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マウスピース矯正ってどんな方法?メリットやデメリットは?
「目立たない」「取り外しができる」ストレスの少ない歯科矯正
キレイな歯並びを得るために歯の矯正をしたいな、と思っても、「矯正装置が目立つのでは」「仕事に支障が出そう」という理由で踏み切れない方は多いと思います。
矯正技術も日々進化し、従来の歯科矯正のデメリットを解消する方法が研究されてます。「マウスピース矯正」もその1つです。これまで「マウスピース矯正」というと、軽症の症状にしか対応できないイメージがあったと思いますが、最近ではワイヤー矯正と変わらない応用力や実績が発揮されています。
自力で取り外し可能なマウスピース矯正は、目立たない矯正を希望する方にお薦めです。特徴をまとめましたので参考になさってくださいね。
マウスピース矯正とは
「マウスピース矯正」は、医療用プラスチック等を使った、取り外しのできる透明なマウスピース型の矯正装置(アライナー)による矯正方法です。各人の歯に合わせて矯正装置を作成、治療の段階ごとに新しい装置に交換し 徐々に歯を動かすことで歯並びをきれいに矯正していきます。
従来の金具を使った矯正方法に比べて、目立たないのが大きなメリットです。
日本と海外では使用方法に差があり、日本では「マウスピース矯正」というと、症状の軽いものや、ワイヤー矯正の後に仕上げに使用するケースが一般的でした。
1998年に導入が開始されたアメリカでは、マウスピースの研究・開発が進み、技術も飛躍的に進歩、難しい症例でも対応が可能となって多くの矯正実績を積み重ねています。ヨーロッパでは2001年から導入され、2015年時点で世界で340万人以上が治療を行っています。
こうした流れを受けて、日本でもマウスピース矯正による難症例の治療が増えつつあります。
マウスピース矯正のメリットとデメリット
マウスピースのメリット
- 透明なので見た目が気にならないのが最大のメリットです
- 医療用プラスチックでできているので、ワイヤー矯正に比べて装着時の痛みや違和感が少なく、唇や口内の粘膜などを傷つける心配も軽減されます
- 食事や歯磨き時など場合に応じて取り外し可能です。固いものも噛めますし、しっかり磨けます
- 矯正中に虫歯治療やホワイトニングも行えます
- 治療期間中に装置が歯から外れてしまうといったトラブルがありません
- 金属アレルギーでも大丈夫です
- ブラケット矯正よりも一般的には低価格です(例外あり)、特に部分矯正に関して安価で行えます
マウスピースのデメリット
- 一部を除き、定期的に歯型を採取してマウスピースを制作するため通院回数が多くなります
- 自分で取り外せるため矯正を怠たってしまうケースがあります。その場合矯正効果が発揮されません
- 抜歯をともなうような難症例や、ねじれやズレが大きな奨励、また奥歯の矯正、歯を大きく動かす矯正には向いていません
- ブラケット矯正より治療期間が長くなる場合があります
- 歯全体を長時間マウスピースで覆うので、唾液の流れが悪くなり、歯の石灰化が妨げられて虫歯リスクが高くなります
- マウスピース矯正の実績ある歯科医院がまだ少なく、できない医院もあるうえ、技術面での差もあるので、医院選びが重要です
マウスピースの種類と特徴
マウスピースと一口にいっても、材質や製造工程などで複数の種類があり、適応できる範囲や装着期間が異なります。歯科医院で独自のマウスピースを作っている場合もあります。マウスピースごとにメリット、デメリットがあるので、治療前に各医院でしっかり説明を受けてくださいね。
代表的なものを5つご紹介します。
アソアライナー
国内で最も普及している日本製マウスピースで、日本最大の矯正専門歯科技工所「アソインターナショナル社」が供給しています。
歯型を取った後、最短約10日で治療をスタートできます。「ソフト→ミディアム→ハード」のサイクルで10日間毎にマウスピースを固くしていきます。30日ごとに歯型を取り新たなマウスピースを制作し、サイクルを繰り返しながら矯正していきます。治療費は40万円以上が目安です。
インビザライン
世界的にもっとも普及しているマウスピースで、約300万人以上の治療実績があります。米国アライン・テクノロジー社が、独自の3次元画像化技術を活用して歯の移動をシミュレーションしマウスピースを作成、1日20時間装着して、10日?2週間ごとにマウスピースをチェンジしていきます。治療費の目安は75万円以上で、一般のブラケット矯正よりも高額になる場合もあります。
DENマウスピース
通常のマウスピース矯正では、1日20時間程度の装着が望ましいのですが、DENマウスピースでは1日8時間から10時間の装着で済み、就寝中に矯正を行えるのが最大の特徴です。コストは40万円以上が目安です。抜歯をともなう難症例にも対応していますが、治療費が100万円以上とブラケット矯正より高額になる場合もあります。
イークライナー
イークライナーでは治療前の歯型をベースに、歯の移動をシミュレーションして事前に治療過程で必要なすべてのマウスピースを作り、厚みの異なるマウスピースを使って矯正していきます。矯正過程でその都度歯型を取る手間がかかりません。
オペラグラス
前歯の矯正や軽度の歯列矯正向きのマウスピースで、治療前の歯型をベースに3Dスキャナーでシミュレーションし、マウスピースを製作。3~4週間サイクルごとに歯型を採取して、マウスピースをチェンジしながら矯正します。治療費は40万円以上が目安です。
メリットの多いマウスピース矯正、まずは医師に相談してみよう
矯正中も目立たないうえ、取り外しが可能で、口内にも優しく、従来の金属矯正より一般的に低価格と、マウスピース矯正にはメリットがたくさんあります。
反面、定期的に歯型を採取してマウスピースを制作するので通院回数が多く、またきちんと自己管理しないとついつけるのをさぼってしまったりして、矯正に時間がかかってしまいます。難しい矯正には不向きでもあります。
気になったらマウスピース矯正の実績のある歯科医院で相談をして、矯正可能かどうかを確認しましょう。種類もいろいろあるので、ぜひ自分に最適なマウスピースを見つけてください。
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