私の乳首、みんなと違う…？「変形乳頭」の種類とセルフケアの方法

変形乳頭の種類によってはセルフケアで改善するものもあります

普段バストの大きさや形について話し合うことが多い女性同士でも、なかなか見せ合うことがないのがバストトップ（乳首）ですよね。人の乳首を見る機会が少ない分、自分の乳首は正常なのかな？と思うこともあるでしょう。

特に乳首がくぼんでいる、大きい、分裂しているというような「変形乳頭」は、見た目に影響することもあって気にしている女性が多いかもしれません。

極端な変形乳頭の場合、正常な形にするには整形手術が必要です。しかし、軽度な変形乳頭の場合はセルフケアで改善できる可能性があるんです。

人と違うかも！？変形乳頭の種類

変形乳頭といっても、その状態にはさまざまな種類があります。まずは変形乳頭の代表的な種類についてご紹介します。

陥没乳頭

本来は突起しているはずの乳首が、乳輪やバストの中に入り込んでいる状態です。症状は少しくぼんでいるだけの軽度のものから、乳首が完全に陥没している重度のものまでさまざまで、日本の成人女性の10人に1人は陥没乳頭の症状があるといわれています。

扁平乳頭

乳首の突起が平均と比べて小さく、全体的に平坦な状態です。乳首の高さが低く、乳首をつまんで長さを測っても5mm以下しか伸びない場合、扁平乳頭と判断されます。

巨大乳頭／長大乳頭／肥大乳頭

平均と比べて大きい、または長い状態です。一般的に長さ・径ともに1cm前後が平均とされており、長さ・径のどちらか、または両方が2cm以上あれば巨大・長大・肥大乳頭とされています。

下垂乳頭

乳首の先が垂れ下がっている状態です。先天性以外では授乳後に乳首が伸びてしまうことや、加齢とともに変形するのが原因です。

分裂乳頭／重複乳頭（乳輪内多乳頭）

乳輪の中にはひとつの乳首というのが正常ですが、まれに複数の乳首があったり、ひとつの乳首が分裂していることがあります。

複数の状態が組み合わさった乳首も

それぞれひとつの状態だけでなく、複数の状態が組み合わさった複雑な変形乳頭もあります。
たとえば、巨大な陥没乳頭、扁平な陥没乳頭、分裂した下垂乳頭などです。

元々変形している場合もあれば、授乳などで変形してしまう場合もあるんですね。症状の現れ方もさまざまで、変形に気づかない程度のものから明らかな変形まであり、同じ種類の変形乳頭でも人それぞれ状態が違います。

変形乳頭はセルフケアでも改善できる！

変形乳頭のうち、セルフケアが向いてるのは軽度の陥没乳頭と扁平乳頭です。

基本は乳頭マッサージ

軽度の陥没乳頭でも扁平乳頭でも、セルフケアの基本は乳頭マッサージです。

軽度の陥没乳頭のマッサージ

指でつまんだりして乳首を出し、親指・人差し指でやさしく乳首をつまんでマッサージします。乳首の上下・左右からやさしくつまんで圧迫したり、乳首を軽くひねったりしてマッサージしましょう。
乳首が出にくい場合は、吸引器具を使うのもおすすめです。

扁平乳頭のマッサージ

陥没乳頭のマッサージと同じように、軽く刺激を与えて乳首を突起させたら、乳頭をつまむようなマッサージをします。軽く引っ張ったりひねったりするマッサージをおこないます。

乳頭マッサージをするときのポイント

乳頭はバストやほかの皮膚よりも敏感なので、普通のスキンケアよりもていねいでやさしいケアをするように心がけましょうね。

そのほかの変形乳頭のセルフケアは…

乳頭マッサージによるセルフケアは、基本的に乳首を大きくしたり伸ばしたりするものです。そのため、すでに乳首が大きい巨大・長大・肥大乳頭や、下に向かって垂れている下垂乳頭には効果が期待できないだけでなく、場合によっては症状を悪化させることもあります。

乳首はバストと同じく、女性ホルモンに大きな影響を受ける器官です。乳首を大きくしたいとき以外は、女性ホルモンのバランスを整えてあげることで、乳首の状態を正常に近づけることもできるのです。

まずは栄養バランスの取れた食事としっかりした睡眠をとり、自律神経とホルモンバランスを整えてあげましょう。また乳首をやさしく保湿してあげることでバストや乳首の新陳代謝が活発になり、乳首の状態が改善することもあります。

巨大乳頭・長大乳頭・肥大乳頭はセルフケアに要注意

セルフケアの項目でも触れましたが、乳首が平均よりも大きい巨大乳頭・長大乳頭・肥大乳頭の場合は、乳頭マッサージを取り入れてしまうとかえって乳頭のサイズを大きくしてしまうことがあります。

大きい乳首、長い乳首に関してはホルモンバランスや自律神経を整える方法、新陳代謝を活発にして乳首の代謝を上げる方法、乳首の保湿などが自分でできるケアの方法です。

ただ体を整えるケアを続けても、完全に乳首が小さくなったり短くなったりすることは少ないようです。どうしても乳首の変形が気になる、改善したいという場合は、美容外科などで手術を受けることになるでしょう。

変形乳頭でも日常生活を過ごすうえでの問題はほとんどありません。しかし、出産して授乳しようとするとうまくできなかった、ということもあるのです。

これから妊娠・出産を考えていて変形乳頭が気になるなら、まずは婦人科で変形乳頭について相談してみましょう。問題がなければ手術をしなくてよいですし、授乳に問題が出そうなら手術や治療を受けておくと安心できます。

日常生活には問題がなくても、見た目が気になったり、授乳に影響が出ることもある変形乳頭。変形乳頭の種類によってはセルフケアが有効なので、まずは自分でできるケアから始めてみてください。

大きな肥大乳頭を改善したいときは手術に頼ることがほとんどながら、手術跡も目立ちにくくなっています。乳首の変形に悩んだら、まずは婦人科や美容外科などのクリニックで相談してみてくださいね。