友達がクレジットカードの審査に落ちてしまったみたいで・・・
その友達は借金をしていないし、お金関係はしっかりしていたんですけど何が原因なんですかね。
うーん・・・。
やってしまいがちなのが多重申込とかかな。
多重申込?
「何社もカードの申込をしたのに一つも審査に受からない」
「しっかり働いているし借金などしていないのに審査を通らない」
こういった疑問を抱える人もいらっしゃることでしょう。
もしかして多重申し込みをしていませんか。
今回、多重申し込みや見落としがちな細かい審査の情報を余すところなくお伝えしていきます。
多重申し込みをしてしまった人や審査について知りたい人に参考になる内容が詰まっているので、ぜひ読み進めてください。
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この記事の目次
ついついやってしまいがち?クレジットカードの多重申込
クレジットカードを発行するには審査に受かる必要があります。
そしてカード会社は申し込み者が信用に足る人物であるか様々な観点からチェックを行います。
その中でも見落としがちなのが今回お伝えする多重申し込みなのです。
「審査が通らなかったら面倒だから別のカードも申し込もう」
「Aの審査に落ちたから次はBに申し込もう!・・・ダメだったから次はC!」
と期間を空けず複数のカードを申し込んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これらはカード会社から多重申し込みと判断され、審査落ちになってしまう可能性があります。
多重申込になる具体的な申込枚数の目安
ではどの程度の申込数なら多重申し込みと見られずに済むのか。
これはハッキリとしたことは分かっていません。
各カード会社ごとに基準が異なりますし、公表されていないので推測の域を出ないのが正直なところです。
ですが数々の体験談、経験談、関係者の話からある程度の目安が計れます。
- 同時に2社以上の申込みは避ける(1度に1社)
- 1社に申し込んだら半年は空けたい(短くても3ヶ月)
多重申し込みはNGだよ!これから理由などを詳しく説明するね。
半年空けた方が良い理由・根拠
1社に申し込んだら半年空けた方が良いと言われる理由は一体何でしょうか。
それは個人信用情報機関が大きな鍵を握っています。
カード会社は審査の際に必ず個人信用情報機関に記録された情報をチェックし、過去に金融事故(借金の踏み倒しや債務整理の有無など)が無いか調べます。
そしてその情報は「どのカード会社に何月何日に申込み、審査に通ったか落ちたか」ということまで筒抜けになっています。
そのため複数のカードを申し込んでいるとカード会社から「発行は、やめておいた方が無難かも…」と判断されてしまうかもしれません。
クレジットカードの申込履歴は約6ヶ月間記録され、半年後に自動的に削除されるんだ。
つまり半年待てば他社のカード会社に申し込んだ記録が消え、多重申し込みだと判断されなくなるよ。
複数・多重申込とクレジットカード審査について
多重申し込みの理解が進んだところで、多重申し込みの審査に及ぼす影響について説明していきたいと思います。
もちろん先ほどから述べている通り、多重申し込みは言うまでもなくマイナス面に働きますが、どういった理由が影響しているのでしょうか。
次から具体的に見ていきましょう。
多重申込が審査に悪影響を与えるのはなぜ?
カード会社は申し込みをしてきた人がカードを健全に使うかどうかを判断しています。
通常、普通に利用するだけでしたらクレジットカードを何枚も所持する必要がありません。
ですので多重申し込みをしていると様々な観点から疑われてしまう可能性があるのです。
支払い能力が疑われる
- 手持ちのお金が無いから後払いのクレジットカードで急場をしのぎたい
- 既に持っているカードが限度額いっぱい
- キャッシング枠目的
クレジットカード会社は複数枚のカードを持とうとしている人を、こういった状況にあるのではないかと疑います。
多重申し込みをしていると不自然だと捉えられ、その結果「お金が無いのでは?」と判断され、審査落ちというケースが考えられます。
カード会社にしてもきちんと返済をしてくれると思える人にしかカードを発行したくないのは当然だよね。
踏み倒しを警戒して
クレジットカードは後払いシステムです。
そして、ショッピングができるだけでなく、キャッシング機能も用意されています。
そのため、普段の買い物に使えるだけでなく、現金を借りることもできます。
すると以下のようなことを考える人がでてくる可能性があります。
- 複数のクレジットカードを作る
- それぞれ限度額いっぱいまでショッピング枠を使う
- それぞれキャッシング枠の限度額いっぱいまでお金を借りる
- 自己破産などの債務整理
自己破産は借金が全て免責されるので利用者はお金を返す必要がありません。
そのため、カード会社はお金を回収できないまま契約破棄を行い、泣き寝入りするしかなくなってしまいます。
もちろん自己破産する側も大きなデメリットがあるからそういった人はあまりいないよ。
けれど可能性はあるから、カード会社としても「疑わしかったら審査に通さない」のスタンスを守っているんだろうね。
複数枚でも落ちてしまう?総量規制とは?
クレジットカードにはキャッシング枠が設けられています。
そしてこのキャッシング枠は年収の1/3以内に抑えなくてはなりません。
つまり、複数のカードを所持している場合、全てを合算して年収の1/3以下まで抑える必要があります。
これを総量規制といいます。
総量規制は消費者金融のカードローンも対象に含まれているので、すでにカードローンを持っている人はその分だけ総量規制の上限が近づいていることになります。
そうなると総量規制の関係上クレジットカード作成時に不利となります。
もちろん審査時に「どれくらいの借入があるのか、何社と契約しているのか」は信用情報機関を通じてチェックされているよ。
多重申込時はそれぞれのカード会社が申込み記録を残すので、カードが発行されていなくても総量規制の上限いっぱいになってしまうリスクがあります。
そして総量規制を超えてしまいそうなら「今回は残念ながら審査落ちです」となってしまいます。
対策としてはキャッシング枠を0円で申し込むことだね。
信用情報は個人信用情報機関に全て載っている
先ほどから何度か触れてきた個人信用情報機関。
この機関は非常にカード審査と深い関係にあるのできちんと理解しておく必要があります。
個人信用情報機関は現在以下の3社が国に認められ、運営されています。
- CIC
- 日本信用情報機構(JICC)
- 全国銀行個人信用センター
そしてクレジットカード会社は少なくともいずれかの情報機関に加盟しています。
名称 | 概要 | 加盟している団体 |
---|---|---|
CIC(シーアイシー) | カード会社が共同出資して設立された情報機関。クレジットカード関連の会社が最も加盟していることで知られている。 | クレジットカード関連会社、信販、リース、消費者金融、携帯電話会社など。 |
日本信用情報機構(JICC) | 消費者金融系のクレジットカード会社が多く加盟している情報機関。 | 貸金業、クレジット会社、リース、保証会社など。 |
全国銀行個人信用センター | 名前の通り多くの銀行が加盟している情報機関。 | 銀行、信用金庫、信用組合、農協、労金、一部のクレジット会社。 |
各個人信用情報機関で記録している情報
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 電話番号
- 勤務先
- 運転免許証などの記号番号
- 契約の種類
- 申込日
- 契約日
- 審査の可否
- 契約金額
- 貸付金額
- 保障額
- 入金日
- 残高金額
- 完済日
- 延滞記録
- 債務整理
- 強制解約
こうやってみてみると、誰がどのカード会社にいつ申込んだのかがすぐに分かります。
審査の可否まできっちり記録されているのもポイント。
単純に「個人信用情報機関にはカード審査に必要な情報が全て記録されている」と考えて良いと思います。
個人信用情報は個人で取り寄せられる
各個人信用情報機関によって申込方法は異なりますが、自分の情報がどうなっているのかを取り寄せて確認できます。
窓口まで足を運ぶ必要があるものから、ネットで手軽に申し込めるものも。
気になる人は開示方法を確認してみましょう。
もしかすると多重申込でブラック扱いになっているかもしれません。
消費者からしたらあまりいいイメージはないかもしれないけど、こういった信用情報機関があるおかげでクレジットカード会社などは運営することができているよ。
審査に受かるには?多重申し込みに陥らないための4つのポイント
それでは最後に多重申し込みにならず、審査に受かるためのポイントを紹介していきます。
ここまで説明してきた内容を思い出しながら読み進めていただければ理解が早まります。
実績を積む!クレヒスは審査の合否を大きく動かす!
審査では多くの要素を加味した上で最終的な判断が下されます。
やはり大きいのは収入面に関する以下の3つです。
- 「年収」
- 「職業」
- 「勤続年数」
そしてこれらと同等に重要視されているのがクレジットヒストリー(クレヒス)です。
高収入でなくてもクレヒスが良ければ信頼され、審査に通りやすくなります。
逆にどれだけ収入が多くてもクレヒスが悪いければ審査に通りづらくなります。
多重申し込みとは直接関係ありませんが、クリーンなクレヒスがあれば審査に通る可能性も上がります。
クレヒス修行を始めてみよう
詳しくは後述しますが、クレジットカードにも審査の難易度があります。
比較的通りやすいものから、なかなか通らないものまで様々。
しかし審査に通りやすいカードでもきちんと利用していればクレヒスは磨かれていきます。
ちなみにクレヒスは1~2年の期間をかけてじっくりと育てていくものだよ。
支払いの延滞などをしないようにコツコツ頑張ろう!
審査に通らなかったらデビットカードを検討してみよう
カード決済が目的の人はクレジットカードを一旦忘れて、デビットカードを活用するのもオススメ。
デビットカードは銀行口座から直接利用額を支払うシステムをしていて、使い勝手はクレジットカードとほぼ同じです。
店頭はもちろん、オンライン決済でも問題ありません。
そして最大のメリットですが、デビットカードは一切審査がありません。
銀行口座さえ持っていれば作れます。当然多重申込による審査落ちのリスクも無し。
しかしクレジットカードとは違い、口座残高がそのまま上限額になっていて、言い換えれば残高がないと支払いに使えません。
使いすぎ防止にも役立ってくれますが「後払いしたい」「分割払いしたい」という人には不向きですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
意外に見落としがちな多重申し込み。知らないうちに審査に悪影響を及ぼしているなんてこともあり得ます。
以下、重要な4点です。
- 多重申込と認められれば審査に通りづらくなる
- 他社の申込み情報も全て信用情報機関に記録されている
- クリーンなクレヒスがあれば審査に通りやすくなる
- 多重申込を避けるために半年に1回の割合で申込みたい
この記事を参考にして、自分に最適なカードを1枚見つけてくださいね。
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