先輩の生年月日、住所、氏名をここに記入してください。
・・・急にどうしたの。
先輩の名義でクレジットカードを作ろうかなって・・・
絶対にやっちゃダメだよそんなこと!!
ダメですかね・・・。
ほらっ!例えばレストランが混んでいる時、私の名前じゃなくて先輩の名前を記入することあるじゃないですか!!
全然状況が違うでしょ!
みなさんは名義貸し(めいぎがし)や名義冒用(めいぎぼうよう)という言葉を聞いたことはありますか。
実はこの言葉は私たちに関係ないように思えて、日常生活に関わる可能性の高い問題です。
「名義貸し・名義冒用ってどういう意味」
「名義貸し・名義冒用が起きると何が問題なの」
中にはこういった疑問を持つ方も少なからずいるはずです。
そしてこれらを正しく理解していないと大きなトラブルに巻き込まれてしまうこともあるかもしれません。
知っているようで知らない名義貸し・名義冒用。
今回は、これらの基礎知識や注意点などをまとめました。
この記事を読むことでカードを安全に利用できるため、ぜひ読み進めてください。
この記事の目次
絶対にやってはいけない名義貸しについて
もしかしたら今までに身内や知人からクレジットカードの名義貸しをお願いされた方もいるのではないでしょうか。
しかしクレジットカードの名義貸しは不正になりますので絶対にやってはいけません。
顔の知れた人でもクレジットカードの名義貸しはやってはいけないよ!
名義貸しはカード会社との契約違反になるんだ。
名義を貸した相手の返済が滞えばその請求の支払い義務は全てあなたになってしまうよ・・・
名義貸し流れ
名義貸しにも様々なパターンがあります。
例えば今回メインであるクレジットカードの契約における名義貸しは非常に悪質なものです。
クレジットカードの契約における名義貸しの流れは以下の通りになります。
また、この他にも事業資格や国家資格においても名義貸しが存在しています。
どちらにしても不正行為だし絶対にやめておこう。
名義貸しでの詐欺被害について
また、名義貸し詐欺という詐欺行為も存在しています。
これはあの手この手を使って名義を手に入れ、その名義を悪用して行う詐欺のことを言います。
そして名義が悪用されれば、月末にとんでもない額の請求書が届く・・・なんてこともあるでしょう。
詐欺と聞くとどうしても「振り込め詐欺」を連想してしまいます。
もちろん振り込め詐欺も多いけど、名義貸し詐欺というのもかなり蔓延しているよ。
そもそも名義貸し自体やってはいけないことに注意しよう。
カード利用者側にも強い意識が求められるね!
名義貸し詐欺の様々な手口
名義貸し詐欺に遭わないためにも、名義貸し詐欺の手口を知る必要があるでしょう。
いきなり「名義を貸してください」と言ってくるような簡単な手口は実際には少なく、人間心理を突いた巧妙なものが多いです。
- お金が儲かるバイト
- 消費者金融を利用したもの
- 携帯電話契約
- 銀行口座開設
今回はこの4つのパターンを見ていきましょう。
お金が儲かるバイト
謝礼金を支払うので代理でクレジットカードを作ってくれませんか。
クレジットカードを作り相手に渡せば、こんな簡単な作業で○○円ゲット出来るんだなどと思ってはいけません。
こうした「お金が儲かる」などと言ってカードを作らせたりするのは名義貸し詐欺の一つです。
消費者金融を利用したもの
次の名義貸し詐欺の手口は「消費者金融」を利用したものです。
例えば「消費者金融からお金を借りるだけで○○円のお礼金を支払います」などと言って相手はあなたに近付いて来ます。
冷静な判断が出来れば、借りたお金はこちらで返済しておくので一旦預けてくださいというのはおかしいことに気がつきますよね。
携帯電話契約
また、携帯電話契約による名義貸し詐欺も存在します。
例えば、「携帯電話を契約し、その契約した携帯電話を渡せばお礼金がもらえますよ」といってこうした手口は行われます。
そして実際には携帯電話料金を自分が使用していないとしても請求は契約者本人に来てしまいます。
銀行口座開設
そして最近増加傾向にあるものとして「銀行口座開設」を謳った名義貸し詐欺があります。
そのとき直接的な金銭的被害がないかもしれませんが、このケースは振り込め詐欺などの犯罪行為に利用されてしまうでしょう。
名義冒用??気になるその他の注意すべき点!
名義貸しには注意しなくてはなりませんが、同時に名義冒用(めいぎぼうよう)についても考える必要があります。
名義冒用とは、名義・名称が不正に利用されることを言います。
これは第三者に行われる可能性もありますが、家族などの間で生じることが多いです。
もちろん名義冒用があり、返済が十分になされなければ名義冒用された人に被害がいきます。
名義冒用の扱いは?
実際に名義冒用の被害に遭ってしまったらどのような扱いになるのでしょうか。
名義貸しは意図して防げる部分もありますが、名義冒用は家族や親族がこっそり使っていたケースなどもあります。
ですので名義貸しに比べて過失はあまりないと考える人もいるのではないでしょうか。
- カード会社の場合
- 裁判所での場合
実際にこの2つ場合での名義冒用の扱いを見ていきます。
カード会社の場合
親、兄弟や家族に了解なく勝手にクレジットカードを使われた場合、基本的には保険の適用は難しいとも言われています。
なぜならカード会社がカード所有者を「カードを適切に管理していなかった」とみなす可能性が高いからです。
クレジットカードは厳重に管理をしなければなりません。
家族であれば、名義を勝手に使い借金をすることは簡単に出来てしまうかもしれません・・・。
そうしたことも意識してカードをしっかり管理しましょう。
裁判での場合
裁判においては、名義冒用によって作られた借金に対して、名義本人の支払義務は基本的にないとされています。
スキミングなどの情報盗み取り
スキミングなどの情報盗み取りにも相当な注意が必要です。
スキミング防止のために大事なことは暗証番号の管理を徹底することです。
ずっと同じものを使い続けている人も多いようですが、 定期的に変更するということがスキミング対策として有効です。
暗証番号を入力する際は盗み見られることがないように注意しましょう。
また、カードを第三者に預けて会計をすることもとても危険な行為です。
たとえ信用できる人であったとしてもそのような行為をするべきではありません。
現金化の罠
クレジットカードの現金化という言葉を聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。
クレジットカード会社は現金化を禁止しています。
ですので事実が発覚すれば、カードの利用が停止になるかもしれません。
クレジットカードで購入した品物はカード会社への支払いが完了するまで法的にはカード会社の所有物だよ。
だから転売などを行って換金してはいけないんだ。
そしてこの現金化にも危険が潜んでいます。
例えば指定された商品を購入すると代金のキャッシュバックをするという手口が多く報告されています。
キャッシュバック率95%とか90%などと謳うものの実際に振り込まれるのは50~60%だったというケースがほとんどです。
現金化は
キャッシュバックされた現金は目減りはするが、カード会社に対しての支払いはそのまま継続する
ということだよ。
だから法定金利をはるかに超える高金利でお金を借りているのと同じことになってしまうんだ。
親族だったら家族カードがおすすめ!
名義貸しや名義冒用などをせずにカードを持つにはどうしたらいいか。
そこで「家族カード」というものに注目してみましょう。
本来クレジットカードは安定した収入を持ち、審査に受からないと持つことはできません。
しかし家族カードは本会員がクレジットカード審査に通っていれば家族の人が持つことを許されています。
発行対象は本カード所有者の
・配偶者
・高校生を除く18歳以上の子供
・両親
などになるよ。
家族カードを持つことにはいろいろなメリットがあります。
年会費がとても安かったり、中には家族会員1人までは無料というものもあります。
家族それぞれがクレジットカードに申し込みをするよりも確実にコストを削減することが可能です。
家族カードを持てば利用代金明細書は家族カードごとに分類されるので、家計をしっかり管理することが出来ますよ。
また、子供さんが勝手に高額なショッピングをした時も家族カードで把握することが可能です。
まとめ
いかがでしたか。たとえ家族や親しい間柄であっても名義貸しをしてはいけないことがご理解いただけたかと思います。
以下が今回の記事のポイントになります。
- 名義貸しと名義冒用は行ってはいけない
- 様々な詐欺の手口があります
- セキュリティ意識を持とう
- 家族カードがおすすめです
名義貸しや名義冒用には様々な手口があり、注意が必要です。
この記事を参考にして、安全なカードライフを送れる知識を身につけましょう。