クレジットカードの明細書などに記載されている「割賦枠」とは何か、疑問に思っていませんか?
「割賦枠って何?どうすれば確かめられるの?」
「割賦枠が決まるしくみは?後から増やせるの?」
など、考える人もいるでしょう。
この記事では、割賦枠について解説します。
この記事を読めば割賦枠の意味や確認方法、増枠方法まで詳しく知ることができるので、参考にしてください。
この記事の目次
そもそも割賦枠って何?
割賦枠は、クレジットカードで以下の3つの支払いを設定して支払いに使える最大の金額を表しています。
- 分割払い
- ボーナス一括払い
- リボルビング払い
例えば割賦枠が「50万円」に設定されていた場合は、50万円まで分割支払いなどの支払い方法を適用可能です。
割賦枠以上の分割払いやボーナス払いはできません。
割賦枠をオーバーしてしまった分は、翌月の一括払いになります。
つまり50万円の割賦枠に対して請求額が55万円になったら、割賦枠からはみ出した5万円は翌月に1回払いで請求されるので注意しましょう。
割賦枠は、カードの総利用可能枠と異なっている場合もあります。
「総利用枠が80万円でも、割賦枠は30万円」といった制限がかかっていることもあるので、気をつけなければいけません。
割賦枠を確認する基本的な方法は?
クレジットカードにはそれぞれ割賦枠が定められています。割賦枠の確認方法は、主に以下の3つが挙げられます。
- インターネット上の会員用ページ
- 電話での問い合わせ
- 送付される利用明細書
ここからは割賦枠の確認方法をそれぞれ解説します。
なおクレジットカード会社ごとに細かい確認の流れは異なるので、ご注意ください。
会員用ページ
使用しているクレジットカードにインターネット上から利用明細初頭を確認できる「会員用ページ」が用意されている場合は、ログインすれば割賦枠も確認できます。
会員用ページへのログイン後に「ご利用可能額紹介」を開き、割賦枠を確認しましょう。
お問い合わせ
クレジットカードに関する問い合わせ先は、主に以下の3つのいずれかに記載されています。
- 使っているクレジットカードの裏面
- 送付されてきた台紙
- クレジットカード会社のホームページ
記載されている問い合わせ窓口へ電話をかけて、割賦枠がいくらに設定されているか聞いてみましょう。
利用明細書
毎月の利用明細書が自宅に送られてくる設定になっている人は、送られてきた利用明細書から割賦枠を確認できます。
利用明細書を用いる場合は届くまで割賦枠を確認できないので、いつでもどこでもすぐに割賦枠を確認したい場合は会員用ページへの登録をおすすめします。
割賦枠を増やすには?
クレジットカードの割賦枠は、必要に応じて増やすこともできます。
自動で増えることもあれば、自分で申請する必要があることもあります。
人によっては、申請しても増枠を認められない場合があります。
ここからは、割賦枠の増枠申請方法や注意点を解説します。
割賦枠が足りないと感じている方は、参考にしてください。
増枠申請
クレジットカードの利用可能額の増枠申請をすれば、割賦枠を増やせます。
会員用ページからの手続きや、電話での問い合わせで増枠を申し込みましょう。
増枠の手続きをした際は、審査が行われます。
誰でも確実に増枠できるわけではなく、年収等を調査した結果増枠してもらえないこともあるので気をつけましょう。
また増枠は、クレジットカードへの入会や前回の増枠から半年以上間を空けなければ許可されなかったり、増枠申請の手続自体を認めてもらえなかったりするケースもあります。
今までに増枠申請をしたことがある場合は、半年以上経過しているか確認してから手続きを始めましょう。
増枠の注意点
増枠をする前に、増枠に関する注意点を確認しておきましょう。
増枠申請をすると、強制解約になることもある
クレジットカードの利用可能枠の増枠申請をした結果、強制的に解約となるケースもあります。
例えば以下の2つのような申請を行った場合、「お金に困っていて、最終的に逃げられてしまうのではないか」と怪しまれて強制解約されてしまう可能性があるのです。
- 前回の増枠申請から日が経っていない(半年以内)のに増枠申請をした
- 増枠の希望金額が高額(10万円から100万円への増額申請など)
増枠申請は必要最低限の増枠にとどめ、あまり頻繁に行わないようにしましょう。
割賦枠は総量規制とは関係ない
クレジットカードは「総量規制」の対象で、他に所有するクレジットカードなどと合わせて年収の3分の1以上の「キャッシング枠」は設定できません。
ただし割賦枠はショッピング決済に関する枠なので、総量規制とは関係ありません。
クレヒスを積み上げれば自動的に増える!
クレジットカードの割賦枠を増枠したい場合は自分から申請する方法だけでなく、カード会社側で自動的に増枠してもらう方法もあります。
手続きが煩わしく感じ、大至急増枠をしてもらう必要もないなら、自動で増枠してもらえるのを待ちましょう。
増枠をしてもらう方法はたった一つ、クレヒスを積み上げることです。
クレヒスとは、クレジットカードの利用実績を意味します。
つまりクレジットカードを毎月たくさん使っていれば、割賦枠を上げてもらえます。
割賦枠が上がればそれだけもっとたくさんクレジットカードを使ってもらえるからです。
生活費の決済を増枠したいクレジットカードにまとめて、クレヒスをどんどん積み上げましょう。
やがて増枠が行われると、手紙やメールで増枠の通知が届きます。
正しくカードを使っていなければ、増枠が行われることはありません。
割賦枠はどうやって決まる?
割賦枠は、クレジットカードの審査時や増枠申請時に調べられた情報をもとに決められます。
ここからは、割賦枠の決まり方と割賦枠を大きめに設定してもらうために重要な信用情報について解説します。
カード利用者の返済能力がチェックされる
クレジットカードの割賦枠は、カード利用者の返済能力を元に設定されます。
例えば、以下の4つの情報は返済能力を測るうえで重要です。
- 職業
- 年収
- 住居形態(賃貸・持ち家など)
- 勤続年数
職業がアルバイトやパート、無職でなく正社員や公務員などなら収入が安定しているため、返済能力も高いと判断されます。
勤続年数が長く年収も高ければ、なお良いでしょう。
住居形態は、持ち家だと夜逃げされづらいためカード会社にとって有利です。
貸家に住んでいる場合は、居住年数が長ければカバーできます。
返済能力が高ければ割賦枠も増えるので、クレジットカード入会や増枠申請の際は返済能力が高いと判断されるように身辺状況を整えましょう。
審査において重要な信用情報とは?
クレジットカードの入会や割賦枠増枠審査の際は、信用情報をチェックされます。
信用情報は、CICなどの信用機関に保存されています。
信用情報には、クレジットカードを使って支払いをしたり、携帯電話の分割払いをしたりといった自分のクレヒスが載っています。
他社で正しく決済を行った記録があれば、カード入会や増枠を認めてもらえる可能性も高くなることを覚えておきましょう。
一方信用情報には他社で延滞をしたり、破産をしたりしてしまったという悪い情報も合わせて記載されています。
信用情報をチェックした結果
「返済能力がない・支払ってもらえない可能性がある」
と判断されてしまうと、カードの入会や増枠を拒否されてしまうので注意しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、クレジットカードの割賦枠について解説しました。
最後にもう一度、割賦枠についておさらいしましょう。
- 割賦枠は分割払いやリボルビング払い、ボーナス一括払いができる上限金額のこと
- 割賦枠は、カード会員ページや電話窓口、利用明細書から確認できる
- 割賦枠は増枠を申請しなくても、クレヒスの積み上げで自動的に増やしてもらえる
以上の3つが、とくに重要なポイントです。
「自分の割賦枠を確認したい」
「割賦枠を増やして、もっとクレジットカードを使いこなしたい」
そんな方はこの記事を参考に、割賦枠を確認・活用してください。