以前、カードで支払いを済ませようとしたのですが、使えないことがありました。
それは大変だったね。カード会社には連絡した?
はい! けれど限度額までカードを使ったわけではありませんでした。
何だったんでしょうか。
もしかしたらカードの磁気不良が起きていたのかもね。
みなさんはお店の支払いで、クレジットカードが利用できなかったことありますか?
カードが使えなくなる原因の1つに、クレジットカードの磁気不良があります。しかし、そもそもカードで支払えない原因が磁気不良であるとどう判断すればいいのでしょうか。
「磁気不良になった場合はどうすべきなのだろうか?」
など、磁気不良の原因や対処方法、そうならないための予防策など気になる人は多いでしょう。
そこで、まず最初にクレジットカードが店頭で使えなかったとき、原因を特定するための切り分け方を簡単に説明します。次に、磁気不良になってしまった原因や対処方法・防止対策についてどこよりも詳しく解説していきたいと思います。
クレジットカードの磁気不良による不具合で原因や対策が気になる人はぜひ読み進めてください。
ツイッター(@crecatty)でカードやキャッシュレスの知識をつぶやいているので、気になる方はフォローをお願いします!
この記事の目次
クレジットカードが使えない主な原因は2つ
クレジットカードで買い物するときに、店員さんから「カードが読み取れない」と伝えられた場合、考えられる原因は主に2つあります。
- カードが利用停止で使うことができない
- 磁気不良などによるカードの故障
まず、カードが使えなくなったときには原因を切り分けましょう。
カードが利用停止で使えない状況にある
カードが使えない場合に、最初に確認したいのがクレカの利用停止の可能性についてです。
クレジットカードは、紛失時に利用者がカード会社に利用停止のお願いをしてカードが使えなくなるケースもあれば、利用者の意思関係なくカードが使えなくなることもあるのです。主な原因は次の3つになります。
- 有効期限の切れたクレジットカードを使っていた
- 未払いでカードの利用停止措置が実施された
- カードの利用可能枠を超える金額となってしまった
有効期限はカードの表面に記載されています。期限切れのカードで買い物はできません。従って、このケースの場合は、別のクレジットカードか現金で支払うか、それができなければ買い物を諦めるかしかないでしょう。
クレジットカードは自動更新が一般的で、有効期限が近付くと、新たなカードが郵送されてきます。期限切れカードが原因ならば、新カードが自宅に届いているか確認をしましょう。
また、クレカの利用料金を支払い忘れたままにするとカードが止まりますし、ショッピングの利用可能枠の上限を超える決済はできません。
もし自分で原因が特定できないならば、カード会社に連絡すれば、未払いによる利用停止や利用可能枠の上限で購入不可など分かるから連絡をしよう。
連絡の流れ
クレジットカードの裏面に記載されているサポートデスクに電話をかけて、カードが利用できる状況にあるかのかどうか問い合わせをしましょう。
次のような流れで質問をしてみるといいと思いますよ。
- クレジットカードの番号をオペレーターに伝える
- 本人確認の後にクレジットカードがどのような状態になっているのかを調べてもらう
- 利用金額の延滞などがあれば利用停止になっていることを教えてくれる
- 延滞であれば、延滞額を支払えばクレジットカードは利用可能になる
「カードは問題なく利用可能な状態にある」
ということであれば、カード本体に何か不具合があるということです。
利用停止でなければ、磁気不良でカードが使えなくなっている可能性大
カードが利用停止になっていないのに利用できないのであれば、それは物理的にカードが読み込めない問題が起きている可能性が高いです。
クレジットカードの店頭決済は、店員さんがカードリーダーにクレジットカードを差し込んでカードの個人情報を読み取るのですが、その個人情報が書き込まれている磁気テープに不具合があると、カードで決済ができなくなるのです。
これが、磁気不良(カードの磁気テープに異常があること)とよばれる状態です。
ICチップが搭載されているクレジットカードなら、磁気ではなくICで対応してもらうのもあり
ICが搭載されているクレジットカードの場合は、磁気テープではなくICで決済をしてもらうよう店員さんにお願いするのもありです。
カード表面に1cmくらいの金色の正方形の形をしたものがICチップです。
磁気テープではなくICでクレジットカード決済する場合、4桁の暗証番号(PIN)の入力が求められます。
ただし、カード決済が可能な全てのお店がICに対応しているとは限りません。それは、お店側の決済端末がIC付きクレカに対応していないとICでの決済はできないからです。
古いタイプの決済端末を使っているお店は、磁気テープの読み取りにしか対応していないことが多い。
お店によっては磁気テープはOKでもICでは決済ができないところもあるので覚えておきましょう。
IC化したクレジットカードの特徴の詳細は別の記事にまとめてあるので、気になる方はご覧ください。
磁気不良はなぜ起きる?原因として考えられる8つの理由!!
では、なぜ磁気不良が起きてしまうのでしょうか。
考えられる理由は以下の9つになります。
- 水に濡れた
- 磁気部分に汚れがついた
- 磁気部分に傷がついた
- 車の中に放置した
- 磁石を当てた(磁気の干渉)
- カードが曲がってしまった
- 使いすぎて磁気が摩耗した
- カードの保管環境がよくなかった
1つ1つ理解していきましょう。
1. 水に濡れてしまった
クレジットカードに少し水が付着した程度であれば問題はありません。
しかし長い時間カードが水の中にあれば磁気不良の原因になります。
また、水ではなくお湯の場合ではクレジットカードがお湯の熱によって変形します。
これによって読み取り不良になる場合が少なくありません。
2. クレジットカードの磁気部分の汚れ
クレジットカードの磁気部分に汚れがつくことにより、磁気不良が発生するケースもあります。
3. 磁気の部分に傷がついてしまった
クレジットカードの磁気の部分は繊細な作りになっています。そのため傷に弱く、ちょっとしたことで物理的に読み込みができなくなってしまったりします。
また、カードを財布に入れずそのまま利用する癖がある人は、知らず知らずのうちにカードに傷がついているかもしれません。
カードをズボンのポケットに入れたまま洗濯してしまったりすれば、洗剤がカードに付着。洗濯の際にはカードに強い衝撃も加わりますから磁気不良になるパターンも多いと言われています。
最近のカードだと、多少の傷で読み込めなくなることはあまりありません。
しかし、傷に強いわけではないのでカード本体は大事に扱いましょう!
クレジットカードを落とす
また、カードを落とし、磁気部分が傷ついて磁気不良になるケースも考えられます。
不注意でカードに衝撃が加わる場合やお子さんのいる家庭などでカードにいたずらされる場合などもあります。
カードを落としたり踏みつけたりしても強い衝撃が加わってしまうんだ。
カードの管理は徹底するようにしよう。
4. 車の中に放置してしまった
夏場の車の中の温度は50度を超えることもあるくらい高温です。
ダッシュボードの上ではそれ以上かもしれません。
そしてそんな状況でカードを車内に放置しておけば、堅牢なクレジットカードでも高温で変形してしまい、磁気不良になってしまう場合があります。
季節に関係なく車の中にクレジットカードを放置することはやめたほうがいいだろうね。
ETCカードですと車に備え付けという人も多いと思います。
ですが、可能であればETCカードも都度、持ち出せるようにしたほうがいいでしょう。
5. 強い磁石が原因で磁気不良になる(磁気の干渉)
クレジットカードの磁気の部分に強い磁石を当てると磁気不良の原因になります。
普段の生活の中で地味かもしれませんが、磁石の力が広く使われれています。冷蔵庫、電子レンジ、テレビやスマートフォンといった電化製品が多いです。
ドアが自動的に静かに閉まるような箇所は、マグネットが使われていたりしますよ。
特に、スマートフォンはカードの近くに保存する人が多いですが、磁石の力が干渉してクレカの磁気テープにダメージを与える可能性は十分あるので、できるだけスマホとカードは離して保管したほうがいいでしょう。
特に電話の着信時などにスマホは強い磁気を発するから注意が必要だよ。
6. カードが曲がってしまうケース
男性の場合長財布をおしりのポケットに入れているという人も少なくありません。
その場合、財布に圧力がかかってクレジットカードが曲がってしまうケースも考えられます。
外部からの重みでクレジットカードが曲がるケースもあるよ。
カバンの中に長時間カードを入れたりするのは避けよう。
7. 使いすぎによる磁気の摩耗・消耗
カードは長く使えば使うほど劣化していきます。カードの保管状態によっては磁気テープ部分が汚れてきたりする人もいるでしょう。
磁気テープがビリビリに破れるほど劣化するものではありませんが、大部分の人がカードが使えなくなるほど磁気テープがダメになる状態にはならないでしょうが、磁石の力は時間に比例して弱まっていく傾向にあり、加えて普段使いで磁気テープにダメージを与えてしまえば、磁気不良を起こす結果になります。
8. カードの保管環境
カードケースにクレジットカードを一枚ずつ入れていればよいですが、カードの枚数が多くなると一つの場所に重ねて管理してしまう人もいます。
この場合、お互いのカードの磁気が干渉しあい、磁気不良を起こすことがあります。
磁気不良でクレジットカードが使えない。カードが使えるようになるには?
磁気不良が原因でクレジットカードが使えない場合は、自分ではどうすることもできませんのでカードを再発行するしかありません。
カードの再発行手順は大まかに次のような流れです。
- クレジットカードの裏面に書かれているカード会社のサポートデスクに連絡
- オペレーターにつながると本人確認がなされる
- 新しいクレジットカードを送るように手配をしてくれる
カードの再発行は、旧カードを利用停止にしたうえで行われます。新しいクレジットカードの到着まで10日から2週間程度かかるものと見込んでおいたほうがいいでしょう。その間はそのクレジットカードは利用できません。
また、カードの再発行に関して注意すべきポイントが1点あります。それは、クレジットカードを再発行するとカード番号が変わるということです。
ですから、公共料金や電話代などをクレジット払いしている人は、旧カードが登録されている状態なので、新しいカードへ登録情報を修正する必要がでてきます。これをしないと毎月の支払いができなくなります。
くれぐれも再発行をしたら、旧カードで支払っているものが何なのか必ず確認をしましょう。
カードの再発行以外の対処方法
クレジットカードを2枚以上所持している人は、1枚のカードが磁気不良で使えなくなっても、その他のカードで決済ができます。
他のクレジットカードを使うようにして生活ができ、何も問題がないなら、磁気不良で使えなくなったカードは、更新カードが届くまで保管しておきましょう。
クレジットカードには有効期限が設けられていて、期限が近付いたときに新しいカード(カードの更新)が届きますから、そのタイミングで磁気不良のカードを新品のカードに変更することができるというわけです。
カードの更新がすぐ訪れるケースでは有効な手段です。更新カードは番号が変わりませんから、公共料金の支払いで登録しているクレジットの情報を修正する必要もありません。
磁気不良でカードが使えなくても、ネットで商品を購入することは可能
カード本体が物理的に使えなくなることによって、お店の買い物をカード払いすることはできなくなりますが、Amazonや楽天などのオンラインショップでの支払いはできます。
磁気不良の場合だとカード自体が利用停止になったわけではありませんよ!
だからネット通販などでは引き続き利用できるってことですね。
ですから、カードの更新まで外出先でカード払いをしないのであれば、カードの更新まで待つというのも一つの手段です。
再発行後に、使えなくなった旧カードはどうすればいい?
新しいカードが届いたら、使えなくなったクレジットカードは廃棄する必要があります。
その際はハサミをいれて小刻みに切り、きちんと処分するようにしましょう。
そのままごみ箱に捨ててはダメなんですか?
カードの磁気テープの部分には、所有者の個人情報が記録されている。
悪意ある第三者にカードが渡ったら、不正利用につながる可能性があるのです。
クレジットカードの処分は、自分の身を守るためにもきちんと行わなくてはなりません。カードの処分方法・捨て方が気になる方は次の記事をご覧ください。
磁気不良を防ぐ5つの対策
磁気不良の原因って色々あるんですね!
通常の使用では磁気不良は起きにくいとされているよ。
それでも絶対に磁気不良が起きることはないとは言えないんだ。
それじゃあカードを使う私たちも気を付けないといけないですね。
クレジットカードの磁気不良を予防する方法を5つ紹介します。100%磁気不良を防ぐ効果があるというわけではありませんが、磁気不良にならないためには日々のカードの使い方や保管方法を気にする必要があるのです。
1.クレジットカードは常時きれいにしておく
クレジットカードの磁気の部分が汚れていることはないでしょうか。目で見て明らかに汚れがある場合は、柔らかい布などで綺麗にふき取るようにしましょう。
定期的にクレジットカードの磁気部分をきれいにふき取るのはいいでしょう。エタノールなどを柔らかい布に湿らせて拭くとより効果的です。
2.財布の中にクレジットカードを入れっぱなしにしない
財布の生地がクレジットカードの磁気の部分に付着する可能性があり、磁気不良の原因になることがあります。
従って、使わないクレジットカードは財布の中から取り出して別の場所に保管してもよいでしょう。
3.複数のクレジットカードを使用する
磁気不良のリスクを軽減するために複数枚のクレジットカードを持つ方法があります。
一枚のカードを頻繁に使うと摩耗が激しくなる可能性があるんだ
また、一枚しかカードを持っていないと磁気不良の際にカード決済が不可能になるため、複数枚カードを持つことはおすすめです。
4.カードが濡れた場合は自然乾燥
クレジットカードが濡れてしまったら、ドライヤーの熱風で乾かすのはNGです。
乾いた布で水分を軽くふき取って、後は自然乾燥するようにしましょう。
ドライヤーで熱風をかけてしまうと、カードが変形する可能性がありますよ。
クレジットカードが変形すると磁気不良で読み取り負荷になってしまう可能性が非常に高いです。
5.磁気防止ケース、シートを利用する
先述しましたが、スマホとクレジットカードはできるだけ離して管理するのが望ましいです。しかし、スマホケースにクレジットカードを入れている人も少なくありません。
そんな方は磁気防止ケースを利用してみてはいかがでしょうか。
これがあると磁気からクレジットカードを守ってくれますし、スマホとクレジットカードを同じケース内に収めても安心です。
磁気防止対応のケースでなくても、間にシートを挟むという方法もあるよ。
まとめ
クレジットカードが磁気不良で使えなくなったときの原因、対処方法と未然に防ぐ防止策を解説してきました。
最後に重要なポイントをまとめます。
- 磁気不良=カードの磁気に異常があり、読み込めなくなる
- 傷や汚れ、衝撃などによって磁気不良が起こる!
- カードの管理と処分は適切に!
- 磁気不良が起きたらカードを再発行してもらう必要がある
この記事を参考にして、磁気不良をこれから起こさないように気を付けていきましょう。
もっとクレジットカードなどの情報を知りたい方は、ツイッター(@crecatty)もご覧ください!