クレジットカードは便利ですよね。ネットショップも利用でき、お会計もスムーズになってストレスが減りました!
それはよかったね。使いすぎには注意するんだよ!
ところでカードを利用してて気になったんですけど、クレジットカード会社って私たちがカードを利用すると収益が上がるんですか?
そうだよ!
加盟店手数料やカード利用者からの金利手数料や年会費などが主な収益源かな。意外に加盟店手数料について知らない人が多いみたいだし説明するね!
いつも何気なく使っているクレジットカードですが、手数料がかかるのをご存知でしょうか。
基本的には、売り上げた金額に対して、その手数料をクレジットカード加盟店側がクレジット会社に支払っています。
クレジットカードを利用する特典も様々ですが、利用者の不利益になるような手数料負担を見逃さず賢くクレジットカードを賢く使いたいものです。
この記事の目次
クレジットカードにおける手数料とは??
クレジットカードを利用して商品の購入を行うと商品代金以外のお金がかかるようになります。これが手数料です。
手数料は、カード利用者並びに加盟店が、クレジット会社に支払うものです。
クレジットカード会社はこの手数料で儲けを出しています。
手数料は大きく分けて二つあります。
- 利用者が支払う手数料
- クレジットカードの加盟店が支払う手数料
いずれもクレジット会社に入るお金になります。
二通りの手数料でも様々な支払パターンがあり、ここでは、その手数料について詳しく紹介していきます。
どんな手数料がかかるの??
利用者にかかる手数料
まず、利用者にかかる手数料ですが、これは端的に言うと金利あるいは利息ということになります。
買い物金額をクレジット会社が立て替えくれるわけですから借りたお金に金利がかかるのは当然と言えます。
この金利は支払い回数によってかかる金利手数料がかなり変わるよ!
翌月一回払いだと金利がかからないことが多く、反対に分割払いの支払回数が多くなると、この金利手数料もどんどん増えていくんだ。
利用者がクレジットカードを使って品物を買うメリットは、キャッシュレスで購入できる点です。
クレジットカード加盟店がクレジット会社に支払う手数料
クレジットカード加盟店がクレジット会社に支払う手数料は、クレジットカード利用者が購入した金額に応じて変化します。
これは一般の利用者には見えない部分ですが、加盟店もクレジット会社に手数料を支払っているのです。
しかし、クレジットカード払いを消費者が選択し、仮に1%の手数料がかかるとすると、1,000円の手数料をクレジット会社に支払わなければいけなくなります。
そして結果的に千円の手数料を引いた、9万9千円が後日クレジット会社から支払われることになるのです。
カード払いを指定されると利益率が悪化する可能性があります。
しかし、カード払いとなると、さらに他の商品を買うというまとめ買い効果も期待できるので、加盟店側としては、利益率は下がっても、売り上げの絶対値増が期待できるのです。
このあたりがクレジットカード利用のメリットであり、言うなれば利用者の利便性、加盟店の売り上げ増、クレジット会社の利益など3者3様ですが、win-winの関係と言ってもいいでしょう。
支払い方法によって手数料が変わる!!
クレジットカード利用者は手数料を支払わなくてはいけません。これは借りた金額に対する金利と考えるとわかりやすいです。
そして、支払い方法によってこの手数料は変わってきます。
一般的に、一括払いを指定するとこの手数料がかからず、3回以上の分割払いでの支払いの形となると手数料が発生することが多いです。
2回払いの場合はクレジット会社によって、手数料がかかるものかからないものがあるよ!
最近では2回払いの場合は手数料がかからないところが多くなっているようだし試してみてもいいかもね!!
支払い方法の変更が可能??
クレジットカードは即時請求という形ではありません。
締め日があって、その時点の買い物を集計して、後日まとめてクレジットカード利用者に請求が来るようになっているのです。
そのため、この締め日までの間に支払い方法を変更することができます。
カード利用の多くの場合で一括払いを選択することになると思うんだけど、締め日までの間だったら支払い方法を変更することが可能だよ!
初めて知りました・・・どうやって変更するんですか??
変更の仕方は会員専用サイトだったり、電話をかけて音声ガイダンスに従って手続きをする方法があるよ!
そうすることで一括払いを複数回払いに変更することができるんだ。ただ、一括払いでは手数料がかからなかったものが、分割払いを指定することで手数料がかかることに注意しなくてはいけないよ!
手数料の計算!
分割払いにする時に、いくらの手数料を支払うのかあらかじめ知っておくことも大切です。
手数料は、実質年率というパーセントで計算されます。
これはクレジット会社によって金利が変わってくるのですが、最高金利は何%までという決まりもあるので、概ね金利による差はないと考えていいでしょう。
気になる金利手数料も、簡単に計算することができます。
A.初回月は8,996円の支払い、翌月以降は8,900円の支払いで、総額106,896円の支払いということになります。
ここから、買い物金額の100,000円を引くと6,896円が金利手数料ということになります。
参考: 手数料計算のシミュレーション | クレジットの基礎知識 | 消費者のみなさまへ | 一般社団法人日本クレジット協会
手数料の豆知識!!
クレジットカードの手数料というのは実は奥が深いです。
お店側からカード払いを考えてみると、売上からクレジット会社に手数料を支払うので、決してお得ではありません。
しかし、大局的にはクレジットカードの恩恵に預かっているというジレンマもあります。
その手数料は払わなくていい??
クレジットカードを利用すると、利用者はクレジット会社にその商品代金と手数料を支払うことになり、クレジットカード加盟店もその商品代金に対して手数料をクレジット会社に支払うことになります。
そして稀にですが、クレジットカードで買い物をしているとお店の方から「利用手数料がかかりますが・・」と言われることがあります。
しかしこれはクレジット会社が認めていません。
明らかにクレジットカード加盟店規約違反ですから、このような利用手数料を支払う必要はないのです。
クレジットカード・サーチャージ??
海外においてはまた事情が違ってくるようです。
国内では、クレジットカード加盟店がクレジット会社に利用金額に応じて手数料を支払っています。
しかし海外、特にオーストラリアやイギリス、さらには、デンマーク、スウェーデンでは、これを利用者に請求してもいいことになっています(品物や業種によって、かかるかからないがあります)。
これを、クレジットカード・サーチャージと呼んでいます。
こうしたクレジットカード・サーチャージが請求されるのは安売り競争が激しい業種だよ!
ちなみに、オーストラリアでは、旅行会社などが熾烈な安売り競争をしているからクレジットカード・サーチャージが請求されることが多いようだね。
国内では利用手数料はかからないので、請求された場合はクレジット会社に通報しましょう。
また、海外渡航先では、クレジットカード・サーチャージとして認められているところがありますから、事前のチェックは抜かりなくしておきたいところです。
クレジットカード払いはお店にとって得なの??
お店側はクレジット会社に手数料を支払わなくてはいけません。
考えて見ると、利用者にクレジット会社としては請求手続きが発生しますし、加盟店側にその金額を支払うという手続きも発生するので手数料も合わせて請求するのは当然のようにも思えます。
しかし、お店側としては、売上金額の中にその手数料が入っている形になります。
そうなると現金で販売するよりも、クレジットカードを利用されたほうが利益率は当然下がってしまうのです。
このことを考えると、お店側にはクレジットカードを利用してもらうメリットはないように思われます。
しかしカード払いということで、利用者側からしてみれば気持ちに余裕ができ、もっと買い物をしようと考えるかもしれません。
そうすれば販売額は上がっていきますので、利益率は多少目減りはするにしても最終的な売上金額はプラスになるのではないでしょうか。
近年ではカード払いの比率やプリペイドカードの利用率が上がってきたという調査結果もあるし、そういった状況でカードが使えなければ販売のチャンスを逃していることになるだろうね。
お店が、手数料を負担しているという負の部分が大きくクローズアップされていますが、それに匹敵するくらいの目に見えない部分でのメリットもあるということを忘れてはいけません。
外国人観光客が増えてくる中で、クレジットカードの利用が国内においてますます活発になっていくことが予想されます。
手数料が必要ないカード??
一つ変わり種のクレジットカードがあるので紹介します。
参考: SPIKE(スパイク) – オンライン決済をシンプルに
SPIKEはクレジット会社に手数料を支払わなくてもいいというものです。
加盟店手数料ですから、利用者には何のメリットもないと考える人もいるかもしれませんが、これは個人決済でも無料ということです。
上限は10万円までとなっていますが、個人利用を考えたら必要十分な金額と言えます。
利用者にとってのメリットというよりも、小型のECコマースを構築しようとする人にとってかなりの追い風になることは間違いありません。
手数料がかからないということは、それを売値に還元することができるので、利用者にとってもメリットがあります。
まとめ
クレジットカードの選択は利用者にとってはかなり重要です。
年会費重視でしたら、年会費が無料のクレジットカードを選択するのがベストです。
また、ポイントの2重取り、3重取りなどポイントを稼ぎたい人にはポイントの付与率の高いクレジットカードがいいでしょう。
利便性を考えるのであれば、月々の公共料金や日々の買い物を一箇所で済ませることができるクレジットカードがよいでしょう。
つまり、「ライフスタイルに合ったものを1枚あるいは2,3枚持っていればいい」のです。
カード手数料には、二つの種類があるということを説明しました。
- 利用者が負担するもの
- 加盟店が負担するもの
この二つです。
また、近年では加盟店の審査が厳格化されるという、いたちごっこあるいはモグラ叩きのような現象も起きています。