クレジットカードの審査で重要なのは信用情報だよ!
はい!客観的な数値でその人が「信頼に値するか」表しているんですよね。
そうだね。その信用情報は特定の機関が保管していて、機関ごとに保管する情報や年数がおおよそ決まっているんだ!
信用情報によってクレジットカードを作ることができるかできないか決まってしまうわけだから注意が必要ですよね!
だからこそ信用情報について知っておいて損はないはずだよ!
クレジットカードの審査で最重要視されているのが『信用情報』です。
簡単に言えば
「これまでにどんなクレジットカードと契約したのか」「どれくらいの頻度で使っているのか」「きちんと支払いができているのか」
などの履歴のことを言います。
ある程度クレジットカードに詳しい人なら当たり前のように存在を知っている信用情報ですが、普通に生活しているとなかなか知る機会がありません。
そのためいざクレジットカードを作ろうと思ってもなかなか審査に通らず、実は信用情報が問題で審査落ちしていた…というケースも十分考えられます。
そこで今回は信用情報とは何か、どのように使われているのか、などにスポットを当て解説していきます。
この記事の目次
自分ではなかなか分からない信用情報
クレジットカードの申し込み・審査で重要だといわれている信用情報。しかし普通は知らずとも問題なく生活を送れますし、特に知る必要もありません。
そのためいざ「信用情報に問題がある」と言われても困ってしまいます。
といってもクレジットカードの審査に落ちる理由は明かされず、結果だけ伝えられるので多くの人は「信用情報に問題があったのかな?」と考えることすらありません。
実は、自分の信用情報を正確に知るためには『個人信用情報機関』に開示請求をしなくてはならないんだよ!
知りませんでした。普通の生活においては自分の信用情報がなかなか分からないようになっているんですね・・・
そこでまずは信用情報とは何か、どんな仕組みになっているのかを知るところから始めてみましょう。
信用情報って何だろう?どんな風に使われる?
クレジットカードは担保や保証人がなくても利用できるサービスです。
これを『信用取引』というのですが、当然クレジット会社は利益を上げるために提供しています。
つまり「適度に使って、ちゃんと支払ってくれる人」こそ求められる顧客になります。
そこで担保や保証人がなくても、安定して一定の利益を上げるために用いているのが『信用情報』となります。
早い話が過去の実績(クレジットヒストリー:クレヒス)のことを言います。
個人信用情報機関に記録されている内容
- クレジットやローンの契約内容
- 返済、支払い状況(期日までにきちんと支払っているかなど利用実績)
- 現在どれくらいの利用残高があるのか
といった内容が個人信用情報機関に記録されています。
クレジットカードを発行するときには必ずこの信用情報を参照し、審査した上で「信用力」を判断…実際にカードを発行しても大丈夫か否かを決めるのが一連の流れになります。
もちろんクレジットカード申込時に氏名、生年月日、年収、勤務先などを記入しますが、これが正しいものなのか、虚偽はないかを確認するためにも信用情報は有効なツールとなってくれます。
信用情報が行き着く先『個人信用情報機関』ってなんだろう?
現在日本には信用情報を取り扱うことが認められた機関が3社あります。
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
- 株式会社日本信用情報センター(JICC)
- 全国銀行個人信用情報センター(全銀協、KSC、JBA)
中でもクレジットカードと関係が深いのはCICとJICC。
これらはクレジット・ローンに関する信用情報を収集・管理・提供・開示している機関になります。
クレジット会社や消費者金融は数多く存在しているけど、ほとんどがCIC、JICCのいずれか、あるいは両方に加盟しているんだ。
加盟しているクレジット会社は消費者から申し込みがあったとき、その情報を個人信用情報機関に登録。と同時に審査のために消費者の信用情報を照会する仕組みになっているよ!
この信用情報を判断材料に
「消費者にとって無理のない契約か」「十分な支払い能力を持ち合わせているか」
を判断して適切にクレジットカードを発行できるか否かを審査します。
要は各社が申し込み情報や利用歴を随時更新・登録し続けることで個人信用情報機関には常に新鮮で正しい情報が記録され続けることになり、これが審査に役立つ優秀な信用情報として扱われるわけです。
各個人信用情報機関が保有する情報と保存される期間
CIC、JICC、KSCの各社は取り扱っている情報がそれぞれ若干異なり、また情報を保存する期間も違ってきます。
すべてを把握する必要はありませんが、中でも覚えておきたいのは
- 申し込んだ時点でその情報が約6か月保存される
- 契約内容や利用歴は原則契約期間中ずっと残り続ける
- 完済、解約しても5年間は記録に残る
- 延滞や債務整理(自己破産)などの金融事故は5年~10年残り続ける
の4点です。詳しい情報と保存期間は以下の表を参考にしてみてください。
CIC
信用情報の種類 | 主な情報 | 保有期間 |
---|---|---|
申し込み情報 | ●本人情報:氏名、生年月日、郵便番号、電話番号 ●申込内容情報:商品名、契約予定額、支払予定回数、照会会社名 |
6か月間 |
クレジット情報 | ●本人情報:氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、勤務先名、勤務先電話番号、公的資料番号 ●契約内容情報:契約日、契約の種類、商品名、支払回数、契約額(極度額)、契約終了予定日、登録会社名 ●支払い状況:残債額、請求額、入金額、入金履歴、異動(延滞・保証履行・破産)の有無、異動発生日、延滞解消日、終了状況 ●割賦販売法対象商品情報:割賦残債額、年間請求予定額、遅延有無 ●貸金業法対象商品情報:確定日、貸付日、出金額、残高、遅延の有無 |
契約期間中・契約終了後5年 |
利用記録 | ●本人情報:氏名、生年月日、郵便番号、電話番号 ●利用事実に関する情報:利用日、利用目的、利用会社名 |
6か月間 |
CICが独自に収集する情報
情報の種類 | 主な情報 | 保有期間 |
---|---|---|
本人申告情報 | ■本人を識別するための情報 氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、勤務先名、勤務先電話番号等 ■申告した内容に関する情報 情報登録日、申告したコメント等 |
登録日より5年以内 | 貸金業協会依頼情報 | ■本人を識別するための情報 氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、勤務先名、勤務先電話番号等 ■依頼した内容に関する情報 登録日、依頼内容の種類(貸付自粛) |
登録日より5年以内 |
電話帳掲載情報 | 電話帳に掲載された氏名、電話番号、郵便番号、住所 | 最終の記録年月より2.5年以内 |
JICC
情報の種類 | 内容 | 登録期間 |
---|---|---|
本人を特定するための情報 | 氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、勤務先、勤務先電話番号、運転免許証等の記号番号等 | 契約内容に関する情報等が登録されている期間 |
契約内容に関する情報 | 登録会員名、契約の種類、契約日、貸付日、契約金額、貸付金額、保証額等 | 契約継続中及び完済日から5年を超えない期間 |
返済状況に関する情報 | 入金日、入金予定日、残高金額、完済日、延滞等 | 契約継続中及び完済日から5年を超えない期間(ただし、延滞情報については延滞継続中、延滞解消の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年を超えない期間) |
取引事実に関する情報 | 債権回収、債務整理、保証履行、強制解約、破産申立、債権譲渡等 | 当該事実の発生日から5年を超えない期間(ただし、債権譲渡の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年を超えない期間) |
申込みに関する情報 | 本人を特定する情報(氏名、生年月日、電話番号及び運転免許証等の記号番号等)、並びに申込日及び申込商品種別等 | 申込日から6ヵ月を超えない期間 |
JICCが独自に収集する情報
情報の種類 | 主な情報 | 保有期間 |
---|---|---|
電話帳に記載された情報 | 電話帳に記載された氏名、電話番号等の情報 | 電話帳に掲載されている期間 | 本人申告コメント情報 | 本人から申告された本人確認書類の紛失・盗難等の情報 | 登録日から5年を超えない期間 ※本人から削除依頼があった場合はその時点まで |
日本貸金業協会情報 | 日本貸金業協会に貸付自粛依頼を申入れたことを表す情報 | 登録日から5年を超えない期間 ※本人から削除依頼があった場合はその時点まで |
KSC
情報の種類 | 内容 | 登録期間 |
---|---|---|
本人情報 | 氏名、生年月日、性別、住所(本人への郵便不着の有無等を含む)、電話番号、勤務先等 | 下記の情報のいずれかが登録されている期間 | 取引情報 | ローンやクレジットカード等の借入金額、借入日、最終返済日等の契約の内容およびその返済状況(延滞、代位弁済、強制回収手続、解約、完済等の事実を含む) | 契約期間中および契約終了日(完済していない場合は完済日)から5年を超えない期間 |
照会記録情報 | センターの会員がセンターを利用した日およびローンやクレジットカード等の契約またはその申込みの内容等 | 当該利用日から1年を超えない期間 |
不渡情報 | - | 第1回目不渡は不渡発生日から6か月を超えない期間、取引停止処分は取引停止処分日から5年を超えない期間 |
官報情報 | - | 破産手続開始決定等を受けた日から10年を超えない期間 |
苦情受付コード | 登録情報に関する苦情を受け、調査中である旨 | 当該調査中の期間 |
本人申告情報 | 本人確認資料の紛失・盗難、同姓同名別人の情報がセンターに登録されており自分と間違えられるおそれがある旨等の本人からの申告内容 | 本人から申告のあった日から5年を超えない期間 |
まずは自分の信用情報を知ることが大切!どうやって調べれば良いの?
現段階で自分自身の信用情報がどうなっているのかを知りたい。
そんなときは個人信用情報機関に『情報開示』を求めましょう。基本的にCICの信用情報をチェックすれば十分です。
CICの情報開示のやり方
クレジット会社の大半が加入しているCICの信用情報はぜひともチェックしておきたいところ。CICの情報開示方法は3種類用意されています。
- インターネット開示
- 郵送開示
- 窓口開示
なかでも利用しやすいのは『インターネット開示』か『郵送開示』になると思います。
インターネット開示(クレジットカード必須)
パソコンやスマートフォンを使って即時に信用情報開示報告書を確認できます。どちらもインターネットブラウザを利用します。なお手数料として1,000円が必要で、クレジットカード一括払いにしか対応していないので注意を。
1. CICの開示手続きページにアクセス
パソコン、スマホのいずれかでCICの公式ホームページに用意されている開示手続きページにアクセスします。
ページ下部に「パソコンでの開示手順へ」のボタンがあるのでクリック。利用規約に同意すると次ステップに移行します。
2. クレジット契約した電話番号で電話
受付番号を取得するために「0570-021-717」にクレジット契約した電話番号で電話をかけます。必ずメモの用意を。
3. ユーザー情報の入力
受付番号を手に入れたら「お客様情報の入力」に番号を入力します。
4. 開示報告書のダウンロード
PDFファイル形式でダウンロード、閲覧できます。
郵送開示
こちらはクレジットカードを持っていない人でも利用可能です。ただし手数料1,000円は必要で、ゆうちょ銀行の『定額小為替証書』が必要になります。
1. 申込書を用意する
CIC公式サイトから申込書を作成し、プリンターで印刷すればOKです。
プリンターが無い場合は「0570-666-414」に電話して取り寄せることもできます。
また必要書類として本人確認書類が必要です。運転免許証や保険証のコピーを用意しましょう。
2. 手数料を用意
上記したようにゆうちょ銀行の定額小為替証書を用意します。
3. 郵送
必要書類と手数料をCICに郵送します。郵送先は以下。
東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト15階
(株)シー・アイ・シー 首都圏開示相談室 宛
4. 報告書の到着
「簡易書留・親展」で送られてきます。目安は必要書類が到着してから10日ほど。
住んでいる地域にもよりますが、大体2週間くらいをメドに考えておけば良いのではないでしょうか。
信用情報に自信がなくても大丈夫!作れるカードはきっと見つかる!
信用情報に問題があれば審査に通らない可能性が高いですし、そもそも申し込みの段階で断られてしまうこともあります。
なので過去に金融事故を起こし、いわゆる『ブラックリスト扱い』になっていたとすれば新しくクレジットカードを作るのは難しい状況にあるかもしれません。
信用情報に自信がない人でも手にできるカードはいくつかあるよ!
残念ながら一般的なクレジットカードと比べるとポイントプログラムが弱い、付帯保険が無い…など「お得さ」は若干弱いけど、だれでも気軽に作れるのは大きなメリットと言えるかもしれないんだ!
そこで、信用情報に不安がある人でも作れる可能性が高いカードを紹介します。最終手段だと思って検討してみてください。
ACマスターカード
ACマスターカードはクレジット会社ではなく消費者金融の『アコム』が発行しているクレジットカードです。基本情報は以下の通り。
申込資格 | 20~69歳で安定収入がある人 |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
国際ブランド | MasterCard |
手数料 | リボ払い専用なので支払い時に手数料がかかる。年率10.0%~14.6% |
限度額 | ショッピング最高300万円、ショッピング+カードローンで最高800万円 |
🔶最短即日発行に対応!
ACマスターカードの嬉しいメリットは『最短即日発行』に対応していることです。web申し込み後、アコムのむじんくん(無人契約機)で即日発行してくれます。
審査時間が最短30分となっていて、急いでクレジットカードを作りたい人にピッタリ!
🔶審査の基準が違う?通りやすい?
先述したようにACマスターカードは消費者金融のアコムが発行しています。
そのため審査基準が一般的なクレジット会社とは異なり「過去の信用情報よりも今の支払い能力」のほうが重要視されている節があります。
絶対に審査に通るとは限りませんが、可能性は高いと評価されています。
🔶原則リボ払いに注意!
普通クレジットカードは一括、分割、リボ払いと支払い方法を選べますが、ACマスターカードはリボ払い専用になっているので注意を。
ただし一括払いにも対応しています。いつもより多めに支払うことで実質一括払いにもできるので、極力少ない回数で支払い終えるようにしたいものです。
🔶特典、付帯サービスはほぼない
クレジットカードと言えば様々な特典や付帯サービスが用意されているものです。例えばポイントプログラムや付帯保険など。
ACマスターカードにはポイントプログラムも海外旅行傷害保険も付帯されていないよ。
唯一『キャッシュバック』が用意されているんだ!キャッシュバックは月の利用金額に対して0.25%を適用しているから、10万円利用するとキャッシュバックは250円となるため利用残高は9万9750円になるね!
まとめ
クレジットカードの審査で必要不可欠な信用情報について理解が深まったでしょうか。
信用情報はこれまでの積み重ねによって作られるものです。「信用力」でカードを発行しているわけですから、これまでに信用を裏切るような行為(延滞など)があれば審査に不利に働くのは当然のこと。
これからはクレジットカードやカードローン利用時に信用情報のことも考えて、適切に、クリーンに活用することを強く意識したいものです。
- 信用情報はこれまでのクレジット・ローン歴の記録
- 申込者の「信用力」を審査するのに必須
- 延滞歴や債務整理歴などがあるとブラック扱いになってしまう
- 信用情報はCICやJICCなどの個人信用情報機関に記録されている
- 個人信用情報機関の記録は本人なら情報開示を請求できる