Yahoo!ウォレットは国内大手のYahooが提供するオンライン決済のツールです。
しかし、いまいちピンと来ない方や、他のネット支払いやクレジットカード決済と比較して何が優れているのか気になる人もいるでしょう。
そこで今回はYahoo!ウォレットとは何かを分かりやすく説明し、メリットやデメリット、利用上の安全性について解説していきます。
ヤフオクやYahoo関連サービスをよく利用している人は、Yahoo!ウォレットを活用したほうが便利でお得ですよ!その理由が知りたい方はぜひご覧ください。
この記事の目次
Yahoo!ウォレットとは?
Yahoo!ウォレットは、Yahoo!が提供しているネットショッピングなどのインターネット上の会計が行える支払いサービスです。
つまり、クレジットカードや代引きのように、Yahoo!ウォレットで買い物ができるわけです。
Yahoo!ウォレットは、日常生活で言うところのお金やカードを管理する「お財布」のようなものと考えて差し支えありません。
普段の生活でお財布の中が空っぽだと買い物ができませんよね?
それと同じでYahoo!ウォレットを使う場合には、クレジットカードや銀行口座をあらかじめ登録します。
- Yahoo!ウォレットは、インターネット版のお財布サービス
- 3種類のお金(クレジットカード、銀行口座、Yahoo!マネー)がYahoo!ウォレットで管理・利用可能
クレジットカードで支払う場合は、カード番号や有効期限などを入力する必要がありますが、Yahoo!ウォレットなら、購入先にクレジットカードの番号を伝えることなく買い物ができます。
そのため安全性が高く、入力する手間もないので簡単にオンライン決済ができてしまいます。
しかし、どんなインターネット上の支払いにも使えるわけではありません。
例えば、Yahoo!ウォレットはAmazonでの買い物には使えません。
主にヤフオク、Yahoo!ショッピングなどのYahoo!JAPAN関連サービスや提携企業のサイトで使えます。
また、支払いだけではなく代金を受け取る(ヤフオクで落札されたときの代金など)ことができるのもYahoo!ウォレットの特徴の1つです。
さらに、Yahoo!ウォレットは、Tポイントを貯めたり、支払いにTポイントを使うこともできるんです。
ネット上でのお金の支払い・受取の両方が行えるから、まさにお財布のようなサービスですね。
そうだね。では、実際にYahoo!ウォレットに登録可能な「支払い方法」を詳しく見てみよう。
選べる支払い方法は4種類!
Yahoo!ウォレットで管理ができるお金は4種類あり、利用者は好きな方法を選択・設定ができます。
Yahoo!ウォレットでは、4つの手段で支払いを行えます。
- クレジットカード
- 預金払い(銀行口座から即時引き落とし)
- Yahoo!JAPAN指定銀行の口座振替(後日まとめて引き落とし)
- Yahoo!マネー
それぞれの支払い方法について具体的にみていきましょう。
1. クレジットカード
Yahoo!ウォレットではクレジットカードの登録が可能です。
事前にカードを登録しておけば、支払い時にすぐに決済できるでしょう。
Yahoo!JAPANが発行しているYahoo! JAPANカードはもちろんのこと、世界の5大国際ブランドのカードを登録することができます。
- VISA
- MasterCard
- JCB
- アメリカン・エキスプレス
- ダイナース
クレジットカード券面にこれらのロゴが確認できれば、利用できると考えてOKです。
クレジットカードで支払えば、カードのポイントが貯まりますから、貯めたいポイントのクレジットカードを登録するといいでしょう。
2. 預金払い(銀行口座から即時引き落とし)
クレジットカードを登録したくない人、あるいは持っていない人は自身の銀行口座を登録すると「預金払い」方法もあります。
クレジットカードで支払うと請求が翌月以降で後回しになるのに対して、預金払いで決済したら即時口座から金額分が引落しになります。
必然的に預金口座に入れているお金の範囲内の利用に制限されるので、クレカのような使いすぎの心配はなくなるはずです。
とはいっても、預金口座が0円になるまで使ってしまう可能性もありますし、もしかするとそこを不安に思う人もいるかもしれませんよね。
しかし、「預金払い」の1日、1ヶ月の利用上限額を会員ページから設定できるようになっているので、口座残高が0円になるリスクを避けたい人は、事前に上限額を設定しておけば問題ありません。
預金払いの最初の設定は、1日の利用上限が30万円、1ヶ月の利用上限が100万円で設定されていますよ。
また、預金払いは手数料は無料ですから、お財布の中の現金で買い物するのと全く同じです。
「預金払い」が利用可能な銀行
預金払いが使える銀行口座は、都市銀行、地方銀行とジャパンネット銀行になります。
都市銀行 | みずほ銀行/三菱UFJ銀行(2019/7/8より一時停止中)/三井住友銀行/りそな銀行/埼玉りそな銀行/ゆうちょ銀行 |
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ネット銀行 | ジャパンネット銀行 |
北海道・東北地方 | 北海道銀行/青森銀行/秋田銀行/岩手銀行/東北銀行/七十七銀行/東邦銀行/北日本銀行/仙台銀行/大東銀行 |
関東 | 群馬銀行/足利銀行/常陽銀行/筑波銀行/武蔵野銀行(2019/7/31より一時停止中)/千葉銀行/ちば興銀/京葉銀行/横浜銀行/山梨中央銀行 |
北陸・信州 | 北越銀行/八十二銀行/北陸銀行/富山銀行/福井銀行/大光銀行/長野銀行 |
東海 | 静岡銀行/十六銀行/百五銀行/愛知銀行/中京銀行/第三銀行 |
近畿 | 滋賀銀行/京都銀行/関西みらい銀行/池田泉州銀行/南都銀行/紀陽銀行 |
中国 | 鳥取銀行/山陰合同銀行/広島銀行/トマト銀行 |
四国 | 阿波銀行/百十四銀行/伊予銀行/四国銀行/徳島銀行/愛媛銀行 |
九州 | 福岡銀行/親和銀行/大分銀行/西日本シティ銀行/熊本銀行 |
手持ちの銀行口座を、Yahoo!ウォレットに登録してみてはどうでしょうか。
3. Yahoo!JAPAN指定銀行の口座振替(後日まとめて引き落とし)
「預金払い」が即時引き落としで決済が行われるのに対して、「Yahoo!JAPAN指定銀行の口座振替」は、毎月決まった日にまとめて支払いが実施されます。
現金払いのように商品の購入と同時に支払うほうがいいという人は、預金払いがオススメですが、クレジットカードの支払いのように毎月決まった日にまとめて支払いたい人は口座振替がいいでしょう。
対象となる銀行は、以下の4つです。
- ジャパンネット銀行
- 楽天銀行
- みずほ銀行
- 三菱東京UFJ銀行
口座振替の場合は、引き落とし日に口座にお金があれば問題ないので、後払いのような側面を持ち合わせています。
口座振替は毎月26日です。
指定日までに、忘れず預金に必要な金額を納めておくようにしましょう。
4. Yahoo!マネー
Yahoo!マネーは、Yahoo!ウォレットで扱える独自の電子マネーです。
現金ではないSuica、PASMOなどで支払うのと同じで、Yahoo!マネーはYahoo!ウォレット上でチャージ(入金)することで利用できます。
現金払い同様1円単位で使えます。
Yahoo!マネーを利用するには、チャージが必要です。
チャージの方法は次の3通り用意されています。
- 銀行口座からチャージ
- コンビニの多機能端末やレジからチャージ
- ヤフオクの売上金からチャージ ※ 2019/6/2終了
銀行口座は、預金払いで登録した口座が使えます。
コンビニチャージが可能なのは、
- ファミリーマート
- ローソン
- ミニストップ
- デイリーヤマザキ
- セイコーマート
の5つです。
セブンイレブンはできません。
どちらの方が優れたチャージ方法かというのはありません。
口座のチャージはYahoo!ウォレットの会員ページ上で完結しますが、コンビニ払いの場合は店頭に行く必要がある分、手間が発生します。
ですから、チャージは現金払いのように行いたいという人はコンビニ払いがいいでしょう。
Yahoo!ウォレットが使えるお店・サービス
冒頭でYahoo!ウォレットはAmazonで利用できないと説明しましたが、Yahoo!ウォレットが使えるお店やサービスは決まっています。
インターネット上の買い物に使えると言っても、どこで使うことができるのかが重要です。
また、サイトによってはYahoo!マネーが使えないなどもあるので利用上きちんと知っておくべでしょう。
そこで、ここでは、Yahoo!ウォレットが使えるお店やサービスを紹介していきます。
Yahoo!JAPAN提供の各種サービスで使う
Yahoo!ウォレットの利用先として欠かせないのは、Yahoo!JAPANが提供している各種サービスですが、次の3点はYahoo!ウォレットの支払い方法全てに対応しています。
- Yahoo!ショッピング
- ヤフオク!
- LOHACO
Yahoo!ショッピングは、Yahoo!ウォレットに未対応のお店もあります。
また、LOHACOはアスクルとYahoo!JAPANが運営しているオンラインショップです。食品から生活必需品まで様々扱っています。
さらに、Yahoo!マネー、預金払いで購入した場合は、Tポイントが1%プレゼントされるので、TSUTAYAでTポイントを貯めている人などは、クレジットカードではなくYahoo!マネーか預金払いで支払うとTポイントをお得に貯めることができます。
対応するサービスでは、どんどんYahoo!ウォレットを活用していきたいところです。
提携している各企業やサービスで利用する
Yahoo!ウォレットと提携している、様々な企業やサービスがあります。
数えきれないほど多いので、その中の一部をご紹介します。
- 無印良品
- ドミノピザ
- NHKオンデマンド
- テレ朝動画
- Ropping(テレ朝グループの通販サイト)
- ジャイアンツLIVEストリーム
- レコチョク
- オリコンミュージックストア
- プレミアムバンダイ
- First Flight(ソニー)
- TSUTAYAオンラインゲーム
- ワークランド
- e-mono
- Pallet
- 電話占いマヒナ
- PCMAX など
様々なサイト・サービスでYahoo!ウォレットを使っての決済ができますね。
クレジットカードをYahoo!ウォレットに登録している方は、活用してみてはどうでしょうか。
公共料金の支払い(Yahoo!公金支払い)
Yahoo!ウォレットでの支払いにおいて見逃せないのは、Yahoo!公金支払いでしょう。
税金やふるさと納税、ガス・水道料金の支払いがネットでお超えるサービスです。
公共料金の支払いは誰にとっても必須ですが、支払いの手続きは面倒臭いですよね。
わざわざ支払いのために出かける必要はなく、ネット上ですぐに支払い手続きを行えるのがYahoo!公金支払いのメリットです。
支払いにTポイントを使うことができるので、余っているポイントも有効活用できますね。
支払える主な公共料金
Yahoo!公金支払いに対応している公共料金は、以下の14種類です。
- 自動車税
- 軽自動車税
- 住民税
- 国民健康保険
- 固定資産税
- 介護保険料
- 後期高齢者医療保険
- 高齢者住宅、保育などの使用料、利用料
- 個人事業税
- 不動産所得税
- ふるさと納税
- 水道料金
- ガス料金
- NHK放送受信料
Yahoo!公金支払いでは、納税通知書や納税先の情報さえあればいつでも支払いを行えます。
支払った後に履歴を確認することもできるので、合わせて活用したいですね。
以下のページではYahoo!公金支払いで自動車税を支払ってみた体験をまとめています。
Yahoo!公金支払いが実際どのようなものなのか気になる方はぜひご覧ください。
公金支払いの注意点とは?
自治体によっては特定の公共料金を支払えないこともあるので注意しましょう。
事前に、住んでいる都道府県で対象の支払いを行えるのかどうか確認しておくことが重要ですよ。
またYahoo!公金支払いでは、納税証明書や領収書が発行されません。
これらの書類を必要としている方は、注意が必要となるでしょう。
以上の注意点について理解・納得したら、Yahoo!公金支払いを活用してみてはどうでしょうか。
Tポイントが使える上にクレジットカードのポイントも貯まり、お得ですよ。
ヤフオク!売上金の受取りにも使える!
これまでは、Yahoo!ウォレットで商品やサービスを購入するときの支払い方法がメインでしたが、Yahoo!ウォレットの最大の特徴は、ヤフオクで出品した商品が落札された収益(売上金)の受取も行えるのです。
受取は、銀行口座かYahoo!マネーの2通りありますが、Yahoo!マネーの方がTポイントが貰えるのでお得感があります。
- ヤフオク!の売上金をYahoo!マネーで受け取る(チャージする)と、1%のTポイントがもらえる
Yahoo!マネーで、ヤフオクやYahoo!ショッピング、LOHACOで買い物するとTポイントが1%もらえるわけですから、受取と支払いでTポイントを2%獲得することが可能!
取引相手に銀行口座の情報を知られることはないので、より安心してヤフオクを利用できますね。
残ったYahoo!マネーは現金に戻すことも可能だが…
Yahoo!マネーの残高は、銀行口座に振り込むことが可能です。
ですから後から不要になったYahoo!マネーをきっちり現金に戻せる術があるので、電子マネーが無駄になってしまうことはありません。
しかし、Yahoo!マネーを銀行口座に振り込むときには、手数料は2.16%かかります。
例えば1万円をYahoo!マネーから現金化すれば、216円の手数料がかかります。
まとめて大きな金額を引き出すと手数料額も大きくなるので、無視できない金額になります。
ですので後から現金化する可能性があるなら最初から現金で受け取りましょう。
Yahoo!マネーはTポイントがお得に貯まるメリットがありますが、Yahoo!関連サービスのヘビーユーザー以外だと持て余してしまう場合もありますよ。
Yahoo!ウォレットの安全性・危険性はどうなのか?
インターネットのサービスを利用するときには、カードや口座、氏名や住所などの個人情報の流出に不安な人もいるでしょう。
Yahoo!ウォレットは、PCIDSS(Payment Card Industry Data Security Standard)という国際基準の安全性をクリアしたサービスです。
PCIDSSは、VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Discoverの国際ブランド5社によって策定されたクレカのセキュリティ基準です。
PCIDSSの中でも一番最上位のレベル1を取得していますから、クレジットカードが利用できるお店やサービスの中でも最も安全性の高いサイトと考えて問題ありません。
だからといって、設定する暗証番号は連番や誕生日などは止めましょう。
必ず第三者に推測されないパスワードにし厳重に自分で管理をしなくてはなりませんよ。
Yahoo!ウォレットのメリット・デメリット
Yahoo!ウォレットがどんなサービスで、どういったことができるか分かったところで、考えられるメリットとデメリットを整理します。
メリット
- ネットで支払うとき、カード情報等の入力の手間が省略され簡単・スピーディになる
- 手数料が無料。銀行振込の支払いよりお得
- 支払う際、クレジットカードや口座情報を相手に教えないので安心
- Tポイントが貯まる・支払いにも使える
- 残った電子マネー(Yahoo!マネー)を現金に戻す手段がある
- クレカの後払いが不安なら、預金払いで口座から即支払うことが可能
- 税金の支払いができる
デメリット
- ネット決済に限られる
- Yahoo!ショッピングの中でも使えないショップがある
デメリットよりもメリットの大きいYahoo!ウォレットですが、あえて言うならば使えるシチュエーションが限られる点でしょう。
Amazonなどでは使えませんから、インターネット上の買い物がこれ1つで行えるというわけではありません。
一方、ヤフオク!やヤフーの有料コンテンツなどを購入したり、利用している人は、Yahoo!ウォレットを積極的に活用したほうがよいでしょう。
支払う手間もかかりませんし、Tポイントが貯まりますし、普通の銀行振込などの支払いよりお得になりますから。
登録はどうやるの?
Yahoo!ウォレットを利用するには、まず登録をしなければいけません。
Yahoo!ウォレットの登録は無料で、Yahoo!IDが必須です。
登録までの流れ
- IDを取得し、Yahoo!ウォレットの登録ページで「登録情報」を選択
- 利用規約を確認・同意し、携帯電話番号を入力して「認証する」ボタンを押す
- 「認証する」ボタンを押すと携帯電話にSMSで認証コードが送られてくるので、入力して認証する
- Yahoo!ウォレットで使う暗証番号や表示名を入力して「登録する」を押す
登録が完了したらあとは支払い方法を登録して、活用していきましょう。
まとめ
Yahoo!ウォレットのメリットやデメリットが分かるように、Yahoo!ウォレットがどんなサービスかについて紹介してきました。
最後にポイントを整理します。
- Yahoo!ウォレットはYahoo!JAPANが提供するインターネット版のお財布サービス。
- 支払方法はクレカ、口座引落し(預金払い)、口座振替、電子マネー(Yahoo!マネー)の4種類から選べる
- ヤフオク、Yahoo!ショッピングやLOHACOや提携企業サイトの支払いに使える
- 手数料はかかるが、Yahooマネーは現金に戻すことが可能
Yahoo!ウォレットは、Yahooアカウントを持っている人の中でも普段ヤフオクを利用している人は特に便利なサービスです。
ヤフオクに限らず、Yahoo!ショッピングやLOHACOなどで買い物する人は、Yahoo!ウォレットを活用してTポイントを貯めながらショッピングをすればお得でしょう。
この記事を参考にしてYahoo!ウォレットを最大限活用してみてください。
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