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歯磨き粉、どんなものを選べばいい?自分の用途にあったもので美しい歯を保つ!
歯磨き粉の効果3選!歯の健康とキレイを守る
朝起きた時、ご飯を食べた後、夜寝る前、さまざまなタイミングで歯磨きをしますよね。歯磨きをするとき、ほとんどの人は歯磨き粉を使うのではないでしょうか。その歯磨き粉はどのように選んでいますか?ひょっとして、適当に選んだりしていませんか?
歯ブラシ自体の硬さや長さにこだわる方は多いですが、歯磨き粉の種類や効能をきちんと意識して選んでいる方は意外と少ないです。歯ブラシと同様に、歯磨き粉も毎日の歯磨きで使う重要なものです。特性を理解して自分にあった歯磨き粉選びましょう。
歯磨き粉の主な効果・役割
歯磨きの1番メジャーな効果が虫歯予防です。ほとんどの人がこれを目的に歯磨きをしているのではないでしょうか。ご飯の食べカスが残ってしまうと歯の垢の中の細菌がこれを養分にして酸をだし、歯の表面を溶かしてしまい、虫歯になります。食後に歯磨きをするのはこれを防ぐためです。
ただ歯磨きをしているだけでは食べカスを除くことしかできませんが、虫歯防止用の歯磨き粉を使うと歯をより強くしてくれます。
- 口の中に数百といる細菌が、食べカスに含まれる糖質をとりこむことで虫歯の直接の原因となる「プラーク」を形成する
- 通常口の中は酸性に近い中性に保たれているが、食事をして養分を得たプラークが酸をだすと口の中が酸性に傾き、歯を溶かす。(脱灰)
- 唾液により口内が中性に戻る
- 唾液に含まれるミネラル成分によって歯が修復される(再石灰化)
2の脱灰の状態が続いてしまうと歯がどんどん溶けてしまい、穴があいてしまうところまで来ると本格的に歯医者に行かなければなりません。きちんと食後の歯磨きを徹底し、口内が酸性の時間が短ければ歯はより強く再構築されていきます。
歯磨き粉に含まれる2大成分の役割
虫歯を防ぐのに有効なフッ素
虫歯を予防するのに必要不可欠なのがフッ素です。フッ素は唯一学術的に虫歯に対する効能が認められている有効成分で、プラークによる酸の放出を抑え歯の再石灰化(修復)を助けてくれます。また歯の表面をより強い構造に作り変えてくれるので、虫歯予防には欠かせません。
日本で販売できるフッ素濃度は1000pph以下となっていますが、より濃いほど効果が高まるので、歯磨き粉を選ぶときはなるべく950pph以上フッ素が含まれているものを選びましょう。
歯の修復に不可欠なミネラル
歯の再石灰化にはミネラルが必要不可欠です。本来ならば唾液に必要な成分が含まれているのですが、ミネラルが不足してしまうと歯が修正できずに虫歯になってしまいます。そこで歯の修復に必要なリン酸カルシウムやマグネシウムなど、ミネラルを歯磨き粉から直接摂取することで虫歯を予防できます。
冷たいアイスを食べたり温かいものを飲んだときにキーンと歯が痛んだり歯茎が痛む知覚過敏。しみて痛むからアイスはちょっと…なんて悲しい思いをしている人もいるのではないでしょうか。
大概の人はそういうものだからとあきらめて放置してしまったり、歯医者へ行くことを決断したりしますが、歯磨き粉には知覚過敏を予防してくれるものもあるのです。
- 歯の周りを守る体の中で1番固いエナメルが何らかの原因で削られたり溶けたりする
- 歯内部の神経につながる象牙質がむき出しになってしまう
- 熱いものや冷たいものなどの刺激が直接伝わり、しみるような痛みがでる
薬用成分で知覚過敏を予防
歯の病気全般に言えることではありますが、病気にあわせた薬用成分の入っている「医薬部外品」の歯磨き粉を選びましょう。薬用成分が入ることによって高い予防効果が期待されます。
硝酸カリウムや乳酸アルミニウムなどは歯の内側にバリアを作ってくれるので、歯がしみにくくなります。また、エナメル質を強くするフッ素や、エナメル質と同じ成分であるハイドロキシアパタイトなどが配合されている歯磨き粉を選ぶことでより知覚過敏による痛みを軽減できます。
歯磨きをきちんと行えていないと口の中の細菌が養分得て、プラーク(歯垢)となってしまいますが、プラークは長い間放置され続けると歯石となり歯にへばりつきます。歯石になってしまうと歯磨きでは取り除けないため、その中にさらに細菌が入り込み、毒素を出し続けます。歯周病はこの細菌の塊による炎症性の疾患です。
- 歯と歯茎の間の歯周ポケット(歯肉溝)にプラークが入り込み炎症を起こす。歯茎が腫れたり、出血する
- 溝のプラークが取り除かれなく炎症が続くと歯を支える土台が溶け歯周ポケットが大きくなる。出血や歯のぐらつきが目立ちだす
- 土台が溶け続け歯が抜けてしまったり、歯茎の出血・腫れなどの症状が増える
根幹治療ではなく予防治療
歯周病は細菌による感染症なので、虫歯や知覚過敏のように軽度であれば自分で治せるというものではありません。歯周ポケットが深くなってしまうと歯ブラシも届かないので、医療機関での治療をおススメします。
感染症とはいうものの、始まりはプラークによるものなのできちんと日頃から歯磨きをすることで予防しましょう。塩化セチルピリジニウムやイソプロピルメチルフェノールといった殺菌効果のある成分や、歯茎の炎症を抑える効果をもった薬用成分配合の歯磨き粉がおススメです。
歯磨きすることで歯を白く!
日本で販売されている歯磨き粉には歯を漂白する成分は含まれていませんが、研磨剤などを含んだ歯磨き粉は日々の生活でついた歯の汚れを落としてくれます。歯科医院のホワイトニングのように歯を真っ白にすることはできませんが、コーヒーを飲みすぎて…ワインが好きで…など歯の表面についてしまった着色を落とす効果があります。
歯の黄ばみが気になってきたけど、歯科医院に行くほどではないという方はホワイトニング用の歯磨き粉を使ってみてはいかがでしょう。
ほとんどのホワイトニング歯磨き粉には研磨剤が含まれています。研磨剤は歯を傷つける可能性があるので、間隔をあけて使用したり強く磨きすぎないようにしましょう。
タイプ別おススメ歯磨き粉
どのような用途でも言えるポイントは有効成分が自分の用途に合っていること、歯が必要以上に削れないよう低研磨性、フッ素の高濃度配合、磨いた気分になりすぎないよう泡がですぎない、などの点です。用途ごとにおススメの成分などを紹介します。
歯磨き粉の特徴 | |
---|---|
虫歯予防 | 高濃度フッ素、ミネラル配合、低研磨 |
知覚過敏予防 | 歯のバリアとなる成分配合、歯を強くする成分配合、フッ素配合 |
歯周病予防 | 殺菌配合、消炎成分配合、塩酸クロルヘキシジン配合※ |
ホワイトニング | 高研磨性、フッ素配合、着色分解成分配合 |
ドラッグストアなどにある歯磨き粉は薬用成分が少ないものが多いですし、自分で成分表示を見て判断するのは難しいので、基本的には歯医者さんで売っているものがおススメです。
毎日何気なく行っている歯磨きですが、少しでもさぼったり手を抜いてしまうとさまざまな病気になってしまう可能性があります。反面自分に合った歯磨き粉を選んで正しく行えば、歯にまつわる病気を予防し、より強く美しい歯を手に入れることができます。
自分に合った歯磨き粉を選ぶことで美しく健康な歯を目指しましょう!
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