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今や発行枚数世界一!急成長を続ける銀聯カードとは??

女ハート

VISAカードってすごいですよね。世界中のどこでも利用できるし、カードの発行枚数も世界一だし!

男_教える

うん。でも、発行枚数は世界一ではないよ!

女驚き

えっ!そうなんですか・・・

男_基本

発行枚数世界一は銀聯カードだよ。中国発の国際ブランドのカードがVISAを抜いて発行枚数世界一なんだ!

女_はてな

銀聯カード??

家電量販店や有名ディスカウントショップ。

さらにはデパートなどで「ユニオンペイ」「UnionPay」「銀聯」という言葉やロゴマークを見かけることが多くなりました。

中国人の爆買いのニュースとともに脚光を浴びることの多い銀聯カードとはどういったものなのでしょうか。

銀聯カードは、中国人なら誰でも持っていると言われているクレジットカードです。発行枚数の多さからすでに国際ブランドの一角にも登場している銀聯カードですが、その内容についてはまだまだ知らない人が多いのではないでしょうか。

中国の経済成長と併せて、勢いのある銀聯カードですが、これからもその勢いは持続していくのでしょうか。日本では中国人専用のクレジットカードのイメージが強く、その実態はそれほど浸透しているようにも見えません。

銀聯カードの仕組みや発行枚数など、より詳しく銀聯カードについて解説していきます。

銀聯(ユニオンペイ)ってなんのこと?

銀聯は中国国内の銀行を結ぶ決済ネットワークとして、中国政府の肝いりで2002年に設立されました。

以降中国の銀行が発行するキャッシュカードにはもれなく銀聯のロゴマークが付いているのです。

中国の銀行が日本で言うクレジットカード発行会社の役割を果たしていると考えてもいいでしょう。

男_教える

銀聯カードの特筆すべき点は、その発行枚数だよ。

なにしろ中国という巨大な人口を抱えている国が発行するカードだから、中国人全てが銀聯カードを持っていると仮定すると、膨大な数の発行数になるんだ!

そして近年、銀聯カードはクレジットカードの国際ブランドの一つとして数えられるようになりました。

中国国民の財布として急成長し、さらに中国の経済力を背景に世界中で使えるようになった銀聯カード。中国人の爆買いができる背景となった銀聯カードの存在は、世界各国も無視できなかったということでしょう。

そんな銀聯カードと国際ブランドについても詳しく解説していきます。

国際ブランドについて

クレジットカード一枚で世界中どこでも買い物ができるようになりました。

それにはクレジットカードに記載されている国際ブランドの働きが大きいといえるでしょう。国際ブランドは私たちにどのような恩恵をもたらしてくれているのでしょうか。

クレジットカードに記載されているロゴマーク、日本では「VISA」や「JCB」あるいは「マスターカード」をよく見かけると思います。これらは、全てクレジットカードのブランドを表しています。

そして、国際的に流通している、つまり世界中で利用できるブランドを国際ブランドと呼びます。

国際ブランドとクレジットカードを発行している会社の違い

国際ブランド=決済システムを提供している会社のこと
クレジットカード発行会社=クレジットカードを発行しそのサービスを提供している会社

両者は区別して考えられることが多いのですが、中には国際ブランド自らクレジットカードを発行しているところがあり、これはプロパーカードという名前で呼ばれています。

有名なところではJCBやAmerican Expressカード、さらにはダイナースクラブカードが自らクレジットカードを発行しているプロパーカードとして有名です。

以上のことから、保有しているクレジットカードに「VISA」のロゴマークが記載されていたら、世界中のVISAの加盟店でそのクレジットカードが利用できます。

これは国内に限らず世界中で利用できるのですから、まさに国際的なブランドということなのです。

国際ブランドは一つではありません。一頃は世界5大ブランドとして5つの国際ブランドがクレジットカードに記載されて世界中で利用されていたのですが、現在では新たに2つの国際ブランドが追加されて、7大国際ブランドが主流とされています。

次にその7大国際ブランドについて紹介します。

国際ブランドって何?

クレジットカードを説明する中で、最も重要なのが国際ブランドです。

国際ブランドがなければ、せっかくのクレジットカードを世界中で利用することができないのです。

国際ブランドは言うなれば決済の「後払いシステム」を提供する会社と考えていいでしょう。その国際ブランドは7大国際ブランドと言われ世界に7つの国際ブランドがあります。

具体的には、

  • 「VISA」
  • 「マスターカード」
  • 「JCB」
  • 「American Express」
  • 「ダイナースクラブ」
  • 「ディスカバー」
  • 「銀聯」

の七つがあります。

数年前までは最後の「ディスカバー」「銀聯」を除いた5つの国際ブランドを5大国際ブランドと呼んでいました。

JCBは日本発の国際ブランドなのですが、他の4つは米国の国際ブランドです。

そして、近年では、米国のディスカバーカード、さらには中国の銀聯カードが登場し、現在ではこれらの2つを併せて、7大国際ブランドと呼んでいるのです。

発行枚数の世界的なシェアという面では、「VISA」と「マスターカード」が2大双璧として君臨しています。

男_基本

特にVISAのシェアは高く、世界中で発行されているクレジットカードの半数以上の国際ブランドがVISAとなっているよ。

また、マスターカードはVISAの発行枚数の約半分だけど、それでもVISA以外の国際ブランドの中ではダントツの位置をキープしているんだ。

男_教える

そしてこれら二つの国際ブランドに大きく水を開けられる形で日本発の国際ブランドのJCBが存在しているよ。

その他の国際ブランドも似たようなものなんだけど、中でも唯一存在感を発揮しているのが、今回説明する銀聯カードなんだ。

銀聯カードは、中国発の国際ブランドであり、中国国民だけではなく多くの人が利用しているということで、今では「隠れた世界一の国際ブランドでは?」との声もあります。

銀聯カードが台頭した理由に、中国の経済成長があるのは間違いありません。中国政府が銀聯カードの後ろ盾になっているのも大きいでしょう。

銀聯(ユニオンペイ)の特徴は?

13億人以上の人口を有する中国。その大多数が持っているクレジットカードが銀聯カードです。

日本国内でも中国人の爆買いが評判になりましたが、この現象は国内だけではなく世界中でもみられました。

男_教える

一時に比べて中国人の爆買いは収まったという意見もあるけど、中国経済の発展と共に世界中に進出していった銀聯カードだから、「ビジネスチャンスを逃すまい」と世界中のお店が銀聯の加盟店になったのも無理もないだろうね。

銀聯が国際ブランドの仲間入りをしてまだ数年といったところですが、潜在発行枚数はすでに世界一ではないかと噂されています。

中国という国をあげての後ろ盾のある銀聯カードは、まさに、国営の国際ブランドであると言えます。

その銀聯カードの知られざる実力と今後の展望を考察してみます。

驚愕の発行枚数!!

銀聯カードの正式な名称は、中国銀聯股份有限公司(China UnionPay)です。中国政府が後ろ盾となって発行されているクレジットカードですが、現在、世界中が認めている国際ブランドとなっています。

国際ブランドと名乗るからには、オンライン決済システムが必要ですが、国営のカードなので安心だと言えるでしょう。

中国銀聯が2017年4月に発表した「中国銀行カード産業発展報告(2017年)」では、2016年度までに発行した銀聯カードは60億枚を超えたということです。

銀聯カードの受け入れ国は160カ国・地域にまで広がりをみせ、加盟店舗は4000万店、さらに利用できるATMは200万台ということですから、今や世界中どこに行っても利用できるクレジットカードとなっているのです。

男_教える

シェア率世界一とされているVISAの発行枚数は20億枚だから、60億枚という数字はVISAの3倍程度銀聯カードのほうが多いという驚愕の事実を示しているんだ。

女驚き

世界的な認知度や実績という面ではVISAのほうに軍配が上がるように思えますが、この勢いだと近い将来銀聯カードが世界一のクレジットカードになるのかもしれないですね・・・

中国国内においてはシェア率90パーセント!?

銀聯カードは中国国内では圧倒的なシェアを持っています。というよりも中国国内においてクレジットカードの選択肢としては銀聯カードしかないと述べた方が正確でしょう。

まず、銀聯カードの国内シェア90%という数字は驚くべきもので、この数字は中国国民のほとんどが銀聯カードを持っていることを示しています。

男_教える

そうはいっても中国を訪れる外国人向けにVISA、マスターカード、JCBブランドなどのクレジットカード加盟店が増えつつあるよ。
それと同時に銀聯カード以外のクレジットカードを利用する中国の富裕層も増えてはいるけれど、中国国内においてそういったカードを使う人は少数派であり、依然として銀聯カードはこれからも利用されていくだろうね。

そして中国といえば、「香港やマカオはどうなっているの?」という疑問の声も上がると思います。

まず、香港やマカオは中国でありながら政策が180度違う地域です。歴史的に考えるとこれらの国は旧宗主国である英国やポルトガルの経済環境が現在でも踏襲されています。
ですので、銀聯カードよりもVISAやマスターカードブランドのクレジットカードが利用しやすい環境になっているのです。

そうはいっても中国国内での銀聯カードの普及率はすさまじく、どこでも利用できる環境ができています。銀聯カードはこれからも中国国民の財布として発展することは間違いないでしょう。

これから急成長の可能性!

銀聯カードは中国政府の強力なバックアップと中国の圧倒的な経済力、さらには中国13億人という人的財産が大きな後ろ盾となり、益々成長を遂げていくでしょう。

前述していますが、銀聯カードの発行枚数は60億枚とされています。この驚くべき発行枚数を誇る銀聯カードが世界中で利用可能になったら、他の国際ブランドでは太刀打ちすることは不可能になるでしょう。

男_教える

実際に日本や韓国はもとより、シンガポールやタイ、華僑が多いとされる東南アジアの地域で銀聯カードの加盟店が急増しているそうだよ。さらには、先進国である米国、フランス、ドイツ、英国、さらにはオーストラリアでも銀聯カードの加盟店が増えているんだ!

銀聯カードの発行枚数の多さは、中国の巨大な人口が下支えしているのが実情だったのですが、世界中で利用できるということになれば実績が追いつき、これまで以上に銀聯カードは成長していくでしょう。

「中国の経済成長の歩みは鈍化している」という論調もありますが、中国無くしては世界の経済成長が望めなくなっている現状では、中国発の国際ブランドである銀聯カードの世界的な成長は約束されているといってもいいでしょう。

海外に旅行に出かける中国人のほとんどが銀聯カードを利用する傾向にありますから、世界中のお店がそれに合わせて銀聯カードの加盟店になるのは容易に想像できます。

日本でも中国人の旺盛な購買力に触発されるように銀聯カードの加盟店が爆発的に増えた経緯があります。全盛期に比べれば確かに勢いはなくなりましたが、世界中を旅行する中国人の数は増加する一方です。

そういった意味でも銀聯カードの加盟店は増加傾向にあるのは間違いありません。

実はクレジットカードではなく、デビットカードの方が多い?

実は銀聯カードのほとんどはデビットカードなのです。

デビットカードはリアルタイムに銀行口座から引き落とされるシステムです。後払いシステムが売りのクレジットカードですから、厳密に言えば、銀聯カードはクレジットカードとは言えないのです。

男_教える

与信などのチェックに時間のかかるクレジットカードだとこれだけ急激に発行枚数を増やすことはできないよね。与信審査の必要のない銀聯カードだから2002年の発足以来、60億枚の発行ができたんだよ!

銀聯(ユニオンペイ)ができた歴史

銀聯は2002年に中国で80以上ある銀行が共同で設立された会社です。中国国務院が推進したということですから国営企業ということになります。

男_困る

銀聯が登場する以前は銀行ごとに異なる決済システムが利用されていたんだ。中国での金融機関の決済は各地域、さらには各都市で決済システムやルールなどが統一されていなかったんだよ。

異なる金融機関の取引などに影響が出て、さらには相互に相容れないものがあったりと中国国民にとって、利便性は決して高いものではなかったんだ。

銀聯の登場によって、バラバラで使いにくかった金融機関の間の決済システムのルールの統一をしたことで、それまでの問題が一気に解消されることになったのです。

それが2002年ということですから、その歴史は決して古いものではありません。当初は、中国のカード産業の発展を目的としていたのです。そのことから、現在の中国のカードは銀聯カードのみと言ってもいいでしょう。

中国国民にとって良くも悪くも選択肢がないことから、経営資本を一点集中して投入することができるのもその普及スピードを後押ししたのは間違いありません。

中国国内で銀行のキャッシュカードを作ると、それにはもれなく銀聯ブランドが付いているのです。ということは、銀行のキャッシュカードがそのまま銀聯カードということになりますね。

今では中国国民のほとんどが銀聯カードを持っているといってもいいくらい、中国では絶対のシェアを誇っているクレジットカードです。

国内においてはデビットカードが多い理由

その多くがクレジットカードではなく、デビットカードであるのが最大の特徴とも言える銀聯カードですが、それはなぜなのでしょうか。

なぜなら,デビットカードですと与信審査が必要なくすぐに銀聯カードを発行できるからです。

そうでなくては、2002年に銀聯カードが誕生して、10数年で発行枚数が60億枚ということはできなかったでしょう。

男_基本

銀聯カード発足の当初の目的は「中国国民の財布代わりになること」だったんだ。それは、銀行のキャッシュカードを作るときにもれなく銀聯ブランドが付いてくることからもわかるね!

そう考えるとキャッシュカードの数だけ銀聯ブランドのクレジットカードがあるということになるから、中国の人口が13億人で、全世界で60億枚の銀聯ブランドのクレジットカードが発行されているという数字も理解できるんじゃないかな。

そして、中国でこれほど銀聯カードが求められた経緯は、中国の貨幣制度にも起因しています

中国で最も大きい単位の紙幣が100元なのですが、これは日本円でいうと約1500円となります。

日本と中国では物の価値が違っていますが、経済成長に伴って高額な買い物をするには不便なものだったのです。

そこで、通常でしたら、現在の100元紙幣の上を行く高額紙幣を流通させるものですが、中国ではクレジットカードの普及を推進していったのです。

これは、紙幣製造のコストを抑えるため、さらにはお金の流れをシンプルにするといった狙いがあったのは間違いありません。

日本国内で作れる銀聯(ユニオンペイ)カード!

銀聯カードは中国人が使うクレジットカードというイメージがあります。確かにそうなのですが、反対に日本人が銀聯カードを利用してもいいのです。

中国に出かける機会が多ければ、持っていて便利なのが銀聯カードです。日本のクレジットカード会社のいくつかは銀聯カードを発行しています。ここでは国内で手にすることのできる銀聯カードをいくつか紹介します。

安心の三井住友の銀聯カード

 

国内でもステータスの高いクレジットカードとして有名なのが三井住友カードです。三井住友の発行する銀聯カードを所有するには条件があり、すでに三井住友カードを持っていないと銀聯カードは持てません。

既存の三井住友カードに紐付けることで、追加カードとして、銀聯カードの発行を受けることができるのです。利用代金は当然ですが、三井住友カードの利用と併せて後日請求されます。

ですから銀聯カードに多いデビットカードではなく、れっきとして後払いのクレジットカードとして利用できるのです。年会費は入会時が無料で、次の更新ごとに年会費がかかるようになっています。

三井住友カードが発行するANA銀聯カード

 

これも、三井住友カードが発行する銀聯カードですが、発行条件として、ANA VISA一般カード、ANA VISA Suicaカード、ANAマスターカード、ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカードのいずれかのクレジットカードを持っている人が条件となります。

これも追加型で銀聯カードの発行を受ける形になります。なお、一般のクレジットカードとして使える点は、先述の三井住友銀聯カードと一緒です。

三菱UFJニコス銀聯カード

 

三菱UFJニコスカードが発行する銀聯カードです。これも三井住友カードと同じように、三菱UFJニコス発行のクレジットカードと紐づけることによって、銀聯カードの発行を受けることができます。

この銀聯カードも同じように後払いのクレジットカードとして利用することができます。入会時に千円の年会費が必要で、それ以降更新時にのみ年会費の千円がかかるようになります。

これまで、クレジットカードとして保有することができる銀聯カードを紹介しましたが、他に空港外貨両替ネットワークを運営しているトラベレックスが発行する、プリペイドタイプの銀聯カードがあります。

男_教える

プリペイドタイプの銀聯カードは中国内外の銀聯加盟店で問題なく利用できるよ。他には中国銀行日本支店が発行している銀聯カードなどがあるよ!

これは、口座を作ることで銀聯デビットカードが付いてくるもので、中国で作る銀聯カードと全く一緒と考えて問題ないね。

手軽さでは、デビットカードが一番のような気がしますが、中国に行く機会が多く三井住友カードあるいは三菱UFJニコスカードを持っている人は、それぞれが発行する銀聯カードが、クレジット機能が付いていて最も使い勝手のよい一枚となるでしょう。

まとめ

これからの成長に目が離せない銀聯カードですが、中国で発行している銀聯カードのほとんどがデビットカードであるという点で、その勢いを疑問視している声もあります。

しかし、60億枚の発行枚数というのは決して無視できることはできません。

男_教える

以前ほどの勢いはなくなったけど、経営の柱を中国人の購買力に依存している日本のお店も少なくないよ。観光立国を目指し、これからも中国人の訪日を切望する日本としては、銀聯カードの利便性を高めるのは至上命題だろうね。

中国人を迎える世界各国のお店も銀聯カードの利用を検討しているところは多いでしょう。中国が世界の経済の牽引車であることは間違いありませんし、旺盛な中国人の購買力にかけているのは日本のお店だけではありません。

今では、中国抜きでは世界経済の発展は見込めないと言われる国際情勢の中、銀聯カードはこれからも成長を続けていくことでしょう。

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