クレジットカードが盗まれたら怖いのですが、もし盗難に遭ってしまった場合はどうすればいいのでしょうか?
盗難に遭ってしまった場合は「カード会社への連絡」「警察への連絡」が必須だね。
被害届を出して、新しいカードを発行してもらうんだ。
なるほど。すぐにカードを止めるわけですね。
でも、もし気づくのが遅れてカードを使われてしまった場合はどうすればいいでしょうか?
そんなときのためにカード会社は盗難保険で補償してくれるんだ。
じゃあ、今回は盗難保険について詳しく説明していくよ!
クレジットカードの盗難や紛失により、不正利用されてしまったら…と考えてなかなか手を出せないでいる人もいらっしゃるでしょう。
ですがクレジットカードには「盗難保険」が用意されています。
「盗難保険ってどんなふうに適用されるのか分からない」
「具体的な仕組みや手続きってどうすれば良いの?」
といった疑問もあるでしょう。
そこで今回はクレジットカードの紛失・盗難に関する対処方法や盗難保険のやり方について紹介します。
この記事を読んで、より安心してクレジットカードが使えるように、万が一のときの対処方法を身に着けておきましょう。
この記事の目次
盗難保険があるから安心してカードを利用できる!
多くの方がより安心して使えるように、カード各社は盗難保険を提供しています。
まずは盗難保険とはどのような内容なのかをみていきましょう。
そもそも盗難保険とは?
盗難・紛失によって第三者から不正利用されてしまったとき、損害額を補償してくれる保険です。
基本的にどのクレジットカードにも盗難保険が用意されています。
なので「どのカードを選べば良いんだろう?」と悩む必要はありません。
不正利用の被害額を全額補償!!
盗難による不正利用の被害額は、原則全額補償されます。
被害額の大小は問われません。
1万円でも、100万円でも、1,000万円でも補償してもらえます。
保険適用期間は60日!
不正利用が発覚してから60日以内に盗難保険の申請をすれば適用されます。
この「60日」がポイントで、もし仮に60日以前から不正利用され続けていたとしても、以前のものは補償対象外。
つまり自己負担となってしまいます。
こういった事態を避けるためにも、早期発覚につながるように常日頃から利用履歴をチェックするように心がけましょう。
【手続き】盗難保険適用のための4つの流れ
盗難保険の内容がわかったところで、次は盗難保険適用のための手続きを4つのステップに分けて紹介していきます。
- カード会社に連絡
- 警察への届け出
- カード会社に再連絡
- 新カードの発行
それぞれみていきましょう。
まずはカード会社に連絡
各カード会社には必ず「盗難・紛失デスク」が設置されています。
サポートデスクに電話して「紛失してしまった」「盗難された」「不正利用された」と詳細を伝えましょう。
連絡を受けたカード会社はただちにカードをストップさせ、これ以上被害が拡大しないように対処してくれます。
いつどのタイミングで紛失・盗難されるか分からないので、携帯電話、スマホに連絡先の登録を忘れないようにしましょう。
警察に届けを出す
不正利用は犯罪なので警察に「被害届」を出します。
最寄りの警察署でOKです。
被害届を出したことを証明する「盗難届証明書」を提出する必要があります。
もらい忘れることがないように注意しましょう。
海外の場合、地域ごとに警察の対応が変わることがあるため、事前にカード会社の人にどうすれば良いかを相談しておくようにしましょう。
もう一度カード会社に連絡!
再度カード会社に連絡し、被害届証明書を提出します。
電話連絡だけでなく、被害届を提出したことをセットにして、初めて盗難保険が適用されます。
カード会社に新しいカードを発行してもらう
カード会社連絡後、1週間ほどでカードの再発行手続きの書類が届きます。
必要事項を記入の上、返送すると1週間前後で新しいカードが届きます。
盗難保険の注意点!
盗難保険を利用する上で注意しておかなくてはならない点が3つあります。
- 保険が適用されないケースを理解する
- 古いカードの取扱
- 適用期間を確認する
それぞれ詳しく解説しましょう。
保険が適用されない場合もある!?
盗難保険は無条件に適用されるわけではありません。
次の4つに当てはまった場合、保険が適用されない可能性があります。
- カードの本人以外の利用があった
- 暗証番号を適切に管理していなかった
- カードの裏面にサインがなかった
- その他契約違反や問題行為
など。
詳細を紹介しましょう。
家族や友人に貸すとNG
クレジットカードはあくまでも所有者が利用することを前提としています。
そのため家族や友人など他人にカードを貸して、その結果不正利用が発覚しても盗難保険の適用外となってしまいます。
しかし任意で貸したわけではない状況…例えば「家族が無断でカードを使った」「友人にカードを盗まれた」といったケースなら適用される可能性はあります。
このような事態に陥らないようにするためにも、カード管理は常日頃から適切に行うよう心がけたいものです。
カードや暗証番号の管理
クレジットカードは盗まれないように管理しておくことが大前提。
もちろん暗証番号も同様です。
簡単に盗まれてしまうような管理方法だったり、暗証番号のメモを分かりやすいところに残していたり…といったケースが認められると保険適用外となってしまう可能性が高いです。
カードの裏面にサインがなかった
クレジットカードは手元に届いた時点で裏面にサインしておかなくてはなりません。
これは利用規約にもきちんと書かれていることです。
その他契約違反や問題行為
上記した3点以外にも、契約違反や問題行為が認められると保険が適用されないことがあります。
例えば次の2点が挙げられます。
- 年会費などの支払いが適切に行われていない
- 不正利用の調査に協力しなかった
正しく利用していれば特に問題はありません。
古いカードが見つかっても使えない!
紛失したと思ったクレジットカードが出てきた場合、そのクレジットカードはすでに利用不可能な状態になっているので注意しておきましょう。
すでに使えないカードとはいえ、カード情報をはじめとした様々な情報が残っています。
そのため適切に処分しなくてはなりません。
ICチップ ※ や磁気ストライプ部分にはさみを入れ、カード番号が読めないように細かくカットしましょう。
また万全を期すなら、一度に捨てるのではなく、複数回に分けて小分けにゴミに出すようにしましょう。
適用期間に注意!
上述したように、盗難保険は不正利用が発覚し、申請してから60日以前が適用期間となります。
つまり長い期間にわたって不正利用され続けていて、60日以上前から不正利用され続けていても、その分は補償されません。
普段から利用明細を確認するようにするのが一番の対策方法となります。
毎月送られてくる利用明細書は必ず目を通し、不審な点がないか確認する習慣をつけておきましょう。
webで利用明細が確認できる環境にある方なら、定期的にチェックするように心がけましょう。
これでいち早く不正利用に気づくことができ、盗難保険適用期間内に申告できるでしょう。
セキュリティ機能に優れたおすすめのクレジットカード3選!
盗難保険が用意されているだけでなく、万が一に備えてのセキュリティ機能が充実しているカードを選ぶのも大事なポイントになります。
そこでここではセキュリティ機能に優れたおすすめのクレジットカードを3枚紹介しましょう。
選んだポイントは次の3点です。
- セキュリティに優れていること
- ポイントなど使い勝手が良いこと
- 知名度の高いカードであること
それではみていきましょう。
楽天カード
楽天市場でおなじみの楽天グループが発行しているのが楽天カードです。
年会費無料で使い続けることができ、ポイント還元率は常時1.0%と高還元率。
楽天市場の買い物ならいつでもポイント3倍が適用されます。
年会費無料にもかかわらず、セキュリティ面にも力を入れているのが大きなポイント。
次の3つの「あんしん機能」を搭載しています。
ネット不正あんしん制度 | ネット上の不正利用を全額補償 |
---|---|
商品未着あんしん制度 | 楽天市場で購入した商品が未着で、店舗と連絡が取れなくなった時は全額補償 |
カード利用おしらせメール | 楽天カードを利用すると最短翌日に「利用お知らせメール」が届くため、不正利用を早期発見できる |
その他にもプリペイド型電子マネー「楽天Edy」を搭載している一体型を選ぶこともできます。
楽天グループで買物をする機会が多い方、楽天Edyを利用している方にピッタリです。
三井住友VISAカード
三井住友が発行するクレジットカードです。
年会費は初年度無料、2年目以降は1,350円(税込)が必要ですが、次の2つの条件のいずれかをクリアすると次年度も年会費無料となります。
- 年300万円以上のショッピング利用
- マイペイすリボの登録+年1回以上のカード利用
三井住友VISAカードはセキュリティ機能として次の2つを提供しています。
- ネットショッピング認証サービス
- ワンタイムパスワードアプリ
ネットショッピング認証サービスはVISA(VISA認証サービス)とMastercard(マスターカードセキュアコード)と選んだ国際ブランドによって名称が異なります。
どちらも基本的には同様の内容です。
ネットショッピング認証サービスはネット会員サービス「Vpass」に登録すると自動的に利用できます。
お店やATMで利用するときと同じように、ネットショッピングの際にもパスワードの入力が求められるようになるためセキュリティレベルが向上します。
セキュリティにこだわり、より安心してカードショッピングを楽しみたい方向けのカードです。
エポスカード
エポスが発行する年会費無料で使えるクレジットカード。
年会費無料にもかかわらず海外旅行保険が付帯されているのは非常に珍しいです。
通常200円で1pt獲得できるエポスポイントですが、全国の提携店で支払うと最大5倍まで還元率がアップします。
レストランやカラオケ、レジャー施設などバラエティー豊かな優待店舗外10,000店以上!
幅広いお店でお得に買い物ができるのがエポスカードの最大の魅力です。
セキュリティ機能も充実。
次の4つの機能を提供しています。
カード利用通知サービス | カード利用時にメールで通知 |
---|---|
海外利用停止サービス | 海外でのショッピングやキャッシングの利用を任意で停止することができる |
エポスバーチャルカード | ネットショッピング専用のカード番号をweb上で発行するサービス |
本人認証サービス(VISA認証サービス) |
特にエポスバーチャルカードはネットショッピングを頻繁に利用する方にとって心強いサービスです。
本カードとは異なる番号が発行されるため、万が一カード番号が流出したとしても、被害をバーチャルカードの範囲内に留めておけます。
さらに利用したい分だけ利用可能額を設定することも。
利用しない時は利用可能額を0円に設定しておけばより安心ですね。
優待店の幅広さは数あるクレジットカードの中でもトップクラス。あらゆるシーンのメインカードに適しています。
まとめ
クレジットカードの盗難保険について詳しく紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
ポイントをまとめると…
- すべてのクレジットカードに盗難保険が用意されている
- 不正利用の被害額は全額補償される
- ただし保険適用期間は60日まで
以上3点が挙げられます。
「クレジットカードが紛失・盗難・不正利用されてしまった」
「カードの盗難保険の仕組みや手続きの仕方を詳しく知りたい」
といった方は今回の記事を参考に、スムーズに盗難保険が受けられるよう行動に移しましょう。