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あごがない×顔が面長×歯並びがよくない、もしかしたら「アデノイド顔貌」かも?
口内環境・消化器官への負担増、見た目だけではない「アデノイド顔貌(がんぼう)」リスク
「アデノイド顔貌(がんぼう)」とは、鼻腔の奥にある「アデノイド」が肥大することで、横から見るとほとんどあごがないように見え、またやや出っ歯気味、下あごが後退、という特有の顔つきのことです。
アデノイド顔貌は現代人に多くみられます。子ども時代に発症することも多い病気です。
有名人にも多く、アンガールズの山根さん、バナナマンの日村さん、ゲスの極み乙女の川谷絵音さんは典型とされています。また、羽生結弦選手もそうではないかと言われています。
アデノイド顔貌の症状や原因、治療方法をまとめました。ご自身やご家族、お子様含め気になる方はぜひチェックしてくださいね。
アデノイド顔貌とは?
「アデノイド」は「咽頭扁桃(いんとうへんとう)」とも呼ばれ、鼻腔の奥に位置するリンパ組織の集まりで、のどの扁桃腺と同様にウイルスや細菌、異物などが体内に侵入するのを防ぐ役割をしています。
アデノイドは通常、外遊びなどの活動が活発になる2歳頃から大きくなりはじめ、5歳頃にピークになります。幼児期は免疫力が弱いので、アデノイドが肥大化するのはウイルスや細菌から体を守るための生理現象なので、通常は免疫力がついてくる思春期には縮小していきます。
しかしなんらかの原因で肥大化が収まらなかったり、そのまま肥大し続けると「アデノイド増殖症」となります。アデノイドが肥大することで、空気の通り道を妨げ鼻での呼吸が困難になり口呼吸が増えます。これが長期間続くことでアデノイド顔貌の特徴的な顔つきとなっていきます。
アデノイドが肥大する原因
なぜアデノイドが肥大化したままになるのかについては、はっきりとした原因は解明されていません。ただし口呼吸が原因と考えられています。
ウイルスなどに対抗してアデノイドが腫れると、自然と口呼吸が多くなります。鼻呼吸では鼻毛がフィルター役となりますが、口呼吸ではフィルターがないので病原体が侵入しやすく、アデノイドの炎症が繰り返されます。それによってますます口呼吸増え、顔つきも変化していくのです。
特に最近の若者は、食生活の変化で咀嚼力が低下し、あごが小さくなりがちなので、余計にアデノイド顔貌の影響が出やすいのです。
アデノイド顔貌の5つの特徴
アデノイド顔貌では、多かれ少なかれ以下のような特徴が見られます。気になる特徴があったらアデノイド顔貌を疑ってみてください。
一番の特徴があごがない、小さいといったあごの形です。口呼吸を続けることで顎周りや頬の周辺の筋肉がゆるみがちで、あごが発達しにくいためです。
小顔でシャープな顔つきに見える場合もありますが、横から見てあごと首の境目がわからなくなったり、二重顎になったり、また受け口やしゃくれあごになる人もいます。
あごが発達しないので歯が正常に生えそろわず、歯並びが悪くなったり出っ歯になったりします。また顔の筋肉がゆるむことも歯並びの乱れに影響します。口呼吸では舌が前歯を押している状態が続き出っ歯になりやすいともされています。
顔の筋肉が未発達なため顔の筋肉がたるみ、顔全体が下に下がりやすいです。痩せていても頬がたるんでいたり、いわゆる「しもぶくれ」のように頬の下側がぷっくりするのも、アデノイド顔貌の特徴の1つです。
無意識で口が開いたままになりやすいです。ぽかんと開いた口から舌が見えることも。特にリラックス時やぼーっとしている時に口が開いてしまう人はアデノイド顔貌かもしれません。
口呼吸をしているので、口内や唇が乾燥しやすいです。また顔の筋肉がたるむため唇がめくれたり、頻繁な口呼吸で唇が突き出してたらこ唇になることも。
アデノイド顔貌の5つの症状
アデノイド顔貌の場合、あごが小さいことや口呼吸が多いことで以下のような症状が出やすいです。
あごが小さいので、舌が本来の位置からずれて、滑舌が悪くなったり発音がしにくい場合があります。顔の筋肉がたるんで舌の動きが悪くなったり、口呼吸で口内が乾燥していることも影響しています。特に「さ行」や「ま行」の発音がしにくいようです。
食事中にクチャクチャ音を立てる「クチャラー」が多いのも特徴です。食事中も口呼吸のクセで口を開けたまま食べるためです。
歯並びが悪くなることで食事を片側の歯ばかりで噛んでしまったり、しっかり噛まずに飲み込んだりしてしまい、消化器官に負担をかけたり、虫歯や歯周病を引き起こす危険があります。片側ばかりで噛み続けると、顔がゆがむ原因にもなります。細菌が繁殖しやすく口臭もきつくなってしまいます。
睡眠中の口呼吸は、舌が喉の奥に落ち込んで気道を狭め、いびきの原因となります。あごが小さいのも症状を加速します。舌根沈下で気道がふさがると、「睡眠時無呼吸症候群」の危険も増えます。
口呼吸をしていると頭を突き出す姿勢になって、猫背になりがちです。猫背になると胸が圧迫され呼吸が余計にしにくくなります。猫背は背骨や骨盤のゆがみにも関連し、肩こりや腰痛、むくみなどの原因にもなります。口呼吸そのものにも弊害が多く、腎臓病やリウマチにも関連していると考えられています。
アデノイド顔貌の治療方法
口呼吸をやめる
症状の重症度にもよりますが、まずは口呼吸対策を行う必要があります。特に子どもの場合は、口呼吸の癖を治し鼻呼吸にするだけで、アデノイドを小さくでき、またアデノイド顔貌になるのを予防することもできます。
大人の場合は、アデノイド顔貌の骨格ができてしまっているため予防はできませんが、症状の悪化を防ぐことはできます。まずは意識して鼻呼吸を行うようにします。自力だけでは困難な場合は、口にテープを貼ったり、「鼻翼拡張テープ」や「ブレストレーナー」などの口呼吸対策グッズを使いましょう。
口輪筋を鍛える
口元の筋肉の衰えもアデノイド顔貌を促進します。口元エクササイズなどで口輪筋を鍛えましょう。前述の「ブレストレーナー」を使うと、口輪筋も鍛えられるので一石二鳥です。
薬の服用
アデノイドの肥大化が細菌による感染症で起こっている場合、抗生物質による投薬治療が必要です。薬によってアデノイドが小さくすることができ、アデノイド顔貌を緩和します。
アデノイドの切除
薬が効かなかったり、「睡眠時無呼吸症候群」などの危険な症状がある場合、手術が必要になる場合があります。肥大化したアデノイドを外科手術で切除します。
整形手術
アデノイド顔貌がどうしても気になる場合、整形手術によって顔つきを改善することも可能です。顔の状態で個人差が大きく、数ヶ所の手術が必要な場合は体への負担も大きいので、医師としっかりと相談のうえ行う必要があります。
投薬や切除手術によってアデノイド顔貌を治療する場合、保険が適用されます。治療内容によって費用は異なりますが、保険適用の場合で「10万円以下」とされています。ただし整形手術の場合は、保険が適用されないことが多いので、事前に確認してください。
子ども時代なら完治も可能、早めの対策が重要
あごがない・小さい、など独特の特徴があるアデノイド顔貌は、出っ歯になりやすい、といった見た目の問題もありますが、見え方によってはイケメン、美女に見えてしまう場合もあるので要注意!主原因の口呼吸の弊害で、口内環境の悪化や滑舌の悪さ、また消化器官への負担、猫背などが生じやすい病気です。
子ども時代の方が改善しやすく、大人になってからは完治は難しいですが、治療法はあります。基本は口呼吸をなくすことですが、気になるレベルの症状があるならまずは医師に相談してください。
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