どうしたの?
カードの支払日に口座にお金が入っていなかったみたいで・・・
引き落としができなかったという旨の通知が来てしまいました。
あぁ・・・これで私もブラックリストに載ってしまうんですかね・・・
その心配はいらないよ!
どういうことですか?
「ブラックリスト」という言葉を何気なく口にしたり耳にする機会も多いと思います。
本当にそういったリストは存在するのか、あるとすればどのような条件でブラックリストに載ってしまうのか。
「ブラックリストに載るとどうなるの・・・」
「ブラックリストに載ってしまったかも・・・」
といった不安を抱えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事はそうした疑問に答える内容となっています。
これを読めばブラックリストの実態を把握できるため、より安全にカードを使えるようになります。
この記事の目次
知っているようで知らない!ブラックリストに関する知識!
そもそもブラックリストとは何か。人によって定義が違ったりもしますが一般的には、
ことを意味します。ブラックリストに載る条件としてよく言われるのは金融事故情報です。
ブラックリストに載ってしまう条件や、問題のないケース!!
それではブラックリスト入りになってしまう条件について見ていきます。
細かな状況や金額は違うかもしれませんが、ブラックリストに載ってしまうシンプルな理由として、
借りたお金を返済しない
といったことまず一番に挙げられます。
そしてお金を返済しない状況というのはの2つが考えられます。
- 延滞
- 債務整理
延滞が続いて債務整理になり、最悪の場合は自己破産になってしまう。
そうなってしまえばブラックリストに載ることは避けられないと考えていいでしょう。
また、債務整理になる前に返済した場合でも、延滞を何回も繰り返していればブラックリストに載ってしまうことがあります。
延滞に陥ってしまう条件
クレジットカードだけで考えてみると、この延滞に陥ってしまう条件は2つあります。
- クレジットカードを利用して買い物した代金を返済しないこと
- クレジットカードのキャッシングを利用してその代金を返済しないこと
クレジットカード会社は、カード利用者を信用した上で買い物代金を立て替え、キャッシングでは現金の貸し出しを行っているよ。
後払いシステムにおいては後から請求をするため、カード会社はお金を立て替えるんだ。
クレジットシステムというのは信用の上に成り立っているから支払いの延滞をしてしまうと、「お金を返してくれない」というレッテルを貼られてしまうことになるね。
意外かもしれませんが、ブラックリストに載る理由として延滞が発端になることが多いです。
仮に支払いの延滞だとしても、それが度重なるとブラックリストに載ってしまうでしょう。
もちろん延滞にも程度があります。例えば銀行口座にお金を入れておくのをうっかり忘れていたケースなどはよくありますし、さほど問題にはならないでしょう。
クレジットカード会社(あるいは銀行)によって、即座に引き落としをしてくれるところ、期日を指定して引き落としを行うところなど延滞による対応は様々です。
肝心なのは初回の対応でしっかりと支払いを済ませることです。
延滞や未払いが重なればその分ブラックリストに載ってしまうリスクも高まります。
一度の延滞ですぐに利用者が対応すれば、クレジットカード会社の対応も柔らかいよ。
たいていは「ありがとうございました。次からは気をつけてください」という旨の返事が返ってくるだけだろうね。
けれど何度も延滞を重ねてしまうのはよくないから気をつけよう。
ブラックリストに載るケースとは?
それでは、考えられるブラックリストに載るケースというのはどういったものなのでしょうか。
これは重い延滞の場合です。初回や2度の延滞を軽い延滞と考えると、3度以上延滞を繰り返すのは重い延滞と考えていいでしょう。
ここまでしてしまうと、個人信用情報機関に延滞の記録が付いてしまいます。ブラックリストに載るということですね。
ブラックリストに載るとどうなる?
延滞が続くと事故情報として、個人信用情報機関に登録されます。これが俗に言われるブラックリストに載るということです。
まず、直近の問題では延滞を繰り返したクレジットカードは利用停止になるよ。
これはあらかじめクレジットカード会社から郵送などで連絡がありますからすぐにわかるだろうね。
仮にクレジットカードが利用停止になれば、記載された期日以降はクレジットカードは利用できなくなります。
延滞を繰り返した後、支払いを済ませてもすでに事故情報として登録されていた場合でも既にブラックリストに載っているので利用停止になります。
クレジットカードが利用停止されると電話会社、携帯会社、電力会社などから引き落としできなかった旨の連絡が入ります。
その際に振込通知書などが同封されているので、銀行やコンビニなどで支払うようにしましょう。
毎回こういった対応をするのは大変だから早めに銀行引き落としの手続きをするのが望ましいだろうね。
事故情報として登録され、ブラックリストに載れば、利用者が持っている全てのクレジットカードに影響が出ます。
もちろん時間差はありますが、手持ちのクレジットカードが全て利用停止になるでしょう。
個人信用情報機関について
クレジットカードを持ちたいときは、クレジットカード会社に申し込むことになります。
そのときに審査を受けることになるのですが、その審査はクレジットカード会社が個別に行うわけではありません。
個人情報を一括して管理している、個人信用情報機関に審査の依頼をするのです。
クレジットカード会社はそれぞれの個人信用情報機関に個人情報の提供を行っているよ。
そしてこの個人信用情報機関は3つの異なる機関があって、クレジットカード会社は審査を依頼する関係上、この3つの個人信用情報機関のうち、必ずいずれかの個人信用情報機関に所属しているんだ。
一つの個人信用情報機関だけではなく、複数の個人信用情報機関に所属しているクレジットカード会社もあります。
ここでは、3つの個人信用情報機関について詳しく紹介していきます。
消費者金融会社が多く加盟するJICC日本信用情報機構
JICCは3つの個人信用情報機関の中でも、もっとも歴史のある個人信用情報機関です。
加盟会員の約65%が消費者金融会社で、消費者金融会社の約80%が加盟していて、国内最大の信用情報機関です。
設立は1986年ということですから、信用情報機関の中でも老舗ということになります。
JICCは個人の信用情報の正確性、最新情報の把握には定評があります。
さらに加盟金融機関からの情報更新はほぼリアルタイムに行うという面においても、情報の早さと正確さを心がけている個人信用情報機関と言えます。
クレジットカード会社系のCIC
CICは主な加盟会員がクレジットカード会社並びに信販会社となっている、信販系・クレジットカード会社系の個人信用情報機関です。
1984年に日本クレジット協会、日本信用情報センターや全国信販協会といった個人信用情報機関が一本化されて設立されました。
クレジットカード会社が加盟しているので、クレジットカードの延滞情報はこのCICに事故情報として取り込まれることになります。
原則として、月に一回以上、個人の登録情報について更新が行われているからCICは情報精度には定評のある個人信用情報機関と言われているよ。
また、日本信用情報機構とCICは情報を共有していることも有名だね。
銀行系の全国銀行個人信用情報センター
全国銀行個人信用情報センターは全国銀行協会(全銀協)が運営している、銀行や銀行系クレジットカード会社が多く加盟しています。
さらには銀行と同等の金融機関が加盟しています。
- 信用保証協会
- 農協
- 信用組合
- 信用金庫
多くの人はクレジットカードよりも銀行のキャッシュカードを持っていますから、保有情報量においては、日本信用情報機構を上回るとも言われています。
官報情報はこの全国銀行個人信用情報センターしか扱っていないよ。
自己破産した場合はその情報(個人名)が官報に載ることになるけど、そういった情報を加盟金融機関で共有するんだ。
ちなみにこの官報の情報は与信取引の判断に使われることになるよ。
自分がブラックリストに載っているかどうか確認できる??
ブラックリストに載ってしまうと、いずれはクレジットカードが利用停止になって使えなくなります。
しかしそれには時間差があるのでしばらく使えたり、ある日突然使えなくなったりするかもしれません。
クレジットカード会社から通知が来るのですが、その期間もクレジットカード会社によってまちまちです。
となれば身に覚えのある人は自分がブラックリストに載っているのかどうかを確認したくなるでしょう。
ブラックリストに載っているかどうかを確認する方法
実は、ブラックリストに載っているかどうかを確認する方法があります。
事故情報が登録されているのかどうかを、個人信用情報機関に照会するのです。
方法としては、3種類の方法があります。
- 個人信用情報機関の窓口に直接行って開示してもらう
- 郵送で開示請求を行う
- インターネットで開示請求を行う
個人信用情報機関によって、開示請求の方法はまちまちです。
情報開示方法
日本信用情報機構 | CIC | 全国銀行信用情報センター | |
---|---|---|---|
情報開示方法 | 窓口、郵送 | 窓口、郵送、インターネット | 郵送のみ |
日本信用情報機構とCICでは、窓口での信用情報の情報開示をしているのですが、全国銀行信用情報センターでは、信用情報の開示請求は郵送のみとなっているようです。
郵送での開示請求はどの個人信用情報機関でも対応してくれます。
また、CICだけになるのですが、インターネットで信用情報の開示請求の対応をしてくれます。
手数料
窓口 | 郵送 | インターネット | |
---|---|---|---|
手数料 | 500円 | 1,000円 | (パソコン、スマホ共に)1,000円 |
信用情報の開示請求については、手数料が必要になります。
窓口に行く場合は500円で、郵送の場合は1,000円の手数料が必要になります。
この場合現金ではなく、定額小為替を郵送で送るようにします。
個人信用情報機関全てで開示請求をするのは大変ですよね。
この3社は信用情報を相互に共有しているよ。
だから一つの個人信用情報機関で開示請求をするだけで問題ないんだ。
社内ブラック
個人信用情報機関のブラックリストに載らなくても、クレジットカード会社の社内データに延滞の記録は保存されています。
この場合、延滞の回数なども細かく記録されているはずですから、社内ブラックとなるケースが多いのです。
社内ブラックになると、次回のクレジットカードの更新が出来なくなる場合があります。
延滞をしてもすぐに対応するからと、軽く考えないほうがいいでしょう。
信用情報をしっかり築いていこう!
クレジットカードを作りたいと思ったら、好みのクレジットカード会社に申込みをします。
するとそこで、クレジットカードを持つための審査を受けることになるのですが、そのときに重要になるのが信用情報です。
多くの人がクレジットカードを複数枚所有しているよ。
日本では、平均して一人3枚のクレジットカードを持っているんだ。
そしてクレジットカードを一枚でも持つと個人信用情報機関に信用情報が登録されるよ!
ここでは、良質な信用情報を築くためにどうしたらいいのかを紹介します。
また、一度傷ついた信用情報をどのようにしたら回復できるのか、すなわちブラックリストは削除できるのかを考えてみます。
ブラックリストは削除できる?
結論から述べると、残念ながらブラックリストは削除できません。
基本的に事故情報はいかなる理由があろうと削除はできないようになっています。
むやみに削除できるものではないことはわかったんですけど、情報が削除されるケースって本当にないんですか?
実は削除された前例は一応あるよ。
これは、ある携帯キャリア会社の話だけど、誤った延滞情報を個人信用情報機関に流してしまい、その人の信用情報に事故情報として登録されてしまったことがあったんだ。
このケースだと、誤った情報を流した携帯キャリア会社が、個人信用情報機関に削除の申請をすることで解決したよ。
誤った情報であれば削除されるケースもありますが、基本的には正しい情報を削除することはできません。
本人が誤った情報という確信があれば、日本信用情報機構(JICC)を通じて、調査依頼をすることができます。
事実と異なった場合のみ削除あるいは訂正ができるとされているのです。
ブラックリストに情報が載っている期間
信用情報がいつまでもブラックリストに載っているわけではありません。
個人信用情報機関に登録されている事故情報はある期間が過ぎると更新されるようになっているのです。
もちろん延滞が続いていたら、きちんと支払いをしなければいけないよ。
債務整理の場合でも、同様にして残債の支払いを続けていかなければならないね。
基本的に債務を免除されるのは自己破産をした場合のみなんだ。
とはいえ自己破産になると債務が免除される代わりに、厳しい社会的制裁を受けることになるけどね。
それではどのくらいの期間待てば事故情報はなくなるのでしょうか。
個人信用情報機関に登録されている事故情報は最低でも5年間は記録されるようになっています。従ってこの期間を過ぎると事故情報が削除されるのです。
また、5年経過した時点で、日本信用情報機構とCICには信用情報を照会して、事故情報の有無を確認するようにしましょう。
- 延滞や債務整理の場合は残債を支払う必要がある
- 自己破産は債務が免除されるが厳しい処置が
- 日本信用情報機構とCICだと事故情報は最低5年間記録される
- 全国銀行個人信用情報センターは10年間事故情報を保持するとされている
- それぞれの年数が経過したら信用情報の照会を行おう!
クレジットカードヒストリーの築き方!
ブラックリストは5年あるいは10年という期間が過ぎれば削除されます。
但し、ここで気をつけなくてはいけないのは、全ての情報が削除されるという点です。
5年経てば事故情報のみが消えるというわけではなく、他の利用実績などの情報も削除されてしまいます。
これは言うなれば、ブラックの対極にあるホワイト状態と言えるでしょう。
事故情報が消えたから安心というわけでもないんだ。
事故情報が削除されても、信用情報がまっさらであれば「過去に事故情報があったのでは」と疑われることがあるだろうね。
さらに、個人信用情報機関での事故情報は削除されていても、延滞などの事故情報を、クレジットカード会社は社内データとして保有しています。
これがいわゆる社内ブラックということなのですが、一度問題を起こしたクレジットカード会社へ申込みをしても、社内ブラックのお陰で審査に通らないことが多いです。
さらに信用情報がホワイトということも、審査に少なからず影響を及ぼすでしょう。
そこで、大事なのが、審査に通りやすいクレジットカードをまずは保有して、そこからコツコツとクレヒスを積み上げていくのです。
審査に自信のない方におすすめのカード
ブラックリストが消えてクレジットカードの申込みができるようになっても、ホワイト状態の信用情報では審査にパスすることは難しいかもしれません。
そこで、ここでは審査に自信のない人のために、審査に通りやすいクレジットカードをいくつか紹介します。
消費者金融系のアコムACマスターカードがおすすめ!
アコムACマスターカードは消費者金融会社であるアコムが発行しているクレジットカードです。
消費者金融系のクレジットカードは総じて審査が甘いとされているよ。もちろんブラックリストに載っていれば、アコムACマスターカードでも審査には通らないけどね。
けれど一般的に審査に通りにくいとされているホワイト状態になった場合もこのアコムACマスターカードだったら審査に通る可能性があるよ!
アコムではむじんくんなどの無人ATMがありスピード発行してもらえるのも強みです。
最短で即日、さらに30分での発行というのですから驚きです。
これは審査がカードローンの基準であるのも影響しているようです。
年会費が永年無料というのも魅力だね。
審査に不安のある人におすすめできるクレジットカードといえるよ。
流通系ならエポスカードが狙い目!
エポスカードというと、マルイのクレジットカードとして有名です。
こちらの1枚は、入会費・年会費が無料にも関わらず全国10,000店舗以上で割引など、お得な優待特典を受けられます。
さらに公共料金の支払いや電子マネーへのチャージでもポイントが付くので、気軽に大量のポイントが貯まるでしょう。
貯まったポイントは、簡単に商品券との交換や他のポイントに移行できるのも嬉しいですね。
気軽に入会・利用ができて、お得に使えるカードが欲しいという方には、うってつけのカードだと言えるでしょう。
ちなみに海外旅行傷害保険も付帯されているんだ。
メインカード・サブカードどちらにしてもおすすめできる一枚だよ!
まとめ
一度ブラックリストに載ってしまうと5年、10年を待たないと削除されません。
ブラックリストに載ってしまうと、手持ちのクレジットカードは全て利用停止になりますし、新たにクレジットカードを持つことはできません。
クレジットカードを使えない生活というのはかなり不便なものです。
クレジットカードは、クレジットカード会社との信頼の上に成り立っているから、一度崩れた信用を回復するまでには時間がかかるよ!
また、気をつけなければいけないのは、携帯やスマホの本体代金を割賦で支払っていて滞納し、それを繰り返してしまうとブラックリストに載ってしまうケースだね。
携帯やスマホ本体の代金の滞納や延滞にも気をつけるようにしよう。
うっかりした延滞というのもあると思いますが、できるだけ延滞をしないということが大切です。