信販系カードは、普通のクレジットカードと何が違うのでしょうか?
オリコやセゾンなどの信販会社が発行しているクレジットカードだよ。
信販カード特有の特徴もあるけど、基本は他のカードと同じだね。
普通のクレジットカードとして使えるんですね。
どのような特徴があるんですか?
即日発行が可能だったり、キャッシングに強かったりと盛りだくさんだよ!
信販系カードについて詳しく解説するね!
みなさんは信販系クレジットカードと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
なんとなく信販会社が発行しているカードだということはわかるかと思います。
しかし実際にどのような会社が運営しているのかあまりわからない人も多いのではないでしょうか。
日本で発行されているカードは1,000種類以上あるといわれています。
その中でも信販系カードとはどんなカードなのか、他のカードとの違いやカードが持つメリット・デメリットを含めた特徴やおすすめのカードについてもご紹介したいと思います。
この記事の目次
信販系カード
信販系カードは信販会社が発行するクレジットカードになります。
信販会社はクレジットカード以外の信用販売も行っています。
その他の信用取引として、マイカーローンや教育ローンなど目的別にローンを扱っている会社でもあります。
1960年代に書面で月賦払いを管理していた信販会社は、1970年代にはすでにクレジットカードサービスを始めていました。
そして今まで培った知識や経験が活かされているカードです。
クレジットカードは大きく3種類に分類される!!
クレジットカードは主に次の3つに分類されます。
- 銀行系
- 流通系
- 信販系
それぞれカードは、使い方や機能といったものは変わりませんが、それぞれ特色は違います。
銀行系カード
銀行系カードとは、銀行が独自に発行、または銀行の関連会社が発行したクレジットカードのことを指します。
銀行系のクレジットカードの多くは、キャッシュカードとの一体型のカードになっています。
ポイントカードや会員証など多い中、1枚でもカードを減らせることは嬉しいですね。
- その銀行の口座を作ると審査が通りやすい
- ローンを組む際にその銀行のクレジットカードを持っていると優遇されやすい
などのメリットがあります。
そして何よりも、ATM時間外の手数料が無料になることは最大の特徴といえます。
またメガバンクから地方の銀行まで作成できるカードが多く、使用している銀行のカードが作りやすいです。
代表的なカード | 三井住友Visaカード NICOSカード JCBカード |
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流通系カード
大型店舗や商業施設へ行くと、クレジットカードの促進をしているところを見たことがあるかと思います。
そういったお店などで発行するクレジットカードを流通系カードといいます。
- 割引やポイント制度がありお得に買い物ができる
- 手ごろにカードを作りやすい
- 電子マネーとの相性がいい
- 日常生活で使いやすい
などの特徴があり、主婦や若者に人気があります。
代表的なカード | イオンカード エポスカード ファミマTカード セブンカード |
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知っておくべき信販系カードの特徴とは??
信販系カードと聞いても、他のカードと何が違うのかわからない人も多いかと思います。
信販系の特徴としては以下のようなものがあります。
- 審査基準が様々
- 最短即日発行可能
- キャッシングに強い
- ラインナップが多い
- 広く浅くサービスが充実
審査基準が様々
クレジットカードの審査を行う際には個人信用情報機関へ問い合わせをし、信用できる人物かどうかを見極めます。
そして信販会社の場合、その基準が会社ごとにそれぞれ大きく異なっています。
もともと信販系は『より多くの人にカードを発行し、利用してもらいたい』という考え方があります。
ですので銀行系カードが発行されなかった人で信販系カードの発行ができたというケースもあります。
最短即日発行可能
もちろんすべての信販カードではありませんが、オリコカードやセゾンでは最短即日発行に対応しています。
最短即日発行なので予期せず必要になった場合などに嬉しいです。
入手しやすくなっていますね
キャッシングに強い
信販会社が発行しているので、キャッシングサービスが充実しています。
銀行系ほどではありませんが、実質年率が低めに設定されていることや、コンビニなどで利用しやすい点があります。
- 学生向け
- 社会人向け
- 学費
- 教育
- 住宅
など用途に合わせたキャッシングサービスがあるのも信販系ならではの特徴です。
ラインナップが多い
できるだけ多くの人に利用してもらいたい信販系カードは幅広く対象を考えラインナップをそろえています。
広く浅くサービスが充実
加盟店が多く、さまざまなシーンで優待を受けられる店舗が多いので、老若男女幅広く使いやすいカードです。
信販系カードのメリットを理解しよう
信販系カードの一番のメリットは生活に適した特典の充実さにあります。
貯まる使えるポイント
信販系は流通系とは違い、独自の店舗を持たないため提携カードが1つの信販会社でいくつも存在します。
- コンビニ
- デパート
- 家電量販店
- ネット通販の店舗
- 旅行会社
など様々な店舗と提携しているため、ポイントが貯まりやすく使用しやすいこともメリットの一つになります。
また、銀行系に比べてポイントの還元率が高いことも魅力です。
各社特典がさまざま
提携先が多いだけあって、期間限定の特典など消費者の心をくすぐるような特典が数多くあります。
- ギフト券のプレゼント
- 付帯保険の充実
- キャッシュバック
- 入会時に高額ポイントをプレゼント
- 公共施設(水族館や遊園地など)の割引
- 食事の割引
など日々の暮らしに役立つものやカードを持っているだけで受けられる優待が多いのも大きなメリットです。
分割払いに強い
信販会社は元々割賦支払を十八番としていた会社なので、分割払い(ショッピングローン)に関しては、銀行系や流通系に比べて強みがあります。
分割払いの回数が他のカードに比べて多いのは、大きい家電など高額商品を購入したときにはとても助かりますね。
もちろんデメリットもあります・・・
メリットや特徴をみたらデメリットはないのでは?と思うかも知れません。
しかし、特典が充実しているからこそのデメリットもあるのです。
代表的なサービスがない
- 割賦払い
- 審査の通りやすさ
- ポイントの還元率
などをみても信販系カードは全体的にバランスのとれたカードのため、『信販系カードといえばこれだ』という代表的なサービスはありません、
手数料が高い
分割払いを利用している人にとって最大のデメリットといえるのは、手数料が高価という点です。
2回払い・ボーナス1回払いの手数料は無料ですが、3回払いからは手数料がかかります。
銀行系カードが14%前後の年利に対して、信販系ではほとんどのカードが15%前後の年利になります。
使用した金額が少額であればさほど気にならないのかも知れませんが、家電製品など大型で高価なものを分割で支払った場合、その差は大きくなってしまいます。
シーン別:おすすめ信販系カード4選
信販系のカードを選ぶときに、考えなければいけないのが『使い方』です。
総合的に優れている信販系ですが、カード会社によって大きく特徴が違います。
- ショッピングを重要視するのか
- 世界規模の使い勝手のよさを重要視するのか
- ステイタスを重要視するのか
などで選ぶカードは大きく変わってくるので、何のためにカードを持ちたいのかを考えましょう。
【ショッピングでお得】楽天カード
楽天が発行する楽天カードは流通系カードだと思われやすいですが、信販系カードになります。
楽天カードは楽天が国内信販(KC)を子会社にし、クレジットカードを発行しているため信販系カードになるのです。
カードの魅力としてはやはりポイントの還元率にあります。
- ポイント加盟店での利用で、最大3倍の還元率
- 通常入会時5,000ポイント、キャンペーン中は8,000ポイント
- 楽天ダイニング提携店での利用でポイントが最大2倍
- ポイント還元率が1%
- 楽天市場で利用するとポイント2倍その他ポイント増倍キャンペーンが頻繁に行われる
これだけのポイントを貯めるチャンスがあるのは、他のカードではなかなかないのではないでしょうか。
『商品未着あんしん制度』や『カード利用おしらせメール』など、消費者が安心して利用するためのサービスが充実しているのも魅力の一つです。
【マルチに使える】JCB一般カード
先に銀行系として紹介したJCBカードですが、実は信販系カードにも分類されます。
日本が誇る国際ブランドであるJCBのプロパーカードであるJCB一般カード。
国内外の旅行傷害保険が付帯し、
- 本人認証サービス「J/Secureワンタイムパスワード」
- JCBでe安心
- ショッピングガード保険(海外)
などのセキュリティも充実しています。
そのため、国内利用はもちろん、海外出張・旅行に行く機会が多い方にも強い味方となるでしょう。
割賦払いに対してポイント還元率の増加を行ったり、日本人の生活に寄り添う形のサービスやキャンペーンの展開をしているのでマルチに活躍できるカードと言えます。
【ステイタス性が高い】ダイナースクラブカード
ダイナースクラブカードが世界初のクレジットカードであり、実は弁護士によって設立された歴史を持っていることをご存知ですか。
- 利用限度額がない
- ステイタス要素が高い
- ポイントに有効期限がない
- 世界28か所のホテル施設での優待
- コンシェルジュ
- 乗馬
- 会員限定ゴルフコンペ
- 医療情報サービス
など、他のカードにはないサービスや優待で充実しています。
ステイタス性を重視するのであればこのカードの作成を検討してみてください。
【ステイタス性が高い】アメリカン・エキスプレス・カード
富裕層向けのクレジットカードとして世界的に知られている通称アメックスカード。
一般カードでさえ、年会費12,000円(税抜)と高額であり、ゴールドカードは29,000円(税抜)にもなります。
しかし、このカードにはそれ以上の価値を示してくれるステイタスが備わっています。
- 空港ラウンジ、同伴者1名も無料
- 手荷物を無料で宅配
- 海外旅行傷害保険は自動付帯
- 空港送迎サービス
- キャンセルプロテクションの自動付帯(アメックスのみ)
- 海外どこにいても24時間365日、日本語で利用できるホットラインの提供
などカードに付帯されている保険やサービスの内容はとても充実しており、世界的にそのステイタスが認められています。
海外旅行・出張に大きく役立つサービスには特化しており、ステイタスとサービスの両方が兼ね備えられているおすすめの一枚です。
まとめ
近年では信販系・銀行系・流通系の垣根がなくなりつつあります。
信販系カードを選ぶときには自分のライフスタイルにあったカードかどうか考えるようにしましょう。
利用目的をきちんと明解にすることで、カードを選ぶ基準が見えてきます。
以下の4つが、この記事の覚えておきたいポイントになります。
- クレジットカードは信販系・銀行系・流通系の三つに分類される
- 信販系カードはそれぞれ審査基準が異なっている
- 分割払いやキャッシングサービスに強い
- 全体的にバランスの取れたカードが多い
この記事を参考にして、より自分にマッチするカードを選んで発行してみてください。