幼稚園に子供を預けると、小さな子どもは手間がかかるせいか、意外にお金がかかります。子供が多ければ、それだけ多く保育料を払いますから生活は大変になりますよね。
中には、幼稚園の支払いが困難になって滞納している方もいるのではないでしょうか。
そこで、ここでは、幼稚園の費用が払えなくなったときの対処方法をご紹介します。
なんとか払いたいけどお金を作る方法が思い浮かばないという方は、対策をしてピンチを乗り切りましょう。
目次
子供が幼稚園に入園するのはどれ(何歳)くらいから?
一般的に子供が幼稚園に通い始めるのは3才です。幼稚園は、小学校と同じ教育機関で3才から通える「3年保育」と4才から通える「2年保育」の主に2パターンあります。
従って、近所に2年保育しかない場合などは、4才から幼稚園に通うケースもあるでしょう。
幼稚園費用の特徴
幼稚園には、私立と公立の2種類あります。一般的に地方自治体が運営する公立の方が、私立よりもお金がかかりません。それでは、どの程度金額は変わってくるものなのでしょうか?
ここでは、幼稚園の費用相場や特徴をご紹介していきます。
国公立と私立で費用は異なる
文部科学省の平成28年度の調査によれば、私立は公立の約2倍の費用がかかります。
年間費用の平均 | |
---|---|
公立 | 233,947円 |
私立 | 482,292円 |
私立の方が費用が高くなるのは、指定の制服や体操着の諸経費や給食、通園バスや園外活動などが公立よりも充実しているケースが多いからでしょう。
また、公立は文部科学省の指導要領に基づいた教育を行うため、地域によって差があまりでません。一方、私立幼稚園は、それぞれ方針が違うので、独自のカリキュラムや充実した施設がある場合には高額になっていくでしょう。
保育園の場合は、自治体によって費用が異なる
子供が保育園や幼稚園に通うと、毎月、保育料を支払わなければなりません。その保育料の算出方法は、国で基準が定められていて、世帯所得に左右されます。
つまり、年収で保育料が決まるので、保護者によって支払う月謝の金額はバラバラになります。
保育料が年収によるなら、保育園の場所が近かろうが遠方だろうが関係ないはずです。
保育料以外にもかかる費用は多数ある
子供が保育園や幼稚園に通うと、月に一度指定日に保育料を支払わなければなりません。
しかし、保育料以外にも費用がかかります。
- 入園料
- 給食費
- 教材費
- 延長保育料 ※ 延長料金
- 冷暖房費
- 父母会費(PTA会費)
幼稚園の費用を払えなくなるとどうなる?
保育料以外にも様々な出費がありますから、子供を幼稚園に通わせると予想外の出費がかかります。もし月謝が払えなくなれば、滞納することになります。
ここでは、仮にお金が払えなくなったらどうなるのかについて解説していきます。
滞納が続くと退園になってしまう
保育料の支払いが期日を過ぎてしまったら、催促の連絡がきます。支払に遅れてしまっても、その後の請求でお金を払えば問題はおきません。
催促をしても未納が続く場合には、督促状が送付されます。幼稚園の園長や先生から呼び出しの連絡がきたりします。
督促状の送付後も未払いが続く場合には、強制退園になる可能性が非常に高くなります。幼稚園にもよりますが、3ヶ月程度の滞納で退園措置が取られることが一般的のようです。
- 私立幼稚園:経営に関わるので、未納が続く場合は強制退園になる可能性大
- 公立幼稚園:強制退園ではなく、税金と同じで銀行口座が差押えられる可能性大
幼稚園は義務教育ではありません。特に経営の厳しい私立の場合には、お金を支払わない人にはシビアな態度をとるでしょう。
信用情報に事故情報として載ってしまう?
住宅ローンやクレジットカードの返済を滞納すれば、信用情報に記録されます。
事故情報があると、クレジットカードを新規につくれなかったり、ローンの審査に通らなくなります。
しかし、保育料を滞納しても、事故情報になりません。
これは、信用情報機関に記録されるのは、銀行やカード会社などの金融機関が提供する融資サービスの利用状況のみだからです。
当たり前ですが、保育料は、金融商品の支払いではありません。従って、信用情報とは無関係なのです。
幼稚園の費用が払えない時はカードローンを活用
保険料の支払いが遅れても、子供を幼稚園に連れていくことはできます。しかし、未払いが続いて退園となれば、子供も友達と会えなくなり嫌な思いをします。
給料を差押えられたら、生活も厳しくなるでしょう。退園したとしても、滞納したお金の支払いはきちんと残ります。
保育料は滞納せずに支払うことが大事です。しかし、いろいろな事情があって、保育料の支払いが難しいのならば、カードローンに頼るのも1つの方法です。
お金を借りることに悪い印象をもってしまうことは理解できますが、保育料を支払わないのもまた同じようにダメなのです。
毎月一定の給料をもらっているなら、銀行カードローンが作れるでしょう。担保・保証人なしなので、申込み手続きは非常に簡単です。
ただし、審査に時間がかかるとそれだけ融資も遅れてしまうので、すぐに利用したい場合には、大手消費者金融のカードローンがぴったりです。
カードローンに頼る以外の方法はある?
保育料を支払えないときに、カードローンを利用するのは1つの方法ですが、それ以外に対策はないのでしょうか?
ここでは、カードローン以外の方法をご紹介します。
幼稚園に相談する
まず最初にすべきは、通っている幼稚園に相談することです。相談や連絡をしないで未払いを続けていけば、強制的に退園する流れになってもおかしくありません。
幼稚園によっては分割払いの相談にのってくれたり、支払の猶予を設けてくれたり、なんらかの措置を考えてくれます。
補助金を活用する
保護者の返済負担を軽減させるための補助金制度が各自治体にあります。
私立幼稚園は公立よりも約2倍のお金がかかりますが、補助金を活用すれば、私立の費用が安くなるのでお得ですよね。
各自治体によって名称は変わりますが、主に費用が多くかかる私立を対象にした「私立幼稚園等補助金」があります。月謝だけでなく入園料の補助金もあるので、入園前に検討しておく価値があります。
お金を作るのに困っているなら、お住まいの役所に補助金の相談をしてみるといいでしょう。
保育園へ転園する
幼稚園の保育料が払えなくなったのならば、生活に使うお金の使い方を考え直さなければなりません。専業主婦のお母さんなら、空いた時間働いてお金を作ろうとするのが自然でしょう。
収入を増やす努力もしなければなりませんが、
- 私立から公立の幼稚園に変える
- 幼稚園から保育園に変える
など、より安い値段で子供を預けられる場所へ転園することも、保育料金を下げる方法ではあります。
幼稚園費用は自治体で違います。安くて良いなと思っても、すでに満員で入れない可能性もあるので、すぐに転園ができるとは限りません。
しかし、その自治体に引っ越しをしなければ、いくら転園ができたとしても費用はそのまま変わりませんから注意が必要ですよ。
保育料を安くするために転園をしたのなら、その自治体に引っ越しをして住まなければなりません。
まとめ
保育料を滞納すれば、私立幼稚園なら強制退園、公立なら給料を差し押さえられます。そうなれば子供は、幼稚園に通うことができなくなってしまいます。
嫌な思いをするのは子供です。もし保育料を支払うのが難しいような生活のピンチになったとき、カードローンが利用できれば、つなぎの資金として役に立ちます。
今すぐ必要ではなくても、急に収入が減って困ったときを想定して、カードローンを念の為1枚持っておくことをおすすめします。