「JREポイント」の「JRE」は、JRイースト、つまりJR東日本のことです。

JREポイントにはいろいろな側面がありますが、もっぱらJR東日本の駅ビルを中心としたサービス利用で貯まるポイントについてご案内します。

「アトレポイント」など、駅ビルのお買い物で貯まるポイントが統合されてできたのがJREポイントです。

このJREポイント、2017年と2018年に、JR東日本の他のポイント制度を統合して、さらに大きなポイント制度となります。

東日本エリアで、電車や駅ビルを利用することの多い人にとって、お得で参加しやすい大きなプログラムができあがります。

JREポイントって何？

JREポイントは、もともと駅ビルのポイントサービスから始まったものです。

JR東日本の営業エリアに点在する駅ビルは、ブランドの集約化が進んでおり、東京では看板を「アトレ」に掛け替えた駅ビルが増えました。

ブランドが統一されると、どの駅ビルでも同じサービスが受けられるようになります。

とはいえJR東日本グループ内に駅ビル運営会社はたくさんあり、合併が進んだあとも、全てがアトレに統一されるわけではありません。

お買い物で貯まるポイントプログラムも、ブランドごとに無数にある状態でした。

ですが会社の垣根を超えて、お買い物で貯まるポイントプログラムは統一されました。これが2016年スタートのJREポイントです。

さらに、2017年12月から、交通系電子マネーの「Suica」の商業利用で貯まる、登録制だった「Suicaポイント」がJREポイントに統合されます。

これにより、「エキュート」や駅ナカコンビニ「NewDays」などでSuicaを決済に利用する際にたまるポイントも、JREポイントとなります。

2018年度には、JR東日本のクレジットカード「Viewカード」の利用等で貯まる「ビューサンクスポイント」もJREポイントに統合される予定です。

最終的には、街中のコンビニ、スーパーや、他のJR・私鉄を含めた鉄道および鉄道施設その他の利用で貯まるポイントも、JRの駅ビルからスタートしたJREポイントとして貯まる仕組みができあがります。

利用日とは、ポイント発生、またはポイント使用日です。たまにしか使わなくてもなかなか失効しないポイントプログラムとなっています。

なお、期間限定ポイントは、あらかじめ定められた有効期限が到来すると消滅します。

ビューサンクスポイントは、「獲得された月から24か月後の月末まで有効」なのですが、こちらの制度に統一されるほうが自然だと思われます。その場合は駅ビルユーザーにとっては改悪になるでしょう。

JREポイントが貯まるカードを手に入れよう

商業施設のポイントプログラムは、汎用化、共通化の流れにあります。お財布の中が、ポイントカードで溢れている消費者にとっても朗報です。

JR東日本の傘下である駅ビルも、ポイントプログラムを「JREポイント」に統一しました。ルミネを除くどこの駅ビルでお買い物をしても、同じポイントがたまります。

JREポイントをためるには、「JREポイントカード」または駅ビル発行のクレジットカードを持つ必要があります。

各駅ビルでポイントカードの即時発行をしており、こちらを入手することで、JREポイントがたまります。

クレジットカードは提示により、現金払いでも「100円＝1ポイント」貯まりますが、クレジットカード決済だとさらに付与率が高く、「100円＝3ポイント」となります。

クレジットカード決済の場合のポイント還元率は、3.0%という高率です。

JREポイントのたまるクレジットカードについては、アトレ等の駅ビルでも常時または随時、仮カードを即時発行しています。

また、Webや電話、郵送でも申し込めるので、忙しい方でも入手しやすいです。

JREポイントはどこで貯まるの？

JREポイント対応のクレジットカードで買い物をすると、カード発行元以外のJR東日本系駅ビルでもJREポイントが貯まります。

「1ポイント＝3円」にはなりませんが、提示により「1ポイント＝1円」、さらにカード決済で、お買い物1,000円につき0.5円相当のビューサンクスポイントがたまるので「1ポイント＝1.5円」となります。

駅ビル名	店舗
アトレ	恵比寿、目黒、品川、大井町、大森、川崎、四谷、吉祥寺、上野、浦和、松戸、秋葉原、亀戸、新浦安、大船
アトレヴィ	大塚、巣鴨、田端、五反田、信濃町、東中野、三鷹
シャポー	小岩、市川、本八幡、船橋
ビーンズ	阿佐ヶ谷、赤羽、亀有、戸田公園、戸田、武蔵浦和、与野本町、西川口、中山、新杉田
ラスカ	茅ヶ崎、平塚、小田原、熱海
ペリエ	千葉、西千葉、稲毛、津田沼、検見川浜、稲毛海岸、海浜幕張
東京駅のお店	北町ダイニング、黒掘横丁、キッチンストリート、グランアージュ、グランルーフ、グランルーフフロント

駅ビル内は、飲食店やスーパーマーケット、アパレル、スポーツクラブなど様々な施設が充実しています。

衣食住あらゆるシーンにおいて駅ビルを使いこなすと、どんどんJREポイントがたまっていきます。

さらに2017年12月5日の「Suicaポイント」との統合、2018年の「ビューサンクスポイント」との統合以降は、ルミネやエキュートを始め、駅ナカのコンビニや、単に電車に乗るためにSuicaを使うだけでもJREポイントが貯まることになります。

駅ビルでたまるポイントは大変効率がいいので、駅ビル系クレジットカードだけ押さえておくだけでも決して損はしません。

JREポイントの効率的な貯め方

今後の展開が楽しみなJREポイントですが、お買い物以外でも、ちょっとした時間つぶしで貯まります。

まず、スマートフォンのJRE POINTアプリをインストールしましょう。すると、次の方法でポイントを貯められます。

ポイントルーレットをする

「JRE POINTアプリ」で、「ポイントルーレット」が1日1回遊べます。

ルーレットの結果、以下のとおりJREポイントが付与されます。

• 大当たり　100点
• 当たり　1点
• はずれ　0点

チェックインする

駅ビルに着きましたら、アプリを起動しますと「チェックイン」ができます。これで1日1回、駅ビルごとに1ポイントが貯まります。

スマートフォンの位置情報を「許可」に設定しておいてください。

位置情報で働く機能なので、駅ビルの中に入らなくても、近くを通った際や電車で停車駅に止まった場合もチェックインできます。

キャンペーンで大量のポイントをゲット

JREポイントでは、季節ごとにキャンペーンがありますので要注目です。

キャンペーンの共通項は、次のとおりです。

• WEBエントリーをする
• JREポイント加盟店で一定額以上のお買い物をする

たとえば、2017年6月30日～ 7月31日に実施していた「サマーボーナスキャンペーン」の内容は、以下のとおりでした。

実質、キャンペーン中のポイント還元は価格の10%です。

「Webでのエントリー」が必要なので、会員用Webサイトには必ず登録しましょう。ポイントの確認や、複数持っているポイントとの統合もできます。

「ビューサンクスポイント」との統合後は、大きくなるJREポイントの取りまとめのため、Web登録は必須です。

JREポイントのお得な使い方

貯まったJREポイントは、お買い物を始め、商品交換などさまざまな用途で使えます。

ポイントで買物する

貯まったJREポイントは、ルミネを除く駅ビルの店舗等で、「1ポイント＝1円」で利用できます。ポイント併用払いも可能です。

貯まったポイントを端数までムダにすることがなく使いきれます。

商品交換をする

貯めたJREポイントを、お買い物に使わず以下の商品券に交換することができます。

• 鉄道博物館入館引換券 1,000ポイント
• メトロポリタンホテルズ共通利用券（2,000円相当） 1,500ポイント
• リラクゼご利用券（2,000円相当） 1,900ポイント
• 東京ステーションホテル利用券（5,000円相当） 4,625ポイント

いずれも、1ポイント1円以上の交換比率になっているのは特筆すべきです。

ですが、世に数あるポイントプログラムと比較しても、交換商品の種類については、充実しているとはいえない内容です。

これ以外には、ユニセフと日本赤十字への寄付しか用意されていません。

もっとも、巨大なJR東日本グループなので、「ビューサンクスポイント」と統合される頃には状況が大きく変わるはずです。

ネットでエキナカを利用する

「なだ万厨房」「つばめグリル」「ダロワイヨ」など名店の、お惣菜やお弁当、ケーキなどの取り扱いがあります。

こちらのサービスを、「1ポイント＝1円」でご利用いただけます。

JREポイントの注意点

JREポイントは、異なるポイントプログラムの統合でできていますので、しばらくは全貌がわかりにくいところがあります。

旧「Suicaポイント」の内容は、引き続きSuicaの利用でJREポイントが貯まります。

ですが駅ビルでのお買い物でJREポイントを貯めるためには、別途駅ビル発行のクレジットカードかポイントカードが必要です。

また、その他の注意点もいくつかあります。

ポイント対象外になる商品がある

対象の駅ビルでお買い物をしても、JREポイント付与の対象外となる商品が以下のとおりです。

• たばこ
• 商品券
• ギフト券
• 切手、印紙
• 箱代
• 旅行代金
• 処方箋による調剤薬
• 加工・修理代・送料等の一部サービス
• 一部の催事

JREポイントに限らず、これらの商品については、どのポイントプログラムも通常は対象外です。

なお、JREポイントのサイトには、ポイント対象外商品として「自動販売機」というのがあります。

しかし、駅ナカの自販機については、旧Suicaポイントクラブからの流れで、Suica決済によるJREポイント付与対象です。

そのため、将来、駅ビル内の自販機も、Suica利用でのポイント対象になる可能性もあるでしょう。

期間限定ポイントの有効期限を確認しよう

キャンペーン参加特典等で貯まる期間限定ポイントは、有効期限が付与時に定められています。使わないと失効してしまうのでご注意ください。

JREポイントが貯まるおすすめのクレジットカード

ここでは、JREポイントの還元率が高いという観点からおすすめの駅ビル系クレジットカードを３枚、紹介しています。

JREポイントが貯まるクレジットカードを探している方は、ぜひ参考にしてください。

アトレビューSuicaカード

 

JRの駅ビルには多くの種類がありますが、代表はアトレとルミネです。

ルミネは現在JREポイントとは別陣営ですが、アトレはJREポイントの幹事のような形になっています。

「アトレ」または小型駅ビル「アトレヴィ」は、都内を中心に、首都圏に22店もあります。この中には、もともと他のブランドで、アトレに統合された駅ビルも多く含まれています。

また、いまだ他のブランドを掲げていても、会社はすでにアトレに統合されているものも多数あります。

JREポイント発足時に、独自のクレジットカード発行をやめたグランデュオ等の駅ビルも多数あります。それらの駅ビルを利用の方も、「アトレビューSuicaカード」を持つのがお勧めです。

駅の改札をオートチャージでスムーズに通りたい方も、駅ビル利用が多いのであればこのカードが便利です。モバイルSuicaのチャージにも使えます。

ペリエビューカード

 

ペリエは千葉駅はじめ、千葉県内にあるJR系の駅ビルです。ペリエの看板でない商業施設も含め9店あります。

千葉にお住いの方であれば、「アトレビューSuicaカード」よりお勧めです。

JREポイントが共通化されたといっても、クレジットカードを発行している駅ビルでのお買い物が最も便利です。

アトレカードと異なるのは、ペリエでのお買い物で、JREポイントと、「ビューサンクスポイント」が同時に貯まることです。

ポイント還元率でいうと、JREポイントが3.0%、ビューサンクスポイント」が0.5%ということになります。併せて3.5%とは、実に大きな数字です。

ビューサンクスポイントがJREポイントに統合される際、なんらかの変更はありそうですが、それでも還元率3.0%は維持されるものと思われます。

エスパルカード

 

仙台駅付近に3店ほか、山形・福島・郡山にある駅ビル「エスパル」をご利用の方にはこちらのカードがお勧めです。

エスパルでのお買い物で、JREポイントとビューサンクスポイントが両方貯まります。また3.5%の大きな還元率を誇ります。

年間5万円以上お買い物をすれば、500ポイントもらえます。これらを併せて考えると、還元率4.5%です。

また、仙台地区の交通系電子マネーも共通化されており、Suicaで地下鉄・仙台市営バスにも乗れます。

エスパルカード一枚あれば、仙台の街でも、東京でも便利に使えます。

まとめ

次々大きくなっていくJREポイントについて、2018年の予測を加えてご案内しました。

日常的にSuicaで電車に乗っている方ならば、アトレ等の駅ビルをたまに使う程度であっても、ポイントカードを作っておいて損はありません。

逆によく駅ビルを使う方は、クレジットカードを作り、Suicaのオートチャージも使うようにしましょう。

どちらから入っても、JREポイントを使い尽くせるはずです。