高速道路で見かけるETC。あれもクレジットカードと関係があるんだよ。
そうなんですね!具体的にどのような関係があるのでしょうか?
「クレジットなしのETCカードがほしい…」
と悩んだことはありませんか?
またETCカードは高速道路を便利に使えるというイメージで、詳しくは知らないという方も多いはずです。
そんな方のために今回はETCカードの仕組みや作り方、おすすめのETCカードまで徹底的に解説していきます。
この記事を読めばあなたに合ったETCカードが見つかるでしょう。
覚えておきたいETCカードの基礎知識
ここではETCカードがよく分からないという方のために、まずはETCカードの基本を説明していきます。
特に初めてETCカードを発行する方はじっくり読んでみてください。
ETCってなに?
ETCは高速道路などの有料道路をスムーズに通過することを可能にした、自動料金収受システムのことです。
このシステムは高速道路の渋滞を防止するために開発されました。
- 料金所で停止する
- お金を用意する
- 窓を開けてお金を支払う
といった従来のシステムではなく、減速するだけでスムーズに通過することができるETCは非常に便利です。
ちなみにETCは、「Electronic Toll Collection System」の略です。
ETCカードの仕組み
ETCを利用するのに必要なものは、
- ETC車載器
- ETCカード
の2つです。この2つがないとETCを使用できません。
ETCカードには、通行料金の決済をするための情報がインプットされています。
このETCカードを自動車に設置したETC車載器にセットして初めて自動料金収受システムを利用することができるのです。
ETC車載器 | 料金所に設置されているアンテナとの無線通信を行い、料金所を通過する際に料金支払いに関するデータのやりとりをするための機器。 |
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ETCカード | 利用者を識別する情報、さらには支払金額に関するデータが記録されているカード。 |
ETC車載器の設置にはカーショップやディーラーなどで1時間もあればできます。
ETC車載器には
- ETC本体と受信機が一緒になった一体型
- ETC本体と受信機が別々のセパレート型
など、さまざまなタイプがあります。
用途にもよりますが、セパレート型だとETCカードが人目につかないので、盗難防止の観点から現在の主流となっています。
ETCカードには3種類ある
ETCカードは以下の3種類にわかれます。
- 追加カードとしてのETCカード
- クレジット機能付きのETCカード
- ETCパーソナルカード
それぞれ詳しく見ていきましょう。
追加カードとしてのETCカード
現在、主流になっているのがクレジットカードの追加カードとしてETCカードを発行する方法です。
こちらの場合、ETCカードと紐づけられたクレジットカードを通して、通行料が精算される仕組みになっています。
クレジットカードとETCカードには利用者などの情報が紐づけられているので、一対一という関係です。
ETCカードの入手には時間がかかることもあります。
そのためクレジットカードと同時に申し込むか、カード作成後すぐに申請するようにしましょう。
もちろんETCカードはクレジットカードの利用者が申し込まないと発行できません。
クレジットカードのショッピング枠をETC利用で通行料金が限度額を超えた場合はどうなんですか?
そのときでも、料金所の通過が可能だよ。
バーが上がらないときの事故防止のためさ。もちろん、請求は通常通り行われるよ。
クレジット機能付きのETCカード
クレジット機能のついているETCカードはETC専用カードとETC機能が追加されている一体型のクレジットカードになります。
ETC専用カードはショッピングなどに使えません。
一方、ETC機能が追加されている一体型のクレジットカードは一枚のカードで買い物をしたりETCの機能を使うことができます。
しかし、セキュリティ上の問題もあって近年ではクレジットカードとETCカードが一枚になった一体型カードの発行は減少傾向にあります。
クレジットなしのETCパーソナルカード
こちらはクレジット機能無しでETCシステムを使うことができるカードです。
クレジット機能と紐づけされず審査も行われないので、クレヒスなどは気にせず発行することが可能です。
クレヒスってなんですか?
クレヒス(クレジットヒストリー)は、クレジットカードやショッピングローンの利用履歴のことだよ。
カードやローンを申し込むと必ずカード会社にチェックされるんだ。
ETCカードの作り方
ETCカードは、クレジットカードから追加発行してもらうのが、主流となっています。
基本的な仕組みはクレジットカードとまったく一緒です。
では、そんなETCカードをどうやって作ればいいのでしょうか。
ここでは気になる申し込み方法とコストについて説明していきます。
ETCカードの2つの申込方法
ETCカードを作る方法はいくつかありますが、代表的なものは以下の2つになります。
- 既に保有しているクレジットカードの会社にETCカードの追加発行を求める方法
- クレジットカードの新規発行を申し込む際に併せてETCカードも申し込む方法
クレジットカードとETCカードは対となっているため、ETCカードは無条件で発行されることが多いです。
もちろん利用金額の延滞をしていて、カードの利用が停止になっている場合などは発行を却下されます。
ETCカードの申し込みは以下の2つの方法があります。
- クレジットカード会社に電話で連絡をする
- Webの会員専用サイトから申し込みをする
そのときは別のクレジットカードから追加発行してもらうか、新規でクレジットカードの発行申請に併せてETCカードの発行を申し込むようにしましょう。
年会費や発行手数料は?
近年のETCカードは年会費や発行手数料が無料のものがほとんどです。
ETCカードができた2001年当時は、ETCカードにも年会費・発行手数料が必要な場合が多かったんだよ!
クレジットカードを発行しているほとんどのクレジットカード会社ではETCカードを発行しています。
ETCカードが欲しい方は気軽に申し込んでみましょう。
実際に利用して支払いまでの流れは?
ETCシステムを利用しての支払いまでの流れはクレジットカードの時と大差はありません。
カードの締めが末日で支払いが翌月の25日でしたら、その料金とクレジットカードの買い物代金を合算したものが翌月の25日に引き落としとなるのです。
また、この明細はWebの会員サイトからも確認することも可能です。
ETCカードを利用する3つのメリット
ここまでETCカードの基礎知識を説明しました。
ETC車載器をつけるのに費用がかかり、あまりメリットがないように感じる方も多いかもしれませんが、実はETCカードは大きなメリットがあるのです。
次にETCカードの3つのメリットを解説していきます。
料金所での支払いのストレスから解放
まず一番最初に考えられるETCカードのメリットは料金所での現金の授受をしないでノンストップで走行することができる点です。
料金所での支払いの煩わしさから解放されるというメリットはドライバーの方にとってとても大きなものなのではないでしょうか。
有料道路が割引になる
現在ではETC2.0という次世代のETCシステムが徐々に広がりつつあります。
これはETCを利用するだけで高速料金が割安になるシステムです。
高速道路をできるだけ節約したいという方は、ETCを使わない手はないでしょう。
精神的にも金銭的にもストレスから解放されるのは嬉しいですよね。
マイレージが貯まる
ETCを利用するとETCマイレージポイントが貯まります。
利用するには登録を行う必要があります。
必要なものは車載器とETCカードを紐付ける以下のものが必要です。
- ETCカード
- 車両番号
- ETC車載器の管理番号
ETCマイレージを登録して高速道路を走行すると、どんどんマイレージポイントが貯まっていきます。
ポイントが多ければ無料通行の金額があがりますので増やす楽しみもあるでしょう。
また、クレジットカード決済ですから、クレジットカードによって様々なポイントが付与されるのも楽しみの一つと言ってもいいでしょう。
マイレージということは、ETCマイレージは航空会社のマイレージとポイント交換できるのですか?
それはできないよ。飛行機利用と高速道路利用のマイレージはまったくの別物だから注意が必要だね。
年会費無料には3種類ある
クレジットカード・ETCカードが年会費無料といっても、すぐに判断してはいけません。
年会費無料と一口にいっても実は、さまざまな種類があるのです。
おおまかに年会費無料を分けると、以下の3つに分類できます。
- 年会費永年無料
- 年会費初年度無料
- 実質年会費無料
では順を追って説明していくので、ぜひ参考にしてください。
年会費永年無料
年会費永年無料の場合、文字通り年会費は一切かかりません。
有料道路をほとんど使わず、年に1回も利用しないこともあるといった方にピッタリです。
ただし年会費永年無料は、あくまでも年会費は無料という意味です。
ETCカードによっては発行手数料が別途かかる場合があります。
そのためコストをかけたくない方は年会費・発行手数料無料のETCカードを選ぶと良いでしょう。
年会費初年度無料
年会費初年度無料は、ETCカードが発行された年のみ年会費が無料になるという意味です。
翌年度以降は年会費が必要となり、多くの場合、条件を満たせば年会費が無料になります。
詳しくは次に解説しますが、条件は年に数回ETCカードを利用するというものがあります。
実質年会費無料
実質年会費無料は、年に数回ETCカードを利用すれば年会費が無料になるという意味です。
もちろんカード会社が定めた回数に達しなければ年会費がかかってしまいます。
とはいえ有料道路を利用する機会が多い方なら、それほど問題ないでしょう。
お得に活用できるETCカード8選
ここでは有料道路をより便利に使えるETCカードを紹介していきます。
紹介していくETCカードは
- 発行手数料・年会費が無料
- 使い勝手が良い
- 付帯されている保険が手厚い
という3つの観点から厳選したので、ETCカード選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
楽天カード
大学生から社会人まで幅広い年齢層の方に支持されている「楽天カード」。
このカードは国内において高い知名度を誇り、高速料金に応じた楽天スーパーポイントが付与される優れた機能を持っています。
さらに、ETCマイレージポイントも貯まりますのでポイントの2重取りも可能に。
楽天カードの年会費は無料、ETCカードの年会費は500円(税別)ですが、ポイントが貯まりやすいので、年会費の元を簡単にとれるでしょう。
ポイントを使いこなして普段の生活をお得にしたい方に最適な一枚ですよ。
楽天ETCカードについては以下のページ詳しく解説しているので参考にして下さい。
ライフカード
発行手数料・年会費無料でありながら高いコストパフォーマンスを誇る「ライフカード」。
ETCカードの発行手数料およびに年会費も永年無料です。
こちらのカードの独自の特徴として、誕生月はポイントが3倍になります。
どこで使ってもポイントが3倍になるため、気軽に大量のポイントを貯めることができるでしょう。
さらに24時間日本語対応の「海外アシスタンスサービス」で、主に次の3つのサービスを利用できます。
・ショーやイベントの案内
・パスポートやカード盗難・紛失時の案内
有料道路での利用だけでなく、さまざまなシーンで活躍する1枚がほしいという方には強い味方になる一枚でしょう。
エポスカード
丸井グループが発行し、充実した特典が利用できる「エポスカード」。
エポスカードは年会費無料、ETCカードも発行手数料・年会費無料でつくれるのが嬉しいですね。
こちらカードの魅力を大まかに分けると以下の4つがあります。
・公共料金の支払いでポイントがお得に貯まる
・会員限定サイトを経由しての通販で最大30倍のポイントがもらえる
・貯まったポイントはカード会社の請求に充てられる
コスパの優れた1枚を探している方にうってつけの1枚です。
Orico Card THE POINT
大手信販会社のオリエントコーポレーションが発行する「Orico Card THE POINT」は、ポイント還元率が高いのが特徴です。
通常のポイント還元率は1%ですが、入会後の半年間は2%になるので、手軽に大量のポイントが貯まります。
また、ただ単にたくさんのポイントを獲得できるだけでなくポイントの使い道が幅広いです。
具体的には主に以下のものに交換できます。
- Tポイント
- 楽天スーパーポイント
- ANAマイレージ
- JALマイレージ
- iTunesカード
そのため、ポイントが有効に使える1枚を探している方におすすめのカードです。
コスモ・ザ・カード・オーパス
「コスモ・ザ・カード・オーパス」は、イオン銀行とコスモ石油が提携しており、幅広いシーンで使えるのが特徴です。
また年会費は永年無料で、ETCカードの年会費・発行手数料も一切かかりません。
こちらのカードの魅力をまとめると主に以下の5つがあります。
・ガソリンが会員価格になる
・国内外のツアーが最大6%割引
・電子マネーのWAONがカードに内蔵
また毎月20日・30日のイオンお客さま感謝デーにWAONで支払うと買い物代金が5%オフになるのが嬉しいですね。
コスモ石油とイオングループを利用する方には重宝する1枚です。
【一体型】ETC/JCBカード(ドライバーズプラスコース)
国内発の国際ブランドJCBが発行している「ETC/JCBカード」は、クレジットカードとETCカードが一体型になっています。
こちらの1枚は初年度のみ年会費が無料で、翌年度以降は年会費1,250円(税別)が必要です。
しかし、お得なキャッシュバックサービスを利用できるため、年会費の元は簡単にとれるでしょう。
キャッシュバックサービスの対象となるのは、主に次の4つです。
・高速道路の利用
・公共料金の支払い
・買い物
そのため、有料道路やガソリン代を少しでも節約したいという方には頼もしい1枚になるでしょう。
【一体型】ロードサービスVISAカード
大手銀行である三井住友が発行する「ロードサービスVISAカード」は、充実したロードサービスが付帯されているのが特徴です。
ロードサービスの内容を大きく分けると次の5つがあります。
・ガス欠時の給油
・レンタカーサービス
・事故や故障などで宿泊が必要な場合、宿泊費用を最大15,000円まで負担
・事故や故障などで帰宅する場合、帰宅費用を最大21,000円まで負担
いざというときに頼りになる1枚がほしいという方は持っておきたいカードです。
【クレジットなし】ETCパーソナルカード
高速道路会社の6社が共同で発行している「ETCパーソナルカード」。
こちらの1枚はクレジット機能がないため審査が行われずデポジット(保証金)さえ払えば、どんな方でもつくれます。
クレジットカードと紐づけられていないため、ポイントは貯まりません。
機能としてはETCのみになります。
クレジットカードを持ちたくない、あるいは持てない方には、ぴったりの1枚です。
まとめ
今回はETCカードの仕組みや作り方といった基本やおすすめのETCカードを紹介しました。
以下、この記事の3つのポイントになります。
- ETCを利用するのに必要なのはETC車載器とETCカード
- ETCカードの基本的な仕組みはクレジットカードと同じ
- ETCカードはクレジットカードがあれば簡単に発行可能
この記事を参考にして、より快適なドライブを楽しんでくださいね。