海外赴任が決まりました。
どこになったの?
タイです。いろいろと文化も違うので不安です。
それに今持っているクレジットカードで大丈夫でしょうか?おすすめのカードとかありますか?
ちょっと落ち着いて!
じゃ今回は、タイのクレジットカード事情について説明するね。
よろしくお願いします!
「タイに滞在中、今持っているクレジットカードだけで大丈夫?」
タイへ長期滞在が決まった場合、こういった不安を抱える方は少なくありません。
そこで今回は、タイのクレジットカード事情からおすすめのクレジットカード、タイの一般常識までご紹介します。
この記事を読めば、タイでの生活を安心して快適に過ごせるはずです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
観光地以外では、ほぼカードが使えないタイ
タイでは観光地以外の場所では、カードじゃ決済できないとき聞いたんですけど本当ですか?
残念ながら本当だよ。
その原因は、タイのクレジットカードに対する制限があるからなんだ。
今のタイは、キャッシュレス化に向けて足踏みしている状態といえます。
観光客が訪れるホテルやレストランなどはクレジットカードが利用できますが、日常的に使うタクシー・飲食店などは利用することができません。
それは、タイのクレジットカード事情が大きく関係しているのです。
そこでまずはタイのクレジットカード事情についてお話します。
タイ国民の間では、カードがあまり浸透していない
タイはスマートフォンを2台持ちしている人も多く、人口の56%もの人がネットを利用しています。
そのためスマートフォンやPCを使った、オンラインショッピングを楽しむ人が多いのが特徴です。
しかし、その決済方法として全体の65%が銀行窓口決済、31%はATM、クレジットカードでの支払いは26%にしかなりません。
その理由としては以下の2つがあります。
- クレジットカードの取得に収入制限がある
- 限度額が月収の5倍以内
タイではクレジットカードを取得するのに、所得制限があります。
月の月収でいえば15000バーツ(約51,500円)以上、タイの平均月収が5,000~15,000バーツ(約17,000~51,500円)なので所得制限が厳しいことがわかりますよね。
年収でいえば18万バーツ(約62万円)が制限になるので、一般の労働者がクレジットカードを持つのは難しいといえます。
カード会社もショッピングモールなどに専用ブースを出して、カード加入へと促していますが、やはり収入制限というのは一般労働者にとってネックになっているようです。
そのため、タイではクレジットカードを所有している人は労働者全体の3割程度になっています。
所得制限があるなんて驚きですね!
厳しい制限があることで、利用したくてもクレジットカードを持つことができない人も多いんだ。
しかも年会費無料のクレジットカードが少ないのも、原因のひとつといえるよね。
年会費は月収によって200から5,000バーツもかかることもあるんだ。
月収によって年会費が変わるのは、日本と違うシステムですね。
クレジットカードを利用する人が少ないと、利用できる店舗も少なくなるのは必然といえます。
そのため、海外からの観光客があつまるスポットでは利用できても、日常生活で利用するお店ではカードが利用できないことが多いのです。
つまりタイの人にとってクレジットカードは、「富裕層の証」でもあるということです。
ではカードが利用できる店舗とできない店舗には、どういったものがあるのでしょうか。
カードが使える場所と使えない場所って?
基本的にクレジットカードが利用できるのは、観光客が集まりやすいホテルや高級レストラン、デパートなどでは利用できる店舗が多いです。
しかし一部の店舗などでは利用できません。
- マックなどのファーストフード店
- 一般的な飲食店
- 屋台
- 電車など交通機関
コンビニではVISAであれば、300バーツ(900円)以上のお買い物でカードを利用することがでるようになりました。
しかし、飲み物と軽食だけでは300バーツを超えるのは難しいため、現金で支払う機会のほうが多いのが現状です。
どんなカードが使えるの?
タイで利用できるクレジットカードは、以下3つの国際ブランドがおすすめです。
- VISA
- Mastercard
- JCB
VISAとMasterCardは、そのシェア率からみても申し分ないでしょう。
この2社はタイで利用できる店舗が一番多いとされています。ここで注目したいのがJCBです。
タイは日本人の観光客が多く、滞在している人も多いです。そのため、JCBの利用も問題ないとされています。
そしてJCBに注目してほしい理由としては、JCBが持つサービスである「JCBプラザ ラウンジバンコク」が利用できるという利点があるからです。
JCBカードでJCBプラザ ラウンジ・バンコクが利用できる
JCBは、その国に合わせたサービスを提供してくれる日本の国際ブランドです。
JCBプラザ ラウンジ・バンコクでは以下の6つのサービスを提供してくれます。
- 日本語で対応
- 日本の新聞や雑誌を読むことができる
- タイの観光情報の提供
- ホテルやレストラン、ツアーなど各種チケットなどの予約
- カードの紛失・盗難時のサポート(海外専用緊急再発行カードの即発行)
- 荷物の当日中預かりサービス
現地のスタッフが観光地やおすすめスポットの案内をしてくれ、そのままラウンジに荷物を預け観光に出ることもできます。
また、日本の情報も手に入れることができるので、滞在中に日本で起こった出来事を把握することができます。
このほかにもJCBでは「たびらば」という優待サービスアプリの提供もしています。
タイのショップやレストランなど割引価格やノベルティの提供など、お得に利用できる情報を知ることができるのでおすすめです。
日本の情報が手に入るのはうれしいですね!
帰国後に浦島太郎の気分にならなくてすみます!
クレジットカードは、持っていこう
観光地でしか利用できないのであれば、クレジットカードを持って行かない方がいいのではないでしょうか。
カードの意味がないような気がします。
確かに決済方法としては、不便を感じるよね。
けれど、クレジットカードは利用できないから“いらない”ということにはならないんだよ。
どうしてですか?
クレジットカードを利用できるシーンは店舗だけではないんだよ。
クレジットカードの能力は“決済”だけではありません。
そこで、タイでクレジットカードをどう利用できるのか、店舗決済以外の利用方法についてお話します。
これを読むと、タイでは利便性の悪いクレジットカードでも1枚は必要だと思うはずです。
ぜひ読み進めてくださいね。
ホテルなどでデポジットを支払う際は便利
タイに限らず、海外のホテルに宿泊するときにはデポジットとして、クレジットカードの掲示を求められるケースが多いです。
デポジットは「預かり金」や「保証金」です。
ホテルは人の出入りが激しく、中にはサービス料や宿泊料を踏み倒す人もいます。
そういった踏み倒しがあった場合や部屋が破損などで修理が必要な場合、料金を回収できるようチェックイン時に一定の金額を請求しておくという制度になります。
現金での支払いにも対応可能ですが、一般的には交渉が必要になることが多いのが現状です。
中には断られるケースもあります。
また、現金の場合は宿泊数ごとに金額を設定されているので、チェックインのときに大金を持って行かなくはいけません。
それでは防犯上問題がでてきます。
クレジットカードであれば、カードを渡しデポジット伝票を受け取り、チャックアウト時に伝票を破棄するといった流れが一般的です。
また、海外では特にクレジットカードは身分を表すものとして認識されています。
そのため、クレジットカードでデポジットを支払うということは、ホテル側に信用してもらう方法になります。
現金でデポジットを支払う場合は、スタッフへの交渉と手続きで時間がかかってしまいます。
混雑時は、1時間も待たされたという話もあります。
クレジットカードでデポジットを支払った方が利便性がよく、確実といえるでしょう。
キャッシングができるため、いざという時も安心
カード決済が不便な面を考え、現金を多く用意していたとします。
しかし思わぬ出費やショッピングのしすぎなど、思った以上にお金を使ってしまうことはよくあることですよね。
クレジットカードがあれば、そういった場合もキャッシングを利用して現地通貨手に入れることができます。
タイは、クレジットカード決済には普及に後れをみせてますが、キャッシングできるATMは普及しています。
セブンイレブンなどコンビニでも24時間対応ですし、観光地などではよく見かけるので利用に困りません。
確かに現金がなくなったとき、どこから調達していいのか困りますね。
長期滞在でも最初はなにかとお金を使う機会も多いですし、キャッシングできるのはうれしいです。
注意しておきたい2つのポイント
タイでの現金払いに、クレジットカードが脇から支えてくれるから、1枚持って行くと安心だね。
そうですね。現金が主流であれば、現地でお金がなくなると困ります。
でも、やはり日本とは違う文化のタイだからこそ、現金の取り扱いに気を付けなくてはいけないよ。
タイでは、スリ・置き引き・ひったくりといった盗難・窃盗犯罪にあう日本人旅行客が後を絶ちません。
それは一般的に旅行客の多くは現金を余分に持ち歩く傾向にあることや、日本人は犯罪に対しての警戒心が薄いことが原因としてあります。
とはいえ、クレジットカードで全て決済することが難しいので、現金を持ち歩かないという選択はできませんよね。
そこで、現金を持ち歩くうえでの注意点についてお話します。
大量の現金は持ち歩かない
海外の基本ともいえるのが、大量の現金を持ち歩かないということです。
レジでお金を支払うときや残りのお金を確認しているときなど、犯人はどこから見ているかわかりません。
いいターゲットだと思われてしまうと、いろいろな手法で狙われてしまう可能性があります。
タイでの窃盗被害の中には、日本円を見せてくれと近づいて現金を奪う「見せ金詐欺」や、「集団スリ」といったものもあります。
大金を持ち歩いて万が一お財布ごとスリに合ってしまった場合、この先の滞在期間の持ち合わせが間に合わないといったこともでてきます。
クレジットカードがあればキャッシングをして補うこともできますが、なによりも犯罪被害に合わないように大量の現金を持ち歩かないといった対策も必要です。
ATMを利用して、こまめにキャッシングをした方が安全なんですね!
お釣りの間違いが多いので、確認する
現金で支払う場合、タイでよくあるのが「おつりの間違い」です。
ただ単におつりを間違えるということは人間であれば起こることですが、タイではおつりをごまかして懐に入れてしまう人が多くいます。
その場で気づき指摘をすると渋々戻してくれますが、中には知らぬ存ぜぬを通す強者もいるので要注意です。
商品を購入したときには、余計な商品が入っていないか、払った金額とおつりが合っているかどうか、その場で確認しましょう。
特におつりはいくら戻ってくるのか、自分で把握しておくことをおすすめします。
指摘しても水掛け論になることも多々あり、もめごとに発展してしまうこともありますので、引くことも大切です。
タイへ行く方にピッタリのカード3選
おつりのごまかしがあるなんて驚きました。
文化や生活習慣が違えば、考え方も違うからね。
自分で気をつけることが大切なんだ。
大金を持ち歩けないとなると、クレジットカードはやはり大切ですよね。
何かおすすめのカードはありませんか?
もちろんあるよ。タイにぴったりのクレジットカードを紹介するよ。
デポジットを支払う、ATMでキャッシングするなどクレジットカードの利用方法についてお話しました。
しかし、クレジットカードを持って行くメリットは、それだけではありません。
- タイで利用できるお得なサービスがある
- 海外旅行傷害保険が付帯されている
- ポイントの還元率が高い
この3つに注目して、タイで利用するにはぴったりのクレジットカードについてご紹介します。
もうすでにクレジットカードを持っている人も、これから作成する予定の人もぜひ参考にしてください。
エポスカード
エポスカードは丸井グループの子会社として㈱エポスカードが発行するクレジットカードです。
年会費無料、海外旅行傷害保険が最高500万円の補償で自動付帯されています。
持っているだけで、海外での病気やケガに対応してくれるのは魅力的ですね。
国際ブランドはVISAのみですが、そのシェア率からみてもタイで利用するには問題ないといえます。
エポスカードには「エポトクプラザ」という優待サイトがあります。
エポトクプラザではセントラル百貨店などでエポスカードを利用すると10%オフ優待を受けられるほか、対象ホテルでは宿泊料金の割引優待などを受けることができるのはうれしいですね。
この他にも「手荷物宅配優待」「海外レンタカー割引優待」などVISAが提供する雄太いサービスを受けることもできます。
貯まったポイントは有効期限が2年間、交換先としてはANAやJALなどのマイルや商品券などがあります。
発行にかかる日数が最短即日と短いので、早くクレジットカードを受け取りたい方におすすめです。
横浜インビテーションカード
ジャックスカードである横浜インビテーションカードは、通常「ハマカード」とも呼ばれ「横浜観光プロモーション認定事業」から認定を受けたカードです。
そのため、カードフェイスは横浜の夜景になります。
本人会員・家族カードともに年会費無料、国際ブランドはMasterCardのみではありますが、カードが持つ付帯サービスが充実した注目のクレジットカードです。
海外旅行傷害保険は最高2,000万円と高額でありながらも自動付帯で付帯されているのは、年会費無料のクレジットカードの中では最高峰といえます。
利用付帯ではありますが、国内旅行傷害保険も最高1,000万円が付帯されています。このほかに付帯されている保険やサービスは以下の6つがあります。
- カード盗難保険
- ネットあんしんサービス
- ショッピングプロテクション
- 海外利用可能枠増枠サービス
- 海外リザーブサービス
- 海外レンタカー割引優待
クレジットカードで決済するうえで、保険が充実しているのは注目したい点ですね。
海外利用に向けたサービスがあるのも、タイでの利用にも利便性が高いといえます。
クレジットカード発行後2週間程度で届くJ’Sコンシェルカードは、ベネフィットワンと提携した優待サービス「J’Sコンシェル」を受けることができます。
- 映画やカラオケなどレジャーの割引
- 会員限定プランや割引価格での旅行が可能
- Amazonギフト券やnanacoギフト、図書カードなどの金券を割引価格で購入可能
- コスモ石油での給油で1リットル1~2円引き
J’Sコンシェルは無料で利用できるサービスです。
帰国後日本での利用にもサービスが充実しているのはうれしいですね。
横浜インビテーションカード年間利用額に合わせたステージアップ制のポイントサービスを採用しているので、効率よくポイントを貯めることができるのは魅力的です。
J’Sコンシェルカードが届くまでに日数がかかるため、渡航するまで時間がない場合はおすすめできません。
時間が許すのであれば、充実した保険を重要視する方に最適の1枚です。
ジャックスカードの中でもマイナーなクレジットカードではありますが、付帯保険やサービスは年会費無料のカードの中ではハイスペックといえます。
JCB CARD W
JCB CARD Wは、日本の国際ブランドであるJCBが発行するクレジットカードです。
2017年の10月から発行され、カード業界ではニューフェイスになりますが、カードが持つサービスや特典が注目されているクレジットカードです。
JCB CARD Wは39歳以下限定、WEBのみ申し込みが可能のクレジットカードです。
本人会員・家族カードの年会費は無料、最高2,000万円の外旅行傷害保険が利用付帯されているほか、海外での利用に対してショッピングガード保険も付帯されています。
先にお話した、「JCBプラザラウンジ・バンコク」も利用でき、万一の場合に日本語で相談できる「JCBプラザコールセンター」も利用することができます。
そして注目したいのが、ポイントの還元です。
JCBのポイントプログラムであるOkiDokiポイントが通常の2倍貯まります。
また、ポイントUPキャンペーンなどもしているので大変お得です。
39歳以下で効率よくポイントを貯めたい方にピッタリです。
JCB CARD Wは、加入後39歳を過ぎてもカードスペックはそのまま利用することができます。
現在39歳以下でOkiDokiポイントを効率よく貯めたいという方は、早めに加入しましょう。
滞在する前に知っておきたいタイの一般常識
言葉の壁もそうですが、やはり文化の違いというのは大きいですよね。ちょっと心配になってきました。
人と関わっていくには、受け入れられることが大切だからね。不安に思って当然だよ。
次は、タイで滞在中にいい人間関係が築けるよう、一般常識についてふれていこう。
ぜひ教えてください!
海外へ滞在するには、やはり文化や習慣を理解する必要があります。
非常識な行動と思われると、良好な関係を築けない恐れもあるので、ぜひ参考にしてください。
きっとタイで役立つ一般常識を確認することができるはずです。
基本的にチップの習慣がある
海外へ行くと、日本にはない習慣にふれたときに戸惑いを感じる方は多いです。チップもその中のひとつではないでしょうか。
タイにも日本とは違い、チップという習慣があります。特にバンコクでは当然として扱われています。
- ホテル
- レストラン
- マッサーシ
- タクシー
の4つに注目して、タイのチップの相場についてお話します。
ホテル
チップを渡すシーンとして想像するのがホテルという方も多いでしょう。
基本的にホテルで渡すチップはしてくれた人に、してくれたことに対して渡します。
荷物を運んでくれたポーターもしくはドアマン、ベッドメイキングしてくれたスタッフ、ルームサービスを運んでくれたスタッフそれぞれ50~100バーツ程度渡します。
金額は宿泊しているホテルによって変わるので注意しましょう。
このほかのスタッフにも、お世話になったなど感謝を表すときにチップを渡してもかまいません。
レストラン
タイには屋台から高級レストランまでいろいろな飲食店があり、そのすべての飲食店でチップを渡すわけではありません。
チップを渡す基準としては、
- 会計時に10%程度のサービス料がとられていない
- 冷房が利いていて店内環境がいい
の2つがあります。
5~10%程度のチップを渡します。
クレジットカードで支払った場合は、別に現金でチップを渡しても問題ありません。
マッサージ
タイへ行く目的として、タイ式マッサージやSPAなど美容目的を上げる方は多いです。
もちろん、マッサージ店であってもSPAであってもチップは必須になります。
タイのマッサージやSPAは前払い制がほとんどです。
チップは店を出るときに渡すようにしましょう。
そしてチップの金額は1時間あたりとお店のレベルで換算します。
一般的なマッサージやSPAであれば1時間あたり50バーツ、高級店であれば300バーツからが目安になります。
減額は非常識になりますが、最高のマッサージだったと思い金額を増やすこともできます。
タクシー
タクシーのチップは他のチップとは違い、おつりがチップ変わりになります。
5バーツ以下のおつりであれば、受け取らずにチップにします。
最初から料金が定額でタクシーに乗車した場合は、チップを渡す必要はありません。
タイのタクシー事情
タイへ行ったときに公共交通機関を利用すると思うけど、実は日本の都市のように十分に整備されているわけではないんだ。
そうなんですか?!じゃどうすればいいのでしょうか。
観光客も含め、タクシーを利用している人が多いんだよ。ただ、少し日本とは違うから事前に確認した方がいいと思う。
次はタイでのタクシーについて紹介するよ。
よろしくお願いします!
タイへ行ったときに、タクシーを利用して観光地を回ったり、目的地まで行くケースは多いです。
それは、日本とは違って公共交通機関が利便性がいいとは言えないという点や、タクシー料金が安いという点が原因にあります。
そこで次はタクシー事情についてお話します。
タイのタクシーは日本とは違ってぼったくり被害にあったり、悪質な運転手もいるので注意が必要です。
タクシーに乗る流れ
タイのタクシーは一言でいうと“派手”で有名です。
セダンタイプがメインなのですが、その色がピンクや青や緑といったカラフルな色が多いので、街中でも目立ちます。
中にはツートンカラー(個人タクシー)もあるので、すぐ見つかるでしょう。
タクシーの乗り方は、流しているタクシーを拾うのが一般的です。空車のタクシーは、フロントガラスの右下に赤いランプが点灯しているので見分けが付きやすいです。
そしてタクシーを止めるときは手を上げずに、下にさげての平をぶらぶらさせます。
日本のように手を上げると、タクシーは止まりません。
タクシーが止まると、ドアを開けて行先を告げましょう。荷物を積み込んではいけません。
まずは目的地まで連れて行ってくれるかが大切です。運転手からOKといわれて始めて乗り込みます。
とまったタクシーに乗る前に確認してほしいのが、メーター制か交渉制かどうかということです。
タイのタクシーにはメーター制と事前交渉のタクシーがあります。
メーターを使うタクシーと事前交渉のタクシーがある
一般的にタイのタクシーの料金はメーター制と交渉制の2種類があります。
ホテルや観光地で客待ちしているタクシーのほとんどは、交渉制のタイプが多く通常の料金よりも大幅に上乗せして交渉してくることが多いです。
土地勘がありタイ語に自信があれば、交渉次第でお得に乗ることができるかもしれませんが、ほとんどの場合は相場よりも高いと思った方がいいでしょう。
基本的にはメーター制の方が料金も表示されて明らかなのでおすすめです。
会社所属のタクシーと個人タクシー
タイには記者に所属しているタクシーと、個人で営業しているタクシーがあります。
先にお話した色あざやかなタクシーは会社所属、ツートンカラーのタクシーは個人タクシーになります。
トゥクトゥクには要注意
タイでは有名なトゥクトゥク。タイへ訪れたなら一度は利用してみたいと思う方も多いのではないでしょうか。
トゥクトゥクはレトロ感満載のオート三輪タクシーで、観光客に人気があります。
しかしこのトゥクトゥク、ぼったくりで要注意なんです。
トゥクトゥクにはタクシーのようにメーターがついていません。そのためすべて交渉制になります。
そしてその価格も通常価格の倍以上をいわれることが多く、いくら交渉してもタクシーより安くなることは難しいです。
また目的地とは違った場所へ行こうとしたり、遠回りをしたので追加料金を請求されたりと納得できないことがおこることがあります。
確かにぼったくりが多いけれど、せっかくタイに来たのでぼったくり分を体験料としてトゥクトゥクを経験してみるのもおすすめです。
乗車拒否とぼったくりが多い
タイでは交通渋滞が頻繁に起こります。そのため、目的地が帆ぢ渋滞の時間帯であったり、進行方向が逆で行きにくい場所であったりする場合、「乗車拒否」されます。
これはタイでは当たり前のことで、運転手の気分次第でも乗車拒否されるこもありますので、事前に目的地の確認が必要なのです。
またタイに多いのが運賃の割増請求である「ぼったくり」です。
交渉制であれば当たり前に、メーター制であっても初乗り運賃からぼったくりをするタクシーもいます。
通常は35バーツが初乗り運賃になります。時間や距離によって運賃が加算されていきますので、メーターに表示さている金額を支払いましょう。
高速料金や空港から乗車した場合は、空港利用料も支払います。
おつりは基本的にチップになり受け取りません。
そのため、常に小さめの紙幣を用意してタクシーに乗るようにしましょう。
ときにはタクシーにおつりがなく、39バーツの料金で500バーツを支払うとそのままチップとして戻ってこないこともあります。
「Uber」などのタクシー配車アプリが違法
海外でタクシーを利用する場合、Uberなどの配車アプリが人気です。
合法として認められている国も多くありますが、タクシー業界の反発やタイの警察も違法として見ている観点から、タイでは利用しない方がいいでしょう。
食器を持たず、口をつけない
タイ人はスプーンとフォークを右手左手で使い分けます。
右手はスプーンで左手はフォークを利用し、麺類であれば右手に端をもち左手にレンゲなどをもちます。
そして日本のような、お茶碗やお椀をもって食べるといった習慣はありません。
食器に口をつけて飲む・食べるといった習慣もないので注意しましょう。
人前で叱るとトラブルになる可能性が高い
タイ人の多くは、人前で叱られることを嫌がる傾向にあります。
「自分が悪いんだろ」と思うかもしれませんが、余計な火種を生むこともありますので、極力叱る場所を考えてタイミングをみた方がいいでしょう。
王室を批判すると不敬罪が成立する
タイで注意したいのが、国王など王室の批判です。
誹謗中傷をした場合、観光客であっても「不敬罪」という罪に問われます。
過去に日本人が不敬罪の罪に問われたこともあります。
ネットへの書き込みで中傷しても罪に問われるので、タイに滞在する以上は決して王室の批判をしてはいけません。
ビールに氷を入れるのが当たり前
タイは法律でお酒の販売が禁止されている時間帯があります。
11~14時、17~24時の10時間の間のみお酒の販売が可能です。
また祭日や選挙の前日と当日もお酒の購入ができませんので注意が必要です。
そして、お店でビールを注文して驚く方が多いのが、ビールに氷が入った状態で提供されるということです。
日本では見られない提供の仕方ですが、タイで飲んで氷入りのビールが気に入って、日本でも氷を入れて飲むという方もいます。
人の頭を絶対に撫でない
タイ人にとって頭は神聖な部位になります。
日本では小さい子をほめるときや何気ないときに、他人の頭に触れる、撫でるといった行為をしますが、タイでは失礼にあたるのでやめましょう。
人に足の裏を向けない
タイでは足の裏は不浄な部位になり、足で指示する、人をまたぐといった行為は絶対にしてはいけません。
足の裏を人に向けることもやめましょう。
お坊さんに席を譲る
国民の90%以上が仏教徒のタイにとって、お坊さんは敬意を払う存在です。
慣れ慣れしく触れることも、話しかけることも失礼にあたります。
また、交通機関などでお坊さんにあった場合、席を譲るなどをして触れないようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
タイのクレジットカード事情と一般常識についてお話しました。
タイのカード事情として改めてまとめると、
- 収入制限があるため、一般労働者はカードを持ちにくい
- スーパーなど日常的に利用する店舗では、カード決済は難しい
- タイにはカードが持つ付帯保険やサービスを重視したカードを持って行くべき
の3つがあります。
より楽しく充実したタイでの生活を送るためにも、文化や習慣、さらにはタイ人の考え方などを確認するといいでしょう。
ぜひこの記事を参考に、充実したタイでの生活を送ってくださいね。