クレジットカードがあれば現金がなくても気軽にお買いものができるのでとても便利です。
現金と違って盗難されても保険がついてるし、不正利用にさえ気をつければ生活が豊かになるとても便利な道具だよね!
はい・・・。ところで不正利用ってどのようにして起こるんですか?事前に知っておくことで防げるものってないんですか??
クレジットカードの不正利用・詐欺と言われても「どこか違う世界の話」と考えている人もいらっしゃるかもしれません。
そこには、自分だけは大丈夫と思いたい心理が働いているでしょう。しかし、年々クレジットカードの詐欺被害は増加傾向にあり、対岸の火事とは言えない現状です。
参考: 日本クレジット協会-クレジットカード不正使用被害の発生状況
そのため、自分だけは大丈夫とは思わずに日頃から注意するようにしたいものです。
ここでは、不正利用の手口の一つである、ワイヤータッピングとクレジットマスターについて詳しく説明します。不正利用の被害に遭わないためにも、その不正利用の手口を知っておくのは被害を防ぐための最善の方法でもあるのです。
こういった手口はプロに狙われたら防ぐのは難しいと言われています。それでも手口を知っていれば被害を最小限に抑え、さらにはすぐに対処することができるようになるでしょう。その特殊な手口を探り、万一不正利用の被害に遭った場合の対処の仕方なども詳細に説明します。
この記事の目次
防ぐのはほぼ不可能!?特殊なカード不正利用の手口!!
クレジットカードを利用する際にはセキュリティ意識がとても重要です。
店頭買いなどでクレジットカードを手放した一瞬の隙に情報が盗まれ、不正利用の被害にあってしまうなど、私たちの生活のすぐそばに不正利用の可能性が潜んでいます。
クレジットカード番号やセキュリティ番号、更新期限などの情報を一気に盗み取られてしまうと、すぐに不正利用されてしまうよ。不正利用はとにかくスピード重視で、使ってすぐに姿をくらますという手口だから不正利用者を捕まえることは難しいとされているよ。こうした手口は水際で防ぐのがもっとも効果的だね!また、不正利用に遭ってしまった場合、迅速かつ適切な対処が求められるから正しい知識をつけることも大切だね。
ここでは、クレジットカード番号などを盗み取る手口のワイヤータッピング、クレジットマスター、ショルダーハッキングなどについて詳しく説明します。
ワイヤータッピング
ワイヤータッピングの手口は盗聴でクレジットカードのデータを盗み取るものです。
- クレジットカードを店頭で利用する際に、クレジットカード会社とお店の間で、そのクレジットカードで決済が可能かどうかの通信が行われる
- 通信を盗聴することで、クレジットカードのデータを盗み取る
- 盗み取ったデータで偽造クレジットカードを作る
言うなればクレジットカードを丸々コピーするのですから、まったく同じクレジットカードができることになります。そうなると、そのクレジットカードは使い放題となります。
利用者が気がついてクレジットカードを利用停止にするまで、不正利用で使い続けられ、莫大な請求が翌月に利用者に届くことになるのです。
ワイヤータッピングは通信時に情報をハッキングする必要があるのでそれなりの盗聴機器が必要になるんだ。そのため日本では通信データの暗号化が高度に進んでいるから仮に盗聴されたとしても、偽造カードを作るのはほぼ不可能とされているよ。
このことから、日本ではワイヤータッピングの被害はないと言えるだろうね。とは言っても、いつの時代においても可能性というのはゼロではないし、ワイヤータッピングという盗聴技術を用いた不正利用の手口があるということを認識しておくことは大切だね。
さらに毎月送られてくる、クレジットカード会社からの利用明細についてもしっかりと目を通すようにしましょう。
クレジットマスター
クレジットマスターは、パソコンなどのコンピュータを駆使して、クレジットカード番号を作成し、実際に利用可能となるクレジットカード番号と有効期限を探し出すものです。
クレジットカード番号にはある一定の規則性があります。それを利用して、従来のクレジットカードの番号にその規則性を加えた計算式を与えて、利用できるクレジットカード番号を割り出していく手口なのです。
それでも、このクレジットマスターによる不正利用で、そのクレジットカード番号を持つ利用者に被害が及ぶことはありません。全てクレジットカード会社が不正利用についてはその責任を負うからです。
そうは言っても不正利用は防ぎようがなく、クレジットカード会社もすぐに気がつかない場合、利用者に請求がくることになります。ですので、ここでもクレジットカード会社から届く利用明細は必ずチェックするようにしなくてはいけないのです。
ショルダーハッキング
その名前の通りなのですが、ショルダーハッキングは、肩越しに暗証番号を入力するところを盗み見ることです。
単なる覗きであり、古典的な方法なのですが、他の不正利用などのように特別な機器を使うとか、パソコンを駆使して解析するといった複雑な手法を取ることはありません。
銀行のATMなどで後ろの人から操作を見られないようにいつも気を使うと思います。隠しているように見えても、暗証番号を押す動作で、熟練した人であれば何の番号を押したかがわかるそうです。
画面タッチで、ボタンの配置をランダムに替えるなどの対策をとっている銀行などもありますから、このショルダーハッキングの被害は相当数あると推測できます。
手口が「覗き見」というシンプルなだけに、誰にでもこの被害に遭う可能性があると言えますね。
誰にでも起こりうる不正利用だから自分で自分の身を守るのが最善の対策と言えるだろうね。ATMなどを利用する際には周りを気にするようにしよう!
不正利用に遭ってしまったら?
クレジットカードの不正利用に遭った場合の対処方法を紹介します。
一般的にその場で不正利用に遭ったと気がつくことは少ないとされています。それでは、どの時点で不正利用に気がつくのかというと、クレジットカード会社からの利用明細が届いたときです。明細の中に身に覚えのないものがあれば、さらにそれが高額であればなおさら不正利用に遭った可能性が高いでしょう。
一ヶ月前のことになると記憶が定かではない人のほうが多いかもしれないですよね。
そうだね。現に不正利用は利用者が気がつくよりも先に、クレジットカード会社からの問い合わせで発覚する場合もあるよ。いずれにしても、利用明細はしっかりとチェックする必要があるし、身に覚えのない明細があれば、すぐにクレジットカード会社に連絡しよう!
また、クレジットカードには紛失・盗難保険が付帯されているよ!これからクレジットカードの不正利用に遭った場合の対処をこういった付帯サービスである盗難保険を含めて説明していくね。
カード会社に連絡する!
クレジットカード会社から届く利用明細に、買った覚えのない明細があれば不正利用の可能性があります。気が動転してしまうこともあると思いますが、落ち着いて対処することが大切です。
まずは不正利用以外のケースを考えてみましょう。
- 家族の買い物でクレジットカードを利用した可能性
- 年に一度の引き落とし
- クレジットカードの年会費
などが考えられます。まずは落ち着いて利用明細の内容をしっかりと確認することが大切です。
不正利用と判明したら、一刻も早くクレジットカード会社に連絡したいところですが、細かい確認も怠らないようにしましょう。
クレジットカード会社に電話で連絡すると、すぐに本人確認をしてくれます。クレジットカード番号、名前、住所、電話番号、生年月日などが聞かれて本人確認となります。
本人確認が済むといよいよ、不正利用の用件に入ります。
まずは利用明細から身に覚えのない明細を指摘します。
確認が取れると次にするのは、クレジットカードの利用停止の依頼です。
一般的に利用者本人からの不正利用の届け出については、理由の如何も大事ですが、クレジットカード会社としては、被害の拡大を防ぐために即刻クレジットカードの利用停止の手続きを取ってくれます。
利用者本人もクレジットカードの利用ができなくなるので痛手となるけど、利用停止にしないと不正利用が拡大してしまうよ。そして利用停止されてから、そのクレジットカードが利用されている事実が判明すると不正利用者の特定ができる場合もあるんだ。
もっとも、不正利用をする人も足が付かないように最初に高額の買い物をしたらそれ以降は利用しないことが多いようだけどね・・・
盗難保険について
日本国内で発行されているクレジットカードには、もれなく紛失・盗難保険が付いています。これは自動付帯ですから、すぐに補償を受けることができます。そしてこれらは紛失・盗難保険という名目になっていますが、これは不正利用についてもきちんと対応してくれます。
利用明細が届いた時点では、クレジットカード会社は加盟店に支払いを済ませているはずですから、利用者がクレジットカード会社にその、不正で利用された金額を支払わないでいいということになります。
利用明細は先月の利用についての明細だからそれ以降についても不正利用があるかもしれない。そのあたりも考慮しながら次の利用明細の作成が行われるんだ。
そして、利用者から連絡があって不正利用が認められた時点で、そのクレジットカードは利用停止となるよ!
そうなると新しいクレジットカードが発行されけど、届くのに数日はかかるよ。その間は当然ながらクレジットカードを利用することはできないんだ。そしてクレジットカードの番号が変わってしまうよ。
不正利用されているわけなので、クレジットカードが盗難されたものではなく、不正コピーされている可能性も否定できないですよね・・・
だからこそクレジットカード番号は前のクレジットカードとは変える必要があるんだよね。しかしクレジットカード番号が変わってしまうと、スマホの利用代金、光熱費などの引き落としが今まで通りに行えなくなるから新たな手続きが必要になるんだ。
こういった部分がクレジットカードが盗難あるいは不正利用を受けて困る部分(デメリット)となるよ。新しいクレジットカードが届かないと新しい手続きもできなくてとても不便だろうね。
新しいクレジットカードをこれまで同じように利用できるのはとても安心感があります。多くはクレジットカードの再発行となるのですが、盗難保険の具体的な手続きや対応はクレジットカード会社によって違います。
トラブルがあったときにクレジットカード会社の対応の善し悪しがわかりますから、次のクレジットカード選びの試金石として活用できそうです。
おすすめカード
日本クレジット協会のサイトにある、「クレジットカード不正使用被害の発生状況より」を見ても不正利用の被害というのは無くなる気配を見せていません。
盗難や紛失については仕方のない部分もあり、自己責任とされることもあります。しかし、不正利用については利用者がどれだけ気をつけてもいかんともしがたい部分があるのです。
そこで、ここでは、セキュリティが優れているクレジットカード、さらにはトラブルがあった場合でも迅速丁寧に対応してくれるクレジットカードを紹介します。
セキュリティ対策重視と言えば三井住友VISAクラシックカード
年会費は初年度は無料で、翌年度以降は有料となります。ポイント還元率も平均的です。しかし、それ以上にメリットがあるのは、三井住友VISAという安心のブランドです。
この三井住友カードは頑健なセキュリティに定評があるのです。不正使用感知システムは特に有名ですし、不正利用に強いとされるクレジットカードのIC化を進めています。
さらにはクレジットカードとしては珍しい写真入りのクレジットカードを発行してくれるのです。
特に安心なのが不正使用感知システムです。クレジットカードの利用状況を常にモニタリングしてくれていますし、不正利用の疑いがあると(一時的に)利用停止にするなど、対応が迅速で常に利用者目線で対処してくれるところに定評があるのです。
- 不正使用感知システム
- クレジットカードのIC化
- 写真入りのクレジットカードを発行
国内でも老舗のクレジットカード会社だし、ステータスの高さも有名だから三井住友VISAカードはまさに安心安全の1枚だね。
また、ICチップ搭載のクレジットカードを推進していて、ICチップを国内で最初に搭載したのが三井住友カードなんだ!クレジットカードを何枚も保有するのが当たり前になった中で、メインカードとして十分な役割を果たしてくれるクレジットカードだよ!
ネット通販利用なら楽天カード
ポイント還元率が高く、年会費が永年無料となるのが楽天カードです。この点だけを取ると、先に説明した三井住友カードとは対極に位置しているクレジットカードとなります。
楽天カードと言えば、同じグループの楽天市場です。日本最大級のネットショッピングサイトとして有名ですが、ここでの利用でポイントが最大限付与されます。
ネット利用で気になるのが不正利用や個人情報の流出だよね。楽天カードのその点はよく考えていて、不正利用の疑いのあるときはすぐに連絡をしてくれて対応がとても丁寧なんだ。そういった点もぬかりない、まさにネット通販に力を入れているクレジットカードと言えるだろうね。
3Dセキュアシステムを搭載していることでも知られていて、不正利用防止に大きな成果を上げているということです。なくてはならないネット通販ですが、安心して利用したいなら楽天カードでしょう。
まとめ
クレジットカードのセキュリティ対策が進んでもなくならないのがクレジットカードの不正利用です。クレジットカード利用者のセキュリティ意識改革が求められるでしょう。
不正利用でもたくさんの種類があり、一つの不正利用に完全に対応したとしても、すぐにまた次の不正利用の手口が出てくるといった具合に、不正利用対策はまさにモグラ叩きにも似た状況となっているのです。
そのような中でも、
- ワイヤータッピング
- クレジットマスター
などは、対策が難しい不正利用で防ぎようなないとされてきました。
それでも、クレジットカードのセキュリティの向上、クレジットカード会社と加盟店舗間との通信の暗号化など、様々な対策が講じられています。
クレジットカード会社も不正利用には目を光らせているので、利用者もそれに負けないくらいの意識をもって不正利用に対処する必要があるのです。