先輩お久しぶりです。すごいカードの情報を手に入れたのですが、ちょっと色々教えてもらいたいと思ってます。
なるほど。そういう要件ならどしどし応募中だよ(笑)
パラジウムカードって何か教えてください。世の中で一番のステイタスカードだって聞いたんですけど…。
パラジウムカードね。
その前にブラックカードってよく聞くと思うんだけど知ってるよね?ゴールドカードであれば年会費さえ払えば誰でもカードを持てるチャンスがあるけど、ブラックカードはその人職業や年収、使用額によって選ばれた人達がなれるという。
はい。知ってます。
その中でも一際凄い人達に与えられるカードが、パラジウムカードってわけ。ブラックカードより格上。
我々庶民には、全く無縁の存在のカードってわけさ。
そんなカードが存在してるなんて…
要は富豪中の富豪のためのカードってわけだね。
クレジットカードは、使えば使うほど魅力的なアイテムです。
そのため、既に持っているクレジットカードの知らない特典や、手が届きそうな上級カードの活用法を研究するだけにとどまらず、ハイ・ステイタスのブラックカードまで研究したくなる人は意外に多いものです。
それだけクレジットカードの世界には魅力があります。
「パラジウムカード」はトップクラスのステイタスを持つカードとされています。
こうした存在に興味を持つ方も多いのではないでしょうか。
カードのスペックについての一次情報が少なく、もしかすると都市伝説なのではないかと思えますが、しっかり実在しています。
この記事の目次
持っているだけでハイステータスの証であるパラジウムカード!!
「パラジウムカード」は、非常に高いステータス性を持つクレジットカードの一枚です。
総合情報サービス会社のブルームバーグが、パラジウムカードを指して“card for the 1% of the 1%”と紹介したことで有名になりました。
選ばれた1%のうちのさらに1%のためのカードということです。
そのキャッチフレーズどおりとすると、10,000人のうちのひとりがカードを持てることになるね。
けれど実際のホルダーはそんなに多くはなく、5,000人くらいとされているそうだよ。
パラジウムカードの場合、レアアースのパラジウムを使った独特のカードフェイスが、ステイタスの高さに対する評判に寄与しています。
「Palladium Card」の現在の正式名称は「J.P. Morgan Reserve Card」といいます。
そして日本では発行されておらず、米国巨大銀行グループの「JPモルガン・チェース」から発行されています。
さらに米国でもJPモルガン・リザーブカードとしての新規発行は終了し、Chase Sapphire Reserveという後継のカードに替わりました。
とはいえ、新規発行が終了しても、通称パラジウムカードが存続している以上、その話題がなくなることもないでしょう。
後継カードである、「チェイスサファイアリザーブカード」という黒い券面のカードも、ステイタスとしてはパラジウムカードと同等です。
ですが券面にレアアースのパラジウムを使っているわけではないので、世間から同じように注目はされないようです。
パラジウムカードの国際ブランドはVISAのみです。
VISAカードとしてのステイタスでいうと、プラチナカードの上のランク、「infiniteカード」が一般的には最上級です。
このクラスは一般的にはブラックカードと呼ばれます。
しかし、パラジウムカードの持つステイタスは、VISAのグレードに基づくものではありません。
超高ステータスカードであるパラジウムカード!!
ブラックカード等の上級クレジットカードはおおむねそうですが、パラジウムカードもまた、インビテーション(招待)により入手できるものであり、一般の申込みは受け付けていません。
もっとも、パラジウムカードのインビテーションは、クレジットカードの世界の一般的なものとは大きく異なります。
インビテーションというものは、一般的にいうと、「ゴールドカード」を持つ人が「プラチナカード」に、「プラチナカード」を持つ人が「ブラックカード」に招待されるものです。
ですが、パラジウムカードのインビテーションは、こうしたクレジットカードの一般的な仕組みとはまったく異なります。
すでに有しているクレジットカードのステイタスとは関係なく、「JPモルガン・チェース」に招待してもらわないと持つことはできません。
当然ながら、カードを持つ以前にJPモルガンの上顧客である必要があります。
カードの材質がすごい!!
クレジットカードというものは、ステイタスの上下を問わず、通常その材質はプラスチックです。
カード更新時に、新しいクレジットカードが送られてきたとき、古いカードにハサミを入れれば簡単に切断でき、廃棄できます。
ですが、パラジウムカードの材質は、金属です。ハサミを入れることなどできません。
真鍮製の本体に、レアアース(希少金属)であるパラジウムでメッキがされています。
そのため、白銀色に光り輝くフェイスです。
金属でできたクレジットカードは他にもあるよ。
比較的有名なのが、アメリカン・エキスプレスが発行しているブラックカード相当の「センチュリオン」だね。
このカードは日本でも発行されているよ。
アメックスが発行しているセンチュリオンカードも発行時はプラスチックのカードでした。
しかしカードホルダーの希望に基づいて、チタン製のカードが発行されています。
チタンなので、金属といっても非常に軽いよ。
「パラジウムカード」は、このセンチュリオンカードの倍の重さがあります。一般のプラスチック製のカードの5倍の重さです。
日本で発行されている他の金属製のカードは、「ラグジュアリーカード」という富裕層向けのもので、「アプラス」から発行されています。
所有者は限られている・・・
オバマ元大統領がパラジウムカードを持っていると言われています。
この情報は、オバマ大統領が左手に「JP Morgan Select Card」を持っている写真が一般に出回っていることから来ているようで、本当にパラジウムカードを持っているのかどうかはわかりません。
他のユーザーの名前も知られていません。
超富裕層はカードホルダーであることを軽々しく口にし、見せびらかしはしませんから、当然のことでしょう。
JPモルガンで高額の投資をしている人のみ持つ資格があります。
年会費は意外に安い!
パラジウムカードの年会費は450米ドルです。
日本円で5万円程度と、高ステイタスのカードにしては驚くほど安い気がするのではないでしょうか。
アメックス・センチュリオン・カードの年会費2,500ドルと比べても大幅にリーズナブルです。
日本のクレジットカードだと、インビテーション(クレジットカード会社からの招待)なく申し込めるカードのうち、もっとも年会費の高い「ANAダイナースプレミアムカード」は167,400円します。
もっとも米国では、センチュリオンの例もありますが、一般的にはカード年会費は日本に比べて一般的に安いものです。
JPモルガンの優良顧客でないと作れない??
そもそもパラジウムカードを入手するためには、JPモルガンのプライベートバンクの利用者である必要があります。
そうでないとインビテーションを受けられません。
巨額の投資を、手厚いサービスの下で日々実践している人だけが持てるクレジットカードです。
クレジットカードの高いサービス内容は、JPモルガンが顧客をつなぎ留めてさらに資金を預かるためにおこなっていると考えられます。
つまり、パラジウムカードについて語るということは、ホルダーについて語ることです。
カード属性のみを切り離して語れる存在でない点が、センチュリオンなどと異なります。
JPモルガンとは??
JPモルガン・チェースの傘下に、商業銀行「JPモルガン・チェース銀行」と投資銀行の「JPモルガン」があり、この二つの銀行が業務を分担しています。
名称は、前身である「チェース・マンハッタン」と「JPモルガン・アンド・カンパニー」の一部を取ったものです。
チェース・マンハッタンは、もともとMasterCardの母体でもあり、クレジットカードには縁が深い存在です。
もともとはバンクオブアメリカが発行したBANK AMERICARD (現在のVISA)のライバルとしてMasterCardを発行していましたが、現在のパラジウムカードはVISAカードとなっています。
入会条件
インビテーションにより加入できるパラジウムカードですが、インビテーションされる条件は大変厳しいものです。
公式に発表されているものではありませんが、一応の目安としては、JPモルガンのプライベートバンクにおいて、資産が最低1,000万ドルある人が対象になるとされています。
カードの特典やサービスはどうなっている??
パラジウムカードは、高ステイタスカードの特長として、限度額は一律には設定されていません。
代金を支払えない高額のものまで購入できるという意味ではありませんが、一応はなんでもカードで買えます。
パラジウムカードのサービスは、一例として次のような内容です。
- 旅行代金の支払いについて、1年間で300ドルの還元が受けられる
- ポイント付与率が高く、多くの決済時に通常の3倍
- 海外ショッピングの事務手数料無料
普段あまり意識しませんが、ほとんどのカードには海外でのショッピング時に事務手数料が発生しており、これは日本のカードも同様です。
パラジウムカードでは、手数料が発生しません。負担してくれているということでしょう。
もっとすごいのは、プライベートジェットの無料手配や、ファーストクラスへの無料アップグレードなどの特典です。
こうしたサービスでカードの属性をつい語りたくなるものですが、こういったサービスはあらかじめ一律に決められたものではないようです。
24時間対応のコンシェルジュサービスに相談すると、このようなサービスを受けられることもあるということです。
ですから、JPモルガンの上顧客であればあるほど、金銭的に高価値のサービスが受けられるのでしょう。
高い年会費のカードをなんとか手に入れ、使いこなして元を取るという発想とはまったく違うところにあるカードです。
年会費が非常に安いことを考えますと、同じことを日本でやったら、特定の顧客への利益供与だとして世間から非難を受けそうな気がします。
高ステータスカードとの比較!
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードと、年会費以外のサービス比較をしてみます。
センチュリオンカードもブラックカードとされていて、通常の申込みでは入手できません。
アメックスのインビテーションを受ける必要があります。
通常、アメックスのプラチナカードを持っている人がインビテーションの対象です。
センチュリオンは日本でも発行されていますが、入会費378,000円、入会金540,000円という高額になっています。
センチュリオンカードは黒い券面をしています。
新規発行される際はプラスチック製ですが、ユーザーの希望により、チタン製のカードを発行してもらえます。
コンシェルジュ経由で、航空機のグレードアップもしてもらえます。
パラジウムカードは、特定顧客のためのものであるのに対し、センチュリオンはプラチナカード保有者に対して保有の可能性が一応開かれています。
他には、アメックスと並ぶステイタスを誇るダイナースにも、ブラックカードがあります。
日本でも発行されている、「ダイナースクラブプレミアムカード」です(年会費は22,000円)。
コンシェルジュが付く点、限度額一律設定がない点など、ブラックカードといえる内容です。
まとめ
ここまでパラジウムカードについて述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回は超富裕層が利用しているカードについて触れてみました。
このカードは現在では募集をしていませんが、プラチナカードやブラックカードを持っている方にとっては最終的には目指したい一枚ではないでしょうか。