この前クレジットカードを申し込んだんですが、会社にカード会社から電話がかかってきました！
在籍確認だね！
在籍確認？
審査の一環として本人に電話してるんだよ！
じゃあ、在籍確認の基本を紹介していくね！
クレジットカードの入会申し込みをすると審査時に在籍確認をされることがあります。
在籍確認とは会社などの勤務先に電話がかかってきて、本人がたしかにその会社に在籍しているかを確認するものです。
在籍確認をされると会社の人にクレジットカードを申込んだことがバレてしまうなど気まずい思いをすることもあります。
そこで在籍確認がされないクレジットカードがあるのかどうかを調べてみました。
在籍確認がされないケースや、在籍確認が省略されやすいクレジットカードもご紹介します。
この記事の目次
在籍確認って何？
在籍確認はクレジットカードの審査のひとつで、入会時に登録した会社などの職場に電話がかかってきて本人確認をするものです。
審査方法のひとつですから、クレジットカードの入会には必要になります。
なぜ在籍確認するの？
在籍確認をする理由には以下の2つがあります。
- 本人確認をするため
- 安定した収入があるかどうかの確認
クレジットカードの入会条件に「安定した収入」があることをあげている場合も多いですよね。
「安定した収入」を証明するためには給与明細や源泉徴収票などを提出すればいいのですが、こうした収入証明の提出の代わりに行われるのが会社への在籍確認です。
「安定した収入」は、在籍確認でどうやって調べているんですか？
「安定した収入」は会社勤めなどをしているかどうかで確認しているんだ。
定職についていれば収入が安定していると判断することができるからだよ。
またクレジットカードの入会時に、虚偽の情報を登録していないかを確かめるための在籍確認でもあります。
職場に申込者が実際に在籍しているか、生年月日などの個人情報が間違っていないかを電話で確認するのです。
在籍確認のないクレジットカードは？
カード会社は申込者の信用情報を確かめるためには在籍確認をします。勤務先の情報は収入が安定しているかどうかの判断材料になるため、非常に重要な情報です。
勤務先の情報が間違っていないかの確認のための在籍確認でもあります。
場合によっては在籍確認を省略する場合もありますが、「在籍確認を全くしない」というカード会社はありません。
在籍確認されやすい場合って？
在籍確認は場合によっては省略される場合がある、と述べました。逆に在籍確認がされやすい場合もあります。
4つのケースに分けてなぜ在籍確認をされやすいのかについて解説します。
初めてのクレジットカードを作るとき
初めてクレジットカードを作る際には、それまでのクレジットカード利用履歴であるクレヒスがありません。
カード会社が利用できる信用情報がないため、申込者の支払い能力については勤務先の情報だけが判断材料になります。
勤務先の情報が唯一の判断材料ということになれば、ほぼ間違いなく在籍確認をされるでしょう。
勤務先情報が間違っていたり、虚偽内容であれば支払い能力にも疑問符がつくことになります。
初めてのクレジットカードを作る時には在籍確認されやすいのです。
転職が多い
転職が多い人がクレジットカードを申込むときには在籍確認の電話がかかってきやすくなります。
転職が多いということは、勤務先が頻繁に変わるということです。
勤務先が頻繁に変わると申込時と審査時に勤務先が違う場合も考えられます。
また、不注意などから勤務先の情報を以前の会社情報と間違えて登録する可能性も高くなります。
以上の理由から転職が多い人の場合には、在籍確認が行われるケースが多いです。
支払いの延滞などをしたことがある
クレヒスに延滞などの悪い情報が残っている場合にも在籍確認がされやすいです。
支払いの延滞には収入以上の消費をしてしまったり、口座残高の管理ができていなかったりといういくつかの理由が考えられます。
また、支払いの延滞が続いた結果、クレジットカードの利用ができなくなり、新しいクレジットカードを作るという場合もあります。
いずれにせよ、支払い能力の証明のひとつである勤務先の情報は必ず確認されると思っておいた方がいいでしょう。
中には悪意を持って虚偽の内容を登録する人もいるようです。そういう悪質な申込者を排除する意味でも在籍確認が行われやすいケースだと言えます。
カードのステータスが高い
レギュラークラスのクレジットカードではなく、ゴールドカードやプラチナカード、ブラックカードなどのカードのステータスが高い場合にも在籍確認を受けやすくなります。
カードのステータスが高いとカードの上限額も大きくなりますし、特典内容も豪華になります。
特にカードの上限額が大きくなるという面から支払い能力の確認は非常に大切です。
高ステータスのカードを申込もうとする人は、それなりの収入のある会社に勤めている場合も多いでしょうから、会社の信用情報の確認の意味でも在籍確認が行われやすくなります。
どのタイミングで在籍確認が来るの？
クレジットカードの申込みをすると申込内容の確認と審査が始まります。審査を通過するとカードが手元に届くのが通常の流れです。
前述のとおり、在籍確認は審査方法のひとつなので審査段階で行われるのです。
申込から審査通過までの流れを整理すると次のようになります。
- 申込み
- 自動審査：入力内容から基準を満たさない場合はここで審査不合格となります。
- 信用情報照会：申込者の個人情報とクレジットカードの利用履歴のクレヒスから個人信用情報を確認します。
- 在籍確認：在籍確認を行います。
- カード発行
②～④が審査段階にあたります。在籍確認は審査でも最終段階にあたるので、在籍確認がされるということは審査にはほぼ通っているということにもなります。
在籍確認が省かれる場合もある
在籍確認を全くしないカード会社はありませんが、時間や人件費などの観点から在籍確認が省かれる場合もあります。
在籍確認が省かれやすいケースについて1つずつ詳しく確認していきます。
審査時間が短く、通りやすいカード会社
即日審査のカードは在籍確認が少ないって聞いたんですけど、どうしてなんですか？
審査時間が短く、とにかく会員を多く獲得したいクレジットカードの場合には在籍確認が省かれる場合が多いんだよ。
即時審査で誰でも申し込めることで有名な楽天カードやイオンカード、オリコカードなどは申し込みから数日のうちにカードが届き、在籍確認は30%程度しか行われていないようです。
即時審査で会員をどんどん増やしたいカード会社にとっては、まずカードに入会してもらうことが大切になります。
審査のハードルを下げることで、より多くの人にカードを利用してもらえます。カード会員が増えればそれだけ会社全体の利益にもつながるのです。
薄利多売ともいえるやり方なので在籍確認にかかる人件費や時間を省略するのも理解できますね。
クレヒスが良好で、支払い能力が十分にある
在籍確認の大きな目的は、申込者の支払い能力の確認です。会社に勤務していることが信用につながりますし、勤務先の会社の情報が分かれば収入もある程度予想することができるからです。
ということは、申込者本人の支払い能力が十分にあると判断される場合には逆に在籍確認の必要がなく省略されやすいということも言えます。
在籍確認以外で申込者の支払い能力を証明するには、どんな方法があるんですか？
それは、これまでのクレジットカード利用履歴であるクレヒス情報で証明できるんだよ。
クレヒスが良好であれば、これまでに支払の延滞などがなく、カードの利用も適切に行われていることが分かります。
また、毎月の利用額などから支払い能力の目処もある程度つけることができます。
春先などカード会社が多忙な時期
在籍確認には多くの人と時間が必要です。春先など新しいカードの申込みが増える時期にはカード会社が多忙になります。
そうなると以下のような流れで在籍確認が省略されます。
↓
「申込者には迅速に審査結果を伝えなければならない」
↓
「案件1件あたりにかけられる時間が短くなる」
ただ、在籍確認がなくなるわけでなく、省略される場合があるだけです。
春先でも在籍確認が行われる場合は十分にありえます。
在籍確認の流れ
在籍確認は、どんな状況でも完全に行われなくなることはありません。
在籍確認が行われる場合にはどのような流れで電話がかかってくるのでしょうか。
在籍確認の電話を受けた時の対応も含めてご説明します。
個人名か、会社名で職場に電話が来る
在籍確認が行われる場合には会社などの職場に電話がかかってくることになります。
消費者金融系が発行するカードの場合には個人名で、それ以外の場合には会社名で電話がかかってくるようです。
本人が電話を取り次いだ場合
電話がかかってくると申込者に取り次ぐように言われます。受付などから本人に電話が取り次がれるとそこで在籍確認は終了で、次に本人確認が行われます。
本人確認で確認される情報は、次のとおりです。
- 名前
- 生年月日
- 住所
在籍確認がされたから、信用情報が悪いというわけではなく、あくまで審査の一環です。身構えずにリラックスして答えてください。
本人が不在だった場合
在籍確認の電話があった時に申込者本人が不在だった場合でも在籍確認はできます。
例えば「〇〇はただいま席をはずしておりまして」や「××は別件で外出しております」などと答えてもらえばその会社に在籍していることが確認できるため、在籍確認は完了です。
ただし「○○は退社しました」などと答えられてしまった場合は、会社を辞めたのか、それとも単に帰ったのか判断がつかないため、在籍確認ができません。
心配な方は、できれば会社の同僚にカード会社から連絡が来ることを伝えておくといいでしょう。
在籍確認ができない場合は、在職証明書を送ろう
電話で在籍確認ができなかったんですが、どうすれば良いですか？
その場合は在職証明書をカード会社に送ることで審査が終わるよ。
ただ中には電話以外の方法では在籍確認を行わないカード会社もあるから、すべての場合で在職証明書が有効とは限らないから注意しよう
あくまでやむを得ない場合に利用するのが在職証明書なのです。
在籍証明は求めに応じて送付する場合以外にも、申込み時に提出することで在籍確認を回避するという使い方もできます。
在籍確認があるとクレジットカードの申込をしたことが会社の人にバレる可能性が高く、クレジットカードの申込みをためらう理由のひとつになっているかもしれません。
あらかじめ在職証明書をカード会社に送っておけば在籍証明なしで審査してもらえることもあります。
この場合も、電話以外での在籍証明が有効かどうかはカード会社によって違うので確実とは言えませんが、どうしてもという場合には試す価値は十分にあるでしょう。
在職証明書を作ったことがないのですが、書式はどうすれば良いですか？
在職証明書は公的な書類でないから、決まった書式などはないんだ。
会社の総務部や人事部にお願いして在職証明書を発行してもらおう。
個人事業の会社に勤務しているなどの場合にも在職証明書を求められるケースがあるので、その際は社長さんにお願いして在職証明書を書いてもらいましょう。
在籍確認の注意点
在籍確認は申込み時に登録した勤務先の電話番号にかかってきます。
記入した電話番号によっては自分のところまで連絡が届かなかったり、在職証明書の発行などの本来は不要の手続きが必要になったりする場合もあります。
最悪の場合は審査不合格になる場合もあるので、記載内容には十分な注意が必要です。
支店に所属している場合は、支店の情報を記載する
審査を受けたいのですが、会社の欄で支店の情報を書いたほうが良いんですか？
自分が働いているのが本社でない場合には、支店の情報を記載しよう。
会社名にしてしまうと、実際の勤務先が本社なのか支店なのかはカード会社では判断できないんだ。
支店に勤めているにも関わらず本社の電話番号を記載すると在籍確認の電話は本社にされるので、結果的に在籍確認が取れないことになります。場合によっては虚偽の記載をしたとされ、審査に不合格になることもあります。
確実に在籍確認が取れるよう支店に所属している場合には勤務先情報欄には支店の情報を記載するようにしましょう。
派遣社員の場合は、派遣先ではなく派遣元の情報を書く
派遣社員の友達から相談を受けたんですが、記入欄には派遣先の会社と派遣元の会社のどっちを書いたほうが良いんですか？
派遣社員の場合には、派遣先の会社ではなく、派遣元の情報を書こう。
派遣先は短ければ数ヶ月で変わることもありますし、派遣社員は厳密にはその会社に在籍しているわけではないので、本人不在の際の在籍確認が取りにくいこともあります。
その点、派遣元の情報を書いておけば、確実に派遣元には所属しているので在籍確認も取りやすくなります。
さらに、派遣会社に対して在籍確認をするケースは少ないという事情もあります。
派遣会社では個人情報保護の観点から登録している派遣社員の情報を明かさないことになっており、クレジットカードの審査のための在籍確認に対するマニュアルで対応する場合がほとんどです。
なのでカード会社側も在籍確認を派遣会社にするのは有効でないと判断し、在籍確認を省略するケースが多くなります。
だからといって、審査に有利かと言えばそういうことにはなりません。正社員に比べ派遣社員は収入の安定性の面から審査に引っかかりやすいのも事実です。
ステータスの高いカードに申込む際などには、あらかじめ収入証明書や前述の在職証明書を用意しておくと審査がスムーズになるでしょう。
虚偽申告や記載間違いをしないようにする
在籍確認がされやすいケースとして、記載した会社情報と会社の信用情報にある内容が異なっている場合があります。
記載間違いなどによるものがほとんどですが、こういった場合、はっきり言って怪しまれます。故意でなかったとしても、クレジットカードは信用が大切です。
大切な情報を間違えて記載するようでは審査に悪影響がないとは言い切れません。同じく、信用という意味で虚偽の申告は絶対にやってはいけません。
すでに退職した会社の情報を登録するなどの虚偽の申告は必ずバレますし、バレた場合審査は不合格になります。
信用が第一だということを念頭に申込みをするようにしてください。
スピード審査をしている、おすすめのクレジットカード
在籍確認が絶対に行われないというカード会社はありません。しかし比較的在籍確認を省略しやすいカードはあります。
すでにご紹介しているように、審査の時間が短く誰でも申し込めるクレジットカードは在籍確認がされにくく、おすすめのクレジットカードです。
即時審査で発行までの期間が短いおすすめのクレジットカードを3つご紹介します。
楽天カード
審査が最短30分で完了します。在籍確認は2割程度しか行われないようです。
本人確認も電話ではなく、カード受取時に本人確認をするため、手続きという意味では最も簡単に発行できるクレジットカードだと言えるでしょう。
年会費は無料で楽天カードを利用することで楽天市場などで利用できるRポイントの還元率も1%～4%と非常に高くおすすめのクレジットカードです。
イオンカード
主婦や学生でも申込みができる審査に通りやすいクレジットカードです。
こちらのクレジットカードは、WEBからでも店頭での申込みも可能でスピード審査をしています。
在籍確認の実施率は3割程度で、年会費は無料です。イオン系列で利用できる電子マネーWAONが使え、幅広いシーンで活躍する１枚となります。
オリコカード
オリコカードも在籍確認が省略されている可能性の高いカードです。
クレヒスが良好な場合はかなりの確率で在籍確認を省略してもらえます。どこで使っても還元率が1%で入会後半年は2%になるボーナスがあるので、お得です。
年会費はもちろん無料で、オリコモールを利用すればamazonでの買い物で2%と高還元率になります。
まとめ
在籍確認のないクレジットカードは残念ながらありません。しかし、在籍確認が省略されやすいカードや条件があることは分かりました。
もう一度、おさらいすると在籍確認が省略されやすいケースは、以下のとおりです。
- 審査期間が短く、誰でも申し込めるカード
- 春先などカード会社の繁忙期の申込み
- クレジットカードの利用履歴であるクレヒスが良好な場合
以上の3点を踏まえた上でクレジットカードを申込めばかなりの確率で在籍確認を省略できるでしょう。
しかし、在籍確認は審査の最終段階で行われる確認作業です。また、初めてクレジットカードを作る場合にはほぼ間違いなく在籍確認がされます。
誰もが一度は通る道なのであり、クレジットカードの審査通過のお知らせぐらいに考えておくと気楽に対応できるでしょう。
