毎日好きな服を着てオシャレをして、キラキラと輝きながら仕事に励む販売員に憧れて、この業界を志望される方も多いのではないでしょうか。アパレル業界は、以前は新卒採用か、中途採用の場合でも経験者のみの採用が主流でしたが、現在は未経験募集も積極的に行っているので、販売経験がない方でも、販売員に転職される方が年々増えてきています!
そんな憧れの業界だからこそ、事前にしっかりと面接の傾向と対策を練り、確実に内定を掴み取りたいところです。しかし、事前準備を怠るあまり、本当にアパレル業界で働きたい!と思っていてもその想いが伝わらず、結果不採用になってしまう方も多くいます。
今回は、そんなアパレル業界への面接で、よくある質問や気をつけておきたいポイントをご紹介させていただきます。
志望動機は、「その会社を希望する理由」を伝えよう!
タイトルを見て、そんなのわかってる!と思われた方も、ここには注意をしてください。
実際の面接で、「なぜ弊社を希望するのでしょうか?」という質問に対し、「応募先の会社を希望する理由」を伝えるのではなく、「アパレル業界を希望する理由」を伝えてしまう求職者が、実はとっても多いのです。
「アパレル業界を希望する理由」であれば、アパレル業界全体が対象になってしまうため、その会社を希望する理由にはなりません。ただ、求人が出ていたので応募したのではないだろうか、アパレルショップであればどこでもよかったのではないかと思われてしまうと、いい結果を期待することはできません。面接では必ずといっていいほど聞かれる質問なので、しっかり企業研究やショップ研究をして、「その会社・ショップで働きたい理由」を伝えましょう。
アパレル業界を希望する理由も、しっかり準備していこう!
1番と逆のパターンになるのですが、ここを混同してしまう方が非常に多いので、要注意です。
「アパレル業界を希望する理由」については、その会社を希望する理由ではなく、しっかりとアパレル業界そのものを希望する理由をお伝えしましょう。特に転職組であれば、全く違う業界からアパレル業界を希望するので、「もしかすると前にいた業界が嫌になって、アパレル業界を志望しているのではないか?」と、ネガティブに思われがちなのです。
これは志望理由とも同じになりますが、業界を希望する理由は必ずポジティブな理由を伝えましょう。転職組は、少なからず1社以上の企業勤めを経験した後になりますので、アパレル業界のどんなところに魅力を感じ、その魅力は自分が仕事をするうえで、どれほど大切にしていきたいものなのか、というポイントを面接官に伝えましょう。
こちらも、アパレル業界を希望するきっかけになったエピソードなどがあると、面接官も共感していただけやすいので、もしそういったエピソードがある場合は、話せるように事前にまとめておきましょう。
「その会社の、どのブランドを希望しているのか」も、事前準備必須です!
志望動機に関する質問は、特にアパレル業界になると必然的に多くなってしまいます。会社の中でも、ひとつのブランドのみを展開している会社は少なく、大抵がコンセプトが違う複数のブランドを同時に運営しているのが一般的です。
アパレル会社での転職の際の質問は、前述の「なぜアパレル会社を希望するのか」「なぜ弊社を希望するのか」に加えて、「弊社の展開しているブランドで、どのブランドを希望されますか?」という質問は必ずされると思っておいてください。
もちろん、「御社のブランドであれば、全て好きなので、どのブランドに配属されても嬉しいです!」といったような、一見前向きに聞こえる返答もNGです。事前に企業研究をし、どのブランドに配属を希望しているのかは、必ず決めてから面接に臨みましょう。
もし、その中でよく買い物をする好きなブランドがあれば、そのブランドが好きな理由を伝えるのもいいでしょう。「サイズ感が自分にぴったりで、着ているだけで気持ちが高まる服なので、それを販売する立場になりたかった」や、「以前接客をしてくれた店員さんがとても親切で、このブランドのことを好きになったので」という理由もあるのであれば、事前に棚卸ししておきましょう。
「今日のコーディネートのテーマ」は、希望するブランドに沿って決めましょう!
アパレル業界では、販売員が担当ブランドの服を着て店頭に立つことがほとんどで、販売員がマネキンとなり、お客様に「あの店員さんのコーディネート、可愛い!」と思わせるようなセンスも必要になります。そのため、自分の服のテーマを話せることは前提条件として必要で、さらにそのテーマが希望するブランドに沿ったものでなければ、面接時にブランドとの相性のマッチングを感じていただくことは難しくなります。
ファッションには、いくつものテーマがあります。それはもちろんトレンドによっても変わりますし、季節によっても変わりますし、お客様が求めるシーンによっても変わるものです。
ブランドによって、時期のテーマも変更されるので、それぞれのテーマに沿ったコーディネートができているのかというセンスも、当然面接では見られます。ここも、しっかりと希望ブランドの今季のテーマを読み取って、それに合わせたファッションで面接当日を迎えましょう。
アパレル業界は、見た目より華やかではない!?実は、泥臭い作業もあるんです。
私達が普段目にする販売員は、綺麗な服を着て店頭に立って、お客様のオシャレを一緒に叶えていくためのアドバイスをして…と、華やかな世界を想像しがちですが、実は私達の見えないところで、泥臭い作業も並行して行っているのです。
店頭に並んでいる服も、最初はダンボールに入って届きますので、それを検品して運ぶなどの力仕事もありますし、値札を作って服につけたり、散らかった服を畳み直したり…比較的手が空いている時間であれば対応できるのですが、これが繁忙期やセール時期になると、販売作業だけではなく、どんどん裏から在庫を持ってきたり、調べたり。
意外と、こういった泥臭い仕事をすることだって多いのです。
面接では、そんなアパレル業界の綺麗な部分だけに憧れて入社した結果、「こんなに泥臭い仕事だと思わなかった!」とミスマッチが起きてしまい、スタッフが退職になって、双方幸せになれない結果を生むことは少なくありません。
面接官は、この可能性を少しでも減らしたいという思いがあり、この質問も必ず面接ではされると思っておいてください。
もし、その業務は絶対したくない!ということであれば、きっとアパレル業界での仕事をしていくことは難しいでしょう。
それでも頑張ります!という覚悟があれば、きっと憧れのアパレル業界で、楽しく働くことができるはずです。
面接前には必ず、自分が面接を受ける会社のショップを下見しておこう!
業界・企業研究の一環として、アパレル業界では、応募先企業が展開するショップの下見をしておくことをおすすめします。
面接で、「弊社展開ブランドのショップに行ったことがありますか?」「実際に行ってみて、気づいたことや思ったことはありますか?」「改善点があるとすれば、どんなところがあると思いますか?」といった質問をされることも、珍しくはありません。
事前に下見をしておき、そこで感じたいいところ、あなたなりに考えた改善点などを控えておき、面接当日に聞かれた際にしっかり答えていただくことで、その企業やブランドに対する強い志望意思を汲み取ってくださります。
面接が決まった時点か、もしくは事前に何かしらのエントリーシートを提出することが必要なことがわかったのであれば、その時点で事前に下見をしておくことが、内定率をあげるきっかけになるでしょう。
アパレル業界と通常の面接は少し違う!
いかがでしたでしょうか。
実際にアパレル業界でよくある質問や、事前準備や面接当日の質問で気をつけたいポイントなどをお伝えさせていただきました。
こうはいっても、緊張して当日しっかり伝えられるか不安になりますよね。実は面接では、面接官も応募者の方と同じように、緊張されていることがほとんどです。
緊張してうまく言葉で伝えられなくても、本当に働きたい!と強く希望する想いがあり、それさえ伝われば、結果的に良い方向に転がることも多々あります。
それでも不安だという方は、転職エージェントを利用してみることをおすすめいたします。転職エージェントは、何度も面接を見てきたプロですし、実際の傾向と対策も具体的にアドバイスしてくれます。もちろん不安な面接対策だって、どこがよかったか、どこをどうすればもっと良くなるかなど、具体的なアドバイスをいただけますよ。