日本人はやはり外国に比べるとあまりクレジットカードを使っていないような気がします。
その通り。外国に比べると保有率は高いけど、利用率は圧倒的に低いんだ。日本のクレジットカードの利用率についてはこの間解説したけど覚えているかな?
そうでしたね!そういえば、2025年の大阪・関西万博に向けてキャッシュレス化を目指しているみたいですね!
日本政府は経済産業省のキャッシュレス化を推進す目標として、2025年に開催される大阪・関西万博に向けて、電子決済の普及を進めていくと方針だと発表しました。
また、先を見据えて今後 10 年間(2027 年 6 月まで)に、キャッシュレス決済比率を今の2割程度からその倍の4 割程度を目指す。と方針を立てています。
参考: 平成30年4月 キャッシュレス・ビジョン:経済産業省(PDF)
しかし、日本は諸外国に比べキャッシュレス化とはなっておらず現金払いが主流となっているので、2025年までに対応しきれないのではと懸念される声もあります。
そこでこれから変わっていくお金の流れの1つ、キャッシュレス社会についてメリット・デメリットをふまえ具体的に解説していきます。
この記事を読むことでキャッシュレスがどういったものなのか把握できるため、ぜひ読み進めてください。
ツイッター(@crecatty)でカードやキャッシュレスの知識をつぶやいているので、気になる方はフォローをお願いします!
この記事の目次
キャッシュレス社会への変化
日本がキャッシュレス社会を推奨し始めたのはつい最近のことです。
2015年に閣議決定された『日本再興戦略』改訂の中に、2020年に開催される東京オリンピックを目安に『キャッシュレス決済の普及』が盛り込まれていたことで本格的に動き出しました。
参考: キャッシュレス化に向けた方策:経済産業省(PDF)
実際に日本政府は、
- 商店街・観光地など人が集まる場所へのカード決済端末導入
- クレジットカードが利用できるATMの設置
- 年金・国民保険・税金関係の電子納付
など、キャッシュレス化に向けた動きをみせています。
諸外国ではすでにキャッシュレス社会が進んでおり、スウェーデンでは現金使用率はたった2%しかありません。
一方、日本のキャッシュレス化率は約18%と低いです。
これでは日本のキャッシュレス化が諸外国に比べ、遅れていると言われても仕方ありませんね。
キャッシュレス社会ってどんなもの?
そもそも、『キャッシュレス社会』とはどんな社会をいうのでしょうか。
スマホやモバイル端末・PCの普及によってクレジットカード・電子マネーなどが大幅に飛躍したことで、商品の購入・Suicaをはじめとした公共交通料金の支払いなどできるようになりました。
それにともなって、カードやスマホ一台さえあれば現金を持たない、いわゆるキャッシュレスで日々を送ることができるようになる社会を、『キャッシュレス社会』といいます。
現金を管理することや、ATMから下ろす手間や時間の制限がなくなり、いつでも残高など確認できる状態になるとやはり便利といえます。
しかし、いくら便利と思っていても現金を持たずに外出する・あるいはカード一つで自分の貯金や収入などの財産を管理してしまうと考えると、怖いと感じる人も多いと思います。
日本人のクレジットカードの利用額は、世界4位前後です。利用額で見れば日本もキャッシュレス化が進んでいると思うかもしれません。
しかし全国民の90%近くがカードを保有しているのにも関わらず、利用率でいえば16%前後と低いのが現実です。
これは『持っていても使わない人』がほとんどであり、いかに現金で支払いをしている方が多いのかわかると思います。
こうした現金主義の国民性は、『優待や保険のため、もしもの時のために』と所有しているが、利用しない人が多く、キャッシュレス化が進んでいない原因でもあります。
世界でキャッシュレス化が進む4つの理由
日本はさておき、世界でキャッシュレス化が進むのにはどんな理由がるのでしょうか。
近年で目に留まるほどの速さでキャッシュレス化が進むのは『中国』です。
露店でさえ、電子マネーが使えるほどの普及を見せ、一部反響はありましたが結婚式のご祝儀でさえ電子マネーで支払うという事態もあったようです。
その背景には、経済に大きく関わるほど大量の偽札が出回ったことがきっかけだとされています。
偽札とは驚きです。さすがスケールの大きい中国の話だなって感じがします。
クレジットカードの手数料が他国と比べて安く、お店側も特別な周辺機器やレジが必要なくQRコードのみで決済されるんだ。
だから安心・安全を考えれば電子マネーやクレジット決済がいいと思う人が増えたのもうなずけるよね。
中国がキャッシュレス化に拍車をかけた理由は特例といえますが、各国がキャッシュレス化を進めて行きたい理由としては以下のようなものがあります。
お金の製造・管理に大きなコストがかかる
お金を製造するのは、もちろん無料ではありません。
紙・アルミ・銅など材料費の他に人件費がかかります。キャッシュレスにすることで、それらの経費は激減するのです。
治安が向上する
現金を持たないことで、強盗やひったくりなどの犯罪抑制につながることを期待されています。
企業や店舗の効率化
売上や支払いなど日常的な業務を管理しやすくすることで、コストの削減や運営上の効率化が進むため、過剰な労働の抑制し生産性を上げることができるとされています。
お金の不透明さを失くす
今までとは違い別の組織を経由しての入金になるので、脱税や裏金といった不透明な動きができなくなります。
税金の管理や紙幣発行にかかる費用の削減、治安の向上といったメリットは、国としてキャッシュレス化を進めるにあたって大きな魅力になるよね。
決済革命へ政府が後押し!それに対する企業の動きは
〇〇payが新たにサービスを開始!というニュースは日本でもここ最近、いっきに増えてきました。
そんな中、先日上がってきたニュースでは
政府は2019年10月に予定する消費税率10%への引き上げ時に、中小の小売店や飲食店に対してキャッシュレス決済の導入を支援する。
これをわかっていたかのようにLINEPayがQUICPayに対応し、2018年秋から提供することを発表し、同時に飲食点などの店舗がコード決済を導入しやすくするための施策を発表しました。
また、2018年8月1日から2021年7月31日までの3年間、LINE Pay 店舗用アプリを使った際の決済手数料を無料とする方針を発表したことで、今後いっきに利用率を高めようという狙いがみえます。
キャッシュレス決済を導入したいけど、手数料がかかるから導入していないという店舗でもこのような方針が一斉に広まることで、「うちもやってみようかな」と導入しやすくなるメリットがありそうですね!
キャッシュレス決済であまりポイントの還元率が良くない点も、利用者がLINEPayを使うごとにグレードが上がっていくインセンティブプログラム「マイカラー」制度をさらにアップグレードさせたんだ。
これは利用者が使うごとにポイント還元率が上がっていくという利点があるんだ。
LINE自体も生活に浸透していますし、とても身近に感じられますよね。
今後もこのような革新的なことが起こるのかと思うと楽しみです。
スウェーデンの現金使用率は2%!!
キャッシュレス社会の代表的な国はスウェーデンです。
スウェーデンのキャッシュレス化は98%を超えているとされています。
キャッシュレス社会のモデルケースともいえるスウェーデンの日常的な状況はどのようなものなのでしょうか。
ATMがない
もちろん、全てキャッシュレスというわけではないので紙幣の発行はされています。が、地方に行くとATMがありません。
また、銀行店舗の約56%の店舗では現金の取扱がありません。日本では考えられないですね。
現金お断り
日本の店舗などで見かけるのが、『クレジットカード決済不可』という表示ではないでしょうか。スウェーデンではそれとは逆に『現金はお断り』という看板があります。
青空市など欧州諸国ではよく見かけますが、スウェーデンでは露店でさえ『現金はお断り』という看板を掲げているお店も多いです。
政策として、現金を扱わない店舗には『優遇処置』を与えると打ち出したため、キャッシュレスの店舗が次々と増えていきました。
公共交通料金もカードのみ
鉄道・バスなどの券売機はカードのみ、タクシーもカード決済になります。
また、駅のホームなどにある公衆トイレもスウェーデンでは有料になっているのが一般的ですが、そちらもキャッシュレスで支払う場合がほとんどです。
スウェーデンがここまで急速にキャッシュレス化が進んだ理由はどこにあるのでしょうか。
そこまでキャッシュレス化が進む3つの理由とは?
キャッシュレス化が急激に進んだのは『政府と銀行が協力し強気の政策を打ち出した』ことで、キャッシュレスにせざるをえない状況を作り出したことにあります。
公共交通料金や店舗でのキャッシュレス化の促進
強気の政策をといっても、強引に進めすぎては国民の反感をかうことになりかねませんし、最悪の場合キャッシュレス化は実現しない可能性もあります。
先にお話したように、店舗には優遇処置をあたえることでキャッシュレス化へどんどん拍車をかける結果になりました。
そのため今ではほとんどのお店で現金が使えないようです。
Swishなど電子決済アプリの開発
またスウェーデンの6社の銀行で開発された、スマホアプリ『Swish』によって、電子決済での支払いも簡単になったことも、キャッシュレス化が進む要因になりました。
スマホが普及し、アプリによる決済が可能になったことでキャッシュレス化に拍車をかけたといわれています。
若者層に人気なSwishは、金額・送金先の電話番号を入力するだけで送金できてしまうアプリです。
その仕組みに一役かっているのが、パーソナルナンバーです。
日本のマイナンバーと同じような仕組みで、それによって番号1つで入金できるため、簡単に手間がかからず操作完了することはキャッシュレス社会には必要なことです。
デビットカードの普及
デビットカードの普及も、キャッシュレス化へは必要なことでした。
スウェーデンではデビットカードの保有率が97%にもなるといわれています。
その理由の1つとして、スウェーデンの銀行では口座さえあれば7歳以上の子供からデビットカードを発行されることが考えられます。
クレジットカードとは違い、即時決済のデビットカードは残高の確認もしやすく、入金されていなければ決済もできません。
小さい頃から紙幣と同じ感覚でデビットカードを利用しているため、電子決済をすることが習慣化され、キャッシュレスに対して抵抗感が少ないのです。
クレジットカードやスマホを子供に持たせるよりも、口座に入金されている分しか利用できないデビットカードは、子供やお年寄りが利用するにはとても利便性の高いものだといえます。
この3つがキャッシュレス社会への通り口を広くさせ、スウェーデンを数年でキャッシュレス社会へとさせたのです。
キャッシュレスのメリット(現金支払いにはない)
現金からキャッシュレス(クレジットカード、電子マネー、スマホを使ったバーコード決済など)に変わると、利用者にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、キャッシュレス化するとどんなメリットがあるのかについて掘り下げていきます。
メリット①.買い物が正確でスピーディーになる
キャッシュレス決済になれば現金支払いに比べて、お釣りのやり取りが発生しないためレジでの会計がスムーズになります。
クレジットカード | カードを専用の読み取り機に差し込む |
---|---|
電子マネー | 専用の読み取り機にかざす |
バーコード決済 | スマホの画面上にバーコードを表示し、店員さんが読み取る ※ または、お店側から提示されたコードを利用者がスマホで読み取る |
お釣りを伴うお金のやり取りがなくなることで、会計は短時間で済むようになります。レジ待ちの行列の改善にもつながるのは利用者、お店双方にとってメリットでしょう。
また、お釣りの受け渡しミスがなくなるのも大きなメリットです。現金の場合は、店員さんがレジからお釣りに相当する小銭を選んでお客さんに渡します。場合によっては、間違った金額のお釣りを渡してしまうことも起こるでしょう。
店を閉めるときに1日の売上データからレジ内の現金の数が合っているか確かめるとき、お釣りの受け渡しミスが生じると合わなくなってしまいます。一致しない場合は、レジ回りに小銭が落ちていないか確認したりと余計な手間も発生します。
これが、キャッシュレス決済によってお釣りの受け渡しと伴わないデジタルなやり取りになれば正確になります。
利用者だけでなくお店にとってもメリットがあるのです。
メリット②.分厚い財布を持つ必要がなくなる
キャッシュレス決済は、現金が不要になるので、財布が小銭パンパンに膨らむことがなくなるでしょう。キャッシュレス化が進んでいけば、クレジットカードや電子マネーのカードを財布に入れておけば十分になります。
また、スマートフォンで買い物できるようにしてしまえば、お財布自体が不要に。カードや電子マネーをスマートフォンに登録しておけば、スマートフォンがカードの代わりになります。
すると、お財布を持ち歩く必要がなくなるので、外出時にはスマホ1台あればOKということも、キャッシュレス決済なら可能です。
メリット③.現金払いでは得られないお得な特典がある
クレジットカード、電子マネーやスマホのコード決済は、単なる現金の代わりになる決済手段ではありません。キャッシュレス決済には付帯サービスといって、買い物できる以外のサービスや特典があるのです。
- ポイント還元
- 割引クーポン
- 旅行傷害保険
- ショッピング保険
- 不正利用時の補償
- 施設やサービスを優待価格で利用
キャッシュレス決済の多くは、ポイントで還元するものが多いでしょう。1P=1円で支払いに使えるタイプが最もスタンダードで、キャンペーンになると2倍以上ついたりもします。キャッシュレスで貯めたポイントは、支払いに充てられるものが一般的なので値引きの効果があります。
また、万が一旅行先で怪我をした場合に適用される旅行傷害保険やカードで購入したものが破損、もしくは盗難にあった場合を補償するショッピング保険もついているのは利用者にとって安心だろう。
現金での買い物ではこのような付帯サービスは受けられません。同じお金を使って買い物するならば、現金より、付帯サービスのあるキャッシュレス決済の方が利用者にとってお得なのです。
メリット④.後払い決済なら手持ち以上の買い物が可能になる
キャッシュレス決済には、事前にチャージが必要な前払いタイプ、決済してすぐ銀行口座から支払われる即時払いタイプ、そして、買い物した約1ヶ月後に支払いが行われる後払いタイプの3種類ある。
クレジットカードに代表される後払いのキャッシュレス決済では、カードの限度額を超えなければ、手持ちのお金がなくても買い物ができる。
例えば、限度額が30万円なら、カード1枚あれば、30万円の買い物ができてしまう。さらに支払い方法は1回払いだけでなく、何回かに分割して支払うことが可能。
利用者の家計の状況に応じて、1回払いや分割払いを選択すれば、支払いで生活費が圧迫されることも防ぐことができるのもキャッシュレス決済のメリットです。
キャッシュレスのデメリット
続いてはキャッシュレス決済のデメリットについて見ていきます。
デメリット①. お金を使いすぎてしまう危険性がある
先ほど、お財布の中にあるお金以上の買い物ができるといいました。そして、キャッシュレス決済なら、現金をもっていなくてもカードやスマホがあれば買い物ができます。
自分がいくら使っているのかをきちんと管理できれば問題はありませんが、気が大きくなってキャッシュレス決済を使いすぎてしまう恐れがあります。自分が支払える能力を超えるお金を使ってしまう可能性があるのです。
しかし、そうならないために、カード、電子マネーの支払いを一元管理できる便利なスマートフォンのアプリがあります。ぜひ、キャッシュレス決済を使うときには、このようなアプリをスマホにインストールして、自分のキャッシュレス決済の利用状況を管理するようにしましょう。
クレジットカードや電子マネーの利用状況を管理するスマホアプリについては次の記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひご覧ください。
デメリット②. 自然災害などによる停電で使えなくなる恐れがある
キャッシュレス決済のお金のやり取り、読み取り機を通してカード会社などと通信が発生します。電気がストップする、電池で動く端末なども電池が切れれば使えなくなります。現金購入ができない完全なキャッシュレス社会で、このようなことが起こると支払いができなくなってしまいます。
2018年9月に起きた北海道胆振東部地震では、北海道全域で停電発生し、その間キャッシュレス決済が使えない利用者がでました。現金をおろしにATMに行ってもATMが使えない。普段から現金を持ち歩かずキャッシュレス決済で買い物していた人にとっては大打撃だっただろう。
現状、停電中の間はキャッシュレス決済は使えないと考えたほうがいいでしょう。
キャッシュレス決済の端末装置も進化をしていて、ネット回線を必要としないオフラインで決済可能なものもでてきているが、現状は現金とキャッシュレス決済を両方使えるようにしておくほうがトラブルの回避につながります。
デメリット③. キャッシュレスの導入・運用でコストがかかる
これはお店側にとってのデメリットです。
キャッシュレス決済のシステムをお店に導入する場合、初期費用がかかります。そして、クレジットカードや電子マネーの決済は、決済手数料がランニングコストとしてかかります。
決済手数料は、各カード会社によって違いますが、相場は3~5%程度と言われています。単価の小さい買い物が多いお店の場合には、手数料が高く感じるかもしれません。
しかし、2019年10月1日の消費増税に合わせて、政府が後押しする「キャッシュレス・ポイント還元事業」がスタートします。手数料を一部国が負担するなど通常よりも安く利用できる機会です。
キャッシュレス決済を導入するなら、またとないチャンスです。
また、お店に導入するキャッシュレス決済サービスの1つであるAirPay、Times Payなどは、導入コスト0円でシステムを使うことができるキャンペーンを開催しています。
この導入コストが0円で、かつ決済手数料も安くなるタイミングは、キャッシュレス決済を試しにやってみる絶好の機会といえます。
当編集部でAirPay、Times Payがどういったサービスでお店にどのようなメリットやデメリットがあるのか解説した記事があるので、興味がある方はぜひご覧ください
デメリット④. 全国の全てのお店で、同じキャッシュレス決済が使えるとは限らない
現状、全てのお店がキャッシュレス決済に対応していないので、現金を完全に持たないというのは難しいでしょう。
「カードが使えないなら、カードが使える別のお店に行く」という人もいるでしょうが、完全に日本がキャッシュレス社会にならない限りは、現金を財布に入れておいた方がいいでしょう。
続々登場、キャッシュレス社会を実現するフィンテックサービス
現在、スマートフォン・PCなどを利用した金融サービスが急速に普及しています。
ここでは、そんな金融サービスの一例を詳しく解説していくので、ぜひ読み進めてください。
フィンテック(FinTech)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を合わせた造語です。
スマホ決済
スウェーデンのキャッシュレス社会に大きく貢献したのはスマホです。
スマホの普及によって電子決済の利便性があがり、現金で支払うことよりも手間が省けることも貢献した理由の1つになります。
今後キャッシュレス化へ大きく貢献するスマホ決済には、どんなサービスがあるのでしょうか。
Apple Pay
アップルが開発した日本の『おサイフケータイ』にあたるApple Pay。2016年に日本国内向けの電子決済サービスです。
日本のスマホ市場で約70%を占めるiPhoneが、Apple Payを導入したことでほとんどのスマホで電子決済が可能になりました。
そしていち早く動き出したのがJR東日本の『Suica』です。Apple PayにSuicaを搭載したことで、モバイルSuica会員を急増させる結果になり、その注目の高さがわかります。
QRコード決済
先に中国の急激なキャッシュレス社会への動きでお話させていただきましたが、端末の導入もなく低コストで電子決算に対応できるとして注目を集めているQRコード。
中国発の決済方法ですが、中国観光客の多い日本では、ドンキホーテや高島屋などで導入されています。
2016年に楽天ペイの機能として『QRペイ』を始めたことから、2017年には日本での広がりを期待されています。
QRコード決済に関する詳しい情報は当サイトの以下のページを参考にしてみて下さい。
>>QRコードサービス徹底比較
O:der決済
『O:der』というアプリをご存じの人はまだ少ないかもしれません。しかし、このアプリはスマホにしかできないキャッシュレス対応アプリといえるほど、画期的なアプリになります。
O:derは、スマホで事前に注文したものをキャッシュレス決済することができるアプリで、そのモデルケースとして東京にTHE LOCALというコーヒーショップがオープンしました。
このアプリの利点としては、待ち時間の短縮やキャッシュレスでの対応の他、コーヒーや料理などの完成通知などを受け取れるところにあります。
離れた場所からでも注文できることや、先に席についてからのその場でオーダーできるので、カフェなどでよくありがちな『購入したはいいけど座る場所がない』なんてことはありません。
また店内にはクレジットカードを挿入することで、注文・決済ができるセルフレジもあります。
クラウド会計
経理業務がより効率化できるなど、その利便性の高さからクラウドサーバー上で管理できる会計ソフトが多くの企業で導入されています。
ここでは代表的な3つのクラウド会計ソフトを説明していくので、導入を検討している方は参考にしてください。
MFクラウド会計
多くの企業から支持されている会計ソフト「MFクラウド会計」。
このサービスは多くの企業と連携しており、勤怠管理や人事労務手続きなどを自動で入力・仕訳してくれます。
また人工知能を搭載しているため、
- 仕訳の勘定科目をAIが提案
- 仕訳を学習し、提案する勘定科目の精度が向上
といった2つのメリットがあり、使えば使うほど便利になっていきます。
freee
中小企業向けにクラウド会計ソフトを提供している「freee」。
こちらは経理・簿記の知識があまりなくても気軽に管理できるのが特徴です。
多くの機能が詰めこまれており、以下6つのサービスを利用できます。
- 入金管理
- 経費精算
- 決済書の作成
- 出納帳の作成
- 請求書の作成・管理
- 電子帳簿
面倒な経費精算も、どこでもスマートフォンで申請・承認できるため、手間がかかりません。
弥生会計 オンライン
「はじめてでも簡単に使える」をコンセプトに掲げる、分かりやすい操作性の「弥生会計 オンライン」。
こちらのクラウド会計ツールは、銀行やクレジットカードといった利用明細の自動入力のほか、次の3つのサービスを受けられます。
- 登録した取引をもとに家計簿の自動集計・作成
- 登録済みの取引から決算書を自動作成
- 電話やチャットでの操作サポートや相談
家計簿アプリ
節約から資産運用までを簡単に管理可能な家計簿アプリも続々、登場しています。
ここでは、そんな家計簿アプリの中でも代表的な3つを見ていきましょう。
マネーフォワード
口座残高や家計簿などを一括管理できるサービス「マネーフォワード」。
こちらは銀行やクレジットカードの履歴をもとに、月々の食費や光熱費など自動で計算・グラフ化してくれるので、家計簿の作成が不要になります。
スマホアプリ版では、レシートを撮影するだけで内容が反映されます。
さらに使っている銀行口座を登録すれば、主に以下5つの情報をチェックすることが可能です。
- 銀行口座
- 証券
- クレジットカード
- マイル・ポイント
- 年金 など
Zaim(ザイム)
750万回のダウンロードされ、多くの人々から支持を受けている家計簿アプリ「Zaim」。
こちらのアプリはシンプルでありながら多くの機能が備わっており、主に次の4つの機能を使えます。
- 銀行口座やクレジットカードの利用履歴や残高の表示
- 給料など毎月の固定費の繰り返し入力
- よく行くお店のセール情報の表示
- プレミアム会員に登録すると給付金の自動取得
無理なく節約していきたい、という方に最適なアプリです。
Moneytree(マネーツリー)
気軽に正確な資産をチェックできる資産管理サービス「Moneytree」。
こちらは使ったクレジットカードの履歴から自動でカテゴリ分けしてくれるため、いちいちレシートの情報を入力をする必要がありません。
また、貯めたマイルやポイントもチェック可能なので、無駄なく活用できます。
給料の振り込みやポイントの有効期限なども、その都度、通知してくれます。
ロボアドバイザー
最適な投資プランの提案や自動で資産運用を行うサービスである「ロボアドバイザー」。
ここでは、主なロボアドバイザー3種を説明していきます。
ウェルスナビ
全自動で資産運用してくれるサービス「ウェルスナビ」。
自分で投資する銘柄を選ぶことはなく、あなたの設定に合わせたベストな注文をしてくれます。
また自動で行うため、
- 資産運用の知識が深くなくても始められる
- 感情に左右されて判断を誤ることがない
という2つの利点があり、初心者でも気軽に資産運用を始めることが可能です。
テオ
ベンチャー企業であるお金のデザインが開発したサービス、「テオ」。
こちらは、毎月1万円の積立から投資を始められるため、資産運用に敷居の高さを感じていた方には嬉しいですね。
また自動で資産運用を行っていきますが、定期的に投資の比率を見直してくれるので、常に最適な状態で任せられます。
楽ラップ
楽天グループの楽天証券が提供している、自動資産運用システム「楽ラップ」。
こちらのサービスは一人一人に合わせた投資の運用コースを提案・実行してくれるため、投資対象やタイミングを自分で見極める必要はありません。
また、全てお任せしてしまうと心配という方のために、値動きのブレを軽減するTVT機能が採用されているので、いざという時も安心です。
トランザクションレンディング
近年、企業の取引履歴などのデータをもとにオンライン上で融資の審査をおこなう「トランザクションレンディング」も注目されています。
ここでは代表的な企業である「Kabbage」を解説していきます。
Kabbage(カバッジ)
中小企業向けにオンラインで無担保融資を行う企業、「Kabbage」。
わざわざ銀行へ出向く必要はなく、人を介さない自動分析によりスマホ上で融資が完了します。
また
- 最短6分で完了する審査
- 審査に通ると3日ほどで融資を受けられる
といった2つの特徴により、多くの中小企業や個人から支持されています。
まとめ
今回は実例を交えてキャッシュレスのメリット・デメリットなどを紹介しました。
最後にもう一度、大事なポイントをおさらいすると
- 日本でも徐々にキャッシュレスを導入している
- 現金よりも便利で安全に使える
- 停電や充電切れに注意
とても利便性の高いキャッシュレスですが、メリットだけではなくデメリットも理解した上で上手に活用していきたいですね。
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