アコムが発行するクレジットカード「ACマスターカード」は、即日発行も可能なため急にクレジットカードが必要になった場合など、人気があります。
しかし中には
「未成年がACマスターカードをもてるか知りたい」
などと、疑問を持っている方もいますよね。
そこで今回は、ACマスターカードは10代の未成年でも作成できるのかについて詳しく解説していきます。
これを読めば、ACマスターカードに限らず、未成年者がクレジットカードをつくるのに必要なことや未成年者の利用に特化したクレジットカードなどが分かります。興味がある方はぜひご覧ください。
この記事の目次
ACマスターカードは、未成年者は絶対作れません!その理由
結論から言うと、ACマスターカードは未成年では作成することができません。その理由は、申込資格が「20歳以上69歳以下の安定した収入がある方」であるからです。
20歳以上でなければ申込不可なので、未成年という時点で、ACマスターカードは絶対に作れないのです。
実際、ACマスターカードの申込で、20歳未満の生年月日を入力すると『満20歳~69歳以外の方はお申し込みできません』というエラーになってしまうんです。
ACマスターカードの申込資格を分解すると、次の点を満たす必要があるのが分かります。
- 毎月安定した収入を得ていることが必須
アルバイトなどで毎月安定した収入を得ていれば、ACマスターカードを作れる可能性があります。
未成年にはカードローンを利用させない!
ACマスターカードには、ATMから現金を借りることができるカードローンの機能がついています。
急に現金が必要になった場合、特に海外の現地通貨を引き出す際、換金所に行かずともATMで手に入れることができるので便利なサービスです。
例えば、この現金を借りることができるカードローン機能付きのACマスターカードを、未成年者が誰にも相談せず自ら発行しカードローンを利用したとします(実際は、未成年に対してカードは発行されません)。
そのことを親が知った場合、親(親権者)は、未成年者が行ったカードローンの契約を取り消すことができます。
これは未成年契約の取り消しと言って、民法で「未成年者が親権者の同意なく交わした契約は無効・取り消しにすることができる」とされているのです。
未成年は社会的に経験が不足し、適切な判断ができない危険性があるため、未成年者が単独で契約できないよう法律で保護されているというわけです。
そして、既にカードローンでいくらか現金を借りている状態のときに、親権者が何らかの理由で、このカードローンの契約を取り消した場合、すでに使ってしまっている金額は、返還する義務がなくなるのです。
つまり、アコムにとってはカードローンで貸したお金がかえって来なくなり損をしてしまいます。
アコムにとって、契約を取り消すことができてしまう可能性がある以上、未成年との契約は不安定なものになってしまいますよね…
そうですね。
だからこそ、このような法的な背景から、アコムに限らず、銀行や消費者金融が提供するカードローンはどれも20歳以上として制限しています。
ACマスターカードにはカードローン機能がついているため、未成年者を対象外としているのでしょう。
そもそも未成年が作れるクレジットカードはあるのか?
ACマスターカードは10代の未成年には持つことができないクレジットカードであることは理解しました。
じゃ、未成年がクレジットカードを持ちたい場合はどうすればいいですか?
“未成年”と言っても、18歳以上で高校を卒業しているならクレジットカードを持てるんだよ!
具体的に見てみましょう。
では、未成年がクレジットカードを作れないのかというと、そうではありません。
ACマスターカードが作れないというだけで、実は、クレジットカードの多くは18歳以上の未成年に対してカードを発行してくれます。
クレジットカード | 申込可能年齢 |
---|---|
ACマスターカード | 安定した収入がある方 |
楽天カード | 18歳以上(高校生不可) |
エポスカード | 18歳以上(高校生不可) |
ライフカード<年会費無料> | 18歳以上(高校生不可) |
セゾンカードインターナショナル | 18歳以上(高校生不可) |
JCB CARD EXTAGE | 18歳以上29歳以下(高校生不可) |
三井住友VISAカード | 18歳以上(高校生不可) |
18歳以上を対象にしたクレジットカードであっても、高校生は原則不可としているケースが多いです。
未成年でも18歳以上で高校を卒業していればカードは持てそうですね!
少し安心しました!
そうだね。だけど未成年者がクレジットカードの申込をする場合、次で解説するように親権者の同意が必要になりますよ。
詳しく見ていきましょう。
【重要】19歳以下の未成年がカードを作る場合、親(親権者)の同意が必須
これは、未成年者ならではの問題であり、重要な決まり事です。未成年者は親の同意を得ずにクレジットカードを作ることはできないのです。
では、どうして未成年では、親権者の同意が必要なのか。
未成年者は責任能力や支払い能力がまだ未熟であるとされているので、未成年者単独で法律行為をすることが許されておらず、親権者(親)の同意を得ないとNGなのです。これは未成年者を保護する目的で、民法の第4条、5条で定義されています。
つまり、10代の未成年者にカードを発行する場合、必ずカード会社は親に許可を得たのか確認をしなくてはならないのです。
実際に、未成年者のクレジットカード申込では、親(親権者)や実家の連絡先が必ず求められます。申込が終わり審査がスタートすると親に連絡が入り、クレジットカードの作成について知っているかどうか、カード会社から確認の連絡が入るのです。
カードを申し込む前に、親(親権者)にクレジットカードを作ってもいいか相談をしておこう。事前に相談しておけば、急にカード会社から連絡が来てもスムーズに対応できるはずですよ。
ですから、これからクレジットカードを持つ予定の20歳未満の方は、必ず親(親権者)の同意を取ってから申し込むようにしてください。
- ACマスターカードは、10代の未成年というだけで問答無用でカードを作ることができません。
- 高校生ではない18歳以上(大学生、短大生、専門学校生など)ならば、メジャーなクレジットカードを持つことは可能
- 10代で申込が可能なクレジットカードでは、必ず親にカードを作ってよいか同意を取っておく必要がある
高校生ではない未成年にオススメのクレジットカード5選
ここからは、未成年でも申し込みが可能なクレジットカードを5つご紹介します。
人気のあるクレジットカードから、初めてクレジットカードを持つ方におすすめのカードもご紹介していくので、ぜひ参考にしてくださいね!
楽天カード
年会費 | 永久無料 |
---|---|
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB、アメックス |
ポイント還元率 | 1.0%(100円⇒1P/1P⇒1円) |
申込条件 | 18歳以上(高校生は不可) ※ アルバイト・パートをしている18歳以上もOK |
ポイントを効率よく貯めることができ、顧客満足度も高く人気のある「楽天カード」。年会費はずっとかかりませんのでクレジットカード初心者も安心の1枚です。
クレジットカードの多くはポイント還元率が0.5%なので、カード払いのポイント還元率が1.0%というのはお得です。それに加えて楽天のポイントは使い方によって2倍、3倍…とザクザク貯まっていく仕組みが多く、また、ポイント倍増キャンペーンが頻繁に開催されます。
- 楽天ポイント加盟店なら最大3倍(100円⇒3P)のポイントを獲得
- 楽天市場はポイント2倍、加えて、楽天市場アプリを使えば2.5倍にアップ!
- 楽天ペイに楽天カードを登録すれば、ポイントが2重取り
楽天カードは、街で使っても良し、ネットで使っても良しの非常に使いやすいカードです。楽しみながらポイントを貯めお得感を味わえるので、未成年の方のクレジットカードデビューにオススメの1枚です。
エポスカード
年会費 | 永久無料 |
---|---|
国際ブランド | VISA |
ポイント還元率 | 0.5%(200円⇒1P/1P⇒1円) |
申込条件 | 高校生を除く満18歳以上 |
エポスカードは、マルイが発行する年会費無料のクレジットカード。マルイやモディの一部店舗にあるエポスカードカウンターであれば即日発行にも対応しているのでスピード発行が得意なカードです。
年会費無料のカードには珍しい海外旅行傷害保険が自動付帯されています(エポスカードを持って海外に出かければ保険が適用される)。
エポスカードを持っているだけで、海外旅行傷害保険に対応していて、全国のレジャー施設や飲食店などで割引や特典優待を受けることが可能です。また、1万店舗以上のエポスカード優待店があるので、エポスカードを持っていれば割引やポイントアップなどの特典が豊富にあるのも魅力の1枚。
- 1年に4回マルイやモディの買い物が10%オフになる(マルコとマルオの7日間)
- 家電のノジマ、白木屋・魚民などのモンテローザグループの居酒屋でエポスポイントが5倍貯まる
- ルーム料金3割引きやエポスポイント5倍など、カラオケボックスの優待がすごい
エポスカードは、すぐにでもクレジットカードを利用したい人やマルイグループをよく利用するといった方には、間違いなく最適な1枚です。また、エポスカード優待店が1万店舗以上と豊富なので、現金を使うよりお得に街で買い物したい人にもお得なカードでしょう。
普段Suicaを使っているなら!ビックカメラSuicaカード
年会費 | 1年目無料、2年目以降477円+税 ※ ただし、年1回でもカードを利用すれば翌年も年会費無料 |
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国際ブランド | VISA、JCB |
ポイント還元率 | 1.0%(1,000円⇒「ビックポイント」5P+「JRE POINT」5P/1P⇒1円) |
申込条件 | 日本在住の高校生を除く満18歳以上 |
ビックカメラSuicaカードは、ビューカードに、ビックポイントとSuicaの機能が合算した1枚となっていて、普段Suicaで電車移動している人に特化したカードとなっています。
ポイントはビックのポイントとビューカードのポイントJREポイントが両方貯まるようになっていますが、ビックカメラやコジマ以外のお店でカード払いしても、どちらも貯まるので安心してください。
- 普段のカード払いでビックポイントとJRE POINTの両方が貯まる
- Suicaへのチャージはポイントが3倍貯まる
- 貯まったJRE POINTはSuicaに1P=1円でチャージ可能。またビックのポイントに交換も可
- ビックポイントをJRE POINTに交換も可能。
ビックのポイントはSuicaに活用することができますから、ビックカメラに行かない人もお得なカードなので、ビューSuicaカード、ルミネカードなどSuica付きのビューカードは他にもあるのですが、ビックカメラsuicaカードが最もお得な1枚なのです。
また、ビックカメラSuicaカードには、国内・海外旅行傷害保険もついているので、旅行先で怪我などのアクシデントにも安心です。日ごろからSuica を利用していて、効率よくポイントを貯めたいという方に本当にピッタリな1枚です。
ライフカード(年会費無料)
年会費 | 永久無料 |
---|---|
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
ポイント還元率 | 0.5%(1,000円⇒1P/1P⇒5円相当の交換) |
申込条件 | 日本在住の高校生を除く18歳以上 |
ライフカードは、ポイントをザクザク貯められるクレジットカードとして有名で、ポイントが2倍以上になるプログラムが豊富にあります。
- 初年度の1年間は、ポイントが常に1.5倍!
- 誕生月は、その1ヶ月間ポイントが3倍!
- カードの利用代金が年間50万円以上になると300ポイントプレゼント
- 翌年のポイント還元率が、カードの利用代金に応じて最大2倍にアップ
ライフカードは、日常的に利用しポイントをどんどん貯めていきたいという方に、ぜひ注目してほしい1枚です。
未成年で学生の場合は、学生専用のライフカードもあるので検討してみてくださいね。
三井住友VISAデビュープラスカード
年会費 | 1年目無料、2年目以降1250円+税 ※ただし、年1回でもカードを利用すれば翌年も年会費無料 |
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国際ブランド | VISA |
ポイント還元率 | 1.0%(1,000円⇒2P/1P⇒5円相当) |
申込条件 | 18歳~25歳(高校生は不可) |
VISAカードの先駆者ともいえる三井住友カードが発行する「三井住友VISAデビューカード」は、18歳から25歳を対象にしたクレジットカードです。要するに始めてクレジットカードを持つ未成年や若者を対象としたカードなのです。
しかも、三井住友VISAデビューカードは、満26歳になると、カードが使えなくなってしまうのではなく、20代専用のゴールドカード「三井住友VISAプライムゴールドカード」へ切り替わることになります。
さらに、30代になったときに、ゴールドカードへ切り替わるので、ゆくゆくは、クレジットカードをグレードアップしたい、今どんなカードをもったらいいのか決めかねるなどといった場合に、おすすめですよ。
また、若者にうれしいポイントが多く貯まるプログラムが用意されています。
- このカードは常にポイントが通常の2倍もらえる(1,000円⇒2P)
- カードを作った最初の3ヶ月間はポイントが5倍もらえる
- メジャーなコンビニ(セブンイレブン、ファミマ、ローソン)とマクドナルドで利用すると、ポイントが5倍!
- 万が一も安心!ショッピング補償が最高100万円
三井住友VISAデビュープラスカードは、18歳から25歳の働いている方が主に対象になります。しかし「三井住友VISAデビュープラス(学生)」という、サービス内容はほぼ変わらない学生向けのものがあります。
学生でアルバイトをしているといった場合は、学生専用の三井住友VISAデビューカードも検討もしてみましょう。
高校生ではない18歳以上の学生さんなら、学生専用のクレジットカードという選択肢もある!
クレジットカードには、学生を対象にしたものがあります。財力の低い学生の利用を前提として作られているものなので、年会費は無料のものが多いです。
しかも海外旅行時にケガをした際に保険がおりるカードや特定のお店でポイントが2倍以上貯まるなど、学生向けに特化したワンポイントの特典がついているのが魅力的。
ですから、大学生、短大生、専門学校生などの高校生ではない未成年の学生さんは、学生専用のクレジットカードをオススメします。
当編集部では、学生向けのクレジットカードを調査しまとめましたので、興味がある未成年の学生の方はぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回は、ACマスターカードは未成年が所有できないわけや、未成年でも申込ができるクレジットカードなどをご紹介しました。
ポイントとしては、次の3つがあります。
- ACマスターカードは安定した収入がある方であれば申込める
- 未成年がクレジットカードへ申し込みたい場合は、親権者の同意が必要
- 18歳であっても高校生の申込は不可
20歳未満の方で、
「日常的にポイントを貯めてお得に生活をしたい」
などといった方は、この記事を参考に20歳未満の申込可能なクレジットカードへチャレンジしてみましょう。
数日後には、今よりももっとお得にそして快適なキャッシュレス生活を送ることができますよ!