このクレジットカード、もう使わないのですが処分はどうすればいいのでしょうか?
解約の連絡はした?未払い金は残ってない?
あ!まだ解約もしてないですし、未払い金も残っています。
未払い金が残っている場合、一括返済を求められるよ!
それに、解約手続きをしないと、あとあともしかしたら犯罪に巻き込まれるケースもあるんだ。
クレジットカードの処分の仕方について詳しく説明するね。
- 長い間使用していなかったクレジットカード
- カードを整理するのに不要になったカード
- 他のクレジットカードへ切り替えるため不要になったカード
などをお持ちの方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
そして、そんな不要なクレジットカードを処分する時に忘れがちなのが、『解約』と『返済』です。
年会費無料のカードだと、毎年会費を請求されることもないので、極端なことを言えばそのまま放置したとしても、通常5年ごとにカードが更新されるだけで、日常的には問題がありません。
そのため『解約』をわざわざしなくても、カードだけ処分することで済ませてしまう人も多いです。
しかし、“カードを処分する”には解約は必須です。
個人信用情報にカード保持の情報が残りますので、他のカードを作成するときに審査に通らない原因にもなりえます。
カードの解約はカードの裏に記載されている、お客様サービスなどの電話番号に連絡するだけで済みます。
カードを処分するときには、必ず連絡をしましょう。
そして、カードの切替えで処分するときによくあるのが『未払い金』。
利用していたカードを処分するときは特に注意が必要です。
カード会社によって、未払い金の支払日はさまざまですが、基本的に一括払いで支払わなくてはいけません。
分割払い、リボ払い全て一括で請求されるケースがほとんどになります。
カード本体の処分方法としては、注意点がいくつかあるから詳しく紹介していくね!
この記事の目次
処分方法を間違えると大変なことに・・・
カードを発行してもらうよりも、解約の方が手続きが簡単で、電話一本で済んでしまうクレジットカード。
クレジットカードの犯罪被害として一番多いのが、スキミングによる不正利用です。
知らぬ間にカード情報を知られ、利用されてしまう犯罪ですが、日本クレジット協会によれば2017年1~6月までの半年間で被害総額は約118億円にもなります。
そのうち、スキミングなどによって作成された偽造カードでの被害は20億円、カード番号盗用での被害は85億円にもなります。
クレジットカードを処分するということは、自分の手元からごみとして処分することになります。
ごみ置き場に置いた以上、知らないうちに誰かに拾われてしまうこともあります。
きちんと処分しなれば不正利用される可能性があるということを理解しておきましょう。
ちゃんと処分しないと不正利用される可能性がある??
クレジットカードを処分するときに、はさみで半分に切断する方法をとる人が多いかと思います。
カードにある黒い磁気テープは、セロハンテープや接着剤などでくっつけると利用できることがあるので、半分に切断し破棄することはおすすめしません。
スキミングされ、複製したカードを利用されることもあります。
そして、クレジットカードを処分するときに、カード自体の処分の方法も大切ですが、先にお話ししたように『解約すること』がまず大切です。
解約することで、例えカード本体の処分方法が不十分であっても、カード自体が利用できないのであれば、犯罪被害に合う可能性が大幅に減少するからです。
とはいえ、まだ未払い金があり解約が難しい場合もあります。
その場合はカードを処分せずに、大切に自宅で保管した方がいいでしょう。
カードを処分するときには、必ず解約が可能な時にしましょう。
不正利用のリスクとは?
クレジットカードを処分する場合、基本的に自宅からごみの日に捨ててしまう人がほとんどだと思います。
はさみで切ったり、2つに折り曲げたりと方法はそれぞれですが、完全に安全な処分の仕方ではありません。
解約すればカード自体使えないのだから大丈夫では?と思うかも知れません。
しかし残念なことに、カードを解約しただけでは、完全に犯罪被害を防ぐことができないのです。
【解約後も悪用されるケースもある?!】
先に、必ず解約してから処分するようお話ししました。
解約の連絡をした時点で、カード会社の方で利用が不可とし、すぐにカードの使用ができなくなります。
そのため『不正利用』に関しては、未然に防ぐ一番の方法ともいえます。
しかし、カードに搭載されたICチップに含まれる個人情報が、悪用されるケースがあります。
ICチップには、さまざまな個人情報が集約されていて、カードを解約しただけではその情報は消えません。
そのため個人情報を利用して、詐欺や他の犯罪に利用されることもあります。
セキュリティ対策として取り入れられたICチップですが、悪用されてしまうケースもあるので注意が必要です。
被害者の多くは、いつどこで自分のカードの情報が知られ不正利用されてしまったのか分からないケースがほとんどでしょう。
そのため、クレジットカードを処分するときにも、『不正利用や悪用されるかもしれない』と自分で意識して気をつけて処分をすることが大切です。
犯罪被害に合うリスクは、いつでもあると思っておきましょう。
では、クレジットカードを安全に処分するにはどうすればいいのでしょうか。
正しい処分方法を知ろう!!
はさみでカードを切断するだけではダメなんですか?
使えないと思うのですが・・・。
普通に考えると、カード二つに折ったり切断すると使えないと思うよね。
たしかにカード自体は使えなくなる。
けれど、カードにはカード番号から個人情報などさまざまな情報が入っているんだ。だからカードの情報だけで、犯罪に利用することもできるんだよ。
犯罪被害に合わないために、きちんと処分することが大切なんですね。
カードを解約している場合でも、犯罪被害に合わないとは言い切れません。
安心して処分するためには、どうすればいいのでしょうか。
そこで、安全に処分する方法についてお話します。
いけない処分方法は?
安全な処分方法の前に、してはいけない処分方法についてお話します。
解約した時点でカードは利用できないですし、カードを悪用されないのでは?
さっきも述べたように、実は解約後のカードであってもカードが持つ情報によって、犯罪被害に合うことがあるよ。
解約後や期限切れなど使えなくなったカードであっても、慎重に処分する必要があります。
カードを処分するときに絶対してはいけないことは
- 『そのまま捨てる』
- 『半分に切断して捨てる』
- 『折り曲げて捨てる』
です。
解約後、カード会社からは『カードにははさみなどで切断してから処分してください』といわれることも多いです。
それは、カードがもつ情報を悪用されることもあるからです。
特に『そのまま捨てる』というのは絶対にしてはいけません。
たとえ解約手続きをしている場合や、期限切れのカードであっても、カード情報はそのままいつでも抜き取れる状態にあります。
もし悪用を考える人の手にそのカードが渡ってしまった場合、いつ犯罪被害に合ってもおかしくはありません。
また、はさみで半分に切断しただけ、折り曲げて捨てただけでは、同じくカード情報が読み取られてしまう可能性があります。
クレジットカードを安全に処分し、犯罪被害に合わないためにはカード自体の情報を処分する必要があるのです。
正しい処分方法とは?
クレジットカードの正しい処分の仕方は、『情報の処分』です。
クレジットカードがもつ情報は
- 氏名
- カード番号
- セキュリティコード
- 黒い磁気ストライプ
- ICチップ
- 署名
の6つになります。
この6つがわからないように処分する必要があります。
その方法として以下のようなものがあります。
【シュレッターを使う】
一番簡単なのはシュレッターを利用することです。
家庭にあるカード対応シュレッターであれば十分です。
シュレッターの中を空にしてから裁断すると、作業もスムーズです。
【はさみを使う】
家庭にカード対応のシュレッターがない場合は、はさみでも可能です。
カードの情報を読み取れないようにするためには、2等分や3等分などでは不十分です。
最低でも16等分はした方がいいでしょう。
できるだけ細かく、カード番号などに注意しましょう。特に、磁気コードとICチップは入念に切断が必要です。
【ICチップを砕く】
ICチップは情報の宝庫です。
特に処分には気を付ける必要があります。
ICチップは切断も有効手段ですが、ハンマーなどで砕くことでより確実に処分することが可能です。
【磁気ストライプを削る】
磁気ストライプの場合、数回切断しただけでは接着剤やセロハンテープで復元が可能な場合があります。
切断後、黒い磁気テープの部分を削ることで、より確実に読み取ることができなくなります。
【穴あけパンチを使う】
穴あけパンチを利用する人もいます。
はさみだけでは、的確に切断することが難しい場合もあり、磁気ストライプやICチップ、セキュリティーコードなどをパンチで穴をあけてから、切断するやり方をとる方法もあります。
最初に重要な部分を破損させることで、はさみで切断した場合などに破損残りがないようにすることができます。
カードの安全な処分方法は、基本的に切断する方法が一般的です。
細かく切断すればするほど、情報を読み取られる可能性が低くなります。
そして裁断したカードの破片は数回に分けて捨てることで、より誰かの手に渡ってしまう可能性が少なくなります。
・できるだけ細かく切断する
・複数回に分けて捨てる
この3つに注意してカードを処分するようにしましょう。
切断したカードをわざわざ分けてゴミ収集日に出すなんて、ちょっと細かすぎる気がします。
確かに、処分するだけなのに大がかりだと思うかも知れないね。
けれど、最後まで安心して完璧に処分する方法としては、とても有効な手段だよ。
特に、ICチップは破片を分けて捨てると、情報を読みとることは100%不可能だと言われているからね。
用心に用心を重ねることが大切というわけですね。
関連の書類もしっかり捨てよう!
クレジットカードの処分ができたら、忘れてはいけないのが関連書類の処理です。
カードの利用明細書や請求書には、カードの番号は記載されていませんので、番号からの不正利用はできませんが、個人情報が記載されています。
また、何にどれくらい利用したのかなど、私生活まで情報として流れてしまいますし、その情報が犯罪被害に合うきっかけになる場合もあります。
実際にはごみ捨て場からダイレクトメールや、カードの明細書を拾い集め売る人もいます。
もちろん、それらを購入する人がいるため拾い集める人がいるということなので、個人情報は需要があるということだね。
つまりいつ犯罪被害にあってもおかしくはないんだ。
通常個人でのカード利用であれば、引落し日が過ぎれば破棄してもかまいませんし、Webでの請求書の確認もできます。
経費などで保管が必要な場合も、個人事業主であれば5年後に処分することができます。
処分するときには、クレジットカード同様、個人情報を守ることを意識して、シュレッターで切断するといった方法で破棄するようにしましょう。
全ての個人情報を守ることは難しいかも知れません。
しかし、個人情報の流出の機会を減らすようにすることはできます。
ペーパーレスで対応できるものは、それだけで個人情報の流出を防ぐことがきますので、利用してみてはいかがでしょうか。
おすすめカード
では、セキュリティ面が充実したクレジットカードをいくつかご紹介します。
【三井住友VISAクラシックカードA】
セキュリティには強い銀行系クレジットカードである、三井住友VISAカードはICカードの他に、2つのセキュリティシステムで利用者を守ってくれます。
不正利用感知システム
使用状況を24時間監視し、不正利用だと思われるカード利用に対して対処するシステムです。
写真入りカード
クレジットカードではあまり見ない本人の写真入りクレジットカードを発行しています。
利用するときに氏名よりも顔写真で本人であるのかどうか、一目瞭然のためお店側としても確認が簡単なので、実店舗では不正利用を防ぐことができます。
≪カードスペック≫
年会費 | 1,500円(税抜) 初年度無料 次年度条件付き無料(前年度1回利用もしくはマイペイすリボ登録) |
---|---|
国際ブランド | Visa・MasterCard |
利用枠 | 10~80万円 |
付帯保険 | 海外・国内旅行傷害保険 最高2,500万円 盗難・紛失補償 ショッピング補償 |
電子マネー | ETC・iD・PiTaPa・WAON・Visapaywave・バーチャル・Apple Pay |
ポイントサービス | ワールドポイント |
【楽天カード】
ポイントの還元率や利便性の高さから、人気ランキング1位と獲得するほど人気の楽天カードは、ネットショッピング利用時のセキュリティが高く、3Dセキュアシステムを搭載しています。
カード番号とカード裏面のセキュリティコードで簡単にお買物ができてしまうネット上では、不正利用防止に大きく役立ちます。
≪カードスペック≫
年会費 | 無料 |
---|---|
国際ブランド | Visa・MasterCard・JCB |
利用枠 | 最高100万円 |
付帯保険・サービス | 海外旅行傷害保険 最大2,000万円 カード盗難保険 ネット不正あんしん制度 など |
電子マネー | 楽天Edy・ETC(年会費500円税抜)・Apple Pay |
ポイントサービス | 楽天スーパーポイント |
【JCB一般カード】
JCB一般カードは不正利用に対しての対策がしっかりと取られたカードになります。
ネットでの利用時に、情報を利用された場合やキーロガーによる不正利用ができないよう、本人認証サービスである『Jセキュア』やワンタイムパスワードといった対策が取られています。
≪カードスペック≫
年会費 | 1,250円(税別) 初年度無料(オンライン入会のみ) 次年度条件付き無料(MyJチェック登録・年間50万円以上のショッピング利用) |
---|---|
国際ブランド | JCB |
付帯保険・サービス | 国内・海外旅行傷害保険 最高3,000万円 ショッピングガード保険(海外のみ対象) |
電子マネー | ETC・QUICKPay・Apple Pay |
ポイントサービス | Oki Dokiポイント |
店頭での買い物であれば三井住友Visaカード、ネットショッピングをするときは楽天カードやJCB一般カード。
といった、そのカードが得意とするセキュリティ性を使い分けると、より安全にカードを利用することができるよ!
まとめ
今は個人情報は売買される時代です。
自分で自分の個人情報を守る意識がなくてはいけません。
そのためには、適切な処理の仕方でクレジットカードと関連書類を破棄する必要があります。
クレジットカードを処分する方法としては、できるだけ『粉々にする』を心がけましょう。
特にカード番号・セキュリティーコード・ICチップ・磁気ストライプには気をつける必要があります。
処分方法としてはさみやシュレッターを利用する人が多いのですが、中には、燃やしてしまう人がいるほど防衛意識が高い方もいるようです。
ここまでしなくても・・・と思うかもしれませんが、自分の個人情報が悪用されないように、また犯罪被害に巻き込まれないようにするには用心するに越したことはありません。
- シュレッターを使う(何度もシュレッターにかける)
- はさみで細かく切断する
- 複数回に分けてゴミとして捨てる
以上の3つに気を付けてクレジットカードを処分しましょう。