クレジットカードの審査って何を基準に判断しているんですか?
そうだね・・・一般的に言われているのはクレヒスであったり、審査を受ける人の収入、居住形態、職種などを審査の際に見ているかな。
障がいがある方や、高齢の方は、審査に何か影響がありますか?
クレジットカード会社の審査基準は具体的には公表されていません。
スコアリングによって審査が行われるということはわかっていても、自分が審査に受かるか受からないかは結果を見てみないとわからないのです。
そして、
障がいがある方でもクレジットカードは作れる?
こういった疑問を持つ人もいらっしゃるかと思います。
今回はその疑問に答えると共に、審査の際に大事なポイントやおすすめのカードを紹介していきます。
この記事をご覧いただければカードを入手するまでに大事なことがわかるでしょう。
この記事の目次
障がいがあるとクレジットカードは作れない??
障がいのある方の中にはクレジットカードの審査に不安を持っている人もいらっしゃるかと思います。
そもそも、障がい者はクレジットカードを持つことが難しいのでしょうか。
クレジットカードを持つ条件の根本は安定した収入があるかどうかということです。
それを考えれば障がいがある方でも収入があれば持てるということになります。
「安定した収入」が条件だとすると、仕事をして収入を得ていればクレジットカードを持つことができるというわけですね。
審査の際に影響する??
クレジットカードの申込書には、障がい者であるかどうかという記載はありません。
ですから、健常者も障がいを持っている人でもクレジットカードの申込みについては同じ土俵に立っていることになります。
ただし、収入という観点においては物理的に働くことができない人も「無職」と判断されてしまうことがあるのです。
つまり、障がいを持っていること自体は問題ありませんが、働くことが難しいなどの別の理由によって、審査の際に影響が出てしまう可能性があります。
クレジットカード会社によっては本人に直接電話することも。
そのときに応対が出来ない場合は、クレジットカードの審査に重大な影響が出ることもあります。
さらにもう一つ注意点としては収入証明書の問題が挙げられます。
アルバイトなどの安定した収入のない場合は、収入の有無を確認できる書類の提出が必要となるケースもあります。
審査基準が公開されてない以上確かなことは言えませんが、
- 本人確認の電話がある場合はそれに正しく応対できること
- 収入があること
など健常者と変わらない状況が望ましいのは間違いありません。
しかし健常者でも審査に落ちる人もいますし、障がいのある方でも問題なく審査に通る人も当然のようにいらっしゃいます。
障がいがあるから何か特別な条件が課されていたり・・・なんてことはないので心配せずに申し込みをしましょう。
障害年金は安定した収入だと評価される??
障がいのある方に支給されるのが障害年金です。
年金というと65歳から受けとることができる老齢年金、さらには配偶者などが亡くなると受け取ることができる遺族年金などが挙げられます。
この障害年金は日常生活において制限を受けるような病気及び怪我などで、就業することが困難な場合、国の公的な年金として金銭的な援助を受け取ることが出来る制度だよ。
障がいの程度もかなり細分化されているのが特徴だね。
例えば視力でも、コンタクトレンズや眼鏡などで見える程度でも裸眼ではまったく見えないというような場合は障害年金を受けることができたりするんだ。
さらに身体のそれぞれの部位について障がいの割合が細かく決められているよ。
例えば歩くのに不便を感じるような股関節に不具合を持っている人のケースでは障害年金の受給資格がある場合があるんだ。
残念なことに、障害者年金は周知不足の面があって、その存在はあまり知られていないのが現状です。
知っていても、制度の煩雑さや申請の難しさなどもあって、敢えて障害年金を受給しないという人もいらっしゃいます。
統計的な数値
それでは、この障害者年金ですが、どのくらいの人が受給しているのでしょうか。
下の表をご覧ください。
データ名 | データ内容 | データ元 |
---|---|---|
年金制度基礎調査 | 障害年金を受けている人は200万人程度 | 厚生労働省 |
障害者白書 | 20歳以上65歳未満の障がいのある人は300万人超 内訳:身体障がい者が111万人、知的障がい者が40万人、そして精神障がい者が172万人 |
内閣府 |
この数字から計算して障害年金を受け取ることができる人の6割程度しか障害年金を受け取っていないことがわかります。
これは障害手帳を持っていると就業に差し支えがあるなどといった問題もあるのかもしれないね。
この数字は障害年金をもらえる程度の障がいではない人も含んでいる可能性があるから正確な数字ではないとも言えるよ。
けど、本来障害年金を受け取る資格のある人が障害年金を受け取っていないのは紛れもない事実だろうね。
そして、クレジットカードを取得するための審査なのですが、障害年金も収入として認められています。
これは、老齢年金や遺族年金が収入として認められているのと同じと考えていいでしょう。
ですから就業ができなくても障害年金を受け取っていれば、収入面においては無職という扱いは受けずに済みます。
しかし障害年金を受け取る資格がありながら障害年金を受け取っていない人も少なくないのが現状です。
障害年金
また、障がい者は等級が細かく分けられています。
障がいの度合いによって障害年金の金額が違ってくるのです。
支給の条件も2つ存在していて以下のようになります。
障害基礎年金 | 障害厚生年金 | |
---|---|---|
対象 | 国民年金に加入している人 | 厚生年金に加入している人 |
いずれにしても、障害基礎年金、障害厚生年金は収入として認められているので、この年金収入があるかないかによって、よってクレジットカードの審査の結果は大きく違ってくる可能性があります。
収入がないとやっぱり苦しい?
クレジットカードを持つためにはクレジットカードの審査にパスする必要があります。
クレジットカードの申込書には健常者であるとか障がい者であるといった記入欄はありません。
ですから、障がいがある方でもクレジットカードの申込みの段階ではまったくないと考えていいでしょう。
クレジットカードの審査にはよく「3C」という言葉が用いられます。
- Capacity(返済能力)
- Character(返済資質)
- Capital(返済担保)
それぞれとても大切な項目です。
クレジットカードのシステムはクレジットカード会社が利用者に代わって買い物の代金を支払ってくれるようになっています。
利用者は後でその代金を一括でクレジットカード会社に支払います。
後払いシステムと考えればわかりやすいね。
上述した3Cの中でも返済担保は、クレジットカードについては原則として無担保ですから、残りの2つのCが重要になってきます。
返済資質というのは利用者の性格を考えていいでしょう。誠実にお金を支払ってくれる人かどうかということです。
これについては後述するクレヒスなどが重要なポイントとなります。
そして、返済能力です。
この返済能力とは年収や雇用形態など、クレジットカードを利用する事に対して遅滞なく、さらに問題なく返済してくれる能力があるかどうかが問われます。
障がいがある方の中には健常者と同じような仕事をすることが難しい人もいます。
しかしそれでもある程度の収入さえあれば、クレジットカードを作ることは不可能ではありません。
例えば障害年金を受け取っている人であれば、それは「安定した収入」と考えられます。
申込書の欄に障害年金の欄はないけれど、障害年金を受け取っているのでしたら年収の欄に一年間の受取額を合算して記入するようにしましょう。
また、電話応対ができるかを判断するため、クレジットカード会社から本人確認の連絡が入ることがあります。
これは健常者の場合でも同じで電話がきちんとつながる状態にあるのかなどがチェックされています。
電話がかかってきた際は問題なく応対できるようにしましょう。
審査に受かりやすくなるには!
障がいのある方でもクレジットカードを持つことができるんですね!
そうだね。
しかし仕事に就いていない人や、仕事に就いていてもアルバイトなどの場合も少なくないよね。
そうなるとクレジットカードの審査にパスするのも難しくなってしまうことがあるんだ。
それではどのようにしたらクレジットカードの審査にパスすることができるのでしょうか。
この章では収入が少ない方でも、審査をパスするにはどうしたらいいのかを考えます。
クレヒスを意識しよう!
クレジットカードの審査の際にクレヒスはほぼ確実に参照されると言えるね。
そのときに他のクレジットカードの利用状況や延滞などの記録も確認されるから注意が必要だよ!
クレジットカード会社は延滞に敏感にですので、借りたら返すというクレジットカードのルールは忠実に守るようにしましょう。
クレヒスには私たちの様々な情報が詳細に記録されています。ですのでクレヒスを意識したクレジットカードの正しい利用を心がけるようにしましょう。
これまでクレジットカードを持ったことがなければ関係ないのでは?
クレヒスがないから安心していいということではないよ。
審査の際にそういった情報がホワイトだと怪しまれることもあるし、記録がないとカード会社も審査する際に参照するものがないから困ってしまうんだ。
さらにクレジットカードを持っていなくてもクレヒス(信用情報)は作られるんだ。
例えば携帯電話やスマホを持っていると、それが契約者本人であれば、信用情報機関に登録されるよ。
だから携帯電話代が引き落としできずに利用停止になった、なんてことにならないように注意しよう。
また、金融機関からの借金なども全てクレヒスに登録されています。
もちろん決して借金が悪いわけではありません。しかし住宅ローン以外にたくさんの借金があれば、クレジットカード会社も「返済は大丈夫かな?」と疑心暗鬼になってしまう可能性がありますので注意しましょう。
もちろんこうした返済をきちんとしていれば、それは良質なクレヒスになり、いつかステータスカードを作ることも可能になるかもしれません。
虚偽申告や書類の不備をなくそう!
クレジットカードの申込みで内容に不備があった場合や虚偽申告を行った場合はどうなのでしょうか。
収入の申告の際に年収を上積みして記入するケースも多いですが、あまりに酷いとクレジットカード会社から確認があるかもしれないのでやめておきましょう。
最近、収入証明書が不要だったり見込み年収で記入オーケーのところも増えたけど、できるだけ正確に記入するのをおすすめするよ。
虚偽申告
虚偽申告の場合は確実に審査に落ちますし、クレジットカード会社の社内情報として記録されているので、そのカード会社には今後カード申し込みができなくなる可能性が高いです。
審査に不利となると思い、自分の情報を偽って申込みをする人もいるかもしれません。しかし、これも間違いなくバレます。
虚偽申告は絶対にやめましょう。
書類の不備
それでは書類の不備の場合はどうでしょうか。
例えば住所を間違えたケースなどです。
こういった場合だと内容確認の電話があるか、申込用紙が返送されて間違った場所に付箋が貼られて訂正して再提出を求められることになります。
電話連絡だけで内容の修正ということはほとんどないだろうね。
多くは申込書のやりとりで済ますことになる可能性が高いよ。
当然そうなるとカードの発行には時間がかかってしまうよ。
虚偽申告は絶対にやめ、内容の不備がないか確認してから提出することが大切ですね。
疑問点は直接電話などで聞こう!!
クレジットカードの申込書は記入する項目が多く、中にはどのように書いたらいいのかわからないところもあるかもしれません。
そのようなときはクレジットカード会社に電話をして聞くのが一番の近道です。
自分の判断で記入して、それが不備となった場合は、せっかく送ったクレジットカードの申込用紙が返送されてきます。
クレジットカードの申込書の中で悩むポイントとして年収欄が挙げられるね。
正社員であれば前年の源泉徴収票の収入欄を記入すれば問題ないよ!
このときの年収は税引き前の総収入だね。
他には勤続年数なども結構厄介だね。
正社員だったら入社した年から計算すればいいけど、自営業やフリーターの人はこの勤続年数について悩んでしまうんじゃないかな。
答えとしては、
- 自営業の方は自営を始めた年から
- フリーターの人は現在の職場で仕事を始めた年
少しでも疑問点があれば、自分の判断で記入するのではなく、クレジットカード会社のサポートデスクに電話して確認したほうが無難だろうね
不備のために何度もクレジットカードの申込用紙が往復するようでしたら、それだけでクレジットカードの取得が遅れてしまいます。
できるだけ直接電話をして、疑問点を早めに解消するようにしましょう。
審査に不安でもおすすめできるクレジットカード!
障がいのある方の中には「クレジットカードの審査不安だ・・・」という人もいらっしゃるかと思います。
しかし先ほどから述べている通り、障がいがあるからといってクレジットカードが持てないということはありません。
けれど収入面での不安などはあると思います。
そこで、今回は審査に不安がある人におすすめできる取得しやすいクレジットカードを紹介していきます。
やはりおすすめ楽天カード!
数あるクレジットカードの中でも顧客満足度の高いクレジットカードが楽天カードです。
ネット通販など買い物に対してポイント還元率が高いので、若者を中心にとても人気の高いクレジットカードとなっているのです。
楽天カードは他のクレジットカードと比較して審査がそれほど厳しくないことで有名。
他のクレジットカード会社の審査にパスできなかったという人も楽天カードであれば、審査にパスする可能性もあります。
障害年金を受給している人であれば収入欄に年金受給と記載できるので、この楽天カードは障がいを持っている人でも取得しやすいと言えます。
もちろん誰でも作れるカードとは言えませんが、障がいがある方にも優しいクレジットカードとしておすすめできます。
年金受給者が作れるクレジットカードならエポスカード
エポスカードと言えばマルイのクレジットカードとしても有名ですが、スーパーやカラオケなどの利用に強いクレジットカードとしても有名です。
申込みの収入欄に年金受給という項目があるのも心強いところです。
エポスカードは障害年金を受給している人でも作ることのできるクレジットカードとして有名だよ!
エポスカードの公式サイトでも年金受給者OKと記載されているから、老齢年金や障害年金にかかわらずOKということで安心できる一枚だね。
流通系のクレジットカードならイオンカード
いまや全国どこに行っても目にするのがイオンモールです。
「買い物するならイオン!」という人も多いのではないでしょうか。
そのイオンが用意したカードがイオンカードになります。
イオンカードは取得しやすいクレジットカードとしても知られていて、障がいを持っている人でも一定の収入があれば問題なくイオンカードを取得ができるよ!
イオングループでの買い物だとポイント還元率も高く、日々の生活の中で重宝すること間違いないおすすめの一枚だね。
以上の三つのクレジットカードは障がいを持っている人でも比較的取得しやすいクレジットカードとなっています。
他のクレジットカード会社の審査にパスできなかったという人もあきらめないでこれらのクレジットカード会社に申し込んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
障がいのある方でもクレジットカードを持つことはできます。
そして高年収、大企業勤務の人でも借金が多ければ審査に通らないかもしれませんし、障がいのある方でもクレヒスが良質であれば問題なく審査に通ることがあります。
- 障がいのある方でもカードは作れる!
- 審査に重要なのは安定収入
- 障害年金は収入とみなされる
- クレヒスを意識しよう
障がいがあるからといってクレジットカードの取得が難しくなるというわけではありません。
クレヒスを積み上げ、欲しいカードを探すところからまずは始めてみてはいかがでしょうか。