転職したらクレジットカード会社に連絡が必要なんですか?
そうだよ。利用規約で届け出が義務付けられてるからね。
もしかして転職するつもりなの?
いやいや、もしもの話ですよ!
それなら転職後にカードを作ったほうがいいのでしょうか?
転職すると審査に影響があるから、そうとも言えないね。
もしもの時のためにクレジットカードと転職について解説しておくね!
転職直後はクレジットカードの審査に影響する、また、すでにカードを持っている人は、転職後に必ず情報を更新しなくてはならない…といった話を耳にしたことがある人も多いでしょう。
「転職したらカード会社に伝えなきゃダメなの?」
といった声をよく耳にします。
そこで当記事は転職とクレジットカードの関係、転職後の注意点などを詳しく解説していきます。
この記事を読めば、転職によるクレジットカードのトラブルを避け、適切な利用が可能になるでしょう。
転職したばかりでカードに申し込もうとしている方や、すでにカードを所持している方はぜひ参考にしてください。
この記事の目次
覚えておきたい転職後のクレジットカードの基礎知識
まずは転職後のクレジットカードの基礎知識として次の2点を紹介します。
- 転職先への在籍確認
- 転職による途上与信
それぞれ詳しい内容をみていきましょう。
転職先に在籍確認はある?
すでにカードを所持しているなら、転職先に在籍確認の連絡が入ることは原則ありません。
基本的に在籍確認は、申込時に行われる審査の過程の1つだからです。
そのため、転職後にクレジットカードの新規申込を行った場合は、在籍確認が行われることになります。
転職すると途上与信を行われる
在籍確認は行われませんが、転職によって収入に変化が起こるため通常は「途上与信」が行われます。
途上与信とは、カード申込時に行われる審査のようなもので、これからも適切にクレジットカードを利用し続けられるのかをチェックしています。
重要視される内容は次の3点です。
- 収入状況(勤続年数含む)
- 他社利用状況
- 延滞、遅延の有無
これらのうちいずれかに問題があると判断されれば、カードの利用停止や強制解約を受ける可能性も出てきます。
転職後にカードの申し込みを行うと、転職によって勤続年数が1年未満になるため、審査に通らないケースもあるため注意してください。
仮にフリーターから正社員になって、収入がアップしたとしても、勤続年数が1年未満だと審査で不利に働いてしまいます。
カード会社に転職したことを伝えた方が良い2つの理由
転職したら必ずカード会社にその旨を伝えなくてはなりません。
その理由は次の2つです。
- 利用規約違反になる
- 転職したことを伝えないと審査に不利になる
ここからは各理由の詳細を見ていきましょう。
利用規約違反になる
クレジットカードの利用規約に「勤務先が変わったら届け出が必要」といった内容が必ず記載されています。
つまり転職の報告はカード契約者の義務です。
カード会社によっては
という理由で強制解約が行われるケースも報告されています。
ほとんどのクレジットカードは会員ページから手続きを行えるようになっているので、転職したら速やかに変更を済ませるように心がけましょう。
転職したことを伝えないと審査に不利になる
クレジットカード利用者に関する情報は「信用情報機関」に記録されています。
記録される情報の中にはカードの利用状況だけでなく、勤務先も含まれているため、転職したことを登録しなおさなくてはなりません。
勤務先変更を届け出せば、カード会社が信用情報を更新してくれるので、私たちユーザーは特に何もする必要はなし。
しかし転職したことを伝えなければ、信用情報機関のデータが以前の勤務先のままになってしまいます。
例えば、転職後にクレジットカードのキャッシングに申し込んだとしましょう。
キャッシング申込時は審査が行われることがあり、この時に「勤務先と連絡が取れない」となると問題になってしまいます。
他クレジットカードやカードローンへの申込でも同様に
と判断されれば、無職扱いや虚偽の申請とみなされ、審査落ちへと繋がりかねません。
このように、転職したことを伝えないことで審査に不利に働くので注意が必要です。
転職直後は、カードの新規発行が難しい2つの理由
転職直後にクレジットカードの新規発行が難しいと言われているのは、次の2つの理由があるからです。
- 勤続年数が0になる
- 安定した収入だと証明できない
ここからは2つの理由の詳しい内容を解説していきます。
勤続年数が0になる
勤続年数は「その会社でどれくらい働き続けているか」を表しています。
つまり、転職したばかりだと勤続年数が0になることに。
クレジットカードの審査は勤続年数がとても重要視されています。
長く働いている人ほど、安定した収入があり、支払いに問題が少ないと判断されるからです。
仮に以前の職場で10年以上勤め上げたとしても、転職直後は勤続年数0として扱われます。
勤続年数がなければ、後述する安定した収入を得られている証明ができないため、審査で不利に働くことに。
安定した収入だと証明できない
カード会社は「安定した収入があること」を最重要視しています。
毎月の支払い日にきちんと支払える人でなければカードを発行していません。
安定した収入は金額の大小もありますが、それ以上に
が大事です。
転職したばかりだと、本当に安定した収入が得られているのかを証明するのが難しくなってしまいます。
1~2ヶ月程度では、まだまだ安定した収入を得られているとは言い難いですよね。
転職してからカードを申し込むにはどうすればいいの?
転職直後は審査に通りづらいことがわかったところで、次は対策方法をみていきましょう。
具体的には、次の2つが挙げられます。
- 転職後は6ヶ月間待つ
- 新入社員は例外
各対策の詳細を解説しましょう。
転職後は6ヶ月間、待とう
転職後、数ヶ月分の給与明細があれば安定した収入を証明できます。
その目安となっているのが「6ヶ月間」です。
カード会社から収入証明書として給与明細の提出を求められることはほぼありませんが、転職後にクレジットカードの申込を行うなら、6ヶ月は待った方が通過しやすくなるでしょう。
勤続年数が長いほど有利になっていくため、さらに審査通過率を高めたいなら、1年以上待つとさらに良い結果を得やすくなります。
ただし新入社員は例外になる
転職者は転職後、しばらく働き続けてから申し込まなければなりませんが、新入社員は例外です。
勤続年数が0でも審査に通過する可能性が高いでしょう。
各カード会社は新社会人向けのクレジットカードを発行していることが多いので、新社会人であればそちらから使い始めて、キャリアとともにカードのグレードをランクアップさせていくのも1つの方法です。
まとめ
今回は転職したらクレジットカード会社に連絡しなくてはならない理由や、転職直後は審査で不利になりやすい理由などを紹介しました。
ポイントをおさらいしましょう。
- カード会社は勤務先変更を必ず届け出さなくてはならないと決められている
- 転職したことを伝えなければ強制解約などのペナルティを受ける可能性がある
- 転職直後は勤続年数が0になるので審査に通りづらい状態
以上3点が本記事の要点となります。
「転職してからすぐにクレジットカードの審査を受けても大丈夫?通る?」
といった人は、この記事を参考に転職後のクレジットカードの正しい利用方法・対処方法を実践しましょう。
勤務先情報を更新すれば、これまでと同様にカードを使えますよ。