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クレジットカード裏面の署名の記入は必須!その理由は?
クレジットカードの裏面には必ず署名欄があり、カード利用者がサインを記入しなければなりません。署名欄にサインのないカードはお店で本来使うことができないのです。
その理由は、「確かに提示したカードはお客さんのものである」ことをチェックする本人確認ために、署名欄のサインが必要になるのです。この本人確認は、カード裏面の署名と、カード決済時の売上票(レシート)にお客さんが直筆で書いたサインを目で見て確認することで行われます。
当然カード裏面の署名欄が空欄の場合は、チェックが行えませんから、カード裏面の署名は書かなければならないものなのです。
クレカの裏面の署名と売上票に記入したサインが違う場合、お店はカードでの支払いを拒否することができるわけです。
クレジットカード裏面に直筆の署名を書くことは、カードの持ち主本人を証明するためのものであり、お店でカード払いするときの本人確認を正常にパスするために必要なもの。必ず、クレカ裏面の署名欄は直筆のサインを書いてから利用しましょう。
カードが手元に届いたら、内容を確認してから裏面の署名を記入しましょう。
クレジットカードの新規発行時や更新時に、手元にカードが届いたら、サインをする前に次の3点が間違っていないか確認しましょう。
- 氏名
- カード番号
- 有効期限
カードに印字されている情報と、台紙の両方を見て、内容に違いがないかチェックしましょう。
利用限度額やキャッシング枠の有無をしっかり、チェックし、確認のうえ問題がなければ、クレジットカードの裏面にサインをします。
裏面のサインがないクレジットカードを使い続けるデメリット
カードで会計するときにするサインは、カードの持ち主であることを証明する本人確認のために行うプロセスです。そのため、裏面に直筆のサインがない場合は、カード決済を拒否されてしまうことがあるのでした。
ここでは、カード裏面の署名欄を未記入のまま使用し続ける危険性を解説していきます。
①. カードを拾った第三者の不正利用の危険性が増大
カード裏面のサインがないクレジットカードを誰かが拾った場合、その第三者が勝手にサインを書いてカード決済する恐れがあります。好き勝手カードを使われる危険性が増すわけです。
また、筆跡をまねるのが容易な署名はやめましょう。第三者が簡単に模倣できてしまうサインは、結局本人確認のハードルを下げ、不正利用される可能性が大きく残ります。
横線だけといった簡単なサインは危険。サインは自分を証明するものですから、自分以外の人が簡単にまねできないものほど良いでしょう。
②. 不正利用時の補償が受けられない
これがカード裏面の署名欄を空欄にして使い続ける大きなデメリットでしょう。クレジットカードは万が一不正利用されても、その損害をカバーする盗難保険が適用されます。例えば、他人にカードを100万円使われてしまっても盗難保険が適用されるので、安心できるのです。
不正利用の損害をカード利用者が負担しなくていいのは、ほっとしますよね。
でも、カードの持ち主に過失がある場合は、そうとも限らないんです。
カードの裏面の署名に直筆のサインを記入することは必須です。もし、これを怠った場合に生じた損害については、補償の対象外となる可能性が大いにあります。サインしていなかったがために、不正利用による損害額をすべて自分で支払わなくてはならないといったことになるのです。
ほんの数秒で終わるサインを怠ってしまったがために、このような事態に陥るのは悲しいですよね。
これを避けるためにも必ずカード裏面に署名しておきましょう。
【番外編】カードの会員規約の「紛失・盗難時の補償」について目を通してみよう
クレジットカード裏面にサインをすることが、本人確認だといっても、厳密に不正使用が防げるわけではありません。
カード裏面のサインを真似て書けばいいわけですから、第三者の利用を防ぐ効力が大きくあるわけではありません。また、カードを紛失しても使われないようにサインを書かないという人もいるかもしれませんね。
クレカの裏面のサインある・なしを、不正利用を防ぐ・防がないという観点ではなく、補償が受けられるかどうかという観点で考えるべきでしょう。不正使用されても、その損害を補償でカバーできれば自己負担しなくて済みます。
もし、カードの裏面にサインがなかったら、不正利用時の損害を自己負担しなくてはならない可能性が多いになるのです。
ここで、イオンカードセレクト、三菱UFJニコスのMUFGカードの会員規約を確認してみることにします。
(参考)イオンカードセレクト会員規約
(参考)MUFGカード個人会員規約
つまり、クレジットカードの裏面の署名がないというだけで、紛失・盗難保険が適用されなくなる恐れが多いにあります。
ですから、万が一不正使用されても自己負担することなく補償が受けられるようサインは書くべきなのです。
カード裏面の署名は、どんなサインを書けばいいのか?
特に初めてカードを手にした人の中には、サインってどう書けばいいのか悩む人も少なからずいるでしょう。
- 苗字だけでもいいのか?フルネームでなければダメなのか?
- ひらがなやカタカナはダメ?漢字がいいの?
- 海外利用時のことも考えてローマ字でサインするのがいいって聞いたけど本当?
サインに決まった書き方はありません。漢字でも、ひらがなでも、カタカナでも、ローマ字など、書体は何でもいいのはもちろん、苗字だけ、名前だけでもOKです。フルネームである必要はないのです。
自分のニックネームでも、イニシャルだけでも、落書きのようなサインでも問題ありません。
このように自由にサインは書いてもいいのですが、中には「漢字は画数が多いから、海外で不正利用されにくそう」と思ったりするかもしれません。セキュリティを気にするあまり、他人には簡単に書けないように難しい漢字の組み合わせでサインを書こうと思う人もいるでしょう。
確かに外国人にとっては、漢字の扱いに不慣れですから、海外の不正利用に有効かもしれませんが、日本国内での不正利用対策になるとは限らないでしょう。
不正対策のためにわざわざ漢字を選ぶ必要はありません。
何語で書くかというよりも、自分の筆跡で書くことが重要です。
サインは自然に書けるのが基本。普段書き慣れている言語で好きなサインを書きましょう。
カード裏面の署名欄に記入するサインは、水性ではなく油性ペンで書きましょう。
一度サインをしたら、更新カードが届くまでそのサインを使い続けることになります。ですから、だんだんと薄くなって見えなくなってしまうと本人確認が行えなくなる可能性もでてきます。
また、水性だと字が広がってしまうのも難点です。サインが消えないよう油性ペンで書きましょう。
カード裏面の署名を書き間違えてしまったときの対処方法
サインを書き間違えてしまった場合は、カードを再発行するのがベストです。
サインの訂正・変更は認められていません。上書きによるサインの書き直しを良しとしてしまうと、カードを拾った第三者が書き直しても使えてしまうことになりますよね。
第三者の不正利用を防止する観点からも、署名を書き間違えたときの修正はできませんから、サインを間違えたときは速やかにカード会社に連絡して新しいカードを送ってもらいましょう。
クレジットカードによっては発行手数料がかかることもあります。必要な再発行ですから、余計にお金がかかるのは嫌な人は、記述ミスをしないようサインを書きましょう。
カード決済のサインって不要な場合もあるけど、問題ないの?
この間カードで買い物したのに、サインも暗証番号もどっちも求められなかったんですよ?
本人確認が行われないことってあるんですか?
実は、クレジットカードにはサインレス決済と言って本人確認不要でカードの買い物ができるお店があるんですよ。
通常クレジットカードで買い物すると、本人確認の仕方は、お店側が発行した売上伝票にサインをするか、暗証番号を入力するかの2パターンです。サインか暗証番号のどちらでカード決済できるかはお店によります。
しかし、少額の決済などに限ってはサインも暗証番号も不要でカード決済をOKとするサインレス決済というものがあります。
「いくらまでならサイン不要で決済してもいい」という決まりをお店とカード会社間で決めていて、その金額以下の会計の場合サインレスになるという仕組みです。
クレジットカードのサインレス決済の仕組みやサインレス決済の導入店舗などの情報が詳しく知りたい方は、下記の関連記事にまとめているのでご覧ください。
クレジットカードの本人確認は、今後サインから暗証番号へ変わっていく可能性が高い
クレジットカードはICチップつきのものが多くなりました。今では磁気テープのみでICチップのないカードを見ることが稀です。ICチップの搭載されたクレジットカードは暗証番号を設定するので、本人確認の方法は、直筆のサインと暗証番号の2通りあります。
お店側のカードの読み取り機がICチップつきのクレジットカードに対応していないと暗証番号を使った認証が行えないため、まだまだ直筆サインによる本人確認も現役です。
そして、今後主流になっていくクレジットカードは、磁気テープよりセキュリティの高いICチップ付きのカードです。
日本は、年々外国人の観光客が増えていて、2020年の東京オリンピック、2015年の大阪万博などを予定していますから、外国人の人がカードで買い物ができるように、キャッシュレス決済の普及に力を入れています。
2019年4月に発表のあったアップルのクレジットカード「Apple Card」には、署名欄がありません。今後このようなタイプのクレカが増えてくるかもしれません。
まとめ
クレジットカード裏面の署名欄に記入するサインの意味と書き方や、なぜカードで買い物するとき直筆のサインが必要なのかなどのよくある疑問について解説をしてきました。
- カードで買い物するとき、クレカ裏面の署名と直筆のサインが同一かどうかチェックする
- サインは言語や字体にルールはない。直筆の書きやすいサインを書くのがいい
- カード裏面のサインがないと、不正利用されるリスクが高く、盗難・紛失保険が適用されない可能性もある
クレジットカード裏面のサインは必ず書きましょう。
書き忘れている人は今すぐ記入しましょう。