ところで、クレジットカードに書いてある16桁の番号って何かの意味があるんでしょうか?
普段は全く気にしていませんでしたが・・・。
それはクレジットカードを持ってる人一人一人に割り当てられている固有の番号。番号には表面と裏面に記載されているものがあって、全部で5つの種類があるんだ。
後述するけど、それぞれに意味があるっていうのは覚えておくといいよ。重要な番号だからむやみに人に教えたりしてはいけないよ。不正使用につながる恐れもあるからね。
とても重要な番号なのはなんとなくわかってましたけど…。
では番号の意味を一つ一つ紐解いて詳しく解説していくね。
クレジットカードの表面や裏面には、色々な番号(数字)が書いてありますよね。
クレジットカードの番号にはそれぞれどんな意味があるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。もちろん、全てに明確な意味があります。
今回は、クレジットカードの番号について詳しく解説します。気になる方は、チェックしてみてくださいね。
この記事の目次
クレジットカードの情報
クレジットカードの表面には、次の5つの情報が記載されています。
- カード名
- カード番号
- 有効年月
- 会員名
- 国際ブランド
カード名はそのカードの名前、カード番号はそのカードの番号です。有効年月はそのカードを使える期限の月となっています。
カード番号と有効年月がバレると、ネットショッピングなどで不正利用されてしまう恐れがあります。これらの情報は、人に聞かれても絶対に教えてはいけません。
また部屋の中で写真を撮るときなども、背景にクレジットカードの表面が映らないように気をつけましょう。
会員名はカードの所有者がローマ字で記載されています。
そして国際ブランドは、そのブランドの加盟店で使えることの証明になります。スーパーやコンビニなどに行くと、入り口やレジに支払いに使えるクレジットカードの国際ブランドが表示されています。
クレジットカード表面にある番号の意味って?
ここでは、クレジットカード表面にある番号を具体的に説明していきます。
お持ちのカードにどんな情報が書かれているのか分かるので、ぜひ参考にしてくださいね。
国際ブランドごとに桁数が違う
クレジットカードの表面にある番号は、一定の桁ごとに区切られています。
クレジットカード番号は14~16桁で構成されていて、国際ブランドごとに異なっています。桁が違うのは、会員の区別のためです。
以下の表に、国際ブランドごとの桁数をまとめました。
国際ブランド | 桁数 |
---|---|
VISA/JCB/MasterCard | (4桁 4桁 4桁 4桁)16桁 |
American Express | (4桁 6桁 5桁)15桁 |
Diners Club | (4桁 6桁 4桁)14桁 |
ここまでの説明を読んで、一つ気になったことがある人もいるのではないでしょうか。
アメリカン・エキスプレス(アメックス)の15桁やダイナースクラブの14桁は、ネットで買い物をするときにどうやって番号を入力するのか、ということです。
ネットでクレジットカードを使って買い物をするときは、4桁ごとに番号入力欄が区切られていることも多いですよね。
アメックスやダイナースクラブのクレジットカードを持っている人は、入力方法がわからず困った経験がある方もいるでしょう。
これらのクレジットカードで4桁区切りのクレジットカード番号入力欄に記入をする際は、基本的にカード番号の頭に16桁になるよう「0」を追加すればOKです。
アメックスは1桁たりないので「0~」、ダイナースクラブは2桁たりないので「00~」となりますね。
この方法でカードを登録できない場合は、そのカードでの支払いに対応していない事になるので、支払いに使うクレジットカードを変更しましょう。
発行者識別番号を意味する先頭の6桁の数字
クレジットカード番号の先頭から6桁は、カードの発行会社を識別できる「発行者識別番号(銀行識別番号)」です。
つまり6桁までは他の人のカードも含めてある程度共通しているので、クレジットカードをなんらかの理由で撮影するときにこの部分が見えていてもそれほど問題にはなりません。
国際ブランド | 発行者識別番号 |
---|---|
VISA | 4☓☓☓ ☓☓ |
JCB | 3528☓☓~3589☓☓ |
MasterCard | 5☓☓☓ ☓☓ |
American Express | 36☓☓ ☓☓ |
Diners Club | 34☓☓ ☓☓/37☓☓ ☓☓ |
国際ブランドごとに識別番号がある程度異なってくる仕組みなので、カード発行会社が同じクレジットカードでも、国際ブランドが違えば6桁の数字の組み合わせは変わってきます。
主要産業識別子を表す先頭から1桁の数字
クレジットカードの発行者識別番号6桁のうち、先頭の1桁は「主要産業識別子」です。
これはカード会社が行っている産業の種類を表したもので、番号ごとに次のような意味があります。
主要産業識別子 | 産業の種類 |
---|---|
0 | 予備 |
1 | 航空 |
2 | 航空・その他の産業 |
3 | 旅行・娯楽/銀行・金融 |
4 | 銀行・金融(主にVISA) |
5 | 銀行・金融(主にMaster Card) |
6 | 運送/銀行・金融 |
7 | 石油・その他の産業 |
8 | ヘルスケア/医療/通信/その他の産業 |
9 | 国ごとに割り当て |
クレジットカードを持っている方は、実際に先頭の番号と上の表、そしてそのカードを発行した会社の主な業務内容を振り返ってみましょう。
例えば、筆者は三井住友カードのMasterCardを持っていたので、実際に確認してみました。すると確かに、先頭の番号は「銀行・金融(主にMasterCard)に当てはまる「5」でした。
意味のない数字の羅列に見えるカード番号ですが、このように明確に意味がある桁もあることがわかりますね。
会員口座番号を意味する7桁目から最終2桁目の数字
クレジットカード番号の7桁目から最終2桁目までの数字は、その会員の口座番号を表わしています。
先頭6桁は、ある程度カード会社・国際ブランドごとに決まっていますが、これらは完全にその人用の番号です。
国際ブランド | 桁数 |
---|---|
VISA/JCB/MasterCard | 7桁目~15桁目まで |
American Express | 7桁目~14桁目まで |
Diners Club | 7桁目~13桁目まで |
元々の桁数が少ない関係で、American ExpressやDiners Clubは、会員口座番号を意味する桁数がVISA等よりも少なくなっています。
チェックデジットを示す最後の1桁の数字
クレジットカード番号の最後の1桁は、「チェックデジット」です。
チェックデジットって、なんですか?
チェックデジットと言われても意味があまりピンとこないかもしれません。
これは要するに「検査数字」で、そのカードが正しいかどうかを識別するためのものです。
このチェックデジットが、そのカードが使える(本物)かどうかを判断する基準となっています。
利用者側からすると特にだからといって何か気をつけなければいけないことはありませんが、とりあえず覚えておきましょう。
クレジットカード裏面にある番号の意味って?
次にクレジットカード裏面にある番号を具体的に説明していきます。
裏面の番号にも重要な意味があるので、ぜひ参考にしてくださいね。
重要な役割のセキュリティコード
クレジットカードの裏面には、名前を記入する署名欄がありますよね。署名欄に名前を記載していなければ、そのクレジットカードは利用できません。
クレジットカードを発行してカードが届いたら、すぐに署名欄には名前を書いておきましょう。そしてこの署名欄の右端にある3桁の数字は、「セキュリティコード」です。
ちなみにアメックスだけはセキュリティコードが4桁で、位置もカードの裏面ではなく表面にあります。アメックスのカードを発行する際は、注意しましょう。
セキュリティコードって何のためにあるの?
クレジットカードのセキュリティコードは、以下の2つの役割を持っています。
- 第三者(持ち主以外)からの不正利用を防ぐ
- そのクレジットカードが実在していることの証明
店頭でクレジットカードを使う際は、特にセキュリティコードの存在について意識することはないでしょう。
しかしネット上のオンラインショッピングでは、セキュリティコードの入力を求められることが多いです。
セキュリティコードはそのカードに記載されているので、これを正しく入力できる=そのカードを持っていることの証明になります。そして、そのカードが確かに存在していることにも繋がるわけです。
でたらめな番号が通って支払えてしまうことを防げるセキュリティコード。不正利用を防ぎ安全な買い物を行うために、セキュリティコードは重要な役割を担っています。
クレジットカードの更新時に注意
クレジットカードは、発行から一定期間が経つと有効期限が切れます。有効期限は、クレジットカードの表面に記載されています。
有効期限が切れる少し前になると、問題なければそのクレジットカードが更新されます。更新された場合は、新しいクレジットカードが自宅に届きます。
新しいカードでも前のカードと同じように見えるんですが…
新しく届いたクレジットカードの番号は基本的に同じですが、セキュリティコードが変わっています。
一見そのまま使えるように思えても、実は更新のタイミングで使えなくなっているのです。気をつけたいのは、オンラインショッピングですね。
ネットの通販サイトでは、支払いに使うクレジットカードの番号を保存しておけますよね。
その際セキュリティコードを入力できるサイトだと、セキュリティコードが間違っているとして急に使えなくなる可能性があるのです。
新しいクレジットカードが届いたら、忘れずにそのカードを登録したサイトでクレジットカードの情報を更新しておきましょう。
セキュリティコードの問題点と3Dセキュア
セキュリティコードは、不正利用を防げる便利な手段です。しかし、セキュリティコードがあるからといってそれだけで万全とは言えません。
セキュリティコードを入力した際にそれ自体を盗み取られてしまえば、結果クレジットカードは不正利用されてしまいます。
またクレジットカード自体を盗まれてしまっても、結局そのまま不正利用されてしまいますよね。
でも、どうすれば良いんですか?
セキュリティコードだけでは対策が万全ではありませんが、さらにクレジットカードには3Dセキュアというまた別のパスワードが用意されています。
対応しているクレジットカードなら、3Dセキュアを利用できます。3Dセキュアのパスワード番号は事前に登録しておき、カード利用時に使います。
3Dセキュアはカードを盗まれただけでは相手が知ることもできず、不正利用を防ぐに当たり非常に便利なサービスです。
より安心・安全にクレジットカードを使いたい人は、3Dセキュア対応のクレジットカードを申し込んで使ってみてはどうでしょうか。
3Dセキュアに対応しているおすすめのクレジットカード
ここでは、以下の観点からおすすめのクレジットカードを3つ紹介します。
・3Dセキュアに対応している
・年会費が無料
・ポイント還元率が高い
ネットショッピングでも普段のスーパーやコンビニにおける買い物にも、これらのクレジットカードがあればよりお得になりますよ。
楽天カード
楽天カードはVISA、MasterCard、JCBの3つから国際ブランドを選んで発行できますが、どれを選んでも3Dセキュアを利用可能です。
楽天カードは年会費が永年無料で、さらにポイント還元率も常時1%です。楽天市場での買い物なら4%還元もできます。
ネットショッピングのみで使う場合にも店頭で使う場合にも、楽天カードの利用はおすすめですね。
オリコカード THE POINT
オリコカードでも3Dセキュアは利用可能です。オリコカード THE POINTは、ポイント還元率が1%で年会費無料です。さらに入会から6ヶ月はポイント還元率が2%となります。
また、電子マネーのidとQUICPayを搭載しているので、電子マネーとクレジット機能がついたカードを探している方にはピッタリです。
国際ブランドは楽天カードと同じくVISA、JCB、MasterCardから選べるので、こちらも活用してみてはどうでしょうか。
エブリプラス
三井住友VISAカードのエブリプラスなら、年会費が無料です。リボ払いの手数料がわずかにでも発生していれば、ポイント還元率も3倍で1.5%となります。
三井住友VISAカードなら3Dセキュアにもしっかり対応しています。最短3営業日で発行できるのも便利ですね。
また、Apple PayやWAONなどの電子マネーに対応しており、使い勝手は抜群です。
まとめ
クレジットカードの番号には、様々な意味があります。普段何気なく眺めたり入力したりしている番号ですが、ただ意味のない数字を羅列しているだけではありません。
クレジットカードを発行する際は、カードの表面や裏面に記載されている様々な番号が流出しないよう細心の注意をはらいましょう。
より安心して使いたいなら、3Dセキュアに対応しているクレジットカードの発行がおすすめです。