるので、自分に合った商品・サービスを受けることが可能になります。
その他ハウスカード
現在新規の申込中止や発行停止となったハウスカードには次のようなものがあります。
伊勢丹アイカード
クレオクラブカード
▼ マルイ
エポスカード(ハウスカード)
▼ JAL
JAL ハウスカード ※ 2010年8月31日取り扱い終了
▼ ローソン
ローソンPonta ハウス
▼ JR東海
『JR東海「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード(ハウスカード)
※ 2016年10月1日取り扱い終了
▼ 東芝ストアー
東芝Fカード ※ 2017年10月1日サービス終了
これらのカードの多くは国際ブランド付きのクレジットカードへ切り替わっています。
ハウスカードのメリット・デメリット
ハウスカードとクレジットカードの最大の違いは、使えるお店の範囲にあります。ハウスカードはカード発行したお店や系列店でしか使えません。
そこで、ここでは、ハウスカードのメリット・デメリットを利用者側とお店側の双方についてまとました。
利用者側のメリット・デメリット
利用者にとってのメリットは?
現金支払いの場合は、買い物の商品を受け取るのみになりますが、ハウスカードならば、買い物の割引特典やポイントサービスがあります。
ポイントは貯まれば商品交換や支払いの一部に充てることなどできるので、現金⇒ハウスカードに変更するだけでも、お得に買い物をすることができます。
ハウスカード所持者を対象としたセールが開催される場合などもあります。
さらにハウスカードの審査は比較的緩めとなっていますので、一般的なクレジットカードの審査に通らない人でもカードが持てる可能性が高くなります。
ハウスカードもクレジットカード同様に後払い請求ですから、クレヒス(クレジットヒストリー)の記録が残ります。カードの支払いを延滞せずに使えば優良なクレヒスを作ることができますから、一般的なクレジットカードを将来作ることにも役立ちます。
利用者にとってのデメリットは?
利用できるのが発行元の店舗やその系列店などに限られることが、利用者にとってのハウスカードのデメリットだといえるでしょう。
お店Aのハウスカード、お店Bのハウスカードといった具合に、お店ごとにハウスカードを持たなくてはいけなくなると、カードの管理も面倒になります。その点、1枚で使えるお店の数で考えれば、クレジットカードの方が汎用性が高くなります。
利便性ではクレジットカードに敵わないですから、それを上回るようなカードの特典やサービスがハウスカードには求められますね。
だからこそ、ハウスカードは独自のカラーがありますから、サービス内容を確認するべきでしょう。
お店側(カード発行元)のメリット・デメリット
お店側(カード発行元)にとってのメリットは?
ハウスカードはどちらかといえば利用者よりも、カード発行元にとってメリットが大きいクレジットカードだといえるかもしれません。
現金購入では、利用者の買い物をデータでレシートのような記録を残すことはできても、詳細な顧客情報(氏名、年齢、性別、住んでる場所、利用時間など)と紐づけて買い物データを管理することができません。
それがカード決済ならば購買記録を残し、蓄積することができます。
- 各種販売促進キャンペーンをピンポイントで行う
- 顧客が希望する商品の効率的な在庫管理
- どのような性別、年齢、勤務先、住所の人が買い物したのかを把握
カードの利用状況をマーケティングに活用し、お店のファン(顧客の囲い込み)の獲得につなげていくというアプローチが期待できるのです。
クレジットカードの場合は、カード決済情報がカード会社に流れてしまうのでお店側は活用することが一般的にできません。ハウスカードという自社製クレジットカードだからこそ、お店のサービスに活かすことができます。
- ハウスカードは、カード会社に加盟店手数料を支払う必要がない
- 利用者が支払う手数料(リボ払い手数料や利息)の収入も、販売店にとっては収益の1つになる
クレジットカードの決済は、お店からカード会社に加盟店手数料(3%程度)を支払わなくてはなりません。
利用者目線だとクレジットカードの方が便利に思えますが、ハウスカードは提供する側にとってメリットがあると見方が変わります。
もし、ハウスカードを扱っているお店があったら特典内容は見るべきですね。
お店側(カード発行元)にとってのデメリットは?
ハウスカードを導入すれば、カード決済業務や顧客情報の管理をお店側がしなくてはなりません。
- 業務内容が煩雑になることで従業員へ負担がかかる
- 各種管理費などの支出も増加する
システムの導入費用だけでなく、新たに従業員に使い方を覚えてもらうなどでてくるため、様々なコストがかかります。
カード会員や売り上げの確保などが厳しきれば、ハウスカードの導入で利益を得ることは難しくなります。
ですから、規模の小さい販売店の場合は、ハウスカードの導入がデメリットになる可能性はあるでしょう。
さらに、ハウスカードでは利用できる店舗が限られるため、利用者から不便だと入会を敬遠されてしまうことがあります。利用者に入会してもらうためには各種特典など魅力的なサービスの提供が必要になりますので、発行元にとってはむしろ負担が大きくなってしまうかもしれません。
利用者にとってのメリットは、販売する側にとってはデメリットになりかねないということです。
ハウスカードって、どんな人に向いてるの?
ハウスカードの利用は特定の店舗のみに限られるため、様々な店舗でクレジットカードを利用したい人などには、やはり不向きだといえるかもしれません。
一方で、ハウスカードには各種割引やポイントの付与などの様々な特典が付帯しますので、特定の店舗を利用する機会が多い人にとってはお得で便利なカードだといえるでしょう。
例えばコスモ石油が発行するコスモ・ザ・カード・ハウスでは
- コスモ石油のガソリンスタンドでガソリンや灯油などに会員価格が適用
- カードの利用に応じてマイルを貯めることができる
などのメリットがあります。
ハウスカードは発行元による顧客サービスの一環という意味合いが強いため、審査については比較的緩めとなっています。
一般的なクレジットカードの審査に通過することが難しいパートやアルバイトなどの人でも、ハウスカードであれば審査に通過できる可能性が高くなります。
そのため他社の審査に落ちてしまった場合などにはハウスカードへの申し込みを検討するのも一つの方法です。
ハウスカードでも一般カードと同様にクレヒス(クレジットヒストリー・クレジットカードの利用履歴)が記録されます。
なので、まずはハウスカードで優良なクレヒスを作ってから本命のクレジットカードに申し込むという方法もあります。
まとめ
今回はハウスカードとはどんなカードなのかクレジットカードの違いから解説し、そのメリット・デメリットなどについて紹介しました。
最後にもう一度、大切なポイントをおさらいすると
この記事を参考にハウスカードの特徴をしっかりと理解した上で上手に活用しましょう。
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