エポスカードは、分割払いの他にリボ払いもできるんですね。
リボ払いは、毎月一定額を支払う仕組みだから、うまく利用しないと手数料が高くなることが多いね。
そもそもリボ払いがどういうものか、わかっていないんです。
よく知らずに利用している人もいるみたいだけれど、きちんと理解してから申し込んだ方がいいね。
じゃあ、エポスカードのリボ払いについて詳しく解説するよ!
エポスカードのリボ払いのしくみがわからず、困っていませんか?
「支払金額の調整方法がわからない」
など、疑問を抱えているのではないでしょうか。
そこでこの記事では、エポスカードのリボ払いのしくみや使い方、その利点などを徹底解説します。
最後まで読めばエポスカードのリボ払いをうまく活用できるようになるので、参考にしてください。
この記事の目次
エポスカードのリボ払いの基本事項
リボ払いを活用するには、まずシステムやメリット・デメリットといった基礎知識を知っておく必要があります。
まずはリボ払いの基礎知識を詳しく解説するので、参考にしてください。
そもそもリボ払いって何?
リボ払いは分割払いのように支払いを小分けにする方法です。しかし、リボ払いと分割払いは全く違います。もし、「リボ払いは分割払いと同じものだろう」という誤った認識で利用すると、後になってカードの支払いに苦労するおそれがあるので、まず、リボ払いを使う前に、リボ払いとはそもそも何なのかを理解することが重要です。
リボ払いは、毎月買い物にいくら使おうが、支払いが一定額になります。
例えば、リボ払いで10万円使おうが、100万円使おうが、月々の支払い金額を1万円で設定したら、使った金額に関わらず毎月1万円を払い続けます。
また、分割払いは買い物の度に分割回数を指定しますが、リボ払いは分割回数の指定はありません。リボ払いの買い物は、個別ではなく合算して清算をします。
合算した金額をリボ残高といい、リボ残高が0円になるまで、リボ払いの支払いは続いていくことになるのです。
支払いを終えるまで毎月決まった金額を払うというのが、「何回に分けて支払うか」に着目する分割払いとの大きな違いです。
- 10万円の買い物を5回払いにする
⇒ 月々2万円+分割手数料を支払っていく - 30万円の買い物を24回払いにする
⇒ 月々12,500円+分割手数料を支払っていく
1ヶ月にリボ払いで3回買い物をした場合
- 5万円の買い物をリボ払い ※ リボ残高:0円⇒3万円
- 3万円の買い物をリボ払い ※ リボ残高:8万円(3万円+5万円)
- 10万円の買い物をリボ払い ※ リボ残高:18万円(8万円+10万円)
リボ払いで3万円支払う設定なら、リボ残高は約15万円になり、翌月に繰り越される。
リボ払いと1回払いは利用可能枠が別々に設定されている
エポスカードの場合、買い物でカード払いできる最大の金額を「ショッピングのご利用可能枠」としています。
エポスNetで照会すればすぐ確認ができますよ。
注意が必要なのは、カード払いの中で、1回払いとリボ払い可能な金額は別々に設けられているということです。例えば、ショッピングの利用可能枠が50万円、リボ払いの利用可能枠が20万円といった具合に。
リボ払いと1回払いは、それぞれ利用可能枠が違うこと。知らない方は必ずエポスNetで可能枠がいくらか確認をしましょう。
リボ払いは手数料がかかる。エポスカードのリボ払いの金利と手数料額
エポスカードのリボ払いは実質年率15.0%分の手数料がかかります。例えば、月々5,000円支払っていくリボ払いの場合、5,000円の中にリボ手数料が含まれています。
従って、実際にリボ払いで支払われた金額は、毎月の支払い額からリボの手数料を引いた金額ということになります。
この例で言えば、「5,000円-リボ手数料」の分、リボ残高(リボの利用可能残額)が減ります。
リボ手数料は、実質年率を使って1日の手数料を算出し、カードを利用した期間と掛け算して計算をします。
利用金額 × 15.0% ÷ 365日 × (支払い翌日から次の支払日まで)
※ うるう年の場合は、366日で計算する
例えば、今月1万円、2万円、3万円の買い物をし、すべてリボ払いでカード決済したとしましょう。リボ払いの月々の支払いは5,000円とします。翌月支払ったあとリボ残高はいくらになっているだろうか?
リボ残高は3つの買い物の合計が6万円なので、5,000円支払ったら、残りは55,000円になるんじゃないですか
違うよ。リボ手数料を支払わなくてはいけないからね。リボ残高は55,000円より大きくなるはずだよ。
リボ残高は3つの買い物を足した6万円になり、リボ手数料を計算すると739円になります。従って、5,000円支払うと、手数料を引いた4261円をエポスカードに支払ったことになるのです。リボ残高は55,000円ではなく55,739円になります。
リボ払いの金額を安くし過ぎてしまうと、ほとんど手数料の支払いで消えてしまい、実質リボの残高が減らないといったことも起きうるのです。これはリボ払いの怖いところです。
そうならないためにも、リボ払いは手数料がかかるということと、リボ払いの毎月の金額を低くしすぎないことが重要です。
エポスカードは、リボ払いの金額を途中で変更したり、残ったリボ残高を一括で支払うこともできるようになっています。
詳しくは記事の後半で説明します。
エポスカードはリボ払いにするとポイントが2倍になる!
エポスカードで買い物すると、200円(税込み)につき1エポスポイントがもらえます。しかし、リボ払いで決済すると200円(税込み)で2エポスポイントがもらえるようになるのです。
これはエポスポイントを貯める人にとっては、大きな特典です。
しかし、リボ払いにした結果、カードの支払いが不能になってしまえば意味がありません。リボ払いは大変便利な支払い方法ですが、使い方を間違えるとカードの支払いに追われてしまうリスクが潜んでいます。
ですから、リボ払いはきちんと理解した上でお金の収支を計画的にできない人には不向きな支払い方法です。逆に言えば、お金の管理をきちんとできれば、リボ払いが役立つシーンはたくさんあります。
エポスカードのリボ払いサービスをきちんと理解して、ポイント2倍でザクザク貯めましょう。
エポスカードが提供する4種類のリボ払いサービス
エポスカードのリボ払いは次の4種類あります。
- 通常のリボ払い(標準コース)
- 標準の他のリボ払い(長期コース、定額コース)
- 1回払いした後にリボ払いに変更する「あとからリボ変更」
- 1回払いが常にリボ払いになる「いつでもリボ」
リボ払いは賢く使えば非常に便利なサービスです。使いこなすためにもそれぞれのリボ払いのサービス内容について解説していきます。
通常のリボ払い(標準コース)
エポスカードでは「ショッピングリボ払い」とも言います。VISAのカードが使えるお店で会計時に「リボ払いで支払う」と店員さんに言ったときに適用されるリボ払いです。
なお、エポスカードのリボ払いは標準、長期、定額の3つのコースがあり、エポスNetでリボ払いの設定を変更しない限りは「標準コース」のリボ払いとなります。
この標準コースは、リボ払いの残高(リボ払い利用可能残額)によって、毎月の支払い金額が決まる残高スライド方式が採用されています。
リボ残高 | 月々の支払い額 |
---|---|
1~50,000円 | 3,000円 |
50,001~100,000円 | 5,000円 |
100,001~200,000円 | 10,000円 |
200,001~300,000円 | 15,000円 |
300,001~400,000円 | 18,000円 |
400,001~500,000円 | 20,000円 |
以下省略 | 以下省略 |
リボ残高が減っていくにつれて、毎月の支払い金額が安くなっていきます。5万円以下になれば月々3,000円ですから、決して難しくはない金額です。
しかし、エポスカードの利用者の中には、「月々の支払いをリボ残高に関係なく一定額にしたい」「標準コースより安い金額で支払いたい」と思う人もいるかもしれません。
そんな利用者の声に応えたサービスが「長期コース」「定額コース」の2つです。
標準の他のリボ払い(長期コース、定額コース)
標準コースより月々のリボの支払いが安くなるのが「長期コース」です。一方、毎月同じ金額を支払い続けるリボ払いが「定額コース」です。
長期コースは標準コース同様に、リボ残高によって支払い金額が変わる残高スライド制ですが、標準コースより支払い金額が安く設定されています。
できるだけ月額の支払いを抑えたい人は「長期コース」を選ぶとよいでしょう。しかし、月々の支払いが安くなればそれだけリボの支払いが終わらなくなることを意味します。
安さに甘えずに、ある程度まとまった金額が支払えるときには、後ほど説明する増額支払いで、リボ残高を減らすようにしましょう。
リボ残高 | 長期コースの 月々の支払い額 |
標準コースの 月々支払い金額 |
---|---|---|
1~30,000円 | 1,000円 | 3,000円 |
30,001~50,000円 | 2,000円 | 3,000円 |
50,001~100,000円 | 4,000円 | 5,000円 |
100,001~200,000円 | 6,000円 | 10,000円 |
200,001~300,000円 | 10,000円 | 15,000円 |
300,001~400,000円 | 12,000円 | 18,000円 |
400,001~500,000円 | 15,000円 | 20,000円 |
一方、「定額コース」は、毎月のリボの支払いがリボの残高によらず常に一定額となるサービスです。毎月5,000円から200,000円の範囲で20コースあります。
5,000円、10,000円、15,000円、20,000円、25,000円
30,000円、35,000円、40,000円、45,000円、50,000円
60,000円、70,000円、80,000円、90,000円、100,000円
120,000円、140,000円、160,000円、180,000円、200,000円
例えば毎月8,000円支払いたいと思っても8,000円のコースはないので無理です。
月額固定で支払いたい人は、この20種類の金額から選ばなくてはいけません。
出費の多い月は生活費に負担がかかるので、カードの支払いを安くしたいという人は「標準コース」か「長期コース」がいいでしょう。リボ手数料はなるべく支払いたくないといって高額の定額コースにすれば支払いが困難になるからです。
しかし、リボ払いのコースは途中で変更OKなので、コースを変えたくなったら変更すればいいだろう。
1回払いした後にリボ払いに変更する「あとからリボ変更」
1回払いで10万円のパソコンを買ったんですけど、今月は出費が多く生活が厳しくて厳しくて…
そんなときは、1回払いをリボ払いに変更すればいいんだよ。
エポスカードには、1回払いで買い物をしてしまったあとにリボ払いへ変更することができます。ちなみに、会計したあとにリボ払いへ変更できる支払い方法は1回払い、2回払い、ボーナス一括払いの3種類になります。
3回以上の分割払いは、リボ払いに変更できません。
なお、あとからリボ払いにできるのは、リボ変更可能期間内に手続きをした場合です。期間の目安は、口座引落しが27日なら、支払い月の17日頃となります。
お支払い変更期限メールが期限2日前くらいに届くので、ちゃんと確認すれば変更できるはずですよ!
生活費に影響を与える1回払いをしてしまったと後になって思った場合には、あとからリボ変更が役に立つでしょう。
1回払いが常にリボ払いになる「いつでもリボ」
エポスカードの「いつでもリボ」は、1回払いで支払った買い物を全てリボ払いに変更できるサービスです。
会計時に「1回払いで!」と伝えても、レジでは1回払いとして処理されますが、自動的にリボ払いに変換されます。
「いつでもリボ」の優れている点は、リボ払いができないお店を利用したときでしょう。1回払いが嫌なお客さんも「いつでもリボ」に設定していれば、1回払いがリボ払いに自動変更されるわけですから。
なお、「いつでもリボ」で自動的にリボ払いに変換されるのは、1回払いのみです。
全ての支払い方法がリボ払いに変更されると勘違いしないようにしましょう。
もちろん2回払いがいい場合は、2回払いと分割回数を指定してもリボ払いにはなりませんのでご安心ください。
ぜひ利用しよう!エポスカードのリボ払いは、支払いの増額と残高の残額払いに対応
リボ払いは毎月の支払いが安くなる分、リボ残高が減りにくいという性質にあります。リボ残高が0円になるまでリボ払いは毎月続いていくので、カードの買い物で使う金額が毎月の支払い額より常に大きくなってしまえば、必然的にリボ残高は増えていきます。
これではいつまでたってもリボ払いが終わりません。気づいたときには膨れ上がったリボ残高にびっくりして、カードの返済に困るという流れになります。
クレジットカードの使いすぎに不安がある人の大半は、リボ払いによるところが大きいでしょう。
しかし、エポスカードは、リボ払いの支払い金額を増額、もしくは残っているリボ残高を一括で支払うことができるのです。
「今月は多めに支払いたい」「ボーナスが入ったので今のリボ残高を全て支払いたい」そういったときには、積極的にリボ払いの増額・全額払いを行いましょう。
エポスカードのリボ払いの増額・全額支払いのやり方は4通りあります。
- エポスATM
- マルイグループ店舗にある「エポスカードセンター」
- エポスNetで、口座引落しの金額を増額させる
- ペイジー(Pay-easy)で、インターネットバンキングから支払う
最も簡単な手続きはスマホで手続きが行える「口座引落しの増額」「ペイジー」の2つでしょう。もし、近くにエポスATM、エポスカードセンターがあるならば利用しましょう。
ただし増額引き落としの場合は申し出の期限があるので、注意してください。
例えば27日の引き落とし設定でみずほ銀行を登録している場合は、20日の22時までに手続きを終えなければいけません。
銀行や引き落とし日の設定ごとに締切日が決まっているので、以下のサポートセンターへ問い合わせるなどして自分の当てはまる締切日を確認・遅れずに手続きをしましょう。
- 電話番号(東京):03-3383-0101
- 電話番号(大阪):06-6630-0101
- 受付時間:9:30~18:00
- 定休日:1月1日
気になるエポスカードリボ払いのQ&A
リボ払いをするにあたり、以下の4つの疑問点があるのではないでしょうか。
- 利用可能額を増額できるか知りたい
- 支払いがリボ払いにならないのはなぜ?
- 海外でもリボ払いはできるの?
- リボ払いと分割払いはどう違うの?
ここからはエポスカードのリボ払いにおける4つの疑問をQ&A方式で解消するので、それぞれ参考にしてください。
リボ払いの利用可能額を増枠できますか?
エポスカードで用意されているのは1回払いの一時的な増額のみで、リボ払いの利用可能額は増枠できません。
恒常的な増枠はエポスカード側が利用状況などをチェックしつつ行うので、利用者側での増枠申請はできないことに注意しましょう。
リボ払いになっていない
リボ払いを希望したのに支払い方法がリボ払いになっていない理由は、以下の3つが考えられます。
- いつでもリボが解除されている、または設定を忘れていた
- 「リボ変更」の期限を過ぎている
- 利用可能枠を超えている
いつでもリボが解除されていた場合は、エポスNetから申し込みを行いましょう。
エポスNetからリボ払いにしたい支払いを変更できなかったのであれば、リボ変更の期限を過ぎてしまっています。
そしてお店などでの支払い時にリボ払いができなかった原因は、リボ払いの利用可能枠を使い切ってしまっているためです。
利用可能枠が埋まっている場合は引き落とし後の利用可能枠回復を待つか、増額・全額払いをして回復させましょう。
海外でリボ払いは使える?
エポスカードでは、海外でリボ払いをすることができません。
しかし、いつでもリボを設定していれば、海外での一括払いを自動的にリボ払いに変更してもらえます。
海外でリボ払いをしたい方は、いつでもリボを設定して支払先で一括払いを行いましょう。
リボ払いと分割払いの違いは?
リボ払いは指定した支払い全てがまとめて「リボ残高」になりますが、分割払いは支払いそれぞれを指定回数分分割して請求します。
分割払いは支払回数が決まっているので、短期間で返済を終えやすい代わりに支払額は高額になりがちです。
リボ払いは月々3,000円や1,000円など返済額が少なめな状態から利用できますが、増額・全額払いをしないと完済まで時間がかかりやすいので注意しましょう。
まとめ
この記事では、エポスカードのリボ払いのメリット・デメリットや使い方、よくある疑問などを解説しました。
最後に本記事の4つの要点をまとめたので、ご覧ください。
- 支払い時にリボ払いを指定すれば、毎月一定額を引き落とすリボ払いができる
- 「いつでもリボ」を設定すれば一括払いがリボ払いになり、「リボ変更」から一括払いなどでの支払い額をリボ払いに変更可能
- エポスカードのリボ払い手数料は実質年率15.0%
- リボ払い利用時は全額・増額払いを行い、残高が増えすぎないよう調整することも重要
この記事を参考に、エポスカードのリボ払いサービスを使いこなしてくださいね。