クレジットカードを使う前に知っておかなければならないことはたくさんあると思うんですけど…
まずコレだけは知ってほしいっていう知識ってありますか?
例えば締め日と支払日の違いは分かっている?
はい。締め日は支払額を決定する日、支払日は銀行口座からその金額が引き落とされる日のことですよね。
その通り。これらの日はクレジットカード会社によって日にちが変わるから、クレジットカードを複数利用している場合、それぞれいつなのか、きちんと把握しておくと賢くクレジットカードを使えるようになる。
使っているうちにあまり締め日とか支払日は気にしなくなりますけど、出費が多い月は何かと気になりますね。引き落とし口座に残高あったかなあ?とか…。
そうなんだよね。クレジットカードをついつい使いすぎちゃう人は要注意。いざ支払日になって「お金が足りない!」という事態になったら大変だからね。
またお店によってクレジットカード会社に請求するタイミングがあるから、タイムラグが起きることがあることも知っておいた方がいいね。
クレジットカードには「締め日」と「支払日」があります。これを混同していると「あれ?今月の支払いってこんな額だったっけ?」となりかねません。場合によっては勘違いから支払いが遅れてしまって延滞扱いになってしまう可能性も出てきます。
今回は締め日と支払日の違い、各クレジットカード会社ごとの支払日と締め日のまとめ、そして万が一支払いに遅れてしまった場合どのようなペナルティーがあるのか、どういった対処方法があるのかについてまとめていきます。
この記事の目次
締め日と支払日の仕組み・基礎知識を身に付けよう!
まずは締め日と支払日の仕組み・基礎的な知識について紹介します。どちらがどのような役割を果たしているのかを理解すれば遅延や延滞のリスクを大幅に減らせるでしょう。
簡単に説明すると…
支払日:締め日に決められた金額を銀行口座から引き落とす日
といった具合です。少々分かりづらいかもしれませんが、締め日に金額を決めて、支払日にお金を振り込む・引き落とす、と覚えておけばOK。また締め日と支払日に多少の期間が空いているので、その間にお金を用意できる、と覚えておくと良いかもしれませんね。
締め日とは支払額を決定する日
締め日は1か月分のクレジットカード利用額を締め切り、支払日にいくら請求するのかを決定する日付のことです。
例えば締め日が毎月15日だったとします。この場合だと、先月の16日から今月の15日までに利用した金額の合計が1か月間の利用額となり、支払日に請求されることになります。
カード会社によって締め日は異なる。月末とは限らない!
何となく締め日は月末に設定されているイメージが強いかもしれません。しかし各社によって締め日は異なります。
15日の所もあれば、20日の所もありますし、もちろん月末に設定されていることも。各カード会社によって締め日が異なるので、複数のクレジットカードを所有している方は注意が必要ですね。
締め日・支払日を選択できるカード会社もある!
いくつかのクレジットカードは複数の締め日・支払日のプランを用意していて、都合に合わせて自由に設定できる場合があります。
例えば「給料日が月末だから、支払日は毎月10日が良い」「給料日が15日だから支払日は20日あたりが良い」などそれぞれのニーズに合わせた支払い方法を選ぶことができればありがたいですよね。
お店によって請求処理に時間がかかり、タイムラグが生じることも
クレジットカードを利用していると時々「この買い物いつのだろう?ああ、先々月のやつか!」となることはありませんか。利用するお店によってはクレジットカードを利用したタイミングとズレて請求される場合があります。
加盟店からクレジットカード会社に請求処理が行われるのは必ずしもリアルタイムとは限りません。タイムラグが生じることがある、ということを覚えておきましょう。
頻繁に利用するお店なら使っているうちに「このお店の請求処理は遅い」といった具合に感覚でつかめるようになるかもしれません。ですがそれも毎回反映されるとは限らないので支払いの準備をしておくことに越したことはありませんね。
お店の請求日はカード会社も調整できない!
お店によってタイムラグが生じてしまうのは仕方がありません。各店舗の方針だったり、請求する日が決まっていたりするためです。これに関して言えばカード会社自身も調整することができないため、必ずしもクレジットカードで支払った月に反映されるとは限りません。
締め日が土日祝日でもその日に締められる
原則、クレジットカードの締め日は土日祝日など休日に左右されることはありません。例え日曜日だろうが、祝日だろうが決められた締め日に支払い額が決まる仕組みとなっています。
詳しくは後述しますが、支払日は土日祝日が影響する場合があり、これと混同してしまいがちなので注意しておきましょう。
支払日とは締め日に決められた金額が銀行口座から引き落とされる日
締め日は1か月間の利用額から支払い請求額を確定する日と説明してきました。次に支払日についてですが、こちらは締め日に決められた請求額が銀行口座から引き落とされる日になります。
例えば月末締め、15日が支払日のクレジットカードなら、月末に確定した請求額が翌月の15日に実際に銀行口座から引き落とされることになります。
ただし、銀行によって引き落としのタイミングが異なる場合も。例えば…
B銀行:15:00の時点で決済
例えばA銀行を利用している人は前日までに銀行口座にお金を入れておかないと延滞になってしまう可能性が出てきてしまいます。一方でB銀行を利用していると当日のお昼頃までに入金しておけば大丈夫なこともあります。
この決済される時間、タイミングは各銀行が決めていて、クレジットカード会社が決めているわけではありません。何時頃に決済されるのかは各銀行に問い合わせるか、少なくとも前日までにお金を用意しておくように心がけるのが良いと思います。
支払日が土日祝日と重なったら概ね翌営業日に引き落とされる
もしも支払日が土日祝日と重なった場合は、ほとんどのケースだと翌営業日に持ち越されます。しかし注意しておかないといけないのが、中には休日の前日に引き落としされる場合もある、ということ。
こちらは各クレジットカード会社のQ&Aなどに記載されていることがあるのでそちらをチェックするのが良いと思います。
もしお知らせメールを届けてくれるカード会社ならそちらを登録しておいて、届いたメールから土日祝日の前後どちらで引き落としされるのかを確認するのも有効です。
支払日の前営業日までに口座へ入金しておくのが無難
万が一支払日に銀行口座にお金が入っていなければ延滞扱いとなってしまい、クレジットヒストリーに傷が付く原因となります。これを避けるためには、遅くとも支払日の前営業日までに口座に入金しておくのが無難ですね。
例えば給料が振り込まれる口座がそのまま引き落とし口座になっているなら、そこまで気にかける必要はないでしょう。ですが給与振込口座とカードの支払い口座を別々にしている人は毎月必ずチェックするようにするべきです。
最近だとパソコンやスマホから口座残高を確認できるサービスを提供している銀行も増えてきているので、これらを活用するのも検討してみましょう。
支払日の変更は可能?ごく一部のカードのみ対応
自分の都合に合わせて…例えば給料日の直後など支払日を選択できればとても便利なのですが、残念ながらほぼ全てのクレジットカードは支払日が固定になっています。
現在支払日の変更に対応しているクレジットカードは以下のものが挙げられます。
- 三井住友VISAカード
- アメリカン・エキスプレス・カード
- エポスカード
- ライフカード
- セントラルファイナンス
選択可能な支払日を用意しているクレジットカードは支払日に応じて締め日も変動するのでその点もあわせて注意しておきましょう。
締め日から支払日までの流れをチェック
ここまでのおさらいも兼ねて、締め日から支払日までの大まかな流れをチェックしておきましょう。
1.締め日
前回の締め日翌日から今回の締め日までの支払い額・請求額が確定します。締め日に計算された金額が支払日に引き落とされます。
2.支払い額の通知
webサービスを登録している場合は、登録したメールアドレスあてに支払い額や支払日の通知メールが届きます。
3.支払い口座に入金しておく
口座残高が不足していると延滞扱いになり、クレジットヒストリーに傷が付く原因となりかねません。必ず事前に支払い額を入金しておきましょう。
4.支払日に引き落とし
決められた支払日に口座からお金が引き落とされます。土日祝日を挟んだ場合は翌営業日、カード会社によっては前営業日の支払いになるため余裕をもって入金しておきたいところです。
締め日と支払日の違いまとめ
締め日と支払日の違いを箇条書きでまとめてみました。
- 締め日は1か月の利用金額を合計し、支払い金額を確定する日
- 支払日は決められた日に口座からお金を引き起こす日
- カード会社ごとに締め日、支払日が異なる
- 一部のカード会社は支払日を選べる
- 締め日は土日祝日の影響は受けないが、支払日は影響を受ける
- 支払日が変更できるカードの場合は合わせて締め日も変更されるので注意しておく
締め日を把握すれば支払日を遅らせて賢く買い物ができる!?クレジットカード活用方法
ご存知のとおり、クレジットカードは「後払い」ができる買い物方法です。
一時的にカード会社に先にお金を払ってもらって、締め日に金額を集計、支払日にまとめて支払う。これがクレジットカードの仕組み。
この仕組みを上手く活用すると、支払日を遅らせて賢く買い物ができるチャンスが生まれます。
三井住友VISAカードで考えてみましょう。
締め日 | 支払日 |
---|---|
毎月15日 | 翌月10日 |
例えば8月10日に10万円の買い物をしました。締め日が毎月15日なので8月15日に締め日。そして支払日が翌月の10日なので9月10日に10万円の支払いが発生します。
ですが、締め日翌日である8月16日に買い物をすると…8月16日に買い物をした分の締め日は9月15日になります。そして支払日は10月10日。8月に10万円の買い物をしたのに、実際にクレジットカード会社に支払うのは10月まで先延ばしできるわけです。
まとめると以下の表のようになります。
買物日 | 締め日 | 支払日(引き落とし日) | 買物日からの日数 |
---|---|---|---|
8月10日 | 8月15日 | 9月10日 | 31日 |
8月16日 | 9月15日 | 10月10日 | 52日 |
いかがでしょう。買い物日からの日数が31日→52日まで大幅に伸びています。だいたい3週間分くらい先延ばしできる計算ですね。
「今月の支払いはかなりの金額までいってしまったから、締め日が過ぎてから買い物をして、支払日を遅らせよう!」といった使い方ができるわけです。急を要する買い物でなければ、こういったテクニックを上手く活用して支払いの負担を分散させられるんですね。
・再来月の支払いは多少余裕がある
これらの条件が当てはまるなら、締め日を意識した買い物のタイミングを工夫してみましょう。
なお、各クレジットカード会社の締め日と支払日は以下の表を参考にしてみてください。
カード名 | 締め日 | 支払日 |
---|---|---|
三井住友VISAカード | 15日 / 月末 | 翌月10日 / 翌月26日 |
ダイナースクラブカード | 20日 | 翌月10日 |
アメリカン・エキスプレス・カード | 20日 | 翌月10日(選択可能) |
イオンカード | 10日 | 翌月2日 |
JCBカード | 15日 | 翌月10日 |
セゾンカード | 月末 | 翌々月4日 |
楽天カード | 月末 | 翌月27日 |
エポスカード | 4日/27日 | 翌月4日/翌月27日 |
ニコスカード | 5日 | 同じ月の27日 |
ライフカード | 5日 | 27日または翌月3日 |
ジャックスカード | 月末 | 翌月27日 |
オリコカード | 月末 | 翌月27日 |
セディナカード | 月末 | 翌月27日 |
UCカード | 10日 | 翌月5日 |
DCカード | 15日 | 翌月10日 |
ファミマTカード | 月末 | 翌々月1日 |
Yahoo! JAPANカード | 月末 | 翌月27日 |
MUFGカード | 15日 | 翌月10日 |
OMCカード | 月末 | 翌月27日 |
セントラルファイナンス | 10日/月末 | 翌月6日/翌月26日 |
アプラス | 毎月5日締め | 27日払い |
ポケットカード | ・ショッピング1回払いの場合 1日締め、翌月1日払い ・リボ払い、分割払い、キャッシングの場合 |
|
TOP&カード | 15日 | 翌月10日 |
りそなカード | 月末 | 翌々月4日 |
出光カード | 月末 | 翌々月7日 |
口座残高が足りない場合はどうなる?残高不足に陥った場合のリスクは?
万が一支払日に口座残高が足りなかった場合はどうなってしまうのでしょうか。軽く考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は思っている以上に大きなペナルティーが課せられてしまうんです。
そうならないためにも、口座には必ず支払日の前日までに入金を済ませておくことが大事。
「当日でも大丈夫でしょう?」と思う方もいるかもしれませんが、当日の入金だと引き落とし手続きが先に行われて、入金する頃には「残高不足」として扱われてしまう可能性があります。
残高不足で支払いができなかった場合はクレジットヒストリー(クレヒス)に傷がついたり、遅延損害金が発生したり…何度も支払いが滞ると「強制解約」になってしまう可能性も出てきます。
強制解約はよほど頻繁に延滞を繰り返さない限りはそうそう起こりませんが、クレヒスへのダメージ、そして遅延損害金は確実に起こります。
督促状が届く
引き落としができなかった場合クレジットカード会社から「口座の残高不足で引き落としができませんでした」といった旨の連絡がきます。
同時に「○○日までに入金してください」という指示と支払い用紙も届くはずです。いわゆる「督促状」ですね。
督促状が届いたら期日までに必ず足りなかったお金を支払いましょう。
遅延損害金(延滞金)という名の利息が発生する
もしも延滞してしまうと「債務不履行」扱いとなり、遅延損害金という賠償金を支払う必要が出てきます。重々しい感じですが、クレジットカードを発行する際に必ず利用規約に同意しています。これに反しているわけですので当然ペナルティーが課せられます。
遅延損害金の厄介なところは一定額が決められているわけではなく、利用額に応じて遅延した日数をかけ合わせて金額が決定される事にあります。
つまり利用金額が大きく、支払日から日数が経つほど金額がドンドン膨れ上がっていきます。計算式は以下のとおりです。
請求金元金×遅延損害金年率÷365(日)×支払い期日後経過日数=遅延損害金
遅延損害金年率は最大で14.6%。各クレジットカード会社によって遅延損害金年率は異なりますが、ここでは最大14.6%として考えてみましょう。
30万円の利用があって、1円も支払っておらず、15日間延滞してしまったとします。
30万円×14.6%÷365日×15日=1800円
本来なら30万円の支払いだったのに、遅延損害金が1800円プラスされて、30万1800円支払わなくてはならない、という計算になりますね。
もしも30日間、丸々1か月延滞してしまった場合は3600円の遅延損害金が発生します。いずれにしても利用金額以上に支払わなくてはならない、というのは避けたい事態。
信用情報機関に記録される(クレヒスに傷が付く)
クレヒスとは個人信用情報機関に記録されるクレジットカードに関する利用履歴です。
このクレヒス、金融機関やカード会社、消費者金融などお金に関する幅広い業種が閲覧できるもの。いつ契約し、どれくらいお金を借りていて、過去にきちんと支払いができているのか、何回くらい延滞をしているのかなどなど全ての情報が記録されています。
つまり、残高不足で引き落としができなかったら延滞扱いとなってしまい、それが個人信用情報機関に記録されてしまうわけです。
もし新しくクレジットカードを発行したり、消費者金融のカードローンを利用したい、あるいは銀行の住宅ローンを組みたい!といったときに「あなたはクレヒスに傷があるからダメ」と断られてしまうリスクが出てきます。
ただしクレヒスは5年間しか記録が残りません。仮に延滞したとしても、その後5年間1度も延滞することなく支払いし続けられれば記録は抹消されて、クリーンなクレヒスに戻せます。
最悪の場合、強制解約も考えられる
クレジットカードの矯正解約はあまり耳にしたことがないかもしれません。ですが何度も延滞を繰り返したり、全く支払いの意思が見られないと実行されることがあります。
強制解約になると
・利用残高を全て一括で支払わなくてはならない
・クレヒスに大きな傷を負ってしまう
・他社のクレジットカードやカードローンの利用が絶望的(新規申込み、契約更新のどちらも断られてしまう)
といったペナルティーを受けることになります。
「具体的に何回くらい延滞したら危ないのか」については各カード会社で扱いが異なるので一概には言えませんが、できれば一度も延滞することなく利用し続けるように心がけましょう。
どうしてもお金がないときの対策方法はコレ!
「支払日までにお金を用意しなくちゃいけないのは分かったけれど、事情があってお金が準備できそうに無い…」
クレジットカードを使っているとこういったことも絶対に無いとは言い切れませんよね。かといってそのまま何もしないでいると延滞扱いになり、上記した最悪の事態が訪れる可能性も。
もしお金を用意できそうに無い時は次の対策方法を考えてみてはいかがでしょうか。確実に回避できるわけではありませんが、多少はマシになるかもしれません。
リボ払いや翌月払いに変更できないか確認してみる
カード会社によっては支払日の1週間前までに申し込めば「リボ払い」や「翌月払い」「分割払い」に変更できる場合があります。
例えばお店でカードを使ったときは一括払いにしたけれど、後から3回の分割払いに変更する、リボ払いに変更する…といった具合ですね。
いずれも利息・手数料が発生するリスクはあるものの、延滞扱いになるよりはよっぽどマシです。支払日直前になって変更の申出をしても遅いので、お金が用意できないことが発覚した時点ですぐに手続きに踏み切ることをオススメします。
またカード会社によっては支払い方法の変更に条件が付けられていることも。例えば「最低でも○○万円以上の利用でなければ変更はできない」といった具合。
サイト内や利用規約でチェックできますが、何せ一刻を争う事態。さっさとコールセンターに相談するのが吉でしょう。
正直にカード会社に事情を話す
「支払日までにお金を準備できそうに無い」という旨をコールセンターに電話で伝えましょう。
伝えたところで遅延損害金が発生しないわけではありませんが、カード会社の印象は随分と違ってくるものです。もしかするとクレヒスへのダメージを最小限に抑えられるかもしれません。
カード会社に事情を話すときは支払い計画を伝えることも忘れずに。
「来月の支払日にまとめて支払います」
「給料日が○○日なのでその日に払います」
といった具合。具体的な返済日時を伝えることを意識しましょう。
もしかするとコールセンター側から支払いのアドバイスがもらえるかもしれません。下手にごまかしたり、見栄を張らずに「支払日までにお金を用意できなかった」という事実を踏まえて誠実に対応することが大事。
家族に頼んで代わりに支払ってもらう
人によっては「そんな恥ずかしいことはできない!」と思うかもしれません。ですがもしも代わりに支払ってもらえるなら一番リスクが少ない方法でしょう。
「親に怒られそうだから嫌だ」と考える人もいるでしょう。ですが延滞は、それ以上に危ないことだということを理解するべきです。
友人や知人にお願いするのも無しではありませんが「金の切れ目は縁の切れ目」という言葉もあるくらいですので避けた方が無難かもしれません。
最終手段としてキャッシングの利用も
家族や友人、知人に頼ることなく、自力できちんと支払いたい。それなら消費者金融のカードローンなど「キャッシング」を利用するのも最終手段として考えられます。
どうして最終手段なのかというと、キャッシングを利用すると利息が発生し、必要以上にお金がかかってしまうからです。
キャッシングは年率上限18.0%の利息が発生するため、一度でも返済が滞ってしまうとドンドン返済額が膨れ上がってしまいます。慎重に利用するべきです。
最近は30日間無利息でお金が借りられるカードローンも登場しているので、もしもキャッシングに頼るつもりでいるならこういったサービスを提供しているところを選んだほうが良いでしょう。もちろんお金が入ったら最優先で完済させます。
支払いに滞りが出るくらいならキャッシングの利用はまだマシかもしれません。計画的な利用が大前提となるので、必要以上にお金を借りることがないよう自制する心を忘れずに。
まとめ
締め日と支払日の違いは理解できたでしょうか。今回紹介した内容をまとめると次のようになります。
- 締め日は1か月の支払い金額を確定させる日
- 支払日は締め日で確定した金額を口座から引き落とす日
- 締め日は曜日の影響を受けないが、支払日は影響を受ける
- クレジットカード会社によって締め日と支払日が異なる
- 一部カード会社は支払日の変更に対応している
- お店によって請求処理の都合でタイムラグが生じることがある
- 支払日の前日までには入金を済ませておくべき
- 締め日を把握すると「支払日を遅らせる」など賢い買い物ができる
- 残高不足のリスクは思っているよりも大きい(クレヒスへの傷、遅延損害金の発生など)
- お金を用意できないときはリボ払いや分割払いへの変更が間に合うか確認する
クレジットカードは私たちの生活をより豊かに、より便利にしてくれる大事なアイテムです。当たり前のように使っているにもかかわらず、締め日と支払日のことをよく理解せず、気が付いたら延滞扱いになっていた…ということは案外珍しくありません。
正しい知識を身に付け、計画的な利用を心がける。カードを使う絶対条件と心得ましょう。