ディスカバーカードって知っていますか?
うん。日本では発行されていないけど、アメリカを中心に広く利用されている国際ブランドの一つだね!
以前耳にして気になっていたけど、日本では発行されていなかったんですね!
そうだね。でも、近年国際ブランドとして認められるようになった注目のカードなんだ!
ディスカバーカードについて詳しくみていこう!
ディスカバーカードという名前を知っている人は少ないかもしれません。しかし、ディスカバーカードも立派なクレジットカードの国際ブランドの一つなのです。つまり、日本発の国際ブランドであるJCBと同じということですね。
日本ではなかなか馴染みのないディスカバーカードですが、
- ディスカバーカードの詳細
- 国際ブランドについて
これらを具体的にこの記事で詳しく紹介していきます。聞いたことのある人が少ないかもしれないブランドなのですが、日本ではどのような扱いをされているのかなども説明していきます。
国際ブランドの中でもニューフェイスと言えるディスカバーカードですが、この国際ブランドはどのような可能性を秘めているのでしょうか。
あまり知られていないだけにその実力にはおおいに気になるところです。そんなディスカバーカードについて探ってみましょう!
この記事の目次
ディスカバーカードとは?
日本ではあまり馴染みのないディスカバーカードですが、米国を中心として普及されていったクレジットカードの国際ブランドです。そして、日本で馴染みがないというのも当然で、日本国内では発行されていないブランドなのです。ですからディスカバーというロゴマークの入ったクレジットカードを見たことのある人は少ないと思います。
日本では発行されておらず、国内の知名度はそれほど高くないけれど、日本以外の世界中で発行されていて、世界的な認知度はJCBよりも上かもしれないんだ!
そんなディスカバーカードを国際ブランドの中の一つとしてここで詳しく紹介します。国際ブランドといってもピンとこない人もいるかもしれませんので、ここでは国際ブランドには7つの種類があることから詳しく紹介していきます。
7大国際ブランドについて!
多くの人がクレジットカードを使っていると思いますが、そのクレジットカードにはJCBやVISAといったロゴマークが描かれていることだと思います。それがクレジットカードの国際ブランドなのです。現在7つの国際ブランドが世界的に流通しています。まずはその7つの国際ブランドを紹介します。
世界でもっとも流通している国際ブランドのVISA
7大国際ブランドの中でも世界ナンバーワンのシェアを誇っているのがVISAです。これは日本でも広く知られている国際ブランドとなっています。国際的なシェアは半数を超えているということですから、世界ナンバーワンも伊達ではありません。
世界2位はマスターカード
VISAに次いでいるのがマスターカードです。日本ではVISAほどではないにしてもマスターカードブランドのクレジットカードを持っている人は少なくないことでしょう。
中国人のお財布カードが銀聯ブランド 世界3位の銀聯ブランド!
中国の方の多くが利用している銀聯カード。
日本のお店でも中国人向けに「銀聯カードが使えます」と書いてある看板を見かけることが多くなりました。
発行枚数はともかく、取扱高はVISAを超えたというデータもあります。中国パワー恐るべしですね。
ステータス性の高いカードはAmerican Expressカードとダイナースクラブカード
日本でもステータス性の高いブランドのクレジットカードとして名高いのがAmerican Expressとダイナースクラブカードです。財布から出すのが嬉しくなってしまうのですが、その気持ちを抑えてスマートに使いたいものです。
日本発の国際ブランドのJCB
日本で唯一の国際ブランドであるJCBカード。
銀聯ブランドを除くと7大国際ブランドのすべてが米国の企業となっています。そこに日の丸ブランドのJCBがあるというのは誇らしくなりますね。
日本では発行されていないディスカバーカード
日本で発行されていないので認知度は低いのですが、2005年に国際ブランドとなったニューフェイスです。
- VISA
- マスターカード
- 銀聯
- American Express
- ダイナース
- JCB
- ディスカバーカード
国際ブランドって何?
国際ブランドとは、国内だけではなく、国際的に利用することができるクレジットカードのブランドのことです。
基本的に国際ブランドはクレジットカードの決済システムを提供する会社のことを言うんだ!けど、国際ブランド自体がクレジットカードを発行している場合もあるよ。JCBやAmerican Express、ダイナースクラブなどが有名だね。さらに世界シェアナンバーワンのVISAとそれに次ぐマスターカードは、決済システムだけを提供し、提携したクレジットカード会社がVISAブランドあるいはマスターカードブランドのクレジットカードを発行しているよ。
また、世界的に国際ブランドと呼ばれるためには、規模が大きいことが第一条件となります。そのためには、国際的に加盟店開拓をしなくてはいけませんし、その実績が重視されるのです。さらに、国を超えての各国間の信用決済システムが構築されていることが条件となります。
JCBカードが国内だけではなく海外に出ても利用できるのはそのためなのです。
さらに、24時間のオーソリゼーション体制が整備されていることも国際ブランドとしての必須条件となります。
ディスカバーカードの特徴は?
ディスカバーカードは日本で発行されていないそうなので、ディスカバーのロゴマークのクレジットカードを目にする機会はほとんどないと言えますね・・・
日本では来日した外国人が店先で使うのを見かけるくらいだろうね。それでも、ディスカバーカードも国際ブランドの一つだし、国内では見かけることがなくても、アメリカを中心に広く流通している国際ブランドのクレジットカードだよ!
実際にディスカバーカードの実力はどういったものなのでしょうか。国内で見かけることがないだけにその実力を計り知ることは難しいです。
ここでは、そんな未知数とも言えるディスカバーカードの実力に迫ります。国際ブランドの中でも最後発ということでその歴史は浅そうに見えるのですが、意外と古い歴史を持っている国際ブランドでもあるディスカバーカードです。
わからないからこそ気になってしまう、ディスカバーカードのその知られざる素顔に迫ってみます。ディスカバーカードにはどのような実力が秘められているのでしょうか。
主にアメリカで広く使える!
ディスカバーカードは、国際ブランドの中でもニューフェイスで最近になって国際ブランドと認められるようになりました。いわゆる新興のクレジットカードブランドというわけです。
日本国内では今ひとつ馴染みがないのは、国内でこのディスカバーブランドのクレジットカードが発行されていないからにほかなりません。もちろん、国際ブランドですから、日本以外の国では多く発行されています。ディスカバーカードはアメリカの企業ですから、主にアメリカで多く発行されているのです。発行枚数は5千万枚ということですから、7大国際ブランドの中でも最後尾ということになっています。
アメリカ発祥のクレジットカードのブランドだけに、ディスカバーカードが利用できる加盟店もアメリカが中心となるね。隣接しているカナダやメキシコでは利用できる場所が限られてしまうということで、主にアメリカで利用できるクレジットカードブランドと考えたほうがいいだろうね。
それでも、アメリカ人が主に利用するディスカバーカードですが、国際ブランドですから、アメリカ人がよく行く国々ではディスカバーカードが利用できるお店が多くなっています。
日本でも東京を中心にディスカバーカードが利用できる加盟店は少なくないようです。アメリカは人種のるつぼと言われるくらい多くの国々から人が集まってたくさんの人種が暮らしています。そこで発祥したクレジットカードのブランドですから、多くの人が利用することでそれが国際ブランドになったということですね。
急激に発展した国際ブランドのように感じますが、その歴史は意外と古いものがあるようです。ディスカバーカードの興味深い出自などは次の項で詳しく紹介します。
脈々と受け継がれる歴史!
ディスカバーカードは1985年にアメリカの大手デパートのシアーズが作ったブランドです。作られた当時のディスカバーカードが利用できるのはアメリカとカナダの一部だけだったということですから、国際ブランドの対極にある国内ブランドのクレジットカードということになります。
シアーズ自体は1980年代まではアメリカ第一位の小売業者だったんだ!まさに絶頂期にディスカバーカードを立ち上げたことになるね。しかし、企業規模の巨大化による組織の硬直化、社内の官僚主義の蔓延といった弊害が次第に問題となっていくんだ。
このあたりは日本の企業もアメリカの企業もそれほど大差はないのかもしれないね。当時のシアーズの販売戦略は「毎日が安売り大セール(エブリデイロープライス)」だったんだけど、小売業のセオリーである在庫一掃をしない経営戦略が販売形態のメリハリのなさを生み出して、結果的に顧客離れにつながっていってしまったんだ。
シアーズの後に台頭したのが日本でも知名度の高いウォルマートですが、これもエブリデイロープライス戦略だったのですが、対極となる無在庫経営で成功したのは皮肉とも言えるでしょう。
経営難に陥ったシアーズはクレジットカード事業をディーンウィッターフィナンシャルサービシス(Dean Witter Financial Services)に売却しました。さらにその会社が、世界的な金融会社である、モルガン・スタンレーに吸収されたのです。
現在はディスカバーの正式名称は、ディスカバーフィナンシャルサービシスとなり、モルガン・スタンレー関連の企業となっているのです。世界的企業のモルガン・スタンレーのグループですから、その後押しもあって国際ブランドの仲間入りができたということなのです。
日本では使えない?
ディスカバーカードはモルガン・スタンレー傘下ということで母体企業がアメリカです。他の国際ブランドと比べても利用可能店舗はアメリカに集中しているのです。
「国際ブランドだから世界中で使えるのでは」と考える人もいるかもしれませんが、日本発のJCBも国内が主戦場であって、国外に出るとまさに少数派となってしまうので、環境としてはディスカバーカードとそれほど違わないかもしれません。
ディスカバーカードとJCBを比較して考えてみると、JCBのほうが歴史があるので、海外の知名度はディスカバーカードよりは上なんですかね。そう考えるとディスカバーカードはアメリカ専用のクレジットカードと考えられるかもしれないですね。
現在ディスカバーカードはアメリカ国内においては400万店舗で利用可能となっているよ。何度も述べているけど日本国内では発行されていないんだ。かといって「日本では使えない」ということではなく、ディスカバーカードはJCBと提携しているのでJCBが利用できる店舗であればディスカバーカードを利用して買い物ができるんだよね!
日本で発行されていないのにJCBがなぜ提携したのかというと、アメリカ人がディスカバーカードを利用して日本国内で買い物をしてもらうことを狙ったからです。アメリカ人のクレジットカードの利用率は非常に高いですし、ディスカバーカードが日本国内でも利用できるようにしたということですね。
JCBとの提携で利便性が増した!
日本でディスカバーカードを発行しているクレジットカード会社はありません。将来的にどうなのかはわかりませんが、現時点では日本国内でディスカバーカードを持つことは不可能です。
アメリカではディスカバーカードの利便性が高そうだと考えて、アメリカ旅行のためにディスカバーカードを作っておこうということは無理ということになります。
JCBの加盟店であれば、ディスカバーカードを利用して買い物をしても、クレジット決済ができるようになっているのです。クレジットカードの利用率の高いアメリカですし、海外旅行となると現地での買い物はクレジットカードを利用するのが定番です。
ディスカバーカードを持っているアメリカ人にとって、そのディスカバーカードを使って日本国内で買い物できるメリットは計り知れないものがあるでしょう。
官民をあげて外国人の訪日を推進している日本にとって、国際ブランドのクレジットカードが過不足なく利用できる環境は観光立国を目指している日本にとってまさに追い風になることは間違いありません。いずれにしてもJCBとディスカバーカードが提携して、相互の利便性が増したのは間違いないでしょう。
JCBとディスカバーカードとの加盟店相互開放!!
JCBとディスカバーカードの関係は古く、ディスカバーカードが国際ブランドとして認知されてまもなくの2007年には提携を結んでいるのです。その提携により、JCBカードはアメリカのディスカバー加盟店においてJCBカードの利用ができるようになっているのです。
ディスカバーカードは国内のJCB加盟店において2008年から順次カード利用ができるようになり、現在においてはほぼ全てのJCB加盟店でディスカバーカードが利用可能となっているよ。
日本では認知度の低いディスカバーカードだけど、アメリカではモルガン・スタンレー傘下のクレジットカードとして認知度は高く、使い勝手の良いクレジットカードとして人気を博しているんだ!
アメリカに行けばJCBカードがあたかもディスカバーカードと同じような扱いで買い物に利用できるのですから、その恩恵は計り知れないものがあると考えていいでしょう。また、日本国内のJCBが使えるATMでは、ディスカバーカードで日本円の引き出しが可能となっているのです。
ディスカバーカードの加盟店でJCBカードが使える!!
ディスカバーとJCBの提携によって、ディスカバーカードを持っている人が日本のJCB加盟店で不自由なく買い物ができるようになりました。
それでは、逆にJCBカードを持っている人がアメリカに渡航した場合のメリットはどのようなものがあるのでしょうか。JCBとディスカバーが提携しているので、ディスカバーカードを持っている人が日本国内で受ける恩恵のように、JCBカードを持っている人がアメリカで同じような恩恵を受けることができるのかが気になるところです。
JCBカードを持っている人にとってのメリット
- ディスカバー加盟店であるアメリカ国内でのガソリンスタンド、スーパーマーケット、ファーストフード店などをJCBカードで利用すること可能に
- キャッシングが可能
- これからさらに拡大していくディスカバー加盟店でJCBカードが利用できる
注意点
そのいっぽうで、アメリカの店舗ではJCBカードの認知度がそれほど高くないため、ディスカバーカード加盟店だからといってJCBカードを差し出して、それが使えるということを説明する英語力を身につけておいたほうがいいかもしれません。
大手加盟店ではそのような心配はないかもしれませんが、小さなお店でしたら、JCBという名前自体を知らない可能性があるからです。
おすすめJCBカード
日本唯一の国際ブランドであるJCBですが、その中でもおすすめのJCBカードを紹介します。
やはり定番のJCBオリジナルカード
国際ブランドのJCBが自ら発行するクレジットカードでプロパーカードとも呼ばれています。
JCBオリジナルシリーズは他の提携JCBカードにはない魅力が満載されています。特に海外旅行が多いのであれば、海外で利用するとポイントが2倍になるのが嬉しいところです。
これは、JCBカードが数ある中で、オリジナルシリーズだけの特典となっているのです。
JCBの加盟店数は全世界で、1800万店になります。海外旅行でJCBカードを買い物で利用するとポイントが面白いように貯まっていくのは嬉しいものです。
また、2倍ポイントは実店舗での買い物だけではありません。インターネットのオンラインショッピングでも2倍ポイントが獲得できるのです。
海外で開設されているサイトでしたら、日本での注文でもポイントが2倍になります。もちろん海外旅行先でのネットショッピングでも2倍ポのイントになります。
海外旅行となるとVISAやマスターカードブランドのクレジットカードが便利というのが定番だよね。それでも、日本人がたくさん訪れるところではJCBのほうが使い勝手がよい場合が多いんだ。
たとえばハワイなんかだと現地では日本語のほうが通用するくらいだからJCBカードの使い勝手もとてもいいよ!
まとめ
国際ブランドの中でも最後発であり、日本国内では認知度が今ひとつというか知らない人のほうが大半となっているディスカバーカード。
しかし、少し調べてみるとモルガン・スタンレーという世界の金融市場を牛耳っている大企業のグループのクレジットカードのブランドですから、侮ることはできません。
JCBがいち早くディスカバーカードと提携したのは先見の明があると考えていいでしょう。また、ディスカバーカードは中国の銀聯ブランドとも提携しています。隠れた世界ナンバーワンとされている銀聯ブランドと提携しているのですから、アジア市場を意識した戦略であることは間違いありません。
知らないでいるといずれ損をしてしまうかもしれない可能性を秘めているのです。
特にアメリカに旅行に行く際はJCBカードがあれば、ディスカバーカードの加盟店であれば何不自由なくJCBカードを利用することができるので便利です。
アメリカに行くとディスカバーカードがメインのブランドではないのかと思うくらいどこでも利用できます。いずれにしてもこれから伸びていくクレジットカードブランドである事は間違いありません。ディスカバーカードのこれからの動向に注目したいところですね。