日本だとアクワイアラとイシュアの役割が同一な会社がほとんどだし、JCBなんかは国際ブランドとしてもシェア率を伸ばしているから、そう考えると・・・
すみません。話していることの9割が理解できません・・・
ごめんね、ちょっと考えごとをしてて。
ゆいちゃんはイシュア、アクワイアラ、国際ブランドとか聞いたことない?
どれも聞いたことはあるんですけど、国際ブランド以外全く意味がわからないですね。
国際ブランドについては下の2つの記事などで詳しく解説しています。
普段の街角ショッピングではクレジットカードを使わないという人も、ネット通販での買い物では、クレジットカードがあれば便利と思う人も少なくありません。
ネット通販では街角ショッピングよりもポイントが付きやすく、そういった人が「ネット通販用に一枚くらいクレジットカードを持っておこうかな」と思うこともあるでしょう。銀行振り込みよりもクレジットカード番号の入力で簡単に買い物ができるメリットも大きいです。しかし、クレジットカード会社はあまりにも多く、何を選べば良いか迷ってしまいます。
そしてクレジットカードを調べてみると、「ブランド」「アクワイアラ」「イシュア」という3つの単語に行き着きます。ブランドはなんとなくわかってもイシュアとアクワイアラという名前になってしまうとちんぷんかんぷんという人もいることでしょう。
ここでは、イシュア、アクワイアラ、そして国際ブランドなど、クレジットカードを語る上で重要な語句について詳しく解説していきます。
難しい言葉のオンパレードですが、基本的にはクレジットカードをより多く発行しようという動きと理解したらわかりやすくなります。
ツイッター(@crecatty)ではカードやキャッシュレスの知識をつぶやいていますよ。
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この記事の目次
クレジットカードの常識を知ろう!イシュアとアクワイアラ!!
私たちが日々使っているクレジットカードは便利なものです。手持ちのお金がなくても買い物をすることができるのはとても助かります。
日本においては、クレジットカードをほとんどの人が2枚ないし3枚所持していて、保有率だけを見ると世界的にもそこまで低いわけではありません。
そしてクレジットカードのシステムについて説明するには、ブランドとイシュア、アクワイアラという名前を避けて通ることはできません。
実際には多くの人がこれらの名前には馴染みがありませんし、知らなくてもクレジットカードの利用ができてしまいます。
しかし、私たち利用しているクレジットカードについて深くしり、仕組みを理解すれば、また違った世界が見えてくるのです。
ここでは、クレジットカードの国際ブランド、イシュア、アクワイアラについて詳しく説明します。
イシュアとは?
クレジットカードを利用者に発行する会社をイシュアと言います。クレジットカード利用者が「ポイントがたくさん付く便利なクレジットカードがあるので欲しい」と思って申込を行うのであれば、それはクレジットカードの発行会社であるイシュアに申込みを行うことになります。
イシュアの役割は大きく3つあります。
- クレジットカードの発行
- カード会員の管理・利用代金の請求
- カードの利用状況の監視
ここでは、イシュアの働きについて詳しく説明します。イシュアは大きく分けて、4つの大きな仕事をしているのです。
イシュアの役割①. クレジットカードの発行。
私たちがクレジットカードを持つために最初にすることは、クレジットカードの申込みです。申し込んでクレジットカードの会員になる必要があるのです。会員になってもらうため、イシュアはクレジットカードの発行をするために様々な販促キャンペーンを行っているのです。お得なポイントを付与するのも会員獲得のためと考えたらわかりやすいです。
イシュアの役割②. カード会員の管理・利用代金の請求です。
クレジットカードで買い物をしたら、その場はカード会社がお店にお金を支払ってくれるので、翌月以降1ヶ月のカード利用代金をまとめてイシュアから請求されます。
支払い方法は口座振替で、利用者の銀行口座から代金を引き落とします。
ですから、カード会員がどれだけクレジットカードを利用しているか管理をしているのです。請求が近くなると利用明細が発行されますから、カード会員は、身に覚えのない決済履歴があった場合には、イシュアに指摘することができます。
イシュアの役割③. カードの利用状況の監視
それは、クレジットカードが他人に使われないようにすることです。
クレジットカードに印刷されたセキュリティコードを決めるのもイシュアの仕事ですし、会員の本人認証を行うこともイシュアの仕事です。そして常に利用状況を監視していて、不自然な使われ方を見つけたときは会員に連絡をすることもあるのです。
こういった、しっかりとした会員管理をするのがイシュアの大事な仕事だよ!
アクワイアラとは?
アクワイアラは加盟店契約会社のことを指します。
具体的にはクレジットカードを使えるようにする会社と考えていいでしょう。アクワイアラには大きな仕事が3つあります。
- クレジットカード加盟店を増やす
- イシュアへ利用代金の請求
- クレジットカード加盟店にお金を支払う
これらを順番に説明します。
まず、一つ目のクレジットカードを使える加盟店を増やすということですが、クレジットカードが使えるということはお店の収益の向上、キャッシュレスによる入出金管理のしやすさなど、利便性を高めます。そのための販促活動をするのがアクワイアラということになります。
また、クレジットカードが使えるようになることを「加盟」と呼んでいて、使えるお店を「加盟店」と呼んでいます。イシュアにとってのお客さんは会員になりますが、アクワイアラにとってのお客さんは加盟店ということになります。こう考えるとわかりやすくなりますね。
二つ目のイシュアに利用代金を請求することですが、イシュアはクレジットカード会員から利用代金を回収しています。しかし、そのままでは加盟店はお金をもらうことはできません。そうなると加盟店管理をしているアクワイアラから利用代金の支払いを受けることになるのですが、アクワイアラはその利用代金をイシュアから支払いを受けています。ここでイシュアとアクワイアラがつながることになるのです。
三つ目は加盟店への利用代金支払いです。イシュアから回収したお金は、加盟店に支払わなければいけません。ここで、会員、イシュア、アクワイアラの3者の関係が明らかになりましたね。
イシュアは直接、クレジットカード会員と接することになるので身近に感じる存在ですが、アクワイアラとは直接的な接点はありません。そういった面で会員からはもっとも見えにくい存在と考えていいでしょう。
日本の場合はこのイシュアとアクワイアラの役割を一つの企業が行っている場合が多いです。ですのでクレジットカード会員の管理、そして加盟店の管理をまとめて一つの会社が行うのでお金の流れもよりシンプルに考えることができます。
知りませんでした!
イシュアとアクワイアラの詳しい解説はまた後でするね。
国際ブランドとは?
国際ブランドは、決済システムを提供しています。多くのクレジットカードに国際ブランドのロゴマークが記載されているので、ご存知の方はかなり多いのではないでしょうか。
クレジットカードには必ずロゴマークが付いています。「JCB」「VISA」がそれにあたるのですが、これがクレジットカードのブランドを表しているのです。
クレジットカードのブランドには国際的に通用する国際ブランドと、国内でしか通用しない国内ブランドがあります。そして日本で発行されているクレジットカードの多くは、この国際ブランドのロゴマークが付いているのです。
この国際ブランドですが、どういった役割をしているのでしょうか。
一つの大きな役割は、世界中で24時間クレジットカード決済をすることができる仕組みを提供しているということです。日本で知られている国際ブランドとしてはJCBやVISAを始めとしてマスターカード、American Express、ダイナーズクラブ、銀聯、ディスカバーがあります。これらを総称して7大国際ブランドと呼んでいるのです。
※クレジットカードの付いている国際ブランドと同じマークを店頭に掲示しているお店は、その国際ブランドの加盟店と呼ばれ、持っているクレジットカードを利用して買い物をすることができます。
国際ブランドですから、世界中の店舗で利用できるのですが、店舗だけではなく国や地域によって対応していたり対応していなかったりとまちまちです。そのため海外旅行に出かけた際に手持ちのクレジットカードが利用できないということも起こる可能性があります。
ですのでクレジットカードを作る際に国際ブランドの選択がとても重要になってくるのです。いずれにしても、クレジットカードを持つということは、必ず7大国際ブランドのいずれかのロゴがクレジットカードに記載されていることになります。
また、国際ブランドにも2つのタイプがあります。
一つはVISAやマスターカードのようにクレジットの決済システムだけを提供している国際ブランド、そして、もう一つはクレジットカードを自ら発行している国際ブランドです。これはプロパーカードと呼ばれてステータス性も高くなっているのです。
イシュアとアクワイアラの関係は??
アクワイアラは、加盟店を増やすこと、そしてその加盟店の管理などを行うといった加盟店契約会社のことをいいます。
また、VISAやMasterCardなど、クレジットカードの国際ブランドでは、加盟店を審査・認定する仕事を担います。そして、クレジットの決済処理を行い、クレジットカード加盟店に対して利用代金の支払いを行います。
一般にクレジットカード会社の事業活動は、クレジットカードの発行と加盟店を管理する業務に分けられます。
このアクワイアラは後者の業務を担当することになるのです。また、米国の場合では、クレジットカードを発行するのは主に銀行などの金融機関が行っています。
クレジットカード加盟店を増やすなどの業務等は専門業者に任せるシステムとなっているのです。それに対して日本の場合、クレジットカード会社が「イシュアー」と「アクワイアララ」を兼ねるのが一般的となっています。
どの仕事も大切なんですね。
そう考えると全部やってしまうJCBってすごいよね。
イシュアは、自社のクレジットカードや提携クレジットカードの発行を行うといった、クレジットカード発行会社のことをいいます。アクワイアラは加盟店を管理しているので、クレジットカード会員との接点がありません。アクワイアラとは、加盟店向けにサービスを提供する事業者のことです。具体的には、お店を1店1店まわってクレジットカード決済ができるシステムを入れてもらえるように依頼するのが主な仕事になります(これを「加盟店開拓」と呼んでいます)。
そして、これが大きな仕事になるのですが、アクワイアラはイシュアがクレジットカード会員から回収した利用代金を受け取り、さらに、クレジットカード加盟店に支払うのです。お金がめぐりめぐってわかりにくいですが、直接クレジットカード会員にサービスを行っているのがイシュアになります。
実際にクレジットカードを発行しているので、クレジットカード発行会社と呼ばれることのほうが多く、一般の人もこちらのほうが馴染みがあるでしょう。会員に対して実際に利用代金の立て替えといった信用取引を行っているのがイシュアです。クレジットカードを裏返して見ると、イシュア(クレジットカード発行会社)の名前が書かれているはずです。
国際ブランドによっては、たとえそのロゴマークがあったとしてもその国際ブランドが発行したクレジットカードとは限りません。例えば国際ブランドはJCBだけど、実際にクレジットカードを発行しているイシュアは別の会社というのは珍しくないのです。
各種の会員特典やポイント付与などを提供しているのがイシュアであり、クレジットカード選びの基本はどのイシュアを選ぶかということになります。見えないところでイシュアとアクワイアラはつながっているのですが、利用者からはアクワイアラの動きは見えにくいということになります。
私たちがクレジットカードを使ってショッピングをするときは3つの異なる立場のクレジットカード事業者が関わっているのです。その3つの異なる事業者が国際ブランド、イシュア、アクワイアラなのです。
日本だと少し特殊??代表的なイシュアは??
イシュアは、主に自社クレジットカードや提携クレジットカードを発行し、クレジットカード申込者の入会時の審査や顧客管理、さらには、利用代金の立て替え払いやクレジットカード会員への請求などを行います。また、クレジットカードに今やなくてはならないポイント還元などの付帯サービスもイシュアが行っているのです。
国内のクレジットカード会社は基本的にイシュア(クレジットカード発行会社)です。国内の有名ブランドというと、三井住友カード、セゾンカード、UC、カードなどがありますが、これらはいずれもイシュアです。そして国内ブランドのクレジットカードとなるのですが、ほとんどがVISAやJCBといった国際ブランドと提携しているので、国内はもちろん海外でも不自由なく利用することができるのです。
三井住友カードにVISAのロゴマークが記載されていれば、海外では三井住友カードではなくVISAカードとして利用できるのです。それはマスターカードでも同じです。また、同じイシュアが様々な国際ブランドのクレジットカーを発行するケースも多々あります。そして、イシュアの売上のほとんどはクレジットカード利用者の手数料と年会費によって成り立っているのです。クレジットカードを利用する場合は、国際ブランドに加盟していなければなりません。
手数料と年会費が収益ってことは年会費無料のカード会社は大変ですよね!
その分多くの人に利用してもらってプラスにしようってことだね!
JCBカードを利用する場合は、JCB加盟店の店舗である必要があるのです。アクワイアラは国際ブランドの加盟店を管理し、さらに統括している加盟店管理会社になります。
アクワイアラの主な仕事は、クレジットカード加盟店で使用されたクレジットカードの売上伝票に基づいて、加盟店への代金の立て替え、さらには取引されたデータをイシュアに連絡する業務を行っています。イシュアは利用者から回収した利用代金をアクワイアラに支払います。
海外では、イシュアとアクワイアラが別会社ということがよくあるのですが、日本ではクレジットカードの発行と加盟店管理を同じ会社が行っていることが多いのです。前述した三井住友カードはその典型例と言えます。そのため、日本ではクレジットカード発行会社と国際ブランドの違いだけがわかっていれば問題ありません。アクワイアラを特に意識する必要はないのです。
日本では利用者に密接につながっているのがイシュアであり、そのイシュアがアクワイアラの役割も担っているというとわかりやすいのではないでしょうか。
クレジットカード業界について知ろう!
クレジットカード業界には大きく三つの業態があることを説明してきました。
まずクレジットカードの国際ブランドです。
そして、イシュアですが、これはクレジットカード発行会社をさします。American Express、ダイナーズクラブ、JCBは国際ブランドでありながら自らクレジットカードを発行しているイシュアでもあるのです。
さらに、アクワイアラですが、これは加盟店管理会社を指します。クレジットカード利用者からはその存在すらわかりにくいのですが、日本ではイシュアと業務を兼ねているアクワイアラがほとんどとなっています。
国際ブランドでありながら、イシュアでもありアクワイアラという代表選手は日本の国際ブランドであるJCBが有名です。そして、米国の国際ブランドであるディスカバーもイシュアとアクワイアラを兼ねているのです。複雑なクレジット業界ですが、利用者目線ではイシュア(クレジットカード発行会社)を見ていれば問題ありません。
手数料で儲けている??
クレジットカードに関する業務は大きく分けて三つあります。国際ブランド業務、クレジットカード発行業務、加盟店業務です。
国際ブランド業務
これは国際ブランド会社の業務です。
国際ブランドですから、世界的規模の決済ネットワークの運営はもとより、クレジットカード取引の関する運用規定の制定とその監視業務を行っています。いうなれば、クレジット決済システムを提供するのがメインの業務となるのです。これが国際ブランドの業務になります。
クレジットカード発行業務
これは、文字通りクレジットカードを発行する業務です。カード会員の入会審査や管理、さらには利用代金の立て替え払い、カード会員への利用代金の請求を行います。これがイシュアの業務です。
加盟店業務
これは、クレジットカード決済を利用できるようにしたいという店舗とクレジットカード加盟店契約を行い、その加盟店の管理などを行います。
国際ブランドのVISA、マスターカードは国際ブランド業務のみを行っています。クレジットカード発行業務と加盟店業務については、契約する金融機関(金融機関は欧米に多い形で、日本では主にクレジットカード会社となります)にまかせているのです。
さらに日本ではイシュアとアクワイアラが同じクレジットカード会社というのが主流です。イシュアとアクワイアラが明確に分かれている欧米と比べるとかなり業態が変わっていることがわかります。
クレジットカード決済による取引は、カード発行業務を行うイシュア、加盟店業務を行うアクワイアラ、クレジットカードを取り扱う加盟店、そしてクレジットカード利用者の4者の間で行われます。
また、国際ブランドですが、イシュアとアクワイアラを仲介していて、クレジットカード取引の生産や為替などの業務を行いますが、基本的に取引内容や上述した4者間の契約内容には直接的な介入をしません。
日本の場合はイシュアとアクワイアラが一つの会社となっていることが多く、両者が同一会社となる取引も発生します。これは、支払いに利用したクレジットカードの発行会社がその加盟店のアクワイアラであるといった場合です。
イシュア、アクワイアラ、国際ブランドの収益についてですが、クレジットカード会員が、お店でクレジットカードを利用して買い物をした場合、イシュア、アクワイアラ、国際ブランドに収益が発生します。まずはお金の流れを順番に見ていきましょう。収益はそれぞれ手数料と言い換えることができます。イシュア、アクワイアラ、国際ブランドは手数料で儲けているというわけですね。
イシュアの収益
クレジットカードを発行しているイシュアは、クレジットカードカード会員からの年会費、さらには分割払いやリボ払い利用時の金利手数料、キャッシングの手数料などが主な収益となります。
年会費が無料のクレジットカードを発行している場合でしたら、分割払いやキャッシングなどの利用がない場合でも、イシュアは、アクワイアラから手数料収入を得ることができます。
イシュアが発行するクレジットカードが、アクワイアラが管理する加盟店で使用された場合、アクワイアラはイシュアに利用代金に対しての手数料を支払うことになっているからです。これをイシュアフィーと呼んでいます。なお、イシュアフィーは、国際ブランドを管理する会社によって業種別に定められています。
アクワイアラの収益
加盟店の管理を行っているアクワイアラは、加盟店でクレジットカードが使用された場合、加盟店より加盟店手数料を受け取ることができます。
アクワイアラは、イシュアにクレジットカード会員の利用代金に対するイシュアフィーを支払う必要があります。それによってアクワイアラの実質的な収益は、加盟店手数料から、このイシュアフィーを差し引いた金額となるのです。
国際ブランドの収益
国際ブランドは、イシュアとアクワイアラからブランドフィーと呼ばれる手数料を受け取ることができます。このブランドフィーには二つの形態があります。一つは従量課金のボリュームサービスフィー、そしてもう一つはネットワークフィーやプレミアカードフィーと呼ばれるものです。
VISAやマスターカードといった国際ブランドは独立した存在で、クレジット決済システムだけを提供しているので、イシュア、アクワイアラさらには加盟店などには一切の口出しをしません。これは自社がクレジットカードを発行していないので当然とも言えるのですが、圧倒的な世界的シェアを持っているので黙っていても手数料が入ってくる仕組みとなっているのです。
また、JCBなどは自社でクレジットカードを発行するプロパーカードでありながらイシュアやアクワイアラを兼ねている世界でも稀な国際ブランドとして知られています。
年会費無料ができる理由!
無料ほど安いものはないといいますが、クレジットカードにもこれが当てはまります。クレジットカード会社も営利企業である以上、利益を出さなくてはいけませんし、そのためにクレジットカードを発行しているのです。
クレジットカード会社が年会費を無料にしている理由はいったいどこにあるのでしょうか。
年会費も大きな収入です。その収入を放棄して、永年年会費無料というクレジットカードが多く存在しているわけに迫ってみたいと思います。
年会費を無料にする一番の理由は?
年会費を無料にする一番の理由は、年会費を無料にすることでより多くのクレジットカード会員を獲得できる事に尽きます。
クレジットカード会員が増えると加盟店手数料が入ります。加盟店はクレジットカード会社に、クレジットカード会員が利用した代金の1%から7%の手数料を支払っているのです。
これはカード会員が負担しているわけではなく、加盟店が負担しているのですが、加盟店側としてはカード会員が手持ちのお金がないから買えない(つまりはその場でのお客さんを逃がしてしまう)ということを防ぐことができるので、クレジットカード会社側に加盟店手数料を支払っても売上増というメリットを得ることができるのです。
手数料があるで利益を得ている?
クレジットカード会社は、カード会員が利用代金の支払いを分割払い、リボルビング払いをした場合とキャッシングを利用した時に手数料が入ります。
クレジットカード会社は、年会費を無料にしても、カード会員が分割払い、リボルビング払い、さらにはキャッシングを利用した場合の手数料で利益を得ることができるのです。
クレジットカード会社は、以上の収益増加が見込めるので、クレジットカードの年会費を永年無料とすることができるということです。さらにポイント付与などお得な特典をつけてクレジットカードの会員を増やそうとしているのです。
切っても切れない関係。加盟店の存在!
クレジットカードの加盟店について説明していきます。
クレジットカード会員がクレジットカードを利用して買い物をすると、加盟店はクレジットカード会社(正確にはアクワイアラ)に利用代金に応じた利用手数料を支払わなければいけません。
カード会員が利用した金額の1%から7%程度の手数料を支払う必要があるのですが、冷静に考えてみると、それは加盟店側としては大きな損失にしかならないように思えてしまいます。
しかし、それでもメリットがあるからこそ加盟店側は利用手数料を支払ってまでも、クレジットカード会社と加盟店契約を結んでいるのです。
一体それはどのようなシステムで、どのようなメリットにつながっているのでしょうか。
まず、クレジットカードの加盟店は、カード会員がクレジットカードを利用することによってより多くの買い物をしてもらうことを期待しているのです。現金で支払う金額よりもクレジットカードで支払う金額の方が、大きくなる傾向にあるのは統計のデータを見てもはっきりと表れているのです。それがあるからこそ加盟店側としては、利用手数料を支払ってでも加盟店契約を結んでいるということになります。
なるほど!
お客さんが現金でのみ買い物をしていると、お給料前はあまりお金を使わないお客さんが沢山になってしまいます。そうなると、ボーナスの前ともなるとお店にやってくるお客さんがさらに少なくなってしまうのです。
クレジットカードを利用するということは、カード会員が給料日やボーナス日などに関係なく、常にお金を使うことができるようになりますし、その分購買意欲が高くなる可能性があるというわけです。それがクレジットカード加盟店の大きなメリットとなっているのは間違いありません。
その他、クレジットカード会員が利用代金について支払いできなくなったような場合もクレジットカード会社がきちんと利用代金を加盟店に支払ってくれる点も、メリットと考えていいでしょう。
クレジットカード会員がクレジットカードを利用すると、その分の手数料を加盟店がクレジットカード会社に払うという構図になります。加盟店にとって、これは大きな損失になってしまいます。しかし、そういった手数料という損失を支払ってもで、クレジットカード会員の購買意欲の向上で、確実に実入りをとっていると考えていいでしょう。
クレジットカードの賢い選び方
数あるクレジットカードの中から自分にとって最適なものを選びたいと考えるのは当然のことです。しかし自分にとってお得なクレジットカードとそうでもないクレジットカードという線引きをするのは難しいです。
一般的に良いカードと考えられるのは年会費が無料のクレジットカードですが、それだけでカードを選ぶのは心許ないでしょう。
イシュア(クレジットカード会社)からすれば、年会費無料で多くの会員を募るのは、カード会員の多さがそのまま自社の収益に結びつくからです。そのため、必死に会員獲得に関して多くのサービスを実施しているのです。
では、クレジットカード選びのポイントは何でしょうか。実際にどのようなクレジットカードがお得だと言えるのでしょうか。
また、クレジットカードを選ぶということは、イシュアを選ぶこととイコールですのでイシュアが行っている会員向けのサービスにも注目していきます。
クレジットカード利用者にとって、イシュアを賢く選ぶことがすなわちクレジットカードの賢い選び方につながっているのです。
カードを選択することはイシュアを選択することと同じ!!
クレジットカード選びというのはカードそのものを選ぶというよりは、クレジットカード発行会社すなわちイシュアを選ぶようにしたほうが手っ取り早いかもしれません。
実際にクレジットカードを選ぶのでも様々なサービスが付帯しているのです。
海外旅行に行くことを考えたら海外旅行傷害保険が付いているクレジットカードがお勧めです。そのような場合はクレジットカードよりもイシュアを選べば間違いないということになります。もちろん同じイシュアが発行するクレジットカードでもグレードや種類の違いで付帯するサービスが違うことがあります。
クレジットカード選びは、自分にはどのサービスがあったほうがいいのか、あるいは必要かなどを考えてそのサービスが充実しているイシュアを選ぶようにしたら間違いありません。たくさんの種類のクレジットカードがあるからこそ、選択を間違わないようにしたいものです。
こういったサービスのあるクレジットカードが欲しい、そのためにはそのサービスを提供しているイシュアが発行しているクレジットカードを選ぶということがクレジットカード選びの近道になるのです。
選ぶ際のポイント!
クレジットカードを選ぶ際に気をつけたいことは、自分の目的に合っているかということです。そして、ちゃんと利用していくことができるのかが大きなポイントと考えましょう。
気をつけたいのは、年会費無料のクレジットカードだからといって闇雲に作らないことです。目的のないクレジットカードはおそらく利用することもありません。ですので、使いやすさ、さらにはいつでも利用できることを重視したほうがいいでしょう。
最初に特典やサービスに惹かれて、そのクレジットカードを選ぶことがあると思いますが、特典はそのクレジットカードを利用して初めてその恩恵を受けることができるのです。
ポイント還元率の高いクレジットカードはまさにその典型と考えていいでしょう。還元率の高さに惹かれてそのクレジットカードの会員になっても使わなければ意味がありません。ですので、まずは利用しやすいこと、自分の目的に合っていることを始めに考えるようにしたいものです。
目的はいろいろあります。「生活費を節約したい、海外旅行に行くので海外に強いクレジットカードを選びたい」などです。これは海外旅行傷害保険の補償金額などが参考になります。ネット通販が趣味なのでそれに、ネット利用がしやすいクレジットカード(ポイントが付きやすい)というのも良い目的です。さらには海外旅行の絡みでマイルが貯まりやすいクレジットカードなどもいいでしょう。
まずは、自分自身がクレジットカードを持つ目的というものを明確にしてから、クレジットカード選びをすることが大切です。
おすすめカード
JCBカード
おすすめのクレジットカードとなるとまず一番にあげたいのは日本の国際ブランドであるJCBカードです。
中でもJCB一般カードはJCBカードの中でもメインとなるクレジットカードになります。また、JCB自ら発行するプロパーカードでもあるのでステータス性としても十分です。国内ではVISAと並んで最多の加盟店数を誇り、日本発の国際ブランドでもありますから、日本人に最も馴染んでいるクレジットカードといってもいいでしょう。
クレジットカードは年会費が無料ではないと持ちたくないという人もいるかもしれません。JCB一般カードは、初年度は年会費無料ですが、次年度から年会費が有料になってしまいます。しかし、使い勝手の良さとサービスのきめ細かさはやはり日本のクレジットカードという趣があります。
基本スペックが高いことが特徴で、海外旅行傷害保険が付いています。利用付帯となるので事前登録が必要になりますが、海外旅行の傷害死亡の補償額が3000万円と、他のクレジットカードを圧倒する補償となっているのです。
さらにJCBは一般カードから始まってゴールドカード、プレミアカードさらには頂点のブラックカードまで育てる楽しみがあります。
持っているだけでもステータス性を感じることができるクレジットカードですが、それ以上に使いやすいクレジットカードとなっているのです。日本人のクレジットカードの平均保有枚数は3枚とされています。その中の一枚は是非ともJCBカードをもっていたいものです。
楽天カード
実用的な部分でもっともおすすめできるのが楽天カードです。まず、楽天カードはクレジットカード、楽天ポイントカード、そして電子マネーの楽天Edyの3つの機能を集約したいわゆる三位一体のクレジットカードとしてとても使い勝手がいいのです。
ネット通販大手の楽天市場を抱えていることも強みで、楽天市場や楽天ポイント加盟店ではポイント還元率が3%ないし4%になるという大盤振る舞いです。上で紹介したJCB一般カードのポイント還元率は0.5%で、それでも標準的なポイント還元率なのですが、楽天カードの場合は群を抜いていると言ってもいいでしょう。
さらに、簡単にポイントの2重取り3重取りができるのも特徴です。そして、特筆すべきはスーパーポイントアップキャンペーンがあり、楽天市場や楽天ブックスで楽天カードを利用すると最大で6%のポイント還元率を得ることができるのです。楽天関係に限定さえるポイント還元率ですが、加盟店の多さを考えるとかなり大きな特典と言えます。
そして、上で説明したJCB一般カードと合わせて楽天カードもスマホ決済の大本命となりそうなアップルペイに対応しています。さらにはアンドロイドペイにも真っ先に対応を表明したのが楽天カードです。新しい決済サービスにもいち早く対応するフットワークの軽さが楽天カードの大きな魅力でもあるのです。進化の手をゆるめないクレジットカードはメインカードとして考えても十分なスペックであり、大きなポテンシャルを秘めているクレジットカードなのです。
まとめ
クレジットカードを使う場面で、イシュアとアクワイアラを意識することはありません。
また、イシュアの説明をするとクレジットカードを発行する会社であるということで、馴染みも出てくるのですが、アクワイアラは加盟店とのつながりがあるだけで、クレジットカード利用者にとってはまったく関連がないと考えて良さそうです。
もっとも、これはイシュアとアクワイアラが別会社の場合です。
実は日本のイシュアとアクワイアラは同じ会社が業務を行っていることが多く、加盟店はアクワイアラから、クレジットカード利用者が買い物をした利用代金を受け取る仕組みとなっているのですが、国内では一般的な言い方としてクレジットカード発行会社すなわちイシュアから受け取っているのが実際なのです。
クレジットシステムというのは国際ブランドを頂点として、イシュア、アクワイアラ、加盟店、そしてクレジットカード利用者といった4者で成り立っています。
このようなクレジットシステムの形態を知ることで、クレジットカードを利用した際にお金の流れがどうなっているのかを知るのも興味深いものだと言えるでしょう。
- イシュア=クレジットカード発行会社
- アクワイアラ=加盟店契約会社
- それぞれ仕事内容が違う!
- 日本だとイシュアとアクワイアラが同一なところが多い!
もっとクレジットカードなどの情報を知りたい方は、ツイッター(@crecatty)もご覧ください!