クレジットカードの利息がよくわからないのですが……。
一括払いでも利息が付くのでしょうか?
確かに少しわかりにくいよね。
安心して一括払いでは利息はつかないよ!
そうなんですね!
どの支払方法だと利息が付いてしまうのでしょう?
代表的なのはリボ払いと分割払いだね。
買い物するなら支払い方法は考えたほうがいいから、今回はクレジットカードの利息について解説するね!
クレジットカードの支払いには、大きく分けて5種類の支払い方法があります。
それは、
- 一括払い
- 2回払い
- ボーナス一括払い
- 分割払い
- リボ払い
です。
これらの支払いには、利息が付きものと考える人もいるかもしれませんが、支払い方法の中で利息が付くのは分割払いとリボ払いのみです。
他の支払い方法では、利息はつかないのです。
ここではクレジットカードの利息について深く掘り下げてみます。
この記事の目次
クレジットカードと利息
クレジットカードに限らずお金の貸し借りには、金利や年利、利息、利子、利率、手数料など様々な言葉が飛び交います。
それぞれ同じような意味で使われることもあれば、総じて同じ意味でも微妙にニュアンスが違うものもあります。
業界用語だから気にしないでいいというわけではなく、クレジットカードを利用しているのでしたら、知識として是非知っておきたい用語です。
本来「わかりやすく説明するように!」と金融庁の通達があるはずなんだよね。
けれど金利や年利、利率の頭に「実質」とつくだけで意味が変わったり、似たような言葉が使われていたりして、一つ一つの用語の意味がよくわからないという人も少なくないよね。
ここではそれら用語について説明し、中でも利息にスポットを当てて詳しく解説していきます。
利息と利子の違い。利息って何??
ニュアンス的に、利子はこちらが支払うもので、利息は受け取るものというイメージを持っているのではないでしょうか。
実際に広辞苑で調べてみると、
利息=他人に金銭を使用させたものが、一定の割合で定期に受ける報酬。利子。
と書かれています。
両者の説明の後ろにそれぞれ、利子には利息、利息には利子と書いてあることから同義と考えることができますので、同じような意味で使っても問題はないでしょう。
ですから、どちらも支払うものであり、どちらも受け取るものということです。(ですので、この記事では便宜上「利息」という言葉を使っていきます。)
これから利息について考えていきますが、その前に金利について述べる必要があるでしょう。
金利
まず原則として、お金を借りると金利を含んだ額を返さなくてはいけません。
この金利は年率ですから、理解しやすいように1年後にお金を支払う場合で考えていきます。
金利は言うなれば「利息の割合」と考えることができます。割合ですから、単位は「%」です。
そして利息ですが、「利息」は簡単に述べると金利の金額となります。
利息とは言わずに金利手数料という場合、さらには単に手数料という場合がありますが、金利を計算して得た金額は総じて利息ということになります。
クレジットカードにおける利息とは??
クレジットカードは決算の仕組み上、後払いというシステムを採用しているため、利用者は後からクレジットカード会社にお金を支払う必要があります。
これは見方を変えれば借金であるとも言えます。
そう考えれば、利息や金利がクレジットカードに関わってくる理由もわかってくるのではないでしょうか。
そして上述していますが、一括払い、二回払い、そしてボーナス一括払いですと利息はかからず、それ以外の分割払いやリボ払いですと利息がかかってしまいます。
クレジットカードの利用についてこの二つの支払い方法で、金利計算によって利息が求められ、元金にプラスしてこの利息を支払わなければいけないのです。
金利は通常、年率で表されます。
金利計算によって利息を求めることができるけど、計算式がやや複雑だよ。
けれど理屈がわかれば理解することはできるはずだから見ていこう!!
支払方法別、金利手数料。
クレジットカードを利用することで金利手数料が発生するのは、分割払いとリボ払いです。
まずは分割払いの金利手数料を見てみましょう。
一般的にクレジットカードの分割払いの金利手数料は安いとは言えません。
それは、金利が消費者金融並に高いからです。
このことも頭に入れて、クレジットカードの買い物の際に分割払いを指定するようにしましょう。
以下に分割払いの例を挙げてみます。15万円の商品を3回払い。年利18%の場合です。
2回目の支払い 5万円 + (10万円 × 0.18 ÷ 365日 × 30日) = 51,479円
3回目の支払い 5万円 + ( 5万円 × 0.18 ÷ 365日 × 30日) = 50,739円
残高から日割りの金利計算を行い、そこから1ヵ月の金利手数料を求めます。
上の例では、15万円の買い物をして、それを3回払いで支払った金利手数料は、4,437円となり、総支払額は154,437円です。
リボ払いだと・・・
それでは、リボ払いを見てみましょう。
リボ払いは利用金額に関係なく、毎月一定額を支払う支払い方法です。
分割払いとの決定的な違いは支払い回数が決まっていないということです。
それでは上の例と同様にしてリボ払いを計算してみます。
JCBのシミュレーション計算を利用しています。
分割払いと同条件で、15万円の商品を3回払い年利18%の場合で、支払いコースは定額コースだと・・・。
2回目の支払い 5万円(元金) 手数料1,380円 合計51,380円
3回目の支払い 5万円(元金) 手数料 764円 合計50,764円
リボ払いでの金利手数料は4,067円で総支払額は154,067円になります。
分割払いに比べて、金利手数料はリボ払いのほうが安くなっていますが、これは支払い回数を少なく設定しています。
これ以上の支払い回数になるとリボ払いの金利手数料が分割払いの手数料よりも高くなっていきます。
リボ払いは定額コースの他に残高スライドコースがあります。
さらにJCBの例では元金定額に手数料を上乗せした支払い方法でしたが、これを毎月5万円の支払いにするクレジットカード会社もあります。
これは、毎月の支払金額5万円の中に金利手数料を含めたものですので、最終支払い回は端数のみの支払いとなります。
知識をつけてクレジットカードをお得に使おう!!
クレジットカードの支払いで一番多いのは一回払いだそうです。
この支払い方法は利息がかからないので、利用者にとっては一番メリットのある支払い方法となります。
その一方で分割払いを利用している人、さらにはリボ払いを利用している人も少なくありません。
クレジットカードの金利は高いですが、賢く利用することで利息を抑えることもできます。
一括払いが理想ではあるのですが、分割払いも賢く利用すれば何の問題もありません。
欲しいものをすぐに買えるところがクレジットカードのメリットですので、できるだけその利点を活かせるようなそんな方法を紹介していきたいと思います。
金利をできるだけ低く抑える&お得な支払い方法とは??
一般的に、支払い回数が3回以上になると、金利手数料(利息)が発生します。
金利は年率で表され、15%あるいは18%の金利となります。
10万円の買い物をしてしまうと単純計算で1万8千円の金利手数料となってしまうのです。
これはかなり膨大な金額と言えるでしょう。
実際には元金から金利を元に日割り計算を行い、さらに月額の手数料を求めます。
しかも、支払いをすれば残金が減っていくので手数料も支払回数毎に少なくなっていきます。
実際には1%から3%程度の金利となります。
以上のことから、分割払いにするのでもできるだけ支払い回数を減らすことが大切です。
タイミングによってはボーナス一括払い(後述します)にする方法がベストです。
仕方なく分割払いにするしかなくても3回あるいは4回までの分割払いでしたら、リボ払いを指定したほうが金利手数料が安くなる場合があります。
いずれにしても3回以上の分割払いにする場合は、支払い回数を少なくすることを心がけましょう。
高い買い物をして月々安い金額での支払いで支払い回数が多いと、金利手数料がかなりの額になってしまいます。
月々無理のない金額の支払いがベストという考え方もありますが、借金である以上、支払総額をできるだけ安くすることを追求したいものです。
また、稀にですがクレジットカードの中には分割払いができないものもあります。
そして一括払いですが、多くの人は翌月一括払いを考える人が多いと思います。
しかし、一括払いにはボーナス一括払いもあるのです。
これも手数料はかかりません。しかも、1月に購入してその支払いを夏のボーナス一括払いという指定もできるのです。
夏のボーナス月が7月だとすると、支払いを8月に指定すると8ヵ月先まで金利手数料がゼロのままで利用でき、なおかつ8月には商品の代金だけ支払えばいいのです(この場合は引き落としになります)。
クレジットカードを利用することは借金の一つですが、借金での支払いで数ヶ月先まで支払いを猶予されて、しかも金利手数料がゼロというボーナス一括払いはかなりお得な支払い方法なのです。
クレジットカード金利比較
今すぐこれが欲しいというときに、先立つものがなくても欲しい品物がクレジットカードを利用して手に入る時代です。
それでも、高額な商品となると一括で支払うのが厳しい場合もあるでしょう。
そのときにもクレジットカードの分割払いが有効です。
しかし、分割払いとなると気になるのが金利手数料だね。
この金利はクレジットカード会社で決められているものだよ。
ですから、クレジットカード会社ごとにこの金利は異なるということを頭に入れておこう。
クレジットカードを利用する人の中には、最初から、分割払いを利用することを前提にしてクレジットカードの金利手数料の安いものを選択することが多いです。
クレジットカードによって金利は様々です。
利息制限法などで金額によって上限金利というのが決まっているのですが、上限金利ですから、それ以内であればクレジットカード会社が自由に決めていいことになっているのです。
クレジットカード会社では、金利を公表しています。
利息制限法にならって、100万円までのショッピングでは18%の上限金利としているカード会社がいます。
クレジットカードの分割払いでは、原則として3回払いから金利手数料がかかることが多いです。
そして、注目するべきポイントはクレジットカード会社が公表している実質年率です。
この実質年率が実数に近いのです。
多くのクレジットカード会社では、実質年率というのをホームページなどに記載しているので、金利手数料にこだわる人はこの実質年率を比較してクレジットカードを選択するとよいでしょう。
クレジットカードの実質年率を比較するとかなり違いがあることがわかります。
また、ショッピングとキャッシングでは、同じ金額でも適用される金利が違うので注意が必要です。
キャッシングのほうが実質年率は高く設定されています。
おすすめクレジットカード
クレジットカードの選択基準は人によって違ってくるでしょう。
学生や若い人でしたら、審査基準の甘いクレジットカードがいいでしょうし、海外旅行に強いクレジットカードを選択する人もいるでしょう。
ここでは、金利にスポットを当ててお勧めのクレジットカードを提案します。
イオンカード
流通系では、イオンカードの金利の低さが目に付きます。
金利を見るのは他でも説明していますが、実質年率の最小値で比較するのが一番です。
それは、金利手数料がかかる最小支払い回数である、3回払いの実質金利を指しているからです。
それで比較するとイオンカードがもっとも低い実質年率となっていて、1.68%です。
他には、オリコカードザポイント、JCBカード、三井住友VISAカード、Yahoo! JAPANカードなどが低金利を実施しています。
このように流通系のクレジットカードだけではなく、信販系、さらには銀行系のクレジットカードもあります。
現在は、業界を問わず金利についてはクレジットカード毎で判断したほうがよいです。
また、これらはショッピングについての実質年率で比較しています。
まとめ
クレジットカードを利用しての支払いについて、分割払いやリボ払いについては金利手数料(利息)がかかります。
もっとも上限金利の引き下げなどで昔のようなグレーゾーン金利も撤廃されているので、それほど多くの金利手数料はかかりません。
しかし、リボ払いで月々の支払金額を低めに設定して、支払い回数が伸びてしまうような方法を取っていると、いつまで経っても支払いが終わらないことにもなりかねません。
金利手数料は元金と支払い回数で決まってくるので、支払い回数を以下に少なく抑えるかがポイントとなります。
その点、支払い回数が最初から決まっている分割払いのほうが計算しやすく資金繰りもしやすいでしょう。
支払い回数が無限に伸びてしまうリボ払いを利用するときは、できるだけ月々の支払金額を多めにして支払い回数を少なくさせることがポイントとなります。
そうすることで金利手数料をできるだけ低くし、結果的に総支払金額を低く抑えることができるのです。
分割払いも2回までは金利手数料がかかりませんし、ボーナス一括払いも金利手数料はかかりません。
特に後者の場合は後払いの期間が長いので、支払いの資金繰りを考える上では最適な支払い方法となるでしょう。