Suicaでお得になるクレジットカードがいくつかある中、特に人気なのが「ビュースイカ」と「ビックカメラSuica」の2枚。どちらのカードにしようか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
「それぞれの違いをじっくりと比較したい!」
そこで、今回はビュースイカとビックカメラSuicaの比較ポイントをまとめ、どちらのカードがどのような人に適しているのかを紹介していきます。
ビュースイカとビックカメラSuicaのどちらかで悩んでいる人や、どういった違いがあるのか知りたい人は、ぜひご覧ください。
この記事の目次
1. 年会費の比較
ビュースイカとビックカメラSuicaの年会費をまとめたものが次の表です。
ビュースイカ | ビックカメラSuica | |
---|---|---|
年会費(初年度) | 477円(税抜) | 無料 |
年会費(2年目以降) | 477円(税抜) | 477円(税抜)※条件達成で無料 |
ビュースイカは初年度から477円(税抜)の年会費を支払わなくてはなりません。
ビックカメラSuicaは、1年間で一度でもクレジット利用が確認できれば翌年の年会費が無料になります。つまり、実質無料で使えるクレジットカードです。
年会費のコストを比べると、必ず費用がかかるのがビュースイカカード。
年会費無料にこだわるなら、ビックカメラSuicaを選ぶ方がいいですかね。
でも、実はビュースイカも実質年会費無料に相当する使い方があるから、次で紹介しましょう。
ビューカードはWeb明細にすれば、年会費無料相当の効果がある
ビュースイカは利用明細の受取方法を「Web明細」にすることで、ポイントが付与される特典を用意しています。
クレジットカードの多くは、毎月の請求が自宅に届きますが、Web明細にすれば送付されなくなります。
スマホやパソコンから明細が確認できるので、ポイントが貰えなくても便利なサービスです。
Web明細発行時に50ptが付与され、1pt=1円相当の価値があるため、10ヶ月分の利用明細を発行すれば年会費の元を取れる計算になります。
なるほど!ビュースイカは年会費が477円(税抜)。Web明細なら毎月発行で年間最大600ポイントになりますね!
ただし、カード利用がなければ明細は発行されませんので、少額でもいいので毎月使うようにしましょう。
年会費の比較で総合的にお得なのはビックカメラSuicaである理由
Web明細サービスはビックカメラSuicaでも利用可能です。
すなわち、Web明細によるポイントの取得は、
- ビュースイカは年会費のコストを相殺させる意味を持つ
- ビックカメラSuicaは年1利用で年会費無料になるので、Web明細のポイントはそのままボーナスのように扱える
単純に年会費だけで比較すると、ビックカメラSuicaのほうがビュースイカより優れているといえます。
年会費無料がカード選びの最重要ポイントの人は、ビックカメラSuicaがいいでしょう。
年会費以外のカードの特徴はビックカメラSuicaの公式サイトで確認をしよう!
2. ポイント還元率の比較
クレジットカード選びのメインとなる要素は「ポイント還元率」ですよね。
そこでここからは、両者のポイント還元率を比較していきましょう。
通常より3倍貯まる!還元率1.5%のポイントサービスに差異はあるのか?
ビュースイカカードとビックカメラSuicaカードの両方とも、ポイントが3倍(還元率1.5%)になる特典は共通しており、違いはありません。
- 定期券や切符の購入
- Suicaのチャージ(オートチャージ含む)
現金で切符や定期を購入しても、それ以外得られるものはないけど、カードなら3倍のポイントがプラスαでもらえます。
ポイントがSuicaのチャージに利用できるわけですから、現金より圧倒的にカード払いの方がお得です!
切符や定期券、Suicaへのチャージに関して、ビューカードもビックカメラSuicaも差がないってことですね!
買い物(ショッピング)によるクレジットポイント
ビュースイカカードとビックカメラSuicaカードで大きく異なるのがショッピング利用で獲得できるポイントです。
各カードの買物時のポイント還元率をまとめると次の表のようになります。
カード | ポイント還元率 |
---|---|
ビュースイカ | 1000円=5pt ※ JRE POINTのみ獲得 |
ビックカメラSuica | 1000円=10pt ※ JRE POINT:5pt、ビック:5ptを獲得 |
このように、ビックカメラSuicaカードはJRE POINTに加えて、還元率0.5%のビックポイントが付与されるのが大きな特徴であり、両カードの決定的な違いになります。
ポイントの使い道にもよりますが、シンプルに考えれば、ビックカメラSuicaはポイント還元率が1.0%と高還元率なクレジットカードなのです。
【ビックカメラSuica限定】ビックカメラの買い物がビックポイント10%貯まる
ビュースイカカードにはない、ビックカメラSuica限定の「ビックカメラの買物で還元率10%ものビックポイントが付与される」という特典があります。
ここで思い出してほしいのが、ビックカメラSuicaカードは、Suicaにチャージすると還元率1.5%(通常の3倍)のJRE POINTが貯まるということです。
「現金払い」と「ビックカメラSuicaカード」のそれぞれで、ビックカメラで買い物した場合の取得ポイントを比較した結果を次に示します。
ビックのポイントが購入金額の10%もらえる(還元率10%)。
Suicaにチャージすると、通常の3倍のJRE POINTがもらえる(還元率1.5%)。
さらに、Suicaで購入すると、現金払い同様のビックポイントがもらえる(①と同様)。
ビックカメラSuicaカードは、Suicaにチャージした分のポイントだけ、現金払いより確実に多く貯まるんです。
Suicaのチャージ上限は2万円なので、最大2万円チャージでJRE POINTが300ポイントも貯まるんですね!
この特典は、ビックカメラ系列店である次の2店舗でも適用可能です。
- コジマ
- ソフマップ
ビックカメラだけではないのがうれしいですよね!
【ビュースイカカード限定】年間利用金額に応じてボーナスポイントがもらえる
ビックカメラSuicaカードにはない、ビュースイカカード限定のポイント特典として「ボーナスポイント」が用意されています。
カードの年間が利用金額が、ある一定の金額を超えたときボーナスポイントが付与される特典です。
利用金額ごとのボーナスポイントをまとめると次の表のとおりとなります。
年間利用額 | ボーナスポイント |
---|---|
30万円 | 250pt |
70万円 | 1,000pt |
100万円 | 1,500pt |
150万円 | 2,500pt |
基準をクリアしたら翌月にボーナスポイントがもらえます。
例えば、カードの利用金額が累計で年間80万円だとしたら、30万円と70万円をクリアした翌月にボーナスポイントが付与されるのです。
その場合は、250ptと1,000ptの合計1,250ptがもらえるということですね!
累計でポイントが加算されるのはいいですね。
メインカードとして普段から積極的に利用すれば、その分だけボーナスポイントがお得になる仕組みです。
年間利用金額でポイントがどれくらい貯まるのかを比較・検討
ビックカメラSuica(還元率1.0%)はビューカード(還元率0.5%)より買い物のポイント還元が優れているのは分かりました。
でも、ビューカードにはボーナスポイントがあります。結局、ポイントを多く貯めたい場合はどちらを選ぶべきでしょうか?
実際にデボンストレーションをして、ポイントがどれくらい貯まるのか比較をしてみようか!
ボーナスポイントの有無で、ビュースイカカードとビックカメラSuicaカードのポイントの貯まり方にどれくらいの差があるのかをみていきましょう。
比較するのは次の3つのケースです。
- 年間50万円
- 年間100万円
- 年間150万円
定期券や切符、Suicaチャージでポイントが3倍貯まりますが、どちらのカードももらえるので差がでません。
ですから、ここでは通常の買い物や公共料金の支払いなどで貯まるショッピングクレジットで貯まるポイント(1,000円=5pt)で比較をします。
年間50万円カードで利用したときの比較
カード | 獲得ポイント |
---|---|
ビュースイカ | 2,750(JRE POINT:2,500、ボーナス:250) |
ビックカメラSuica | 5,000(JRE POINT:2,500、ビックポイント:2,500) |
年間50万円の場合は、ビックカメラSuicaの方が2,250pt多くポイントが貯まる結果となりました。
年間100万円カードで利用したときの比較
カード | 獲得ポイント |
---|---|
ビュースイカ | 7,750(JRE POINT:5,000、ボーナス:2,750) |
ビックカメラSuica | 10,000(JRE POINT:5,000、ビックポイント:5,000) |
年間100万円利用する場合もビックカメラSuicaが2,250ポイント多くなりました。
年間150万円カードで利用したときの比較
カード | 獲得ポイント |
---|---|
ビュースイカ | 12,750(JRE POINT:7,500、ボーナス:5,250) |
ビックカメラSuica | 15,000(JRE POINT:7,500、ビックポイント:7,500) |
最大ボーナスポイントとなる年間150万円利用時もまた、ビックカメラSuicaが2,250pt多くなっています。
このように、ビュースイカカードのボーナスポイントは嬉しい特典ですが、ポイント還元率という観点で見るとビックカメラSuicaカードの方が貯めやすいカードであることが分かります。
ポイントをとにかくザクザク貯めたいという人は、ビュースイカよりビックカメラSuicaの方が相性が良いでしょう。
ビックカメラSuicaのポイント以外にも様々な会員特典があります。
詳しくはビックカメラSuicaの公式サイトでご覧ください。
3. 貯めたポイントの使いみちの比較
それぞれのカードで獲得したポイントの使い道に若干の違いがあります。それぞれまとめると次の表のとおりです。
ポイントの利用用途 | ビュースイカ | ビックカメラSuica |
---|---|---|
JRE POINTをSuicaにチャージ(1pt=1円) | 〇 | 〇 |
JRE POINT加盟店の買い物に利用(1pt=1円) | 〇 | 〇 |
商品交換 | 〇 | 〇 |
商品券、クーポンに交換 | 〇 | 〇 |
JRE POINTをビックポイントに交換(1,000pt→1,000pt) | × | 〇 |
ビックポイントをSuicaにチャージ(1,500pt→1,000円分) | × | 〇 |
ビックポイント加盟店で利用(1pt=1円) | × | 〇 |
このように、獲得したJRE POINTは1pt=1円としてSuicaにチャージできるため、普段からSuicaを利用している人にとって魅力的な使い道といえるでしょう。
両者の大きな違いとして、ビックカメラSuicaは獲得したJRE POINTを同じ交換レートのままビックポイントに交換できる点が挙げられます。
ビックポイントをSuicaにチャージできるのも特徴ですね。
ただしビックポイントのSuicaチャージは交換率が下がります
ポイントを無駄にしたくない人はビックポイント加盟店(ビックカメラ、コジマ、ソフマップ)で利用するのがベターですね。
ビックカメラSuicaは普段の買い物でビックポイントが貯まりますから、Suicaをお得に使いたい場合、実はビュースイカよりビックカメラSuicaの方が良いといえます。
4. カードに定期券を搭載できるのか?に関しての比較
ビュースイカの最大の特徴が「Suica定期券機能がついている」点にあります。
ビュースイカに直接定期券情報の書き込みができ、定期券、Suica、クレジットの3つの機能が1枚で使えるのは本当に便利です。
すでに定期券を持っている場合も「多機能券売機」を使ってビュースイカに定期券を書き換えることが可能。
一方、ビックカメラSuicaは、Suicaが搭載されているものの、定期券機能が搭載されていません。
- ビュースイカカードは、定期券一体型としての利用が可能!
- ビックカメラSuicaは、定期券一体型としての利用ができない
つまり、ビックカメラSuicaの人が定期券をほしい場合は、ビックカメラSuica+定期券の2枚持ちをしなくてはなりません。
2枚持ちのデメリットとして次の2つが考えられます。
- 財布を圧迫してしまう
- Suica支払い時にどちらを使うか迷う可能性がある
「2枚持ちは嫌だ!」という方は、ビュースイカカードを選ぶのが良いでしょう。
ビュースイカカードは定期券をつけられるので大変便利ですが、それ以外のカードサービスも詳しく確認しておくべきでしょう。
詳細はビュースイカの公式サイトをご覧ください。
オートチャージはできる?
オートチャージについてはどちらのカードも、SuicaおよびSuica定期券に設定可能です。
駅のATM「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」でリンク設定すればOK!
ビュースイカ、ビックカメラSuicaのどちらも、オートチャージでポイント3倍の特典が受けられるので安心してくださいね。
ビックカメラSuicaは定期券は別カードになるのでちょっと心配でした…
繰り返しになりますが、ビックカメラSuicaとSuica定期券の2枚持ちでも、Suica定期券へオートチャージでき、ポイントも3倍つきますよ!
5. 補償サービスの比較
ビュースイカカードとビックカメラSuicaカードは次の2つの補償サービスが用意されています。
- 紛失盗難保障
- 国内、海外旅行傷害保険
補償サービスは共通していて「紛失盗難保障の定期券部分」を除いて違いはありません。
それぞれの補償内容をまとめると、次のとおりです。
【紛失盗難保障】
クレジット:紛失盗難の連絡をした前日から起算し、60日前までさかのぼり、その日以降に不正使用された分を補償。
Suica:定期券部分(ビュースイカのみ)およびSuicaへのチャージ残高まで補償。
【旅行保険】
保険の種類 | 担保内容 | 保険金額 |
---|---|---|
国内旅行傷害保険 | 死亡・後遺障害 | 最高1,000万円 |
入院 | 3,000円/日 | |
手術 | 入院保険金日額の10倍または5倍 | |
通院 | 2,000円/日 | |
海外旅行傷害保険 | 死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害治療費用 | 50万円限度 | |
疾病治療費用 | 50万円限度 |
※公式サイト引用
なお、海外旅行傷害保険は「自動付帯」となっているため、各カードを所持している時点で保険が適用されます。
国内旅行傷害保険は「利用付帯」なので、旅行商品や切符を購入した場合に適用されるので覚えておきましょう。
6. 入会キャンペーンの比較
ビュースイカカード、ビックカメラSuicaカードはどちらも2019年7月1日から2019年9月30日までの3ヶ月間限定で、新規申込者を対象にした入会キャンペーンを実施しています。
入会キャンペーン内容はどちらも同じで、期間中にカードを作るとJREポイントが2,000Ptプレゼントされます。
ビックカメラSuicaとビュースイカカードで、カードの入会キャンペーンの内容に差はないってことですね。
2019年5月1日から2019年6月30日にかけて開催された前回の入会キャンペーンは、ビュースイカカードが最大5,000ポイント、ビックカメラSuicaカードが最大7,000ポイントのJREポイントがプレゼントされました。
前回の入会キャンペーンと比較すると、最新のものは獲得できるポイントが減っています。しかし、2019年の夏は、全ビューカードの利用者を対象にした大型のキャンペーンが同時に開催されています。
- 抽選で100名に30,000ポイントプレゼント
- さらに抽選で4,000名に500ポイントプレゼント
キャンペーン期間中のカードの利用代金の合計が100,000円(税込)につき1口単位で応募できます。今年の夏に旅行や遊びにかかるお金をビュースイカやビックカメラSuicaで支払えば条件は十分に達成できるラインです。
もし、Suicaを使っている人でビューカードを検討している場合には、ぜひこの入会キャンペーン中にカードを作ることをオススメします。
どうせカードを作るなら、ポイントをザクザク貯められるお得な期間がいいに決まってます!
7. 家族カードに対応しているのはビュースイカカードのみ!
家族カードとは、優待や保険を本人会員と同一に受けられる追加カードです。
この家族カードに対応しているのはビュースイカのみとなっており、ビックカメラSuicaは非対応となっているので注意してください。
ビュースイカの家族カードの基本情報および特徴は次の5つが挙げられます。
- ショッピング専用のクレジットカード(Suica機能なし)
- 年会費は1枚あたり477円(税抜)
- 入会条件は「生計をともにしている配偶者、両親、子供(高校生を除く18歳以上)」
- 最大9枚まで発行可能
- 家族カードで獲得したJRE POINTは本人会員と合算される(家族で貯められる)
家族カードを希望する方は、ビュースイカカードを選びましょう。
【結論】 ビュースイカとビックカメラSuicaカード、選ぶべきはどちらのカードなのか?
ここまでに紹介したビュースイカカードとビックカメラSuicaカードの異なるポイントを比較した上で、どんな人にどちらのカードが適しているのかをまとめると次のようになります。
【ビュースイカカードと相性の良い人】
- Suica定期券を利用している、利用する予定がある人(一体型で使いやすい!)
- 家族カードの利用を検討している人
【ビックカメラSuicaカードと相性の良い人】
- ショッピング利用時のポイント還元率にこだわりたい人(実質還元率1.0%)
- ビックカメラ、コジマ、ソフマップを利用する機会が多い人(最大11.5%のポイント還元率!)
- 年会費にお金をかけたくない人(初年度無料+年1回以上のクレジット利用で年会費無料)
定期券を一体型にする必要性を感じない人は、ビックカメラSuicaカードで作っておくのがいいでしょう。
家電量販店にほとんど行かない人でも、貯まったビックポイントはSuicaにチャージ可能ですから、Suica利用者にとってメリットの高いカードになります。
まとめ
今回はビュースイカカードとビックカメラSuicaカードの比較ポイントを紹介しました。
両者の比較ポイントをおさらいすると…
- どちらも定期券購入、Suicaチャージ、オートチャージのポイント還元率が3倍の1.5%!
- ビュースイカは定期券機能を搭載!すでに持っている人も書き換え可能!
- ビックカメラSuicaはビックポイント系列店の還元率が最大11.5%と破格!
の3つが挙げられます。
「後悔しないカードを選びたい!」
ビュースイカとビックカメラSuicaのどちらが自分に合っているのか判断できない人は、この記事の判断ポイントを参考に選んでみてください。