お金が必要だが、大手金融会社や銀行カードローン会社の審査に通るかどうか懸念がある方もいることでしょう。
「とにかく今スグに融資を受けたい」
「有名ではない企業からの借入が不安だ」
そういった方に今回ご紹介するキャネットローン。口コミサイトでは、数ある貸付業者の中でも特に柔軟審査と有名です。
この記事で、キャネットローンの内実と、ご自身との適性をお確かめください。
目次
キャネットとは?
キャネットは、北海道のみに展開している小規模金融会社です。本店・支店ともに全て道内にあり、道外には一切の店舗がありません。
全国規模でないとはいえ、正規に登記された、正真正銘の法的根拠に基づく貸金業者です。いわゆる「闇金」ではありません。
日本貸金業協会の会員番号は「第000696号」。平成15年7月の設立から今日まで、地域に根ざしてきた「街金」業者、という見方ができます。
キャネットの基本情報
キャネットの基本情報と、商品の中身について記載します。全て公式HPにて確認可能。特徴としては、以下の3つです。
○本店・支店ともに道内のみで、店舗に足を運ぶには制限がある。
○ネット対応・電話対応も可能。
分類 | 消費者金融会社 |
---|---|
審査時間 | 最短30分 |
実質年率 | 15.0%~20.0% |
借入限度額 | 300万円(初回50万円) |
申込条件 | 安定した収入のある満18歳以上の方 |
即日融資 | 可能 |
返済方式 | 残高スライドリボルビング方式 |
遅延損害金 | 20.0%(年率) |
原則として北海道在住の方のみ対応
本店・支店共に北海道にあるキャネット。原則として、道内在住の方のみに優先対応しているようですが、「web申込」の場合のみ、全国融資を行なっています。
残念ながら、道外在住の方は電話対応・店頭対応を受けることができません。
後ほど即日融資についての記載でも触れますが、仮に北海道への旅行中に急きょお金が必要になったとしても、即日でキャネットに頼ることは出来ません。注意しましょう。
審査は最短30分
キャネットの審査時間ですが、最短30分を謳っています。道内の方であれば、そのまま最短融資へ移ることも可能でしょう。
小規模金融会社には、審査だけで数日の時間を要することも少なくありません。良心的なサービスと言えます。
確実に審査時間を短くしたい方は、申込み前に返済シミュレーションや必要書類の準備などを済ませておきましょう。
300万までの増額が可能
キャネットの融資上限額は300万円となっていますが、初回は50万円までです。
返済が滞っていないか、余裕をもって繰り上げ返済しているか等の条件を加味して、「追加融資」申込みに対し再度審査をかけます。50万円以上を申込みたい場合、最初の借入額を最小に留めておいて、最小回数で返済することをおすすめします。
そうすれば信用が上昇し、2回目以降に50万円以上を借り入れられる可能性が高まるでしょう。
個人事業の資金利用ができる
キャネットの大きなメリットとして、借入目的・利用目的に「個人事業の資金利用」がまかり通るというものがあります。
大手ではほとんどの企業がストップをかけていますね。利用は自由と記載されているにも関わらず、「※ただし事業資金は除く」と添えられているケースが多いのはなぜでしょうか?
それは、税金の問題です。個人名義で借入しているため経費として認められず、その借入が課税対象になってしまうことがあるのです。ですので、大手企業は事業資金のための「ビジネスローン」や「事業専用ローン」を別窓口にもっているのです。
キャネットの真意は計りかねますが、いずれにせよ自己責任です。慎重に判断しましょう。
金利は高め
「限度額が低く金利が高い」のは、小規模金融会社の特徴と言っても過言ではありません。金利20.0%は法定金利の上限です。
初回から金利15.0%で借入できる方はまずいないでしょう。初回限度額が50万円となっている以上、ほぼ間違いなく金利20.0%の契約になるはずです。
返済期間が長引けば長引くほど利息が増していきますので、注意しましょう。
金融ブラックの方にも柔軟対応
さて、気になる審査難易度についてです。
多数の口コミサイトでは、「金融ブラックでも借りられた」、「在籍確認がなかった」などの情報が見られます。キャネットでダメだったら諦めよう、といった書き込みも。
実際のほどは分かりませんが、キャネットがそういった不安を抱えている方の寄る辺になっているのは事実のようです。
ただし、キャネットは正規の貸金業者ですから、どれだけ柔軟でも限度があります。審査に通りやすくなるよう、できるだけの準備をしておきましょう。
申込みから融資までの流れについて
キャネットの成約(融資実行)までの流れには、三通りの始まり方があります。
・web申込み / 公式HPから可能。
・電話申込み / 公開TEL番号から可能。
・店頭申込み / 本店・支店へ直接来訪。
道内の方は全てが、道外の方はweb申込みのみが手段となります。気になる即日融資についてなど、以下で詳しくみていきましょう。
即日融資してもらうには
即日融資が可能なのは、残念ながら道内の方のみとなります。かつ、店頭申込でしか可能性はありません。
それ以外の申込み方法だと、書類郵送を待った後に返送作業が必要となるからです。道内の方でももちろん、道外においては、最速でも7日を要すると見込んでおいたほうがいいでしょう。
改めてまとめておきます。
必要書類は?
キャネットへの申し込みの際、必要となる書類は身分証のみです。道外か道内かで大きく状況が異なるわけですが、決して偽りのないよう、「現住所がわかる」身分証を準備しましょう。
返送作業で確実な住所が必要になりますし、即日融資を求めて店頭申込みした場合、身分証の他に、三ヶ月以内の公共料金の領収書等を求められることがあるようです。
大手と同じように、50万円を超える方は収入証明書が必要ですが、「初回50万円までの融資」という条件がありますから、最初の場合、懸念する必要はありません。
無職や専業主婦でも借入できる?
大手も小規模も同様に、消費者金融会社には貸金業法が適用されます。その中には、「申込者の年収の1/3までしか融資してはいけない」というルールがあり、これを「総量規制」と呼びます。
無職の方や専業主婦の方には、「年収ゼロの1/3までの貸付」という概念となるわけです。結果的に「貸付不可」と判断されてしまうことでしょう。
ただし、配偶者の名前と収入証明で貸付可能となる「配偶者貸付」を利用すれば、可能性はあります。専業主婦の方はぜひこちらをご利用ください。
無職の方について、公式HPで明確に「不可」と記載されています。また、就職先が決まっている方でも、「最初の給与明細が必要」という条件があり、やはり貸付は行わないと明言しています。柔軟対応の小規模消費者金融会社としては珍しいと言えます。
キャネットは、「ブラック歴があっても今は立ち直っている方」へ開かれた手段と言えるかもしれませんね。
キャネットを利用する際の注意点
利用における注意点として、ニセ業者や誤情報に注意することがまず挙げられます。有名企業ではない分、充実した情報がなく、また、誤った知識を仕入れてしまうことも考えられます。
公式HPにおいても、「キャネットを語る業者から、『絶対に融資する』などの文言で営業されても無視しましょう」と注意喚起しています。冷静に判断しましょう。
必ず融資を受けられるわけではない
先にも述べましたが、いくら柔軟対応といっても、必ず融資を受けられるわけではないので注意しましょう。「闇金」ではないので、厳正に審査します。
ただし、小規模金融会社は対人対応です。大手のように、一定の条件を数字化して足切り判断、ということはありません。偽り無く相談することが大切でしょう。
「総量規制」を守り、違法に貸付けたり回収したりは決してしません。「誰にでも貸す」というのは、裏を返せば「誰からも回収する」ということ。それが「闇金」の本質ではないでしょうか。
返済期間に注意。余裕があれば「繰り上げ返済」しよう
大手の金利にくらべ、約2%高く設定されているキャネットの金利。毎月の最低返済額が低いからといって、返済期間MAXで完済すると、大きな利息を払うことになります。
出来る限り早く返済するためにも、余裕があれば「繰り上げ返済」を心掛けましょう。ただし、先月多く払ったので今月は払わなくていい、ということはありません。あくまで自分の裁量で、プラスαの余裕を見定めてから繰り上げるべきです。
まずは大手で確認しよう
これまで見てきたように、キャネットにはメリット・デメリットがあります。特に道外の方は、まず大手の審査を受けることをお勧めします。
Web審査のみしか受付しないということは、柔軟さを活かせる対人審査を受けることが出来ない、ということです。Web申込みで通る自信のある方は、そもそも大手審査にも通ることでしょう。
また、キャネットには専用ATMがないため、返済は全て振込となります。その際の手数料は全て自己負担ですし、金利も考えたら、実際的な負担額が大手よりも増えてしまうことは避けられません。
同名業者「キャネット」と間違えないように注意
最大の注意点と言えるでしょう。実は、「キャネット」という名の消費者金融会社は他にもあるのです。
今回ご紹介してきた通称:北海道キャネットとは別に、関西キャネット、九州キャネットという別会社が存在します。それぞれロゴも酷似しており、非常に間違えやすくなっています。
会社概要をよく読みましょう。設立日、代表名、全て異なっており、北海道のキャネットとは全くの無関係です。店舗と勘違いしてしまう方が多く、混乱を招きやすくなっています。
まとめ
北海道の消費者金融会社、「キャネット」についてご案内してきました。この記事の要点をまとめておきます。
特記すべきメリットとしては、柔軟対応以外に、「個人でも事業資金としての用途が許される」、ということでした。しかし大手でない分、金利や返済方法においてマイナスがあることは否めません。
まずは大手に相談することをお勧めしますが、それが難しい方の受け皿になる可能性がある、北海道のキャネット。メリット・デメリットをよく理解して、確かな情報を手繰りつつ、ご利用してみてはいかがでしょうか。